クリスマスも終え、正月へまっしぐら。
風邪は徐々に去ってゆく。ほっ。
25日の朝、プレゼントはツリーの下にずらっと並んだ。
風邪のため、用意ができなかったので、仕方なく高2の娘と中3の息子にはサンタクロースが今年は忙しくて用意できないんだってさ、と打ち明けた。
2人とも、「わかった自分で調達する」と了解。
何だ、この人たち、毎年だまされたふりをしてくれてたのか。
ちょっとがっかり。
こっそり買って、残る1名(小学校3年)に見えないようにかくして。
夜、「早く寝ないとサンタさんこないぞ」とか、寝せようという努力も涙ぐましい。
サンタ側の人間になれたうれしさが、中3にはあった。
それに自分で気にいったものが手に入る。
そして朝、小3がサンタにお願いしたものは、わずかにピントがずれていたらしく、違う。と思えども、サンタさんには文句の言えないこの気持ち。
そんな雰囲気が後姿でわかった。
注文したのはカンペン(缶の筆箱)と鉛筆と鉛筆のキャップと白い消しゴムだったんだけどね。
サンタさんにプレゼントしたはずの手作りローソクも床に落ちていたし。(これはお父さんのうっかりミス)
がっかりも、時間がたてばいい思い出さ。
中3曰く、「オレもサンタはお父さんじゃいかと思って、家中探したことがあったけど、どこ探しても見つからないからやっぱりサンタはいるんだって思った」
ぎょっ、探してたなんて初耳。
さて、あゆみさんいつまで信じていてくれるんだろうなあ。
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本駒込の三百人劇場に娘2人と「クリスマスキャロル」を観に行きました。
毎年暮れの恒例行事ですが、いつも演出や舞台セットがまったく違うのです。
毎年、リース飾ったり、枯れない組み立てツリーに毎年同じオーナメント下げて変わりばいしないし、受験生がいてターキーやチキンって雰囲気でもないしさ。
クリスマスなんてなにさ。みたいな気分でいました。
不況だとか、悲しい事件だとか、戦争だとか、自衛隊派遣だとか。
そして、仕事はやってもやってもなかなか終わらないし・・・。
クリスマスだなんて浮かれてないでよ。
スクルージーさんもメリークリスマスと人にいわれると「ばかばかしい」ばかりだった。
ところが劇を見たら、なんか、ほんわかした気分になりました。
わたしも少しだけスクルージーだったかも。
ちょっとだけ、家族や友達と楽しいことを考えて、ひと時を過ごしましょう。
そんな思いで、寒空を家に向かったのですが、
本郷通りの家々には、クリスマスの装飾と正月の門松が一緒になって、日本のクリスマスって盛り上がりにくいなあ。
盛り上がった気分がぶち壊し。
あゆみ曰く「これじゃサンタさんがかわいそうだよ。もう門松なんか飾ってさ、来にくいじゃないの」
結局、小さなチキン食べました。
瑞樹は「生まれて初めて丸ごと焼いたチキンを見た」と。
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サイレントナイト。火のヨージン。
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ちょっと気が緩むと日記を怠けます。
風邪ひきました。
芯から温まろうと、久しぶりに銭湯に行きました。
すずらんの湯と書いてあるのにひかれたから。
番台のおねえさん、「今日もお嬢さんのおごり?」
「いえいえ、今日は母からのクリスマスプレゼントです」
ほっかほかに温まり、外に出ると、
カチカチ、「ひのよーじん」 という声。
「あたし一度見てみたかったんだ」とあゆみ。
遠くから歩いてくるおじさんを見て、「普通の人? なあんだ」という。
「どんな人だと思ったの?」と聞くと、
「お面かぶって、腰に藁ぶら下げているとか、そんなかっこしてんのかなって」
そりゃあ、なまはげじゃないの。
笑ってしまった。確かに寒い夜、町を何人かでで歩き回っているのは似ているかも。
なまはげのいる秋田に住んでいなくてよかったと私も子どものころ思ったのだ。
「ひのよーじんって、何なの?」
それも知らないで、そういうこと言ってたんだ。
「冬になると、寒いから遅くまでストーブつけていたりするでしょ、寝る前に火の元をちゃんと確かめましょうって、回っているんだよ。乾燥しているから火の回りも速いし」
「そうか、火はわかったけど、ちゃんとしない子はいけないって、脅かしに来るのかとおもってた」
寒い夜に、見回りに来る町会のおじさんたち、勘違いされていてかわいそう。
皆さん、年末は くれぐれも火の用心!!
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2学期ももうすぐ終わりというのに、学校から配られたプリントを見ておやっと思った。
25日の終業式の日も授業があるのだ。
私たちの頃は、冬休みのもちの食べすぎには気をつけよう、とか、お母さんの手伝いをたくさんしましょう、とか言い渡され、後は、お待ちかねの通信簿をもらい、あっという間に帰ってきたと思う。
それが、25日も2,3時間授業した後帰ってくるらしい。
それで、今日宿題がちゃんと出た。
国語で「説明文を書こう」というのを勉強中。
前夜、「お母さん、オムライスってどうやって作るの?」とあゆみ。
オムライスって、そういえば私だってちゃんと知らないなあ。
最近は、オムライス専門店というのもあって、ビーフシチューのかかったのとか、ホワイトソースのかかったのとか、、チーズがこってり入ったのとか、いろいろあるけれど。
お料理の本を探しました。
さすが、NHK今日の料理の「洋食の基本」という特集にありました。
読みながら、説明してあげると、メモをしている。
そのあと、あゆみは自分の部屋にこもって夜遅くまで一人でまとめ。
そして、日曜の昼、「オムライス作ってみたいな」という。
説明文に書いた通りに残りご飯でハムライスを作り、卵で包んで出来上がり。
といっても形はきれいではない。
卵の真ん中がフライパンに張りつき、真ん中がないオムライス。
それでも、踏み台の上でたまねぎをバターでいため、「いいにおい」といいながら、自分の力でオムライスを作り上げた達成感があったのだろう。
ケチャップをかけておいしい昼ごはん。
なんでも自分でやることが自信につながるんだな。
けっこう大人が作ってもオムライスって難しいんですよ。
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安田邸のもみじが真っ赤になりました。
アトリエ坂も朝、落ち葉でいっぱい。
掃除しているおじさんには申し訳ないけど、そのままにしておいて欲しいくらい晩秋を感じる。
土曜日、家族揃って夕食。ウィークデーはほんとにバラバラだが、土曜日だってわからない。
8時過ぎ、久しぶりに作ったりんごのケーキと紅茶。
その後、なんと、家族揃ってテーブルを囲んで勉強したのだ。
長女が期末試験の勉強。
その隣で次男が高校の受験勉強(次の日の模擬試験)。
その横で次女が毎月配達されるたまりにたまったワークブックをやる。
その脇で、父がパソコン。
長女の向かいで母はワープロで原稿書き。
静かな時間が過ぎる。
バックミュージックはなぜか、グレゴリオ聖歌。
次男が数学の問題がわからないという。
「どれ、見せて」と長女。
教えている。
「なあんだ、そうか、これを見落としてたのか」
解決。
次女が、「これどういう意味かわかんない」。
父が丁寧に答えてやる。
こんなやり取りが3時間。
あゆみは算数の掛け算割り算は好きなのだが、国語の文章を読んで答えるのはやりたがらない。
今日はやる気いっぱいで、算数、国語ともに5回分こなした。
粘る。
いいじゃないか。
その調子。
11時をまわったので、次女とは母風呂に入った。
長女、次男はいったいいつまで勉強していたのかは知らない。
かつて今までに一度もない、奇跡の夜でした。
二度とないかも。
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今日も雨。
氷雨といったほうがいいか?
先日夫の誕生日だった。
まあこの年になるとそう目出度くもないので、一緒に食事をする程度。
ヤマサキが、ボジョレヌーボーをもらったから一緒に飲まない?とさそってくれた。
家族で大移動。
前は近くだったから、ケンケンパって行かれたのに。
雨模様なので、根津までタクシー。
乾杯!誕生日おめでとう。
えっ?誰の誕生日? お父さん誕生日だったんだ。
子どもたちの反応はこんなものだ。
友達の誕生日はしっかりケーキを作ったりしているのに。
後からヤマサキ家へ来た女性が、「おめでとう」とプレゼントをくれた。
なんて気が利くんだ。
夫はうれしそう。
なにかな、なにかな。
袋を開けると犬のぬいぐるみ。しかもブルドックに似た皺の多い犬。
お父さん、こんなに具体的なプレゼントを真正面からもらったことないんじゃないの?
この日からこのワンちゃんは、我が家のマスコットになった。
家に来る子どもたちにも評判がいい。
本物の犬は飼わないけれど、なんだか家族が増えたみたいでうれしかった。
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またまたパッとしない天気。
寒い。
子どもとコミュニケーションをとるのはどんなときだろう。
あゆみとは今一番話しやすいのがお風呂。
狭い浴槽に肩を並べて入る。
結構素直になる。
あゆみが歌を歌う。
「一かけ二かけて三かけて 四かけて五かけて橋をかけ 橋の欄干手を腰に はるか向こうをながむれば 十七,八の姉さんが 花と線香手に持って もしもし姉さんどこ行くの 私は九州鹿児島の 西郷隆盛娘です 明治十年三月三日 切腹なされた父上の お墓参りに参ります 拝んだ後から幽霊がふーわりふわりと じゃんけんポン」
それってじゃんけんの歌なの? 前、お手玉の歌で歌ってなかったっけ。
「前は西郷隆盛娘ですまでしか知らなかったんだけど、藍ちゃんが歌ってくれたんだよ」
はるか向こうの姉さんにすぐどこ行くのーって聞けるもんかね。
「そんなことわからないよ」
拝んだ後に何で幽霊が出るの?
あゆみがいらいらしそうなことばかり質問してしまったが、明治時代から歌い継がれている童歌なのだ。
お手玉や縄跳び、鞠つきなどに歌っていたらしい。
西郷隆盛の娘あたりから、急に話は具体的。
この人知ってるのかなあ。
ちなみに西郷さんは西南戦争で流れ弾が脚と肩に当たり、これ以上前へ進めないと知り、そばにいた別府晋介に介錯を頼み、自害した。49歳。
しかし三月三日ではなく秋のことのようだ。
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うれしいコメントをいただき感謝。
1年生もいないのに、1年生日記なんか書いて。
土曜日、学童の保護者会に出た。
お手本にならなければいけない3年生に先生は何かと手を焼いているらしい。
連絡帳を出さないのも、宿題をしないのも、口ごたえをするのも、いたずらも。
ギャングエイジも少し低年齢化しているようで、3年生は結構ワルなのだ。
そう言われると思い当たることがいろいろ。
女ギャング。
悪いとわかっていてニヤニヤしながら悪ぶる。
1,2年の頃のひ弱さがなくなったのだ。
頼もしいと思えば頼もしいが、先生達が手こずっている様だから、なんとかしなきゃ。
そんな気持ちで帰ってきたのだが、本人は知らず。
家で、くじ屋さんを始めた。
鉛筆の中から赤鉛筆を探すくじ。
1回目であたるとキャンディ3個。
3回までできる。
折り紙で財布を作り、紙のお金を入れ、家族に配った。
一回100円。
まず最初に赤鉛筆の実物を触らせ、その感触を指に覚えさせる。
袋に入ったたくさんの鉛筆の中にそれを混ぜ、目をつぶって当ててみろというのだ。
最初はすぐ当たるだろうとたかをくくっていた。
しかし、これが難しい。
当たったと思って引き上げてみると下半分が青鉛筆だったり、赤鉛筆に見えて芯が黒かったり、丸くてつるつるの鉛筆なのは手触りでわかるのだが、なかなか当たらない。
3回やってもだめなので、「見てやってもいいよ」と情けないことを言われた。
なんとしても景品のキャンディを渡したいらしい。
悪だと思って帰ってきたら、なんだかまだまだかわいい3年生でした。
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