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一年生日記  2005年3月

谷根千79号できました。
金曜から4日、子どもたちに手伝ってもらっても土日はやっていないお店も多く、はかどりません。
そして今日は雨。

金曜日、発送作業が6時過ぎに終わり、次女と子ども劇場の芝居へ駆けつけた。
今日は高学年以上向けの「ウィンズ オブ ゴッド」。
現在の時代に生きるお笑い芸人が、交通事故で昭和20年にタイムスリップ。
神風特攻隊員として。
家族や恋人を守るために、御国のために空に飛び立っていく仲間。
何とか8月15日までみんなを引きとめようとするのだが・・・。

ちょっと4年生には難しいようでした。
広く薄暗い会場で、遠くのほうで演じる姿、言葉もちょっと聞き取りにくかった。
家に帰って、お風呂で戦争の話をしました。
片道の燃料しか入れない飛行機、つらい話です。

土曜は6時まで配達してくれた男の子2人(共に21歳)と横浜の赤レンガ倉庫へ行きました。
千駄木にあるダンスカンパニーノマドの公演をみました。
光源寺のほおずき市でも雨の中を踊るノマドさんたち、大好きです。
なんと表現していいかわかりませんが、不思議な魅力があります。
ギリシャ映画を見たときに受ける印象にいています。
男の子たちには初ダンス、何を感じたでしょう。

レンガ倉庫は明治44年築。今ではホールや食事のできる洒落た場所となっています。
南北線の延長上にみなとみらい線があるとは、帰りに気がついた次第。
横浜が急に近く思えるようになりました。







木曜の夜に谷根千の子どもたちの「それぞれの春ボーリング大会」を開催。
社会人として旅立つ岳ニイチャンの送別会をかね、久しぶりにみんな集まった。
4人ずつ3レーンで投げあい、2ゲームの合計になんと、年齢を足したものがその日のスコア。
むひひっ。私たちは有利じゃ。
ひそかに思っていたのですが、全くおよびでなかった。

力、スピードで投げた瞬間に10本のピンがガシャーン。ストライークはシュン坊とユッピ。
野球少年たちの腕の強さは思った以上。
自称タマガワボーラーズのミッキーはカーブがかかりすぎるとガータ。
岳ニイチャンはわざと超スローボール。
サトチャンは顔に似合わず、スピードあり。
ユズは右に左にノーコン。つまりほとんど溝の中。
ひこは波あり。
牧ヤンはおしとやかに。
みんなに負けじとあゆみはハッスル。なかなかうまいじゃないの。
ピンがカタカタとゆっくり倒れるのがおかしい。
就職活動中のY家のいとこ、トシ君はサラリーマン風の投げ方。
電脳助っ人の守本さんも実は高校球児。

いやあ、何年ぶりでしょう。という私は2ゲーム目で早くも足腰をやられ、リタイアー。
ヤマサキさんは、快調。
8位と9位だった私たち二人の間に大きな隔たりがあると力説していました。

結局、実力も年齢スコアも、ともにM家のユッピにさらわれました。

しかしよく遊ぶナー。



周りに花粉仲間がどんどん増えていく。
いつも私がくしゃみをすると「ちゃんと手で押さえて」と手厳しく言うあゆみも、今朝はかわいい音で「クチュン、クチュン」。
やっぱり花粉症なのだろうか。

今日で学年も終わり。
今週になって詰めの作業をしていたあゆみだが、「心のノート」というのを持って帰ってきた。
普段は学校においてあるらしいが、まだ埋めていない場所にいろいろ書き込んでもって行かなければいけないという。
自分で取り組んでもっと学校を良くするにはどんなことができますか。
給食の時、掃除の時など。
友達との関係。先生との関係。家族関係。
今精一杯やってみたいことは?
偉い人の話を聞いて見ましょう。

どのページを読んでも書けないという。
「やりたいことなんて、何にもないよ」
花や動物を育てた時に何を思いましたか?
「何も思わないよ。早く部屋に入りたいとかは思ったけど」
とっておきの場所は?
「そんなとこないよ。公園はすっごくつまらないし」
とっておきの人は?
「うーん? さとちゃんかな」
やっと一つ。

こんな具合なので、そばにいてなんと声をかけていいものか悩んだ。
ハムスターを飼ったり、花を植えたり、少しはしたけれど、そこら辺のこと、こちらも最近忙しさにかまけてあまりできなかったな。
こんな時代だからこういうノートができたのかもしれないけれど、私だって書けないことばかりだ。
こういうことで気持ちを強要されるのはツライ。

「べつにー」と「勝手にすればー」のような返事が多くなってきているのは確か。
何につけてもさめていて、夢中になったり、どうしてもこれが欲しいと思うほど熱中することもない。

こんなことから端を発して、毎日の生活を少し見直してみようということになった。
10の項目の約束を決め、やったら丸を表につける。
生活に関すること、家の手伝いなどどれも簡単なこと。
まずは日々の生活を見直して、やれることから。
体を4月に向かって前向きに起すこと。
そうすると、意欲もわいてきて、楽しい毎日が送れるのではないかと。

今のところまだ3日目だが、その気になってがんばっている。

ヤマサキさんに言わせれば、「あゆちゃんは充分いまでもあれこれ楽しそうにやってると思うけど」。
まあ、一つのきっかけとして、年度終わりに一年を振り返るいい機会だったかも。



受験も終わり、ホッとした高校3と1を伴い、あそこ行こう!
カラオケへ初めて3人で行った。
昼間はうんと安い。
30分飲み放題で190円。何が飲み放題。 
「コーラにアイスティー、ウーロン茶にレモンスカッシュ?じゃあ、レモンスカッシュにして」
というと、姉と弟は顔を見合わせてニヤニヤ。
「なんなんだよー」
「だって子どもみたいなもの頼むんだもん」
「いいじゃないの。シュワッとして花粉症には気持ちいいんだもん」

歌い始めは遠慮していた2人だったが、分厚いメニューから入れるわ入れるわ。
二人が歌うのは、ちょっとだけ、さわりだけ聞いたことのある曲ばかりだ。
こっちが歌う歌は、30年前の曲だぞー。
「聞いたことあるよね」とうなずく二人。
「私が君たちぐらいのときによく歌っていたんだよ」
「ふーん、お母さんて18の時あったんだあ」
「何を言っているか、ついこの間、高校生だったんだから」
二人笑う。

玉置浩二の歌を歌ったら、キーが高すぎる。
最後にもっとキーが上がって精一杯のソプラノ。
横で姉がペンギンが羽をふるわせるような格好をするもんだから、吹き出して歌えない。

「採点しよう」と弟が言い出す。
いかにも自信ありげだ。
姉が歌う。68点で一度とまり、その後2段階で点数が増え、78点。
母が歌う。テケテケテケ。27点。えーっそんなはずないよ。「天城越え」いつも歌ってんだから。
弟が歌う。テケテケ。17点。なんだよ。これ。機械壊れてんじゃないの。
また姉。74点。母27点。弟17点。(なぜか母と弟の点数はいつも同じ)
「この機械おばさんと男の声には反応してないよ」と弟不愉快な顔。
この顔が一番おかしかった。

いやいや、いい時を過ごせました。
平和な日はきっと長く続かない。春です。

谷根千79号、3月25日夕方にできる予定です。お楽しみに!
(束の間の休日に)

花粉が例年の12倍と聞いて、聞いただけで目が痒い。
先週、寒さの中、長女の高校の卒業式があった。

制服導入問題がおきた時、生徒が自主的に、校長と何度も話し合い、署名をし、今回は見送りになった。
制服はないのですか?と説明会で聞かれるから標準服を作るという発想はなくていい。
「ありません」と言えば、制服がないことで入りたい生徒が来るではないか。

さて、卒業式。
制服がないからみんないろいろ着ている。
ドレス、着物に袴、スーツ、羽織袴、皮のスーツ、お色直し風のドレス。
頭にティアラのせている子や背中に天使の羽が付いているドレスも。

卒業式は40分もしないで終わったが、その後の延々と続いた祝う会が見ものだった。
まずはストリートパフォーマンス部の踊り。
娘の最後の舞台だ。
その後、卒業式スタイルのファッションショー。
インターネットオークションで着物を買った子がいたりで、なぜこの衣装に落ち着いたのかというナレーションが面白かった。
アンケートを使った生徒たちの声や、ビデオレター、思い出の写真。
私たちの時代には考えられないが、パワーポイントを使ってバックミュージックと共に映し出された画面は洒落た編集。
3年間の記録の一枚一枚にオーッとか、ワーッとか。
3年間を過ごした高校はこんな感じだったのか、初めて知った。

次の舞台をセッティングする間、会場に司会者が降りて、この際だから、言いたいことを最後に言おうとマイクを廻す。
部活のみんなありがとう。と、いくつかあった後、「3年+組の**さん。つき合ってください」
が始まり、親はびっくり。
テレビ番組でこんなのあったなあ。
ひょーひょーなんて、野暮な声を出す子はいない。
みんな温かく拍手。
あっちにこっちにもカップルが。
歌あり、先生からのメッセージあり、ライブありの盛りだくさんなお祝い。
みんな自分たちで企画して、準備して。
照明さんが振袖のお嬢さんだったりで、なかなか見ものでした。
やりたいこと、自分たちの表現したいことをきっちりやる気持ちいい子どもたちでした。
これからもその調子で、自己表現を忘れずに新しい世界へどんどん出て行ってください。

来年度も1年生がいるから、この日記は続けられるな。








あゆみと二人インフルエンザでダウン。
ようやく日常生活に戻ることができました。
土曜日、いつもは友達のところへすっ飛んでいくあゆみですが、体調はいまひとつで、遊ぶのを見合わせた模様。
午後になって深川江戸資料館に行ってみようということになった。
いつもは目的地まで黙って連れて行ってしまうのだが、今日はちょっと勉強。
まずはインターネットで資料館を調べ、下車駅を知る。
次にナビ機能で、乗車駅と下車駅を打ち込み、乗換えとルートを決める。
あゆみはそれをメモに書いて、乗車料金片道100円×2で200円を持って千駄木駅から地下鉄に乗り込んだ。
地下鉄のホームで、乗り換え案内の掲示を見て、5号車に乗ることに。
半蔵門線は大手町の乗り換えのとき、5号車に乗ると下りのエスカレーターがあるのだ。
大手町からすぐなのだが、「次降りるの?」と聞いてみると、ポケットからメモを出して確認している。
「まだ、もう一つ先だよ」とあゆみ。
かわいー。

江戸の町を再現した展示が楽しくて、深川江戸資料館には何度か来ている。
八百屋を覗く。
にんじん、大根、ごぼう、小松菜、かぼちゃ。卵とこんにゃく。店先のざるの中には、つくし、フキノトウ、ワラビ。(よくできた模造なのだ)
種類の少なさに驚いている模様。
「卵が変なものに入っているよ」
「あれは、もみがら。お母さんの小さい頃もこうだったよ。おじさんが光を透かして卵を一つずつ調べて、新聞紙でできた袋に入れてくれたんだよ」

長屋を覗く。
台所には鍋ひとつ。釜ひとつ。茶碗と皿が人数分。味噌と塩の壷。しゃもじと貝で作ったおたま。
生活道具も本当に少ない。
寝具は屏風で囲って、着物の着替えは風呂敷に包み、行燈、雨具、たらいに手ぬぐい一枚。子どもがいると風車や犬張子、三味線のお師匠さんの家には鏡や書見台、雛人形。
「うちって物が多いね」

道具はどれも紙、木、竹、藁、土でできているものばかり。
特に藁は利用価値ありの素材。
長屋の紙くずは燃料に、トイレは共同。おわいは汲んで野菜の肥料にというリサイクル。
長屋の汲み取り料は大家さんに支払われたというが、大家さんは暮に店子にもちを振舞う。
毎日の食生活は単調なものだったかもしれないけれど、外に出ると天麩羅屋、すし屋、蕎麦屋の屋台。
ファーストフードだ。

あゆみと話しながら、やっぱり今の生活、物が溢れているし、リサイクルできないものが多すぎるよねーという結論に達した。
そうしたら急に早く家に帰って、もっとシンプルな生活をすべく、部屋を片付けたくなった。


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