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一年生日記  2008年5月

足を引きずりながら、怒涛の一週間が過ぎました。
夜家にいることが少なく、夕飯を作り置いてきたり、兄姉に頼んで出来るだけあゆみとごはんを食べてもらえるように、それぞれの時間を調整してもらいました。
おかげで、木曜日は子ども達はスパゲティボンゴレ、シーザーサラダにバーニャカウダまで作って、楽しく食事をしたようでした。
金曜はあゆみとちょちょっと食べ、土曜日はシチューを作り置いて出かけ、日曜は7時半ごろ帰ってくると、まだ何もしていない。

「どうして夕飯の時間なのに何も食べる用意しないの?」
「家帰ってからあれこれあるもの食べちゃったし、納豆も食べたし」
お菓子ではなく納豆を食べるところが納得してしまうんですが。

それで家の野菜も、卵も買い置きがなかなか減らない。
月曜の昨日はあゆみと久しぶりに餃子を作りました。

テーブルについて、すわりながら餃子を包む。
「最近上手になったでしょ、包むの」
「あんまり肉を入れすぎないでよ」
「あのね、さっき肩が色鉛筆の匂いがしたの」
「何それ? 何で肩が色鉛筆なの? 筋肉痛の薬のにおい?」
「朝練で、ソーラン節二回も踊ったから疲れちゃったからさっき塗ったんだよ。でもそのにおいじゃない」

そんな話をしながら餃子を作って、焼いて、二人で食べて。
「あれ、この餃子タクシーの味がする」

えっ?タクシーの味ってなんだよー。
物の味やにおいを表す言葉がどうも変わっているようです。

今日も5時50分に起きて、朝練習に駆けつけたあゆみです。

足の治療を受けようと、紹介してもらったカイロプラクティックの治療院を訪ねた。
その時の話を夕飯のときにする。
「カイロって言ってもポキポキしないで、器具を使ってカチカチって骨を刺激して神経の伝達をよくするんだって」
「ふーん、痛くないの?」
「全然痛くないよ。うつぶせに寝て、折り曲げた足の左右の長さを見て調整して行くだけ」
「揉んだりしないんだ」
「うん、それで、右の足が短いっていわれたんだ」
「両方とも短いですねって言われたんじゃないの?」
「えっ???? ブフッ!!!」
(口に入れたものがのどに詰まった)
一本取られたぁー。気を取り直して、
「そういうことじゃなくて、骨盤がゆがんでないかとか、調べるんじゃないか」
「ふーん、では短いほうに合わせておきましょうとかいわれなかった?」

長男と話していると、冗談ばかり。
ちょっと親爺ギャグの時もあるけど、この人何だか力が抜けるなあ。

寒さに震える谷根千事務所です。

日曜日、母の日。
自分のために時間を使いたいと、飯田橋のギンレイホールに駆けつけた。
雨なのに、朝一番から満席。
二本見て、家に帰り、家の補修工事の相談。
その後、母に電話。
先週も一緒に食事をしたが、やっぱり気になる。
きっと母は、一日誰かから電話がかかってくるんじゃないか、誰か来るんじゃないか、と心待ちにしているのではないかと。
結局、母は夕飯を作ったから、それ食べるわ、という。
毎日の食生活に気をつけているのに、外食が多くなっても意味がない。
たまの気晴らしに誘うことにしよう。
となると、我が家の夕飯は????

外食?作る?取る? 何だか気が抜けた。
外に行って食べるのも面倒だし。
迷っていたら、長女が冷凍庫や冷蔵庫を物色し、トルティーヤを見つけて、野菜などを巻いて食べることになった。
食事時の会話。
「お袋の味っていうけど、日本のお袋の味って何だろう?」
「Mチャンが肉じゃが作れると男の子にもてるって」
「俺肉じゃがって嫌いだな。モソモソして」
「あたしも嫌い。お姉ちゃんはイモ類好きだよね」

なんて話になった。
肉じゃが、だめかぁ。
じゃあ、うちのお袋の味は何?

「何だろう、カレーじゃないし、味噌汁でもないし」
「ロールキャベツは?」
「ご当地自慢の食べ物ってあるけど、何もないねー」

これって、私のレパートリーが広すぎて、(というか、二度と同じものが作れない)決められないってことなのかな。

山崎さんだと塩むすびとか、豚の角煮とかあるのにねえ。

子ども達がお母さんの「あれ」食べたいというようなおふくろの味を作りたい。

谷根千事務所のすぐ上の家の方からこごみをいただいた。
そういうきっかけで、夕飯は当然天ぷら。
いつもの木曜日は7人で食事するのだが、用事のある人が抜けて、今晩はあゆみとサトちゃんと3人きり。

テーブルの上に新聞紙を敷き、カセットコンロに鍋をかける。
お座敷天ぷら。
切った材料を皿に並べ、端から揚げる。

「こごみでございます」(お店やさんのまね)
ささっと抹茶塩をふって食べる。
「おーいしーーーー」

「エビでございます」
「ハフハフ。。。おーいしーー」

ていう具合で、しめじ、薩摩芋、人参と新玉ねぎ、さやえんどう、ウドなど、家にあった野菜に衣をつけて、次から次へと○○でございます、と揚げたてを食べた。

いつもは大人数分の天ぷらを台所に立ったまま揚げ、食べるころには足は痛いし、食べるのがイヤになっていたのだが、このお座敷天ぷらは、ヒットだった。
テーブルが広く、衣の菜箸、取る菜箸、自分のお箸、三つの箸がきちんと使い分けることが出来る。
新聞紙を敷くと後片付けが楽。
もちろんアツアツを食べられる。
座っているので足が楽。

終った後の部屋がちょっと油っぽいにおいが残るけれど、そんなことぐらい。

他にもお奨めするのが、ホットプレートを使ったパエリヤとアクアパッツァ。
見た目が豪華で、しかも温かい料理。
冬は鍋料理だったが、これからは「お座敷××」で行こう。


外に出るとあたたかいを通り越して暑いのに、事務所の中は寒くて、パネルヒーターのお世話になっています。

昨日、小学一年生の男の子と話をした。
黒いランドセルも、学校の帽子もやっと馴染んできた感じ。
来ている上着も長袖も、ランドセルに巻きつけて、本人は真赤な顔してノースリーブのシャツ一枚。

保育園の年長組だった3月、一ヶ月前の話をしてくれた。
「先生がね、年長さんはもうすぐ卒園だから、そろそろ部屋の片付けしたいから、パジャマかごをやめようって言って。それで風呂敷を持って来て、その中にお昼寝する時は脱いだ服入れて、お昼寝が終るとまたパジャマしまったんだよ」
彼が風呂敷の話をしはじめたのは、私が飲んでいるペットボトルを小さなちりめんの風呂敷で包んでいたからかもしれない。
鯉のぼりとちまきと矢羽と兜の絵柄の小風呂敷だ。
ペットボトルカバー代わりにボトルの首のところで縛っていた。

最近は風呂敷の包み方も雑誌や新聞にいろいろ紹介されていて、すいか、一升瓶、菓子おりなどなど、一枚の布でどんな形のものでも包むことの出来る風呂敷は見直されている。
レジ袋をもらわずに、エコバッグや風呂敷を使う人も大勢いる。
私もちょっとまねしてみたわけだ。

風呂敷でパジャマを包んでいる時のF君の顔が目に浮かぶようだ。
先生が、風呂敷の包み方をおぼえるためにかごをなくします、と言わなかったことがさすがと思った。
ちょっとしたことで、年長さんは小学校へ行くという自覚を持つ。
そこらへんをくすぐったわけだ。
そして風呂敷を実際に使って包んだり結んだりすることを学んだ。

わが家の子どもはみんな大きくなって、あれこれ出来るのがあたりまえと思っているが、こんな時期もあったのだと、聞いていて新鮮だった。

しばらくはこの1年生のF君に私の眠っている記憶を呼び覚ましてもらうだろう。
今日、5月1日が誕生日で7歳という。

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