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日々録   2005年1月

 昨日の夕方、友人から電話あり。「ブライアン・ウィルソンのコンサートに興味ない?」。もちろん、あります、という訳で、今日は16時半で早退して、中野サンプラザホールへ行ってきました。

 前回の公演は行かれなかったので、これが初めてのブライアン・ウィルソンだったのですが、いや、素晴らしい体験をしました。総勢19人のメンバーが繰り広げる、美しい音、音、音。折り重なって押し寄せるその大波に包まれる快感というのは、想像を超えたものでした。レコードで聴くのとは全然違います。個人的には、3曲目の「アド・サム・ミュージック・トゥ・ユア・デイ」で完全にノックアウトされ、その数曲後に演奏された「スループ・ジョン・B」のときなどは、恍惚状態でぼおっとしてました。後半の『スマイル』まるまる再現も至福の時間で、ほんともう何も言うことのないコンサートでした。アンコールのロックンロール4連発の代わりに、『ペット・サウンズ』からもう1曲でも聴かせてもらえれば(できれば「駄目な僕」を)さらに最高でしたが、まあそれは小さいことです。席も前から12列目、ブライアンの表情がわかる場所だったのですが、一生懸命歌っておられる様子に、グッときました。ありがとう、ブライアン。

 さて、仕事の話も少々。早退したせいであまり働けなかった訳ですが、昨晩中古CDがまとめて売れたので、その補充だけはしました。先日買ったジャズの定番ものを中心に10枚ほど(リバーサイドのビル・エヴァンスなど、珍しい物はありませんが内容は良いものばかり)。中古CDをはじめてひと月が過ぎ、売り買いとも少しずつ回りはじめてきて、一安心といったところです。もちろん、まだまだ買い取り大歓迎中です。

<今日店でかけたCD>
『フレンズ』ビーチ・ボーイズ
『スプリング…プラス』アメリカン・スプリング
『サンフラワー』ザ・ビーチ・ボーイズ

 上の2枚は、うちの店でよくかかるブライアン・ウィルソン関連アルバムの双璧。『サンフラワー』は久しぶりに聴きました。あと、「スマイル」ツアーだし、『スマイリー・スマイル』(と『ワイルド・ハニー』の2 in 1)や、『グッド・ヴァイブレーション・ボックス』も聴きたかったのですが、見つかりませんでした。自宅かなあ。『ペット・サウンズ』はあえて封印しました。

(宮地)

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私は2連休明けの早番。
休み中に加藤伸吉の『流浪少年シシオ』を読んだ。この人の漫画好きだ。

店に行くと、国内小説の50音順に入れる文庫、わりと新しめが買取り済みの棚に入っていたので、早速、掃除する。
そこであっと思い立ち、午前中のお客さんの少ないうちにと、途中まで出来ている中里和人さんの『路地』スライド&トークショウのチラシを完成させる。私がへたくそな絵を描くと、イメージがかけ離れてしまうので、『路地』の写真と文章をコピーして切り貼りした。自分なりにはいい出来だが、問題はお客さんに来てもらえるかどうかだから、自己満足でもしかたがない。先日のHPでの告知で、早速何名か予約をしてくださったので、少し心強い。ありがとうございます。

神原が来てレジを交代。昼食は久しぶりに自前弁当。宮地は今日休みなのでひとりで。鮭がウマいぜ。ご飯のお供は、『初期のいましろたけし作品集』。ま、食事の共にふさわしいかは置いといて、おもしろいからいいんです。毎日ちょっとずつ読んでる。

午後一で(といっても3時頃だが)、チラシのコピーをしに長浜商店へ。版下がB5なので、1枚10円なので少しでも安く抑えるため、B4で2枚とるパターンと、B6に縮小しB4で4枚とれるパターンをつくる。しかし、微調整がうまくいかなかった失敗コピーも多いのだな、これが。

それが終わって、午前中に仕上げした文庫を棚に入れる作業。なんか、仕事がのろいな、と思いつつ。
最後に探し物や、所用で電話などしてたら、上がりの時間。淡々と仕事した一日だった。

(ミカコ)

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今日から働きマーン。
立て続けに、新刊の雑誌、書籍の入荷がありました。

●『彷書月刊』2005.2月号 630円(税込み)
(何故かいつもリンクがうまくはれません。『彷書月刊』で検索をかければすぐ出ます。)
特集「お玉のイーゼル」
今号は「南イタリアの陽ざしの中で―ラクーザ玉のこと」と題し、森まゆみさんも寄稿してらっしゃいます。

『サンパン』第3期 第9号 750円(税込み)
小特集「作家と編集者その1 弘文堂列伝」
南陀楼さんの連載「小沢信男一代記」(その7)は、「江古田文学」は本気に遊んだ、です。
古書現世、向井さんの店番日記は、いつも楽しみ。

『雲遊天下』38 840円(税込み)
シエスタ・エディション「同じ風に吹かれてきた」
砂川正和という人を私は知りませんでしたが、彼のつくった「東京ダンシング!アフリカ」というフィルムに興味を持ちました。

●清流出版『路地』中里和人 2520円(税込み)

2月26日(土)『路地』中里和人さんによるスライド&トークショウを開催します。
ご予約は、古書ほうろうまで。
mail:horo@yanesen.net

中里さんの路地の写真には、あまり人が写っていない。
だけどもそこには、行き来している人々の残したものではない、何か別の気配を感じる。
ひび割れたモルタルの壁、ペンキの色褪せた看板、ふいに置かれた椅子、錆びたトタン、湿った土、洋品店のマネキン・・・。
生命体であるかどうかにかかわらず、路地を形成するひとつひとつの物が発する息づかい。
長年にわたり人々の営みを記憶してきた路地は、時間の経過とともに自ら呼吸するようになるのだろうか。

一枚一枚の写真を時間を止めてじーっと見てみる。
そうすると、今度は中里さんの遊び心が見えてくる。
彼に見つけられるのをずっと待っていたかと思わせる、ありえないような風景。
漁師網に飾られた巻貝と恐竜の人形。色褪せた板塀に吊るされたビロードのワンピース。旺盛すぎるサボテン。しめじの盆栽が置かれた喫茶店のショーウインドウ・・・。
路地の片隅では、時として虚実が逆転してしまっているのだった。
それらが、フフフと写真集に収まっている。

そう。
中里さんの前の写真集『逢魔が時』の写真展の時、画廊の主人が一枚の写真を指して話してくれた中里さんのこんなエピソードがある。
今手元にその写真がないので、私の不確かな記憶に頼るけれど、闇に包まれた土手の上に、ぽつんとある電話ボックス。外灯がひとつ、ぼんやりと電話ボックスを闇に浮かび上がらせている。
中里さんが下方からカメラを構えたその時、闇の中で、人家もないところにあるその電話が突然鳴ったのだ。
近づいて受話器を取ると電話は切れたそうだけど。

表紙の、沖縄は糸満に始まり、那覇農連市場、桜坂、辺野古・・・。
東京は向島、北千住、尾久、堀切・・・。
中里さんの出身地三重は関、桑名、亀山。
その他は、広島尾道、北海道函館、大阪天王寺・・・。
中里さんは路地を迷うのが好きだ。
地図も持たず、ただ現れる景色に身を委ね、歩く。
角を曲がり思いがけない光景が目の前に現れたときの興奮。

あッ、と思う。
彼が歩き、写真と文字に記録された路地が、彼の手によって更なる『路地』となり、本を開いたときからずっとわたしはそこを迷わされているのだった。
くーッ、たまらん。

(ミカコ)

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 正月明けに風邪をひき、ずっと調子が悪かった。咳がひどく、始めは市販の薬を飲んでいたが、治る気配がないので、かかりつけのお医者さんに行き、薬を出してもらい、先週それを飲み終わり、ようやく復活した。
 しかし生活のリズムは狂いっぱなしで、どこかで改善しようと思いつつ果たせず、時間に追われまくる毎日だ。遂に今日は、目を覚ましたら開店時間10分前で、慌てて支度したものの30分ほど開店が遅くなってしまった。頭は働かないし、風邪が治ったって、こんなんじゃ駄目だ、駄目人間だ。
 
 午前中ぼんやりと本の値付けをしてたら、南陀楼綾繁さんが見えて、「古書モクロー」の補充をしてらした。帰られた後、ちらりとしか見る時間がなかったが、スクラップ帳も2冊追加されてたようだ。

 午後、委託で置いている新譜のCDの支払いをするために、自転車で「UFJ銀行」へ。キャッシュディスペンサーの「振込み」を押して、銀行指定しようとしたら、一覧画面の一番上に一番大きく、「みずほ同支店」と出た。なんで「みずほ」やねん!と思ったら、自分が「みずほ銀行」に来ていたのだった。道坂下の。仕方がないので、取消しにして、店の前を通り越し千駄木駅前の「UFJ」へ向かった。
 着いた、と思って自転車を降りたら、そこは郵便局だった。「UFJ」は、もう少し先なのだった。今日の「UFJ」は遠かった。
 完全復活ならず。

 インドに行ってる内澤旬子さんの日記がオモシロい。活き活きしてる。アグレッシブ。小心者ゆえまだインドには行ったことないんだけど、どこへ行ったって私は一日にひとつの事しか出来ないから、仕事とはいえ、インドで動き回る内澤さん、すげえ、と思うのだった。
 
(ミカコ)

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 あれは、確かにタヌキ。顔の真ん中が黒かったし、体の肉付きがいいせいもあるのか、足の動きや胴とのバランスは、猫ではなくしいていえば豚に似ていた。それとも、二人して化かされてしまったんだろうか。

「地下室の古書展」で、書肆アクセスの畠中さんが「これ面白いですよ」と仰ってた『harappa』03号(特集は他人と暮らす)という雑誌を、昨日の休憩中に読み始めたら、一気に読んでしまった。
 特集のメイン記事は、高知にある建築素人の夫婦が建てたという、いろいろな意味で規格外、その筋では有名な「沢田マンション」だった。以前に、情報センター出版局の『沢田マンション物語』古庄弘枝/著という本を、パラパラと拾い読みしたことがあり、二階まで車で上がれるスロープがあるなどの、実際に見てみないと理解しがたいような造りも興味深かったが、共用廊下側に掃出しの窓が付けられていて、外から家の中がまる見えになってしまうところとか、人が通るところに洗濯物を干すというような、内と外との境界の曖昧さ、長屋っぽさがあるというようなことが印象に残っていた。
 今は、従来の住人の他に、20代後半から30代前半ぐらいの若い世代が入居し、彼らが中心となって内外に向けて新しいコミュニティ形成を模索しているようだ。
 こういうのって楽しそうだけど実際に暮らすにはしんどくないだろうか、と思いながら読んでいたが、わりとみんな冷静な目も持っていているようだ。若い頃に、何かの縁が繋がって転がってこういうところに行き着いたら面白いかもしれない。
「代々木公園テント村」で暮らしている、小川てつオという人のインタビューもおもしろかった。

 店をやっていていいと思うのは、友だちや知合いが、アポなしでそれぞれのペースでふらりと寄ってくれることだ。

(ミカコ)

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定休日、ミーティング。狸坂にタヌキ。

棚の大変革に向けて、先月に続き第2歩目。
連係プレイで漫画が1棚減り、酒食の棚を1棚増やした。来月の更なる移動に向けての応急処置で、今回は競馬の棚が漫画の棚の奥突き当りへ。ひと月の間ちょっと変。

記載が遅くなってしまいましたが、『酒とつまみ』第6号(税込み 400円)入荷しています。巻頭特集(1)は「第一回へベリンピック堂々開催!!」、特集(2)は、7時間耐久立ち飲みマラソン<後編>」です。「集団的押し掛けインタビュー」は、重松清。南陀楼綾繁さんの連載「古本屋発、居酒屋行き」もあります。今回は立石。
ハァ、ハァ・・・。なんか、酔っぱらってきた。オモシロいから、ちょっとずつ読むのだ。

で、「酒食」の棚が2棚になったので、『酒とつまみ』にからめてちょっとだけですが、酒飲みの本を出しました。

夕食は、近くの「tono」へ。今の私たちにはちょっと贅沢なのだが、美味しいからいいのだ。ゴルゴンゾーラのリゾットと、ケイパーとオリーブの入ったトマトソースのパスタ、各大盛りと、シーザースサラダ。もう一度書くけど、美味しいのだ。「食」の棚をいじるための自己投資だ。しかし今夜は仕事の合間なので、ワインなし。でも、ほんとうはここのお店は、ワインから日本酒までアルコールも選りすぐりが置かれているのだ。まさに今日は「酒」の棚もいじってるのだが、グラス一杯でも寝てしまいそうなので、我慢。なんてストイックなんだろう、自分。
戻ってから本格的に棚の構成を始め、のんびり仕事してたら遅くなった。

帰り道、人気のない狸坂を宮地と自転車押してのぼってたら、狸が、走ってきた。いやいや、ほんとに。太った猫じゃなくて。
深夜だから、気を抜いて飛び出したら人がいた。あ、ヤバっ、と、道路を横切ろうとして、やっぱりやめて、近くのマンションの蛇腹式の門に思いっきり体をぶつけながら、無理無理に隙間をくぐり抜け、奥の茂みに入った後も、何してんのさ、というくらいガサゴソと大きな音をたてていなすった。いるんだねぇ、狸。

(ミカコ)

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2月19日開催予定の、CRAFT碧鱗堂Books主宰内澤旬子さんによる、誰にでもカンタンにできる『革手帖のワークショップ』は、おかげさまで定員の倍の方の応募をいただき、急遽20日(日)も開催することにしました。お断りした方優先でご連絡したところ、すべての方がご参加くださるとのことで、20日のほうも定員に達しました。本当にどうもありがとうございました。
今後も内澤旬子さんと相談して、このような機会を設けられればと思っています。

さて、2月26日(土)に、もうひとつイベントが決まりました。
写真家中里和人さんによる、スライド&トークショウです。
詳しくはお知らせをご覧ください。

ちょっとお知らせの更新に手間取り、そろそろ寝ないとマズい時間になってしまったので、今日はここまで。おやすみなさい。
(ミカコ)

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「革手帖のワークショップ」は本日定員に達したため、受付を終了しました。
どうもありがとうございました。(ミカコ)

 遅番。出勤後すぐに買い取り。これが好内容で(人文書30冊ほど)まずはご機嫌。その後、昼食のおかずを買いに谷中銀座へ。「すずき」のお父さんに「今日はゆっくりですね」と云われる。行動パターンがバレバレです。食後は、リスペクト・レコード委託CDの在庫計算、ファクシミリ送信。八木沢不動産さんで「古本一箱店主」イベントの説明、店先のスペースを使うことの確認(問題なし)。ここまでで18時。
 後半戦最初の仕事は、店先のスペースにみかん箱をいくつ置けるかの試算。最大で27箱というのが今日のところの結論。どれくらいの間隔で置くかで全然変わってくるので、あくまでも仮ですが。その後は閉店まで品出し作業。まずまず良いものが出せたのではないかと。

<今日店でかけたCD>
『ミサ曲 ロ短調 BW232』 ジョン・エリオット・ガーディナー指揮

 非番だった一昨々日、ブリックワンで催されている、ウーロン亭ちゃ太郎さんのオペラ落語に行ってきました。元日より31日までの連続公演の10日目、演目は『サロメ』と『マタイ受難曲』。寝坊して『サロメ』には間に合わなかったのですが、唯一のオペラ以外の持ちネタである『マタイ受難曲』が聴けて大満足でした。
 ちゃ太郎さんのことは一昨年くらいから耳にしていました。はじめに「オペラ落語」という言葉を聞いたときは「なんじゃそれ」という感じだったのですが、そのうちどういう内容のものかということがわかってくるにつれ、興味が湧いてきました。どの作品もすべて日本語で語り歌い、それを1時間弱の時間にまとめ、なおかつお客さんを楽しませるというのは、どう考えても至難の業ですから。
 実際のちゃ太郎さんの高座は、想像以上のものでした。それぞれの演目について特に何も知らない人がふらりと行っても、みるみるうちに話に引き込んでいくその人柄と技量は大変なものです。音楽のみならず、ヨーロッパの文化と歴史についてのしっかりとした素養がまずあり、さらにそれを噛み砕いて易しく伝えられ、おまけに上手に歌が歌える。こんな人、そうはいません。
 今日のバッハは話といい音楽といい、決して親しみやすいものではありません(それなのに持ちネタに入れたのは、ひとえにちゃ太郎さんがこの曲をこよなく愛しているからだそうですが)。伴奏もコーラスもなしで旋律だけ取り出された『マタイ受難曲』はかなり不思議なものでした。にもかかわらず、これだけ楽しいのですから、これが『フィガロの結婚』や『こうもり』だったらどんなに、と今は期待でいっぱい。今月後半はブリックワンに通いますよ。

 と、そんな訳で久しぶりにバッハを聴いてみようと鴎外図書館へ行ったのが一昨日。で、借りてきたのがこれ。『マタイ受難曲』があればそれを、なければ時々借りるカルロ・マリア・ジュリーニ指揮の『ロ短調』を、と目論んでいたのですが、どちらも貸し出し中。仕方なく(というのはおこがましいですが)これを。悠揚としたジュリーニものに耳が慣れているせいで、古楽器を使ったガーディナーの端正な演奏には少し戸惑いましたが、やはり素晴らしい曲です。

(宮地)

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本日、オフノートのCD『エアボーン』をお買上げのお客様へ(ネット上なので、お名前は伏せました。)
こちらの間違えで代金を余計に戴いてしまいました。申し訳ございません。お手数ですがご連絡くださいますよう、お願い申し上げます。

CRAFT碧鱗堂Books主宰内澤旬子さんの『革手帖ワークショップ』2月19日(土)の開催が決まりました。詳細は、お知らせをご覧ください。

(ミカコ)

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 まず宣伝から。南陀楼綾繁さんによる「古書モクロー」が一昨日より再開されました。店に入って右手、新入荷棚の隣、内澤旬子さんの手になる看板が目印です。今度は期間限定ではなく常設となります。規模こそ昨夏の感謝祭の時より縮小しましたが、今回もうちの店のものとはひと味違う本があれこれ並んでいますので、ご来店の際にはぜひご覧ください。
 ちなみに僕の一押しは、『小説マガジン』'77年6月号(1200円)。版元はセルフ出版というところで、発行人は末井昭。値札に書かれたコメントによると、奥成達が編集した、知る人ぞ知る雑誌なのだそうです(詳しくはこちらの素晴らしいサイトをご覧ください)。不覚にもまったく知りませんでした。個人的には「今月登場しない人たち」という楽しいコーナーの景山民夫の写真に注目。小林信彦の日記に、高平哲郎との打合せに「なぜか」現れた景山民夫、といったくだりがあったと記憶しているのですが、それを思い出しました。あと大好きなテリーさんも「絵師:湯村屋紅鶴」として登場してます(荒木一郎作への挿絵)。

 さて、ここからは今日の話。12時に出勤。すぐに3件買い取りが続き、他にもあれこれバタバタあって、16時過ぎにようやく昼食。オリジン弁当のおばさんに新年の挨拶を受け、びっくりしました。このおばさんは僕の顔を覚えていて、いつも「お箸は要らないんですよね」と声を掛けてくれるのですが、どうして僕のことが印象に残っているかというと、そっくりの人がもう一人いるから。前に「弟さんいらっしゃる」と訊かれたことがあって(実際はいません)そのとき伺ったのですが、本当に似ているそうで、おばさんはいつも「この人は箸が要る人だろうか、要らない人だろうか」と悩んでいたようです。いつか鉢合わせしてみたいものですが、ちょっと怖い気も。

 昼食後は特にどうといったこともなく時間が過ぎていきました。仕事は黙々とこなしていたのですが、なぜか「今日はこれをしたぞ」という充実感のないうちに一日が終わってしまった感じ。本日の品出しにも書いた演芸のCDを追加補充したぐらいですかね。1月2日にはじめたこの「初笑いセール」ですが、こちらの想像以上に好評で、昨日までに10枚あったうちの5枚が売れてしまいました。やっぱり土地柄ですね。買いに見えたのに「もう売れちゃったの、残念」という方もいました。人気だった志ん朝さんのものも含め4枚追加しましたので、お好きな方はまたいらしてください。また、今回出した柳家三亀松と前回から残っている春風亭柳朝とで、ミニ吉川潮コーナーとなっていることもお伝えしておきます。

 仕事のあとは今年初めて「鳥よし」に行き、一杯やって帰りました。釣りあじ、あおやぎ、かき酢、にがうり、ぼんじり、にら玉。すべておいしく幸せでした。

(宮地)

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 3〜5日は名古屋に帰省していました。その一日、母の用事を言いつかり、久しぶりに千種駅まで行ったのですが、ここは中学高校の6年間、毎日乗り降りした懐かしい場所。ということで、往時を偲んでちょっと寄り道してきました。まずはその話を少々。

 最初に行ったのは、ちくさ正文館。出版関係の人々には説明する必要のない有名な本屋です。この仕事を始めるまでは知らなかったことですが、同業者がよく視察に立ち寄るそうで、そのことだけ取り上げるなら往来堂書店と似てます。それ以外はまったく違う店ですけど。
 入ってすぐの棚に『BOOKISH』が面出しされているのを発見。「うちと同じだ」とおこがましくも親近感を抱いてみたりして。でも、本は何も買わず、出版案内などの無料配布物コーナーから、「名古屋シネマテーク」の上映予定表、1月7日のこまっちゃクレズマ新年会のチラシ、ちくま文庫の2005年版解説目録などをいただいてきました。

 次は神無月書店。古本屋です。正月なので休みを覚悟していたのですが、開いていました。表の扉に「この場所に移転して18年、青い時期も赤い時期もありましたが、何とかやってこられました」といった内容の新年の挨拶が貼り出されていて、身につまされるとともに励まされました。かつてこの店で出会ったもののなかでは、現代教養文庫の谷譲治と牧逸馬の揃いがもっとも印象に残っているのですが(あと別冊新評の「大藪春彦」号もここだったような)、今日は店頭の均一棚から50円の文庫を1冊買うに止めました。

 少し歩くともう今池駅。お目当ては交差点の北西角に立つ雑居ビル。今池もずいぶん様変わりしましたが、ここだけは昔のまま。僕が高校生の頃ですら「(こんなボロいところが)よく残ってるなあ」という風情だったものが今もそのままあるというのは、とにかくすばらしいことです。
 ここにはいろんな店が入っていました。もっとも利用したのは1階の「寿がきや」。名古屋では知らぬ人のいない一大ラーメン・チェーン。かき氷やソフトクリームなどの甘味も充実していて、大勢で暇をつぶすには最適の店でした。1階にはもう1軒、中古レコードの「ピーカン・ファッジ」もあります。ここはどちらかと言うと、学生時代帰省した時にお世話になった店。さらに地下には洋ピン1本立て300円!!!(当時)の今池地下劇場も。ただ時間の関係でそれらはパスしてすぐに2階へ。目指すはウニタ書店。これまた有名な、はっきりと左寄りの硬派な新刊書店です。ここでは『人間家族』を発見。まあ間違っても「うちと同じだ」とは思いませんが。
 2階にはもう1軒、古本屋もあって楽しみにしていたのですが、そこはどうやらなくなってしまった模様。それどころか2階は、大部分を占めていた映画館を含め、ウニタ以外は何にもなくなってました(確認しなかったけど地下劇場は大丈夫かな。しっかりとした需要があるから心配ないはずだけど)。ただその代わりというわけでもないのでしょうが、ウニタに古本コーナーができていて、外には100円均一棚が、そして店内入口付近には「リサイクル・コーナー」といったような名の棚がありました。その中からまず、小林康夫の『光のオペラ』を400円で購入(巻頭の「カルロス・クライバー頌」に惹かれて)。あと、その後見つけた文庫本3冊100円コーナーからは、保坂和志を3冊。良い買い物をしたところで「懐かしの千種今池巡り」は幕となりました。相変わらず濃い場所でした。

 さてここからは今日の話。早朝「ムーンライトながら」で東京着。自宅でしっかり眠った後、遅番で出勤しました。2日に働いてはいますが、気分的には仕事始めです。あいにくの雨と寒さでパッとしない一日でしたが、1件、筋の良い漫画の買い取りがあったのが救い。未読の加藤伸吉など、楽しみができました。
 品出しはこちら。4冊目以降が僕の担当。ミュージシャンの本が2冊並びましたが、一押しは巻上公一。『思想の科学』に連載したものを中心にまとめたエッセイ集ですが、まあ、彼のやっている音楽自体が好き、ということもあります。表紙のデザインも秀逸。
 それに対して、山本精一さんのことはあまりよく知りません。ただし、この本『ギンガ』に収められているエッセイは面白いですよ。うちの店で売るのは今回が3回目ですが、そのたびごとに読み返さずにはいられない味わいがあります(暇と興味のある方は、試しに中間ロックについて書かれた文章でも立ち読みしてみてください)。

(宮地)

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 初売り。本年もよろしくお願いいたします。

 12時に出勤し、まずは今日のために準備しておいた落語のCDの品出し。本日の品出しに書いたもの以外にも、圓生、柳朝、志の輔などいろいろ。15時ぐらいまでは取っ替え引っ替えそれらをかけながら仕事をしました。志ん朝の「付き馬」が最高におかしい。

 買取りは2件。CDを持ってきてくださった方もいて、正月にしてはまずまず。お客さんもそれなりに入り、また思い入れのある本も何冊か売れ、「開けて良かった」と思える一日でした。ちなみに、今年最初に売れた本は、創元文庫『理性と実存』ヤスパアス(草薙正夫訳、525円B)。あと、今日出して早速売れた本があったのでそれも紹介しましょう。青土社『口唇論』松浦寿輝(初帯1575円)。これは「本日の品出し」にアップするつもりで出したのですが、うれしい誤算となりました。

 その後は今月の出勤シフトの作成。体調ややすぐれず、量的にはあまり品出しできませんでした。

(宮地)

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