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一年生日記  2006年6月

暑さを乗り切る方法をすっかり忘れているので、つらいです。

2日前、一つ歳をとりました。
家に帰ると玄関先に団子坂下の花屋のお兄さんが立っていた。
花束を抱えて。
こんなことは初めて。
サインをして受け取る。
小さなひまわりと紫の縁の白いトルコ桔梗。
送り主は中学と高校のときの親友。
奏楽堂でコンサートした10年前にもトルコ桔梗をくれたんだった。
カードに「お誕生日 半世紀おめでとう」とあり、これを花屋さんがみたかと思うと恥かしい。

携帯に弟と長男から「おめでとう」というメール。
携帯の便利な使い方。気持ちは十分伝わって来たよ。

長女からプレゼントとチーズケーキ。
二女と二男はクールで、「そんなに歳をとったら、もう目出度くないだろう」という。
夫は「誕生日の人からお風呂へ入れば」と口だけ参加。

私が小学生の時、デパートに連れて行ってもらい、親に入口で待っていてもらってプレゼントを買った日のことを思い出した。
父にはキャメルの煙草、母にはレースの縁取りのハンカチ。
ああ、あのころの父や母よりもはるかに歳を重ねた私。

今まで引きずって来たものをすっぱり棄てて、折り返して身軽に歩きたいものです。

暑くなってきた。

日曜日、息子が携帯を新しくするから親の了承が必要、一緒に来てという。
「こないだ変えたばかりじゃないの?」「いや、もう一年半前」そんなやり取りをし、しぶしぶ了解。
長女と一緒に変えて、家族割をするつもりらしい。
さんざん悩んだ結果、ようやく決まり、買おうとしたら、今在庫にありませんという。

来た意味ないじゃん。
結局承諾書の紙をもらって帰ってきた。

家に帰って、携帯の機種変更に行ったなんて、6年生の次女に知れたら大変。
ああ、私も行きたかった。
携帯買ってよ。と、また始まりそうだ。
この前も、ちょっと帰宅が遅くなったので、ちゃんと電話しなくちゃ心配するでしょ、といったら、
だって、公衆電話がないんだよ。店の人に聞いて教えてもらったところへいったら、カードしか使えない電話でさ、電話のそばでカード売っていたんだけど、1000円するんだよ。

子どもの居場所がわかるようなキッズ携帯もいろいろあるようだが、家族6人が別々に携帯を持ち(もちろん支払いは各々だが)、なおかつ家の電話料金を払う、ちょっと前には考えられなかったことだ。

うちでは、携帯を持っていいのは高校生からということにしてある。
口をとんがらせている娘に「あゆちゃんが買うころになったら、きっと今よりずっといい機能がついているね」と希望を持たせるひと言で、諦めさせている。







梅雨とはいえ、バケツを引っくり返したような雨に手を焼いています。
谷根千のヤマサキと川原はこんな日はちゃんとゴムの長靴を履いて事務所に来ます。
私は雨が降ろうが何が降ろうが、合羽を着てテルテル坊主よろしく自転車です。

最近、家に転がっていた万華鏡を谷根千に持ってきた。
ちょっとした時にのぞくと、とても癒されます。

ビーズと鈴と貝殻と金の紐が少し入っている万華鏡。
くるくる回すと、赤みが強くなったり、一面ブルーになったり、金が輝いたり。
人生は万華鏡の如しとは、常に新しく変わり、そして常に美しい。
だったらいいな。

この万華鏡の中身を取り替えて、小石や抜けた歯や、虫の死骸を入れてもやっぱり万華鏡は美しいのか。
おそらく正三角形が鏡によってどこまでも続く世界は、虫の死骸であっても、その一部が切り取られ、繰り返されることでデザイン化され、偶然の面白さを作るのではないかと思う。
としてみると、きれいなビーズや金色の破片で作られる虚栄の人生より、この方が現実に近く、魅力的な人生かもしれない。

小学生のころ、よく万華鏡を作った。
動坂下のガラス屋さんで細長く鏡を三枚切ってもらい、黒いラシャ紙で繋ぎ合わせて三角柱を作る。
底にパラフィンを張って折り紙を切り刻んだものを入れた。
できあがった万華鏡はたいしたことはなかったけれど、でもそれなりにきれいだった。

今はカレイドスコープなどと呼ぶらしい。
天体望遠鏡のような立派なものもある。
そんな宇宙の果てみたいなものを見るよりも、私にはこの手元の簡単なファックス用紙の芯棒みたいなのが似合っている。

先日、テレビで「最近、ローカルヒーローが注目を集めている」というニュースを見た。
各地の自治体で考え出したスーパーヒーローが、イベント会場で悪を倒しているらしい。
それを小さな子供づれの親子が見物、拍手喝さい、握手などしたり、写真撮ったり。

そういえば、長男がまだ4,5歳だったころ(昭和60年頃)「電撃戦隊チェンジマン」や、「超新星フラッシュマン」にはまっていた時期があった。
寝てもさめてもスーパーヒーロー。服も赤しか着ない。
何とかソードとか、ローリングバルカンなどの武器を、ボール紙を重ね、色を塗り、手作りしたり、チェンジドラゴンやレッドフラッシュの赤いお面を紙で作ったなあ。

最近のヒーローものは、変身する前の姿がイケメン青年が多いらしく、お母さんは変身前にキャーキャー、子どもたちは変身後の姿にギャーギャーするらしい。

そうか、ローカルヒーローも出てきたか。
その名前を聞いて笑ってしまった。
「離島戦隊サドガシマン」、「県立戦隊アオモレンジャー」(青森)、「多摩川戦隊コマレンジャー」、「観光戦隊イセシマン」。
ちなみに「サドガシマン」は、トキレッドとシマナガシーブルーとザクザクゴールドの3人からなる戦隊。
トキレッドの特技はトキの物まねで、得意技はつつき攻撃だとか。シマナガシーブルーはおけさ踊りが得意で、前科あり。ザクザクゴールドは守備力は弱いがお金を集めるのが特技。
ちょっと弱そうだが、ゴールドは珍しい。

一番気に入ったのは、長野県下条村の地域戦隊カッセーカマン。
悪の組織フキョーダと戦っている。
地域の商店や工場に送り込む怪人はコヨーフアンとかカカクハカイとか、リストランダという化け物。
カラミフラッシュを技とするダイコンレッドをリーダーとするカッセーカマンはセンキャクバンライスティックやジギョーカクダイヌンチャクやチーキシンコウ剣で悪の組織と闘っているのだ。

私たちにもこういう武器あったらなー。
Mさんにヌンチャク振り回してもらうんだけど。

ああ、6月になってしまった。

運動会が近づいてきました。
あゆみは毎朝、応援団の朝練習です。
応援グッズのポンポンを作るので、赤いすずらんテープの束を持ち帰った。
2つのうち、ひとつは作りかけてあったが、手伝ってよという。

あゆみはテープを一枚ずつ細かく指で裂いている。
こんなことやっていちゃ、今晩中に終らないんじゃない?
よーしわかった、任せなさい。
テープの根元に櫛を差し込み、ずーっとしごいた。
ほーれ、みてみなさい。
あっという間にポンポンになっていく。

「でも、お母さん、手で裂かないとあたしがやったのと全然違うよ」
とあゆみ。
赤毛のかつらみたいなものができているのだが、あゆみのはパーマヘアー。
私のはストレートヘアーなのだ。
「わかったわかった、手で裂くよ」
仕方なく、効率は悪いが手で裂くことにした。
「細かく裂いてよ」
手伝ってもらっているのに、注文はうるさい。
確かに右と左のポンポンの質感がまるで違っていたらちょっと笑える。

結局半々くらいで、最後に櫛でとかして、ほわほわのポンポンが出来上がった。

運動会の応援係も、じゃんけんで負けたので仕方なくなってしまったという話。
昔(私の頃)は応援団は花形で、白手袋に、長ーいはちまき。
扇子を煽りながら、「さんさんななびょーし」、ちゃっちゃちゃ、ちゃっちゃっちゃ、ちゃっちゃっちゃっちゃっちゃっちゃっちゃ。
かっこいい男子にあこがれたのに、今じゃ希望者ゼロなのかぁ。

練習しているうちに最近は楽しくなって来たという言葉が救いだった。
土曜日、晴れますように。

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