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一年生日記  2008年2月

土曜日の安田邸はお雛様の記事が朝日新聞に載り、280人も来館者がありました。
電話もひっきりなしで、記事には千駄木五丁目としか書いてなかったので、最寄り駅を教えてと言うものが多かったです。
最寄り駅は地下鉄千代田線千駄木の駅です。一番出口を出て、すぐ左手、団子坂を上ってください(文京区側の坂です)。坂上の信号機を渡って、右折。すぐ右手に文京区立本郷図書館(鷗外図書館の場所ではありません。新しい建物です)、その先左手に千駄木の郷(ラウンジでコーヒーが飲めます)、文京区本郷保健センターがあります。その先(右隣)が安田邸です。(駐車スペースはありません)
これからの日程、27日水曜日、3月1日(土)、2日(日)に公開しています。午前10時半から、午後3時くらいまでにお越し下さい。1,2日はお抹茶もあります。

さて、先日バンペイユという果物をもらいました。
晩白柚と書きます。
それがなんとも大きくて、土佐の高知の文旦にやっとこの頃なれた私にもびっくりでした。
もらいに行ったあゆみは「これって、本当に木になってるの? 手が千切れそう」とハーハー言って帰ってきました。
テーブルの上にのせておいたら、各部屋を回って、各々が持っては「ばんぺーでーす」とか言いながら写メールしていました。
ほとんど顔の大きさです。

重さがどのくらいか、あてっこをしました。
最初に持った人が「赤ちゃんくらいかな、4・5キロ」
次の人が、「いやあ、そんなに重くないでしょ、3・6キロ」
「あたしは5キロ」「3・8キロ」「2・8キロ」「2・7キロ」
いろいろでました。風呂場から体重計を持って来て測ってみると、2・4キロ。
剥いてみると、白い綿のような部分の厚さが2センチくらいある。
見た目より軽かったのはこの白いフワフワしたもののせいだろうか。
「ちょっとサギだよな、中身は小さいじゃない」
サギはかわいそう。身を守るためにクッションになっているじゃない。

ひと房ずつに分けてみると、形がちょうど耳に似ている。
「こんなんなっちゃった」ってでかい耳を出す手品がありましたが、あんな感じです。
ちょっと不思議な香りで、美味。
子ども達にも好評でした。

皮の白い部分の食べ方が書いてありました。
短冊に切って、明礬をいれて茹でこぼし、何度か水を取り替えて、最後に砂糖を入れた蜜で煮るとのこと。
まだ水にさらした状態ですが、ものすごい量の皮のピールが出来そうです。

八代に行って晩白柚が木になっている姿を一度見てみたくなりました。


暖かいかと思うと雪、雪が降って寒いなあ、と思って外に出ると、ちゃんと梅が咲いていました。
今朝の「ちりとてちん」に朝から涙した私です。

日曜から月曜にかけて母の引っ越し大作戦でした。
二十年住んだマンションから、引越し。
すぐ近くですが、今度はエレベーターがあるので上り下りが楽になりました。

溜めに溜めた生活用品、衣類から、私たちの着物や、父の物、たくさんあって、どう処理してよいのか、母は途方にくれています。
「自分の必要なものだけ持って行けばいいよ」と言っても、どれを見ても何とかしなくちゃとため息をつき、「あんた、これ要らない?」と私たちに引き取ってもらいたい様子。
捨ててよさそうなものも、「そんなのもう使わないでしょ」と強く言うとがっかりしそうなので、「それもらっていい?」と言って、もらってきます。
谷根千にもコーヒーメーカーやCDプレーヤーなど運んできました。
今は、父の膨大なCDコレクションを片端から聴きながら仕事をしています。

何で、こんなにたくさんのCDやらブリタニカや洋服を持っているのだろうと思います。
戦争で買いたいものも買えなかった青春時代を送ってきたので、物がなくなることに危機感があったようで、セーターや靴やズボンの同じものを2つずつ買っていたようです。
CDはセット物、シリーズ物。その解説書から、コーヒー豆の毎月の頒布会の会報まで、なんでもファイルにきちんと収まっています。
すべてのものをきちんと表にして整理し、行ったゴルフのコースから、その日のコンディションまで事細かに綴ったメモ。
父のこの整理癖は私たち三人の子ども、誰に受け継いでいません。

母は、どんな小さな箱でも取っておいたり、ちょっと便利だからとビニール袋やお弁当のパックまで律儀に取ってある。
「これはもういいよね」。
誰かが捨てなくてはまた引きずっていきそうだもの。
心を鬼にして、いろいろ捨てさせてもらった。

家に帰ると、我家も同じようにいろいろとってあるなあ。(私は母似?)
きれいになるときが引越しの時では淋しいから、我家ももう一度大掃除大作戦をせねば。


寒い日が続きます。安田邸のボランティアも、もっぱら靴下の枚数が話題。
タイツの上に膝までのあったか靴下、その上に普通の靴下をはいて、それから更に厚手の靴下、そして留めに靴下カバー。平均5枚。
ストッキングの来館者を追いかけて、靴下カバーをお貸しして喜ばれております。
休憩できる部屋は暖かく、そこで、手のあいた人は千代紙で雛人形を折っています。
2月23日から千駄木の旧安田楠雄邸では、雛人形の公開を始めます。どうぞお出かけ下さい。
(公開日は谷根千ねっとの情報をご覧下さい。1,2日はお抹茶の用意もあります)

さて、真の一年生、大学の次男、試験も終わり、ほっとしている。
昨日のこと、私が朝出かけようとしたら自転車の鍵が見当たらない。(いつもはコートのポケットにしまってあるのに)
昨日のことをいろいろ思いおこし、探して見たけれど見つからない。
約束があったのでタクシーで現場へ駆けつけた。

昼すぎ、家に電話すると次男が寝起きの声でムニュムニュ。
バイトで夜遅いのでまあ、仕方がないが。
「自転車の鍵が見つからないの。いまから家に帰るけど、またすぐ出かけなきゃいけないから思い当たるところ探しといてくれない?」
「思い当たるところって、俺にあるわけないだろ」
「私が動き回りそうなところ。玄関とか、廊下とか、台所とか」
「????」
「お願い。じゃあね」(母の無理な「お願い」も、何となくこなさなければいけないと言うことを理解し始めた次男なのだ)
しかし、余り期待せずに家に戻った。
玄関を入ると、「後ろ見てみて」
振り返るとドアチェーンに自転車の鍵がはさんであった。
「どこにあったの????」
「母の気持ちになってって言うからこうして母のズボンはいて玄関にきて、しゃがんだら、落ちてた」
見ると次男が股下をずっこけさせて、「足短けーよ」と言わんばかりにヨタヨタとこっちに歩いてきた。
思わず吹き出してしまった。
めでたい。「ありがとねー。助かったわ」(こういう時はきちんと感謝を述べなくてはいけない)。
鍵を引っつかんで外に出る。
家の前の道路工事のおじさんたちにも鍵の件を頼んでいたので、「ありましたー」と報告。
無事、自転車で出発。

でもそのおかげで、万歩計は4000歩近くまでカウントできた一日でした。



雪の日曜日、あゆみと待ち合わせしてまたまた新宿へ。
この何週間かで新宿に3回。
でも、新宿駅疲れるなあ。
出口によってまるで違う顔をしているから。
前回は新宿駅で迷子になった。

眼鏡屋は雪でお客さんゼロ。前回は40分ほど待ったから、無理して出てきてよかった。
帰りにまた地下で食材を買い、リュックに背負って雪道を歩く。

地下鉄に乗っていた女の子の話題になる。
同じ駅で降り、前を歩いている。
背が150センチぐらい、ショートパンツにブーツ、化粧はしていないが、おしゃれで大人っぽい。
「お母さん、あの子何年生くらいかな。かわいいよね。けっこう上かと思ったけど、大きいウサギのストラップがついていたから小学生かもしれない」
「赤いイヤリングしていたよ。高校生じゃないかしら」
「あたしの友達だって、小学生からイヤリングしている子いるよ」
「そう? でも小学生って感じじゃなかったよ。堂々としているし、小柄な高校生じゃない?」
「えー! 高校生だったらもっとお化粧しているよ、きっと」
「そういえば、爪はけっこう短かった。エレベータのドア開けてくれたから、見えたけど。高校生じゃないかも」
「あー、気になる」

先日も食事処で店の人に子どもと勘違いされたと気にしていたあゆみ。
小柄な自分を重ねているのだろう。
今日もジーンズにブーツ、バックスキンのコートなど着て、おしゃれをしている。
そんなに背伸びしないでも、いつの間にか年取るから大丈夫だよー。

夜は豆まきをして、年の数だけ豆を食べる。
口の中が砕けた豆でいっぱいになり咽る。



木、金と学校の授業で職業体験に行ったあゆみ。
前々から「お弁当を頼むね」と言われていた。
「忘れるといけないからカレンダーに書いておいてよ」と自分で言っておきながら忘れた。
木曜の朝、枕もとで「お母さん、お弁当」。
ナニナニ????? アッ、弁当。今何時? ああ、まだ6時45分。
何だ、楽勝、楽勝。

まあ、代わりばえしない弁当ですが、久しぶりに甘い卵焼き、肉と野菜をいためて、ハスのきんぴらと、おにぎりと麦茶。朝のホットケーキに紅茶にりんごをむいて合計でちゃちゃっと20分。
圧勝。
懐かしいなあ、弁当作り。
残ったおかずは谷根千に持っていって食べよ。

お弁当と言えば、数年前、近所のお母さんから高校生の娘さんの話を聞いたことがある。
「朝早く起きて作っていたけれど、うちの娘がお母さんのお弁当食べると気持ち悪くなるというの。よく考えたら、ひとつ作るのも面倒だから、冷凍のものばかり入れていたのね。肉も春巻きもきんぴらも卵焼きも。自分で作るようにしたらよくなったの」
こんな話だった。
この話を聞いたとき、から揚げくらいはわかるけど、きんぴらや卵焼きもなの? 面倒だけど買うほうが高くない? 買ってくるほうが面倒くさくない?って思った。

口に入るものは、できるだけ身元のわかるものをと思っている。
またお弁当作りがしたくなってきた。



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