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一年生日記  2003年5月

雨が続いています。
「明日雨だといいな」というのは、あゆみ。
雨だと運動会の練習がなくなって、初めての習字ができるから。
4月になり、習字セットの販売があった。
4人目だし、お姉ちゃんのお下がりで十分と思いましたが、筆や墨汁など、単品で買うよりセットのほうが断然お得になっている。
あゆみの希望もあり、セットで買うことに決めた。
道具をしまうカバンも長男のときとは違い、品揃え豊富でかなり洗練されたバッグ。
改良に改良を重ねたのだろう。

セット内容を見ると、硯も墨も以上に安い。
80円とか、150円とかそんな数字だった。
普通は墨、硯、筆どれをとっても高価なものと思うのだが、学校用は普及型なのか、本当に驚いた。
硯は天然の石ではなく、セラミックでできているらしい。

もっと驚くのは、授業で墨をあまり使わないこと。
長女のとき、授業参観をしたのだが、墨汁を墨ために入れ、4回くらい磨ったまねをする。
これだけで、習字の時間が始まる。
いきなり書き始める。
習字で学ぶことは字の形だけではないだろう。

私の子どものころは、次が習字の授業だと、休み時間からみんなでせっせと墨を磨ったものなのだが。
心を込めて、墨を磨りなさい。
墨がまっすぐに減っている人は心が穏やかだと聞いて、減り方に気を使ったものだ。

3年生のとき、習字の上手な先生が担任で、家で書いて行くと、朝、それを見て朱墨を入れてくれる。
大きな丸をたくさんもらったときなどとってもうれしかった。
この先生は年賀状なども一枚一枚丹念に筆で書いてくださった。
特に習字教室に通っていたわけではなかったが、この先生の影響でか、家でもしょっちゅう墨を磨って字を書いていた。

あゆみたちは3年生になって1日6時間授業の日も多い。
週5日制という短い時間の中で、あれもこれも習字もやるとなると、カットされるのはそういう目に見えない心の時間なのかもしれないと思った。
せめて、お書き染めのときは、家でゆっくり心を落ち着けて墨を磨る事を教えなくては。


いよいよ五月。
なんて早いのでしょう。
4月29日は安田邸(千駄木)の永徳斎作の五月人形を飾り、皆さんに見ていただきました。
当初の予定では100人くらいと思って柏餅を用意しましたが、4時間の公開で500人を超えるという超満員。
主催者側としてもびっくりでした。

さて、最近のあゆみの様子。
土日は元気なわりに、休み明けになるとどこか痛くなる。
ある日は腹痛。
ある時は学校の床におでこをぶつけて頭が痛い。
ある日は熱が8度5分。
ある日は前夜急に耳が痛くなり。
と、こんな感じである。
夜中に耳が痛いと言い出されると、こちらもヒヤヒヤ。
それでも、4月はもう2日も学校を休んでしまったせいか、朝、むっくり起き上がる。
耳の痛みも治まったのか、二階から降りてきたとき、着替えていたのでほっとした。
学校、学童保育と長い一日を終え、疲れが出てくるころなのでしょう。

それで、土曜日の午前中は図書館などに行ってゆっくりと過ごすことにしている。

ある日、貸し出しのカウンターにいる山崎さんを見つけて何でいるの? という顔。
そう、4月からヤマサキさんは土日だけ図書館で働いているのでした。
「仕事だから声かけちゃダメだよ」と耳打ち。
「わかったよお」と本棚の間をウロウロして、森まゆみの本が何冊あるか、指を折って数えている。

昨晩、あゆみが絵を書いていたので覗いたら、棚の前で本を選んでいる私。
棚には森まゆみと書いた本。
奥のほうにエプロンをかけて働いているヤマサキ。
あゆみのみた図書館の風景です。

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