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一年生日記  2001年11月

 書こう書こうと思いつつ書けない日々が続きました。
子どものワークショップ3回目、音を探しに町に出て、楽しく遊びました。
 ちょうどあゆみは六歳で、この時期お友達はみんな土曜、日曜に七五三をやったということでした。
八年前、長女の時は、着物を着てみたいという本人の意思で、髪を結ってもらい、山崎さんのところから着物をかり、草履や小物も借り、かんざしは同じマンションの方からもらい、着付けは団子坂マンション時代のお友達にしてもらいと、借り物競走のようではありましたが、根津神社へお参りし、かわいい着物姿を根津神社の上の玉井写真館でとってもらいました。
 あゆみも三歳の時、神社へお参りしましたが、本人の意識はなく、ただ、写真は絶対に撮らせないと騒ぐので、当日の写真は残っていません。
 さて、この秋、「七五三どうする?」と聞くと、「やりたくない」という返事。
普通の時にお参りしに行くのはいいけど、特別なことはしたくないという返事でした。洋服でもいいよといっても考えはかわらないのでした。
 意志はかたそうだし、仲良しのお友達の着物姿を見てもにこにこしているだけで、うらやましそうにはしていなかったので、本心だろうと思います。
 考えてみると、私も成人式の時、母に振り袖を作るか尋ねられた覚えがあります。
その時私は、「振り袖はいらないからその代わりに電気のこぎり買って」と言ったのでした。
 普段の自分でいつもいたいと言う気分わかるような気がします。
私も特別な日、あまり好きではないので。
 
 

子どものワークショップ二回目に行って来ました。
いつもと違う人の形。
これがテーマ。午前中はけんこう蔵部をやっている会場の協和会で、ノマドさんのダンスを見る。
ダンスかと思ったのだけど、真っ白顔をしたボロボロの衣装を着た人や、置物のように座って動かない人や、壁に張り付いている黒い顔の人など、子どもの理解の範囲を超えていたようで、お化け屋敷と思ったみたいです。
ウォーと叫んで追いかけられたときは、本気で逃げ、涙まででたこもいました。
そのあと、公園でお弁当を食べ、出演者も横で食事をしているのを見て、何だ、普通のおっちゃんだと思ったらしく、握手をしてみたら何のことはない。
そこから急に緊張がほどけたようでした。
午後は、黄色い建物に戻って自分や友達の影を紙に写し取って、切り抜き、色を付けたり。
これが好きみたい。
絵の具も手や足で塗る。
いつもにない感触を楽しむ子どもたち。
出来あがった影をテグスで天井からぶら下げる。
ライトがあたって床にいろんな影ができる。影の影。
夜6時からまたこの影の下で踊るという。
いったん家に戻ったが、またいこう、とあゆみに誘われる。
ダンスの横で、一緒に踊ってみたり、体を動かしたり、
パーカッションのお姉さんのまねをして、イスをたたいたり。
これが本当のワークショップなんだ。
ノマドの人たちも、あゆみ達が近くで動いても、自分たちの動きに同化させてくれる。
見ている方にも違和感がない。
即興の劇が出来上がっていくように。
終わってからも帰ろうとしない子どもたち。
こういうチャンスを与えられたことに感謝。
来週は音を探しに町に出ます。

 日曜日、子どものワークショップに初めて参加しました。
ワークッショップといってもお店やさんではないんです。
でも何をやるのか、チラシだけではわかりませんでした。
あゆみは友達と9人で参加。
みんなどんな反応をするのか、いやだと言って帰る子はいないか、
ちょっと不安でした。
ワークショップの会場は、最近千駄木にできたブリック・ワンという黄色い建物。
ダンスのグループの本拠地なのだが、この四角いスペースで何が始まるのか。
まずは鉄板の敷いてある床に裸足になって足の裏から冷たい感覚を感じる。
隣の子の立っていたところに立ってみる。
主催の小野さんの話しに引きつけられ、
秋の町に色の付いたのぞき箱を持って探検にいくことになった。
好きな箱に穴を開けて青や赤のセロファンを貼る作業。
大きい箱、円い筒、小さい箱、大きさも形も違う箱を持っていざ町へ。
紅葉にはまだ早いが、赤いファインダーを覗くともうもみじは真っ赤だ。
思い思いのところをのぞく。
満足稲荷に着いた。ここから覗き穴を5つ見つけるという課題が与えられ、狛犬の脚の下や、
稲荷の祠の覗き窓や、落ち葉の虫食いの穴、雨樋、いろいろな覗き穴を探す。
気に入った葉っぱをひとつと、すてきな石を一個拾う。
路地を抜けたところに赤い実を発見。カラス瓜だ。赤、青でそれぞれ覗いてみる。
黄色い建物に戻り、こんどは部屋の中に壁を作るという。
段ボール、布、紙、部屋に迷路のような、お化け屋敷のようなものが現れる。
子どもたちは夢中で、ガムテープで布をつないだり、段ボール部屋のような物を作ったり。
そして、今度は探してきた覗き穴を作るという。
段ボールにカッターで穴を開けたり、布を破ったり、はさみで紙に丸い穴を開けたり。
やってはいけないことがほとんどない。
破ると、すばらしいとほめてもらえる。紙を切ると、いい穴だと言ってもらえるので、
嬉しくて、みんな生き生きと作業をしている。
足場にしている脚立のてっぺんに登っている子、脚立の脚に布を巻き付けてブランコにしている子、
やりたいことがみんな違う。
セロファンを細かく切って、降らせようと言う計画が出来上がり、奥の方では何人かでセロファンを切り刻んでいる。
真っ暗にして、隣の人の左手小指をつかむ。
その場で仰向けに寝る。
赤い電球が点く。そこだけ夕焼けのようになる。
青い電球が点く。海の底のようになる。
上からセロファンがさらさらと落ちてくる。
夢中で遊んだ5時間でした。
このワークショップ、11日、18日にもやります。
11日は協和会の蔵を使ったり、いつもと違う人の形を見つけに行き、
18日には町に音を探しに行くそうです。
一度一緒に参加しませんか。
自分が子どもだと思っている大人でもいいそうです。
参加費500円。


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