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日々録   2005年2月

 遅番で出勤。中里和人さんのスライド・ショウがあった土曜日、そして非番だった昨日の日曜日とたくさんの本の持ち込みがあり、例によってひたすら計算する月曜日となりました。11月にブックオフができたとき、「負けてたまるか」と買い取り歓迎のチラシをつくった効果が、ここに来て現れはじめているのでしょうか、ここのところほんとコンスタントに置きたい本が入ってきています。ただ今度はそれを出す時間が足りなくなってきており、なかなか思うようにいかないわけですが。ここ数日「本日の品出し」にやや活気がなかったのは、アップするのをサボっているわけではなく、そういう事情によります(日々録が更新されないのも同じような理由によります。本当はイベント当日の様子や準備のあれこれについてこそ、書きたいし書き残しておくべきなのですが、それどころじゃない、といった状況になりがちなのです)。ただ、今週中のどこかでは、必ずドカッと出しますよ。

(宮地)

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内澤旬子さんの「だれでもできる革の手帖」のワークショップ3月開催が決まりました。
詳しくは、お知らせをご覧ください。
早速、お申込みのメールが届き始めておりますので、ご希望の方は早めにお申し込みください。

いよいよ明日となった「中里和人さんのスライド&トークショウ」も、おかげさまで思っていたよりも多くの方からご予約いただいております。
混み合う人数になっておりますので、ご予約順にご入場いただくことにしました。窮屈で、ご迷惑をおかけしてしまうこともあるかと思いますが、どうかご理解くださいますようよろしくお願い申し上げます。

(ミカコ)

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 昨日、今日と、連日の非番。名古屋に帰省するつもりが、用事がなくなり、ぽっかりと空いた2日間です。去年の末あたりからこっち、非番の日はあちこちに出かけて仕入れをする、というのが定番になっていたのですが(ブックオフ開店による危機感からはじめました。やってみると結構楽しく癖になりつつあるのですが、重いものを背負って長い時間を過ごすため、体が疲れるのが難)、ここ最近、質量を兼ね備えた買い取りが続いていることもあって、それも今回はお休みにしました。そんな訳で、心にも時間にも少し余裕ができたので、休日の報告をさせていただきます。

 まず昨日ですが、午前中は洗濯。午後になって図書館。最近買い取りで入って来て読んだ岩明均の『ヒストリエ』が面白く、それに影響されて大王アレクサンドロスについての本を数冊借りました。阿刀田高からプルタルコスまで。子どもの頃読んだ伝記本に興奮させられた記憶はあるのですが、今となってはもうほとんど覚えていないので、これでしっかり復習するつもり。
 あと、新着CDのコーナーにアルセニオ・ロドリゲスの知らない盤があったのでそれも。タイトルは『アブレ・クト・グィリ・マンボ』。聴いたことのない演奏ばかりでびっくりですが、充実の解説を読むと最近発掘された全盛期のキューバ録音とのことで納得しました。これは買わなきゃ。店でも置いてみたいです。

 その後、チケットの予約と購入もひとつずつ。まず、いよいよ5月に来日するカエターノ・ヴェローゾ東京公演の先行予約を。5000円を超えるコンサートにはなるべく行かないようにしているのですが、これはまあ仕方ないです。初日の東京芸術劇場を押さえられたし(残りの2日間は国際フォーラム)本当に楽しみ。あとは良い席であることを祈るばかり。
 購入したのは7月9日のさいたまダービー、浦和レッズ対大宮アルディージャ戦。発売初日の土曜日にCNプレイガイドで予約したものを本駒込駅前のampmで発券しました。アルディージャに関しては、開幕前の今が一番幸せなときなのだと思います。夜になって、帰り道に買った『サッカーマガジン』「J1選手名鑑2005」号を嘗めるように読んでいたら、ミカコに「ほんと楽しそうね」と言われましたが、ほんと楽しいのです。始まってしまえば、現実が否応なく押し寄せてくるでしょうが、今なら何を夢想するのも自由ですからね。

 夕方になって上野へ。わしたショップで秋うこん茶とさんぴん茶のティー・パックを購入。これは26日の中里和人スライド&トーク・ショーのときに、来場者のみなさんに振る舞う予定です。夜は帰宅したミカコと、明日の不忍ブック・ストリートの打ち合わせについて、あれこれ話し合いました。

 非番2日目の今日は10時起床。出勤するミカコを見送ってから15時頃まで、テレビでサッカー三昧。いよいよ始まったチャンピオンズ・リーグ決勝トーナメントの1回戦、レアル・マドリー対ユベントス、バイエンルン・ミュンヘン対アーセナルを立て続けに観戦。堪能しました。特に前者。全体としての展開の早さ、一瞬にしての攻守の切り替わりに、個の卓越した技術が重なり合い、ただもう見惚れるばかり。一度は現場で観てみたいものです。

 ところでこのスカイパーフェクTVの放送、試合と試合の間の空き時間に各チームのホームタウンとスタジアムの映像を流しているのですが、その中のラコルーニャの部分でちょっといい感じの音楽が流れていました。フラメンコをベースにしたリズムの効いた今風の音。チェックしてみるとオホス・デ・ブルッホ(OJOS DE BRUJO)というグループだそう。で、大して期待せずに文京区立図書館の資料一覧を調べてみたら、ちゃんとありましたよ。『バリ』というアルバム(偶然ですが、昨日のアルセニオと同じレコード会社でした。アオラ・コーポレーション)。早速予約しました。明日には聴けそうで、ちょっと楽しみです。

 さて、今日はこの後、不忍ブック・ストリートの打ち合わせに出かけるわけですが、その前にもうひとつ。今月は大口の出張買い取りに、ふたつのイベント、およびそれに備えての「本棚の下に車輪を付けるプロジェクト」などが重なり、日々録もあまり更新できていないのですが、ちょっと前のことで書いておきたいことがあるのです。ライターのさくらい伸さんが小野光一というデザイナーの方と組んでふたりだけで作っている『リトル・マグ』という雑誌についてです。

 さくらいさんとは、日本代表の試合のあった2月9日にはじめてお会いしました。『サーカス』という雑誌の来月号にうちの店がちょっとだけ載ることになり、その取材で見えたのです。現在絶版(あるいは品切れ)の古本からおすすめを1冊紹介するという主旨のコーナーで、結城昌治普及協会員である僕は、彼の『白昼堂々』を挙げたのですが(手に入れやすさや、映画化されていることによる入口の広さを踏まえて選びました。ちなみに映画は2本あって、'68年の『白昼堂々』と'87年の『女咲かせます』。どちらも松竹で前者は野村芳太郎監督で渥美清主演、後者は森崎東監督の松阪慶子主演です)、その時帰りがけにいただいたのがこの雑誌。
 手頃な値段(税込み300円)のすっきりとしたデザインのなかに、気軽に読める記事がゆったりと入っている、といったスタイル。個人的に楽しんだのは、「PLACE 心地いい場所はどこ?」と題されたコーナー。1号では飯田橋のギンレイホール支配人へのインタビュー、2号では「日本一(?)眺めのいいファーストフード店」の紹介と続くのですが、見晴らし主義者で名画座好きの僕にはドンピシャリ。次号も楽しみです。あと「DAYS 官能へのみちすじ」という日記形式のコーナーも、さくらいさんの嗜好が伺えて面白いですよ。編集後記のタイトルが「スタイル・カウンシル2004」「キューピット&サイケ04」と続いていることからも比較的同世代の方と推測しているのですが、そんな「高いところで風に吹かれて飲むビール」をこよなく愛するさくらいさんが手塩にかけて作っている『リトル・マグ』。みなさんもぜひ一度手に取ってみてください。ご近所では往来堂さんで売っています(もうすぐ第3号も出るとのことなので、うちでも置かせてもらえるようお願いしてみるつもりです)。

注)一部のブラウザで『リトル・マグ』にうまく飛べないおそれがあるので(safariは多分ダメ)、Urlを記載しておきます。
http://www31.ocn.ne.jp/〜oak/

(宮地)

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ただいま午前1時55分。
『一年生日記』のあゆちゃんの食べっぷりにそそられ、昼間買ったベーコンエピを齧っている。あぁ、これじゃ消えない吹き出物・・・。

 さて、内澤旬子さんの「革手帖のワークショップ」は、この土日に無事終了しました。
 レジにいても、皆が作業に集中し始めると、ぴーんと張りつめた空気が伝わってきました。
 内澤さんのワークショップは、彼女の好きな革という素材を、できるだけ身近な素材として扱えるよう様々な工夫がしてあります。だからまったくの初心者でも大丈夫。両日とも、5時間後には自分で造り上げた、手にすっぽり収まる可愛い革手帖を、みなさん嬉しそうに手にされてました。
 革や糸は、手芸材料店や、日暮里でも売っているし、糊さえ即席に自分で練ってしまうか(そんなことして大丈夫かは知らないけど)、製本用のを購入するかさえすれば、また自分で造れるというのが、すばらしい!
 それに今回の革手帖では、綴じの行程もあるので、本の造りがわかるのも楽しいところ。市場の多くの本は、背中ががっしりボンドで固めてあったりしますが、こういう作業を自分で体験すると、いろいろな本の綴じ方が気になってくるものです。
 また次回を考えていますので、乞うご期待。

 本日は閉店後に、もうひと働き。先日の定休日に奥の二棚に、やっと長年の懸案事項だったキャスターを取付けたのだが、今日はその続き、更にもう一棚分。
 この度めでたくキャスター付けに踏み切れたきっかけが、今月頭に顔を出してくれた、詩人でイラストレーターのふじわらいずみさんと、彼氏で工芸作家の安田さんのアドバイスだった。棚と板はボルトでくっつればいいんじゃない、との信用できる一言で、やっと踏み切ったのだった。これで、イベントの時の重労働が減る。私の施行で、壊れなければ・・・、だけど。
 材料調達にあたっては、根津の材木屋さんの澤新さんと、うちの並びの工具店小西商店さんが、親切で適切なアドバイスをくださった。ありがたき、地元力。うっとり。

 でもって、今週末は中里和人さんによる『路地』スライド&トークショウがあります。
 わたしが子どもの頃に叔父さんが使っていた、古いコンパクト映写機もちょっぴり出番がありそうかな・・・、と個人的な期待もあり。楽しみです。
 
(ミカコ)
 

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 遅番で出勤。非番明けの月曜日は週末に預かった本の計算に追われることが多いのですが、今日もそんな一日。計算して連絡して、また計算して連絡して。でも良いものが多くうれしい。

 とまあ、そういう事情で品出しははかどりませんでしたが、そんななかでのおすすめは本日の品出しにも書いた『久保田万太郎集』。ひと昔前の新潮社日本文学全集のなかの1冊なのですが、良いところがいくつかあります。
 ひとつはこのシリーズ全体についてなのですが、サイズが小さいこと。この手の文学全集はおおむね大きく重く、図書館で読む分にはともかく、自分で持つとなるとうんざりさせられるわけですが、これはコンパクト。『チェーホフ全集』と同じ大きさと言えばおわかりかと思います(関係ありませんが、色も同じ赤です)。このサイズの2段組というのはある程度分量も入りますし、決して読みづらいということもなく、僕は好きです。
 もうひとつは、1冊まるごと久保田万太郎だということ。漱石や鴎外、あるいは太宰や谷崎であればそんなことは当然なのですが、万太郎ぐらいのポジションの作家の場合、こういう全集では他の作家との抱き合わせになりがち。それはたとえば里見だったり、たとえば水上瀧太郎だったりするわけで、それらの作家のことも決して嫌いではないのですが(というより好きなのですが)、やっぱり一人一冊というのが正しい姿でしょう。
 ちくま文庫の日本文学全集がロングセラーになったのは、以上の2点を満たしているからだと僕は思っています(もちろん安野光雅の絵を含めた装幀の勝利という面も多分にあるのでしょうが。このシリーズの安野さんの絵を集めた本も先週出しました)。ただ残念ながらあの中に万太郎は入っていないので、そういう意味でも、これは重宝な一冊、というわけです。以下は収録作品。

「末枯」「露芝」「春泥」「花冷え」「樹陰」「市井人」「三の酉」「冬田道」「きのふの今日」

 どうせだったら「続末枯」も入れてほしかったですが、取りあえず文句のないラインナップではないでしょうか。手頃な価格で入手しやすいとは決して言えない岩波文庫の数冊と、まだ新刊書店で買えるものの値段が高い講談社文芸文庫の『春泥・三の酉』を足したぐらいのボリュームもあります。俳句が入ってないのは残念ですが、河盛好蔵さんによる解説もついて840円はお買い得かと思いますが、いかがでしょう(以前今月の一冊でも紹介しましたが、万太郎さんはこの界隈ゆかりの作家でもあります。一時、諏訪神社の前あたりに住んでらっしゃいました)。

(宮地)

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 こんばんは。やはり2月は寒いです。
 
 今日は祝日なので、昼からの営業。
「ギャラリーきんぎょ」に届けものがあり、2時頃ちょっと店を出た。よみせ通り、いきなり圧倒されるほどの人出。何かあるんすか。まだ、谷中散策には早いんじゃないっすか。独りごちながら、人ごみをかきわけるように自転車を走らせる。藍染川の上を向こうから人が流れてくる。へび道に入っても、人の流れは絶えない。ガイドブック見ながら歩くカップル、壮年夫婦。どうしたんすか。まだ寒いのに。まだ「不忍ブックストリート」古本市は始まってないっすヨ!とかも、思ってみたりして。
 
 で、きんぎょさんの帰り、先日リニューアルオープンした、よみせ通りの「かなかな」に立寄り、花ふきんを買い、そのままお弁当を買って店に戻るつもりが、「nido」の看板の前で、足が止まってしまった。
 ちょうど今日から「はこ展」が始まっているもよう。芸工展のときから、ちょっと気になっているところで、谷根千には仰木さんのステンドグラスの一日体験教室の記事も載っていた。ブリキやガラスで作られた看板が、路地に誘う。早く店に戻らねば、と思うが、足は現実逃避。
 路地を覗くもそれらしきものは見えず、路地のつき当たり、ちょいと角を曲がったところに、ありました。古い家屋を改装した、なんとも素敵なギャラリーが。ガラスのギャラリーです。入口の電灯なんかも、ステンドグラス。それが、近寄りがたいツンとしたステンドグラスじゃなく。なんといいましょうか。子どもの頃に大切にしてたきれいな透明の石とかに、近い感覚。眠ってた私の姫心が目を覚ましてしまいました。「はこ展」のはこたちも、いいんです。私の中の姫たち、遠吠え止まぬっといった有り様で、すっかり落着きのない人間になってしまいました。20日まで開催してるようですので、私の舌足らずの説明を解読するより、先ず行ってみるべしです。
 
 店に戻ると、店も賑わってる。ホントに今日はどうしたんでしょう。ゴールデンウィーク頃の人出を思わせる。先月「ブリック・ワン」でちゃ太郎さんのオペラ落語の公演をされた「相生座」のお二人も顔を出してくださった。これからの楽しい話などを少し。

 6時過ぎ、少し店内が落着いたところで奥に下がり、先日南陀楼さんに仲介していただいた大量買い入れの計算に着手。あの時は、南陀楼さんにも箱詰めを手伝ってもらったのだった。計算にあたり改めて一冊一冊を手に取れば、それはそれはすばらしい本ばかり。深謝です。
 夜は「鳥よし」で軽く一杯。旨し。
 では、おやすみなさい。

(ミカコ)


「今日は文庫を出すぞ」との決意を胸に出勤。はじめは順調そのものでしたが、すぐに「買い取りの日」となり、結局16時頃まではずっと買ってました。夕方になると、遅い昼食の満腹感と店に流れるガムランの響きに誘われ、ついうつらうつらしてしまう始末。「これではいかん」とビートの効いた音楽に変えたら何とか持ち直し、そこから閉店までそこそこ品出しできました(文庫新入荷棚が半分ほど入れ替わりました)。以下はそういう意味で本日の功労賞とも言えるCD2枚。

『イングリッシュ・セツルメント』XTC
『ビギン』ミレニウム

 最近聴くことの少なくなったXTC、それでも『スカイラーキング』と『オレンジ&レモンズ』はたまにかけるのですが、これはほんと久しぶり。でも最高でした。出てから20年以上経っているのに音はまったく古びてません。「これしかないよ」と思わせる、脳天に打ち込まれるひずんだ音質のリズム。そこに乗っかってくるヘンテコだけど癖になるメロディ。言うことないです。

 で、その後、自然に手が伸びたのがミレニウムの『ビギン』。これはよくかけるアルバムです。カート・ベッチャーを中心に結成されたバンドの名盤で、1968年の発売。凝ったスタジオワークによって作られた、実験色溢れるバックトラックにかぶさってくる美しいメロディとコーラス(言ってることがXTCのときと一緒ですね。要はこういうものが好きなんです)。いきなり精神を覚醒させられる1曲目、うってかわって空の上を漂うかのような2曲目、そして傑作「友達になれたら」。この冒頭の流れが本当に素晴らしい。

(宮地)

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 中番で出勤。閉店まで黙々と品出ししました。先週、および先々週買い取ったものの時間の都合で出せずにいた、思想・哲学関係中心。グラシン紙を巻くものが多く(単価が高いのと大事にしたいのとで)時間の割には量はやや少なめかも(でもたくさん出しました)。そんななか、ついつい見入って読んでしまった本が下記3冊。

 JICC出版局『宝島』'79年7月号
 TASCHEN『Juergen Teller』
 文藝春秋『思考のレッスン』丸谷才一

『宝島』は、表紙:湯村輝彦。読んだのは「『死者のカタログ』の書評(『宝島』5月号)に反論する」という中村とうようさんの投稿と、それへの『宝島』編集部員(書評を書いた本人)の謝罪(にかこつけた中村とうよう批判再び)。「ロック」という言葉にまだまだ大きな幻想があった時代を背景としたやりとり。これは品出ししました(630円)。

『Juergen Teller』。写真集です。この人についてはあまり良く知らないのですが、このなかの写真には見たことのあるものがたくさんあります。雑誌『i-D』やヘルムート・ラングのために撮られたファッション・モデルの写真が多いのですが、ビョークやカート・コバーンなど、音楽畑の人たちもいます。好きな作品です(僕の担当ではないので、品出しはしていません)。

 丸谷才一さんの本はついつい読んでしまうものが多く、よく仕事のじゃまをされます。ちょっとでも読み始めるとそのままずるずる行ってしまいがちですね。「私の考え方を励ましてくれた三人」という項で言及されていた、バフチンのドストエフスキー論を読んでみたくなりました(読む暇はないでしょうけど)。これは文庫にもなっているので均一棚に入れました(315円。2冊目より210円)。

(宮地)

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月日がブンブン過ぎてゆきますね。
昨年末にクリスマスパーチーでもしちゃるかと、買ったまま解凍する間もなかった鶏の骨付きモモ肉を、先月末にやっと一本を塩焼き、今月に入ってもう一本、泡盛と醤油と味醂と八角で煮込んで食べました。おいしゅうございました。これじゃ、旧暦のクリスマスかって感じですが。

さて突然ですが、噂の「不忍ブックストリート」企画。
関連イベントとして、4月30日(土)に開催する運びとなった「一箱古本市」。
出品のお誘いをお知らせ欄に載せましたので、ご覧ください。
申込みの窓口は南陀楼綾繁さんです。e-mail:kawakami@honco.net
続々と参加希望者が増えているとのことです。オモシロいことになりそうです。

(ミカコ)


 早番で出勤。17時で早退して、埼玉スタジアムへ。ワールドカップのアジア最終予選を観に行くのは8年前のカザフスタン戦以来、A代表の試合もあの宮城でのトルコ戦以来ということで、今日は朝からずっとワクワクしてました。南北線は本駒込からもう寿司詰め状態、行きでこんなのは僕は初めて。でも、みなさんそんなこと全然気にならないご様子、ウキウキした空気が車内に充満していました(一般の通勤通学の人たちはうんざりしてましたけど)。浦和美園駅からスタジアムの座席までは思ったより滞りなく到着。確かにお巡りさんの数は多かったですが、入場の際のボディ・チェックなどは結構いい加減でした。もし靴底に刃物を隠していても通れたんじゃないですかね。個人的な見解を述べれば、サッカー・ファンにとっては相手がキム・ジョンイルの国ということはまあどうでもいいことで、最終予選の初戦という大事な真剣勝負をしかと見届けたい、という気持ちだけなんですよね。だからそもそも報道を含めてすべてが過剰。まあサッカー・ファンでない人たちも来るわけだから、仕方がないと言えばそうなのだけど。

 さて、試合の方はご覧になった方も多いでしょうけど、勝ったから良かったものの、ややお粗末でした。特に前半、幸先の良い先取点の後のまったりとした時間帯が。お客さんを興奮させるにはこれ以上の試合もないでしょうけど(もちろん僕も興奮しました。ジーコも「興奮してもらえたということに喜びを感じる」というようなことを言ってました)、もっとすっきりと勝ってほしかったです(これが大宮アルディージャの試合だったらただもううれしいだけですが、代表に求めるものは違うので)。でもその一方で、前回のときのような「予選を通れないかもしれない」という不安感はあまりなく、同点に追いつかれても「大丈夫だろ」という気分は常にありました。それはスタジアム全体にもあったように思います。そういう空気がこの予選のなかで悪い方向に作用しないと良いのですけどね。

(宮地)

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 中番で出勤。うまく仕事の流れに乗れず、思ったようには品出しできませんでした。

 というわけで、いきなりですが一昨日の続き、競馬特集の補足説明に行きたいと思います。

 油来亀造(「ゆきかめぞう」と読みます)について僕が知っていることはほとんどありません。今回出した『春が来た!』(亀造競馬劇場 2 奮闘篇)、及びそれに先行するデビュー作『グランプリで会おう』(亀造競馬劇場 1 哀愁篇)という2冊の本が手元にあるだけです(ともにコスモヒルズ刊)。かれこれ10年近く新しい本は出ていません。にもかかわらず、この人の印象は強烈です。
 競馬小説というと、色男の主人公が馬券で大もうけ女うっとりウハウハ、なんていうのか(これについては様々なバリエーションあり)、そうでなければ、実際に競馬に携わる人たちを主人公にしたもの、競馬界を舞台にした謎解き、などといったものが多いのですが(それらが悪いというわけではありません)、この人の書くものはそういうものではありません。もっと身近でリアルなものです。毎週末競馬新聞とにらめっこしながらああだこうだと思いを巡らしているような人たちに、そうそうそうだよ、うんうんわかるよと呟かせてしまう、そんな作品を書く人です。

 たとえばこの『春が来た!』に収められているものについていえば、「始まりの時」という作品があります。引退して今は調教師をしている名ジョッキー柴田政人への思いをひとりの脱サラ男が吐露するという形式のお話なのですが、ひとりの人間が競馬と出会って長い年月を過ごすということの喜び楽しみが、これほど真に迫って書かれたものはそうそうないでしょう。ポイントとなるレースの結果表、思い出の馬の生涯戦績表、柴田政人の重賞勝ち鞍一覧なども適宜付けられ、至れり尽くせり。個人的には『日刊競馬』の柏木集保への好意もうれしいものでした。
 また「1700倍の日」という短篇もあります。武豊騎乗のベガ号がオークスを勝った日の最終レースが舞台。主人公の男が(実際に出た)1700倍の馬券を取る過程を描いたものなのですが、そんな大穴馬券の話など、普通は「けっ!」てなものです。共感なんて湧きようがありません。でも、これは違います。馬柱にオッズ表まで添付されたこの小説のなかの、主人公の思考の流れはとても自然です。様々な要因がうまく揃えば自分もそういう予想をしたかもしれない、と思わせる力があるのです。
 後ひとつ言えば、凄まじい反山口瞳本でもあります。ひとりのフリーライターが競馬本の書評を書くという設定の表題作や「鼎談『冠馬名を考える』」のなかでの、ヒトミ先生への容赦のない罵倒には驚かされます。ぼくが山口瞳の競馬本になかなか手を出さなかった原因は、間違いなく(先に読んだ)これにあります。

 以上、まあそんな本です。未読の競馬ファンの人に強くおすすめします。あと蛇足ですが、この本はいつだったかの「本の雑誌」年間ベスト10に入っていたと記憶しています(よって本好きの人は題名ぐらいはご存知かもしれません)。その関係でしょうが、この文庫本の解説は北上次郎が書いています。

 今日のところはここまで(またしても出勤時間が迫ってきました)。あと1回で終わりそうですが、この週末は大口の出張買い取りがあったりで忙しくなりそうなので、次回はたぶん週明けですね。

(宮地)

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 早番で出勤。買い取り済みの本の山が出しても出しても減らず、結局閉店までマシーンと化して働きました。ここのところ公私ともにあれこれ忙しく(出張買い取りが続いたり、急にコンサートに行くことになったり。ちゃ太郎さんにも通いました)、質の部分はともかく、量の部分の品出しを怠っていたせいなので仕方がないのですけどね。「本日の品出し」コーナーを始めたおかげで、「今日はほとんど出せなかったなあ」といった日でもそれなりの本の1冊2冊は出してから帰るようになったのですが、それで何となく安心しているとその他大勢の本たちが溜まりに溜まってしまうわけです。反省。明日もう一日こんな感じで働けば一段落しそうですがどうなることやら。今日のところは動坂食堂の「いわし天ぷら定食」のおかげで(ボリューム満点!)何とか最後まで持ちました。

 さて、ここからは昨日の続き、ショーウインドウでの競馬特集の補足説明、のはずだったのですが、以上のような事情で時間が足りません(僕は文章を書くのが遅いのです)。よって再延期させていただきます。いかんなあ。

(宮地)

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 今日から2月。良い区切りなのでショーウインドウの模様替えをしました。今回の特集は「競馬」です。ミカコの「酒・食」、神原の「絵本・児童書」と、続けて反応が良かった後だけに、正直「こんなに趣味に走ってもいいのかしら」と思わなくもありませんが、それなりの本がこれだけ集まったのも何かの縁なので、やっちゃうことにしました。今日新規に出した40冊弱のうちの目ぼしいものは本日の品出しでアップしました。ぜひご覧ください。以下はそれらについての簡単なコメントです。

 まずは『年金老人 奮戦日記』から。一見競馬とは関係なさそうなタイトルですし、実際競馬の本ではないのですが、山口瞳が日記を書けば、競馬とは無縁ではいられません。何せ東京開催時の土日はほぼ例外なく府中に出掛ける方ですから。いつもながらの柳原良平による表紙も、馬と戯れるヒトミ先生、といった絵柄の可愛らしいものです。平成2年の晩秋から5年暮れまで、競馬について言えば、オグリキャップの劇的なラストランに始まり、トウカイテイオー、ミホノブルボン、ウイニングチケットという、3頭のダービー馬が誕生してゆく時期を背景に、ヒトミ先生の毎日が綴られています。ままならない自らの健康、庭の植物、大好きな国立の町、野球に将棋、そしてもちろん文壇の動向といった様々な出来事の中で、競馬も間違いなくその中心に腰を下ろしています。馬主席での殿様競馬についてはあれこれ言う人もいるようですし、今日同時に出した地方競馬場巡りの労作『草競馬流浪記』に顕著なように、鼻につく部分がないわけでもないのですが、この人の競馬への思いはそういったあれこれを吹き飛ばして余りあるように思われます。僕は楽しめました。
 この本は昨年暮れに買い取りで入ってきて、このひと月、出掛けるたびに持ち歩き、少しずつ読み進んで先週読了したのですが、その間行く先々で、競馬の本が見つかりました。それはこの1ヶ月が「非番の日はセドリ」という習慣が確立した期間だったこととも間違いなく関係があるのですが、それだけでは説明できないほど競馬の本が拾えました。たぶんこの本の導きだったのでしょう。よって今回の特集は山口瞳のおかげで実施できたといっても過言ではありません。何しろ普通の買い取りで入ってきた本は数冊しかないのですから。感謝の気持ちを込めて、冒頭に掲示しました。

 次はアンソロジー2冊。どちらも巻頭の一編は山口瞳です。阿佐田哲也編の方はがエッセイ中心なのに対して、常盤新平選は小説が中心。期待したのはやっぱり阿佐田さんの方だったのですが、「優駿」に掲載されたものを中心に選ばれているせいか(そもそもがそういう企画だったのでしょうかね)思っていたほどではなく、常盤選の方が楽しめました。ヒトミ先生の「逃げの平賀」に始まり、井崎脩五郎、沢木耕太郎、阿刀田高、虫明亜呂無、寺山修司ときて、最後が古井由吉の「中山坂」。最初と最後の印象が特に強いです。古井さんのものでは他に『折々の馬たち』も棚にあります。

 織田作之助の『競馬』については、去年の日々録でも触れたました。戦後まだ間もない頃の新潮文庫、カバーも帯もありませんが、その佇まいと小説の内容がうまく重なっているせいもあって、何とも言えない味わいが醸し出されています。現役の新潮文庫版『夫婦善哉』と内容はまったく同じで、6つの短篇が同じ順番で収録されているのですが、タイトルが「競馬」というだけで、ぜんぜん違う本に見えるから不思議。東京古書会館でのアンダーグラウンドブックカフェで見つけたのですが、うれしかったですね。これだけは自分用に取っておくぞ、なんて思ったものでしたが、売っちゃいます。見つけて手に取ってレジに持って行ってお金を払ってという過程で、欲望のほとんどは達せられてしまったようです。

 いよいよ真打ち。油来亀造の『春が来た!』。何を隠そう、本日出した中でもっともおすすめしたいものです。しかし、残念ながら時間切れ、そろそろ出勤しなければいけません(ただいま2月2日の朝9時30分)。この続きは明日のこの欄で書きます。ではまた。

(宮地)

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