クリスマスの夜は劇団昴恒例の「クリスマスキャロル」でした。
去年末には「八月の鯨」で幕を閉じたので、二年ぶり。
でも、昨日見たような気がするクリスマスキャロル。
あゆみは、「ティム坊やがかわいいんだよ」といつも誰がティムをやるのかとても楽しみにしている。
三百人劇場がなくなり、今年は豊島区の施設「あうるすぽっと」。
豊島区にはあるんだねえ、舞台芸術の交流センターなるものが。
いつもの年より子供がたくさん来ているようだった。
私たちにとっては三百人劇場がなくなったのは痛いけど、みんなにとっては良かったのかな。
手軽なサイズで、しかも多目的ホールではない場所のようだ。
回り舞台をフル活用して、どんどん場面が変わる。
時空を超えた話(過去の精霊や未来の精霊が出てくる)が母にわかりにくいのではと心配したが、身を乗り出して見ていた。
母はかつて演劇少女だったのだ。
社会に背を向け、せっかく貯めたお金を、人のことにも自分のことにも使おうとしない主人公。
貯め込んだ挙句が、淋しい死。
誰にも何も思ってもらえない自分の姿まで見せられて。
こんな姿を見て、急に改心するところが、スクルージーおじさん、芯からけちんぼじゃなかったんだね。
救われるよ。
劇が終ると、みんなホッとしたような顔。
そう、もう辛い芝居は見たくない。
心のどこかにポッと火が灯ったような、そんな芝居を見ていたい。
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クリスマスの朝です。
風邪をひき、声も出なくなってしまったのに、リビングに敷いてあるホットカーペットが壊れた。
2日間我慢したけれど、足元が寒くて、みんなガタガタ。
我家のリビングは、ときどきエアコンを入れるほか、ほとんどはこのカーペットをつけたりけしたりして暖をとっている。
いやあ、カーペット一枚使えないだけでこんなにも寒いものかというのを実感。
躊躇なく買いにいった。
その時に長女がかねてより欲しかったという電動の泡立て器も購入。
カーペットは届けてもらうように頼んできたのだが、泡立て器はお持ち帰り。
家に帰るとすぐさまケーキ作りに取り掛かる娘。
スポンジケーキ、メレンゲ、生クリームと出番の多いこと。
今までは途中で腕が痛くなり、「お母さんかわって」と人が交代しながら、「頭の上で逆様にしても落ちてこないぐらいしっかり立て」られた卵白にするまで頑張った。
あれはなんだったんだー!!
ケーキ作りは、それも楽しみの一つと思ってやる、と決めていたのだけど、やっぱり電動には負けたなあ。
昨日も朝からスポンジケーキを焼く娘。
「あら、ゆずちゃん、いいクリスマスプレゼントもらったわねー」といってみる。
「えっ? これクリスマスプレゼントだったの?」って。
でも満足そう。
それで、ホットカーペットも無事届いて、足元ポカポカ、おいしくクリスマスケーキをいただきました。
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学校の授業も今日まで。
昨日の夕方のあゆみはお持ち帰りの教科書を詰めて「ちょー重かった」とヒーヒー言いながら帰宅。
カバンを体重計に載せて、「今までの最高記録8.3キロだ!」。
そのせいか、お腹がすいているらしく、「肉の一力の前通ったらいい匂いして、あのチーズがはさまったお魚みたいなフライ、この前おにいちゃんと買っておいしかったんだけど食べない?」
と何時になく夕飯のメニューの提案をする。
じゃあ買ってきてよ。
着がえに2階に行き、降りてきたときはなぜかおしゃれしてトレンチコートを着ていた。
おしゃれしてどこか行くの?
肉の一力さんだよ。
ちょっとちょっと。
これ普段着だよ。
「ビミョーな数買っちゃった」とかで、ささみチーズフライとメンチカツを3つずつ。
揚げたてのアツアツ。
魚と思っていたのはささみだったので、鶏のささみじゃないのというと、「えっ、ささみって鶏だったの?」ってけっこう知らないもんだ。
食卓でもあゆみが「何時もいい匂いしてるんだ」と言えば、「最近良く利用するんだ」と兄。
この頃何でも野菜を鍋に入れてクツクツ煮込んでばかりいる私なので、子供はカラッと揚げ物が食べたかったんだなあと。
しっかりしたチーズが入っていて、一力さん、おいしかったです。
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長女の就職活動が始まった。
学校でも会社の仕事内容の説明会など行なわれ、それに伴って会社訪問用の服などを調達し始めたのだ。
リクルートスーツとは呼びたくないが、ほとんどみな決まって黒のスーツ、黒の靴、カバン、コート。
何点セットなのでしょう。
家に帰って着てみた長女。
「あーなんてスーツが似合わないんだろう」と嘆く。
別にいいんじゃないの、こんなスーツ着ていかなくても。
みんな同じ黒のスーツじゃ、個性がわからないよ。相手に不快感さえ与えなければ、もっと自分らしい服着ていけばいいのに。
せっかく揃えたのに、悪いと思ったが、デザインの仕事なんだから、もっと個性を出してもいいんじゃないかなあ。
本当に、みんなリクルートスーツなんですか?
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11月はずいぶんと小型ゲーム機で、英語をむきになってやってしまった。
深夜、毎日のトレーニングをこなしてハンコをパシッと押す時の快感。
その日の英語力判定試験をやり、トリプルAがダブルになった時の悔しさ。
世界一周の単語トレーニングをやってもう7週も世界旅行をしてしまった。
耳は少し英語を拾うようになってきた気がする。
ヒンディー語なまりとか、リバプールなまりとか、英語も違うもんだが、アメリカの英語が一番聞き取りにくい気がする。
映画の名場面のやり取りや、歌の歌手を聞き取りするのも全て終了。
今度は何をやろうか。
漢字検定。
あゆみが学校で英検、漢検、文章検定などなど検定を受けるというので、今度は漢字をやってみようじゃないの。
10級から初めて2級まで難なくこなしたが、急に難しくなった。
どうもこれからの1ヵ月、あゆみより漢検もはまってしまいそうな予感。
悔しいと思う気持ちがばねになる。
目指せ1級。
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今日は空も地面も真黄色な天祖神社のイチョウ並木を通りぬけました。
冬も本番を向え、寒さ対策にあったか靴下カバーを、家用、安田邸用、事務所用と3足買いました。
日曜はあゆみと二人で久しぶりにお買い物。
制服の上に着るコートが欲しいという。
コートはピーコートか、ダッフルコートという規定。
こういうものはどこで買えばいいのか。
学校の制服を扱っている文具屋さんに行って聞いてみようか?
「やだよ」とすぐ返事が帰ってきた。
もうちょっとおしゃれ(といってもほとんど変わりないと思うのだが)なのが欲しいらしい。
そこで、長女の高校入学の時に「なんちゃって制服」を揃えたブランドに行くことにした。
やっぱりあった。ここで正解。
試着してみると何しろ体が小さいので、7号サイズでも袖がビローンと長い。
売り場のお姉さんは優しくて、中学生といえども一人前のお客様として大切にしてくれた。
あゆみは大事にされてとても気持ちよさそうだ。
4種類あるピーコートの丈の短めの黒を買うことにした。
それとマフラーも。
どれもにたようなチェックに見えるのだが、茶系か黒系の線が入っているかで雰囲気も変わる。
家にもチェックのマフラーはいくつかあるのだが、好みを言われると「温かいのは同じだからこれ使いなさい」ともいえない。
売り場のお姉さんが「女神巻きしてあげましょう」といってあゆみを鏡の前に立たせる。
神妙な顔をしたあゆみの首に、チェックのマフラーが巻かれていく。
「まず、ここをこうしたら、こっちに出たのを一回くぐらせて、この女神のマークが上に出るようにして、はい、女神巻き」
このブランドのマークは自由の女神。
くるくる巻かれたマフラーの中に、小さい顔がうずくまっていた。
遠くから見ると、私にはよくわからないんだけど、乙女心に響いた「女神巻き」。
満足そうな顔。
早速家に帰って、お姉ちゃんに披露。
女学生の間に流行りそうな予感です。
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家族会議を開き、年末年始をどうしようかということになった。
2日は掃除をしよう。と提案すると、長男が、燃えてきたらしく、下3人にまたも「ちゃんと手伝えよ。時間を決めて、その中でいいから」と。
「とりあえずそれまでにマツイ棒を一人一本作っておくように」という。
マツイ棒とは、小さなお掃除モップのようなものらしい。
どんな材質で、どうやって作るのか。
多分、お掃除好きの女優さん(松居さん)が考え出したあれだ。
隅っこまできれいにする。それが大掃除。
その前に安田邸の大掃除が待っている。
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12月にはいると、新聞の折込チラシに大掃除の道具や洗剤をセールする薬局のものや、家電製品、家具などはいってくるが、お取り寄せ老舗料理店のおせち料理なども目にする。
何万円もするし、きっと写真と違っていたときは「現状を優先します」とかいうことになるのか。
一度買ったことがあるが、全て別々に真空パックに入っていて、重箱に入れたら、横にパックが山積みになった。
もちろん重箱に入った形でお届けもあるのだろうが、値段がよすぎる。
じゃあ、「今日のお料理」の1月号見ながら正しいおせち料理を作って、きちんとしたお正月を過ごそうかという気持ちになる時もある。
でも、どこかに脱出して1週間くらいのんびりすごしたいなあ。
実現したためしがないけど。
「ねえ、おせち料理食べたい人?」と一応聞いてみたら、真っ先に「ハイ」と手を挙げたのは、長女。
栗きんとんが大好きな人。というか、モンブラン系(栗・芋)のものは何でも食べる。
「栗きんとんと、数の子、それにお雑煮が食べられればいいわ」という。
おせち料理はお正月の間、主婦が楽するようになっているらしいが、一度手をつけたお重は人気がなく、蓋を開けても同じものが何度も出てくるので飽きるらしい。
もしお正月家にいるようなら、と今から何週間も先に食べるものを気にする。
お正月の買い物チェックリストなるものを見たら、蟹、伊勢エビ、さしみ、いくら、ハム、ローストビーフなどなど。
なんでいっぺんにこんなに高そうなものばっかり食べなきゃいけないの?
忘年会も新年会もあるし、お正月くらいお腹を休めるために毎日お粥で過ごそうかな。
子供たちから猛反発くらいそうだが。
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肌寒い一日です。
公開〔水・土〕している安田邸の玄関先では、カラスが枝にとまって、時折べたっとフンを落とすので、油断できません。
庭の紅葉が色づき、イチョウも黄金色で今週中が見頃。二階の予備室(無粋な呼び方ですが)からの眺めは格別です。どうぞお出かけ下さい。(受付は土曜日十時半から三時までです)
http://www.national-trust.or.jp/archives/kyuyasudatei.jpg
一年生日記が月記になってしまったので、何とか復活したいと書きかけたのですが・・・。書けない事が多くなりましたね。
この頃は、母をあちこちに連れ出し、父の看病で行けなかった場所に出かけております。
一昨日は根津のふれあい館で荘村清志さんのギターを聞きに行きました。
マイクを通さない生の音が、心地よく、年配の型が多い会でしたが、心洗われて家路に着きました。(家まで近いのが何より)
これまでに芝居、音楽会、映画、安田邸、文化祭、お祭り、などに出かけ、そのたびに行き帰りの交通を含めて七十八歳の母が何が都合悪くて、何が良かったのか、書き留めることにしました。
会場の音響の具合で、聞き取りにくい音楽会(特に歌と歌の間のトーク部分)。
座った席から字幕が読みにくいために、映画の内容がわからなかった(モンゴル映画でした)。
腰掛ける場所の少ない祭。
予告編が始まってから映画館に入ると、場内が暗くて席がわかりにくい。
7ドアの山手線はつかまる手すりがなく、つり革に届かない母は、非常に危ない。
最も困ったのは、シビック大ホールの二階席最前列。
ここは、座ると目の前に転落防止の手すりがあり、舞台が手すりのバーとバーの間にはまってしまう事。
浅く腰掛けてバーの上から見ようと努力すると、背中と腰が支えきれなくて痛くなるし、しっかり座ると舞台が分断される。
二階席の最前列の前の空間が多くあるのが原因。
早く直すか、チケットを売るときに、「見にくいけれど」という説明をして欲しいと思う。
それでなかったらお金を返して、という人も現われるのでは。
二階だけど最前列だからいい席と思ったのに。
結局は母は途中まで我慢して伸びたり縮んだりしておりましたが、トイレに行くそぶりで席を立ち、戻った時に別の席に移動し、最後はゆっくり楽しめたようでした。
大方の結論、
映画に行く時。
時間・空間を行ったり来たりする内容の映画はだめ。
できれば字幕のいらない日本映画。
会場が明るいうちにはいり、トイレに近い席。
席は後ろ過ぎず前過ぎず。
夕方の場合は早めに食事をする。
仕方なく会場で何かつまむ時は、ナッツなどの入っていないものを。
飴、水筒(水かお茶)はいつでも持っていく。
家からの距離、交通の便、帰りの時間を考慮。
今度は何に行こうか。母も楽しみにしているようだ。
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