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一年生日記  2004年4月

ぼくぼく、と自分のことを言うあゆみ。
そのぼくが、スカートを買いたいと言う。
子供服って、ほとんど町には売っていない。
だから上野まで自転車で買出しに出かけた。

小学校では、男の子は半ズボン、女の子はスカートという基本があり、冬は長ズボンでもいいと、最近やっとそういうことになった。
だから女の子のあゆみは基本はスカートなのだが、それがいやなのだ。
だからキュロットスカートか、ブカブカ半ズボンが多い。
今回の新製品は、ズボンが下に隠れているスカート。
ポケットが4つ。すそにちょっとひらひらが付いている。
今まででは考えられないエレガント路線。
靴下もちょっとエレガントにハイソックス。

みんなが帰宅して、あゆみの異変にすぐに気がつき、「あゆちゃん今日はスカートはいてどうしたの?」なんてそれぞれ聞いたりしている。

「スカートはいていると瑞樹兄ちゃんが少し優しくしてくれるかもね」(かわいがっているようでいつも泣かされているので)
と、あゆみに耳打ちすると、ニヤニヤしている。

夜、早速スカートをはいて食事。
尾崎豊の特番を見ていた兄の前で、大きな声で歌を歌ったもんだから「うるさいなあ」とはたかれた。
ジーンと目に涙。
「お兄ちゃんちっとも優しくなってないじゃん」

そりゃそうだ。「十五の夜」聞いているんだから。


今、うちで流行っているもの。
ナタデココ。
なつかしーい響き。
あゆみはどこかでナタデココの入ったものを食べたらしい。
スーパーのゼリーや乳製品の棚の前で『コリコリしたのが入ってるやつ』と言う探し物。
最初は何を指しているかわからなかったが、アロエでもタピオカでもないようだ。
コリコリという表現でもしや? と思ったのがナタデココ。

だが、探すときはなかなか見つからない。
瓶詰めのちょっと高いのを高級スーパーで見つけ購入。
帰ってきてカスピ海ヨーグルトに入れたら、これこれ。

安いお店で売っていたと情報が入り、まとめて買ってきた。
それからは毎日ナタデココヨーグルトを食べる。
姉にも、兄たちにもナタデココは広がり、いまや家中でナタデココ。
流行っていた時は誰も食べなかったのに。

ナタデココはココナッツから取った繊維だという。
おなかの掃除にとてもいいらしい。

いつまで続くナタデココ。



また弁当作りが始まった。
長女は自分で作っていたが、中学を卒業したばかりの次男には朝の弁当作りは荷が重いらしい。
しょうがない、作ってやるか。
それなら長女と私のも。
弁当箱を3つ並べると、けっこうやる気が起きるものだ。
昨日は自分で黒い弁当箱を買ってきた。
割りに小食。育ち盛りなのに「どか弁」じゃない。

ひじき入りの豆腐ステーキにいためた野菜にわかめご飯。
はしっこに昆布の佃煮。きゅうりを詰めたちくわ。ソーセージ。
うわっ、地味。
にんじんを輪切りにして、少し甘く煮てみた。
2つ入れると突然弁当が華やかになった。
卵も切らしているし、ミニトマトは嫌がられるしで、苦肉の策だったのだが。
並んでいる弁当を見て「これ、いらない」とにんじんを指す次男。
彩りや栄養を考えて入れているんだからね。
花形に抜かなかっただけでもありがたいと思いなさい。

お昼。自分も同じ弁当を持って谷根千へ。
にんじんは甘くてなんかホッとする味だった。


また新一年生が我が家にできて、一年生日記も胸を張って再出発だ。
今度は高校生。
今朝は身体検査だから、ゆっくり登校という。
のんびり起きてきて、私がさあ仕事に行こうと思う頃、「名札つけて」と白い布と体操着を渡される。
上1枚、下2枚。計3枚の名札。
昔は子供のブラウスやパジャマだって縫っていたけれど、今はもうほとんど針を持つことがない。
白い糸は見つからないし、針に糸は通らないし。
昨日のうちに出しておけばやっておくのに、突然言うんじゃないよ。
昨晩は自分でシャツにアイロンをかけていて、さすが高校生、と思っていたのに。
さて、名札。
あせればあせるほどうまくいかない。
裏を見たらズボンの腰紐を一緒に縫い付けていた。
アチャー。
二つ目はポケットを縫い付けてしまい、ほどく。
途中で糸が足りなくなる。
三つ目は糸の真ん中に結び目ができてしまう。
指先に針を刺す。
イターッ!

このごろ実感するのは、あせったとき自分がすごくうろたえていること。
土壇場に弱くなった。
これもひとつの老化現象なのかなあ。
成長する子どもと反比例していく自分がちょっと情けない。

4月1日、長男が沖縄から帰りにぎやかになった。
夕食もあゆみと2人で食べる日が多かったが、子どもたちと食べる日々。
お米も一合増やした。

瑞樹はご飯を食べながら真っ赤になった。
どうしたの?
「なんだか隣にお兄ちゃんいると恥ずかしくて」
何言ってるんだか。

長男と次男が並んで立ってみた。
まったく背の高さが同じ。
肩の位置が長男の方が少し高い。

土曜日、4月からの各自の小遣いや家の係分担を決めた。
昨日は部屋替え。
一年前、あゆみは自分の部屋ができたと喜んだが、まだまだ一人じゃ眠れない。
やっぱりおにいちゃんに自分の部屋をあけ渡す事にしたらしい。
文句も言わずに手伝っている。

長男は帰ってくるなり屋根裏、風呂場、台所、あちこちに出没して片付けまくってくれるが、見ているだけで疲れる。

まだ落ち着かない仰木家の風景です。





3月いっぱいで学童保育を卒室した。
4月になって通う場所がなくなり、新4年生の親は、「一人で留守番できるのかしら」「一人でお弁当食べるのかしら」と心配していた。
そこで、急遽、新学期の給食が始まるまであゆみの友達を誘い、谷根千で昼ごはんまで一時預かりを始めた。
朝、9時ごろに家に2人やってきて、みんなでピアノの練習を少々。
その後、もう一軒に寄りながら谷根千まで。
本を読んだり、絵を書いたり。
今日は谷根千の定期購読の封筒にシールを張ってもらった。
チラシも折ってもらった。
晴れてきたので30分ほど隣の須藤公園へ。
そしてお弁当タイム。
キャーキャー賑やかだ。
結構言いたい放題で、こちらがどきりとする発言も。
自分ちの子の知らなかった友達関係が少し見えてくる。

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