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一年生日記  2005年3月
No.162  2005年3月10日(木)

あゆみと二人インフルエンザでダウン。
ようやく日常生活に戻ることができました。
土曜日、いつもは友達のところへすっ飛んでいくあゆみですが、体調はいまひとつで、遊ぶのを見合わせた模様。
午後になって深川江戸資料館に行ってみようということになった。
いつもは目的地まで黙って連れて行ってしまうのだが、今日はちょっと勉強。
まずはインターネットで資料館を調べ、下車駅を知る。
次にナビ機能で、乗車駅と下車駅を打ち込み、乗換えとルートを決める。
あゆみはそれをメモに書いて、乗車料金片道100円×2で200円を持って千駄木駅から地下鉄に乗り込んだ。
地下鉄のホームで、乗り換え案内の掲示を見て、5号車に乗ることに。
半蔵門線は大手町の乗り換えのとき、5号車に乗ると下りのエスカレーターがあるのだ。
大手町からすぐなのだが、「次降りるの?」と聞いてみると、ポケットからメモを出して確認している。
「まだ、もう一つ先だよ」とあゆみ。
かわいー。

江戸の町を再現した展示が楽しくて、深川江戸資料館には何度か来ている。
八百屋を覗く。
にんじん、大根、ごぼう、小松菜、かぼちゃ。卵とこんにゃく。店先のざるの中には、つくし、フキノトウ、ワラビ。(よくできた模造なのだ)
種類の少なさに驚いている模様。
「卵が変なものに入っているよ」
「あれは、もみがら。お母さんの小さい頃もこうだったよ。おじさんが光を透かして卵を一つずつ調べて、新聞紙でできた袋に入れてくれたんだよ」

長屋を覗く。
台所には鍋ひとつ。釜ひとつ。茶碗と皿が人数分。味噌と塩の壷。しゃもじと貝で作ったおたま。
生活道具も本当に少ない。
寝具は屏風で囲って、着物の着替えは風呂敷に包み、行燈、雨具、たらいに手ぬぐい一枚。子どもがいると風車や犬張子、三味線のお師匠さんの家には鏡や書見台、雛人形。
「うちって物が多いね」

道具はどれも紙、木、竹、藁、土でできているものばかり。
特に藁は利用価値ありの素材。
長屋の紙くずは燃料に、トイレは共同。おわいは汲んで野菜の肥料にというリサイクル。
長屋の汲み取り料は大家さんに支払われたというが、大家さんは暮に店子にもちを振舞う。
毎日の食生活は単調なものだったかもしれないけれど、外に出ると天麩羅屋、すし屋、蕎麦屋の屋台。
ファーストフードだ。

あゆみと話しながら、やっぱり今の生活、物が溢れているし、リサイクルできないものが多すぎるよねーという結論に達した。
そうしたら急に早く家に帰って、もっとシンプルな生活をすべく、部屋を片付けたくなった。


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