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日々録   2003年11月

 早番で出勤。特筆すべきことはありません。久しぶりに調子良く品出しができました。下記のものなど。

 青土社『フリークス』レスリー・フィドラー 2000円 B(初版・帯)
 作品社『突飛なるものの歴史』ロミ 2000円 B (初版・帯)
 平凡社 イメージの博物誌『魔術』1200円
 『タントラ』『霊・魂・体』『螺旋の神秘』各1000円 B
 新潮社『悪趣味百科』ジェーン&マイケル・スターン、伴田良輔 監訳 2250円(初版・帯)
 自由国民社『100万人のよる伝説』伴田良輔 編 1000円(初版・帯)
 ポーラ文化研究所『絶景の幾何学』伴田良輔 1300円(初版)
 フィクション・インク『SALE2』36、38号〜44号 各600円〜800円

『絶景の幾何学』は雑誌「IS」に連載されていたものを中心にまとめたもの。伴田さんの本は他にも3冊出しました(『眼の楽園』1050円、『奇妙な本棚』800円、『世紀末百貨店』750円)。
『SALE2』は上記の他に、もう1冊増刊号(special edition「the NUDE」)も出しました。800円です。

 さて、ここからは、最近お客さんに教えていただいたこと、ふたつ。

 その1は、うちの店の前のガードレールに「みうらじゅん」のステッカーが2枚貼られていること。なんでも往来堂さんの前にも貼られていたそうで「ファンによる地下活動ではないか」というのが、そのお客さんの推測(BUCK-TICKがブレイクした時にもこのような運動がおこなれていたそうです)。う〜ん。その後、うちの山崎と神原が追跡調査したところ、往来堂さんのところのものは剥がされていたそうですが、不忍通りの根津千駄木間だけでも、みずほ銀行やセブンイレブンの前に貼られていたとのことで、謎は深まるばかり。

 その2。これはもう先週の話ですが、三崎坂下の喫茶店「ペチコート・レーン」で、忌野清志郎コンサートのチケットが3500円(定価4800円)で売られているという情報をいただきました。会場は文京シビックホールで11月28日の公演、5枚限り早いもの勝ち。様子を伺いに行ってみたら、あともう2枚とのことで、こうなるともう僕たちに行けという神の声ですからね、迷わず買いましたよ。やったぁー。

 という訳で、行って参りました、清志郎アット文京シビックホール。いや、もう、最高。この人は本当に、元気だし、格好良いし、セクシーだし、ベイベエだし、そして何よりガッタガッタガッタで、大好きです。今回のツアーは、ニュー・ブルーデイ・ホーンズ(梅津和時、片山広明、渡辺隆雄)を加えたバンドによる、スウィート・ソウル・レヴューといった内容で(マント・ショーもありました)、こういうのを清志郎にされると、僕はもうダメダメでトロトロ。参りました。

<今日店でかけたCD>
『Hospital』kiyoshiro meets de-ga-show
『Jesus Dread 1972〜1977』Yabby You
『私小説』鈴木祥子

(宮地) 

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 アオキとふたり早番で出勤。こういう日は、夜出かける予定になっていることが多く、そうなると夕食も外になりがちなので、ご飯を炊きません。自然と昼も弁当ではなく、どこか近くで食べることになるわけですが、そんなとき最近わが家ではよく稲毛屋さんに行きます。道灌山下バス停前の鰻屋さんなのですが、お目当てはランチの鳥の丼。親子丼、焼き鳥丼、鳥カツ丼などなど、どれもおいしてくて、お味噌汁と香の物が付いて、お値段550円。畳の上でのんびりできるし、もう大満足です。今日は焼き鳥丼に舌鼓を打ちました。

 夜は、六本木へ。うちの店で扱っている雑誌『sumus』同人の林哲夫さんの個展(11月30日まで、Gallery Yanaiにて)。林さんの描く、時を封じ込めたような古本の絵は好きですが、画廊はちょっと苦手なので、緊張しました。

 さて、品出しの方ですが、今日は均一本を中心に出したので、特記するものは以下のものぐらいです。

 月刊『ラティーナ』2001年1月号〜2003年10月号(2002年12月号欠け) 各300円

 この雑誌は大事にしているのですが、あまり売れません。まあ、無理もないですけどね。この雑誌がホイホイ売れるほど、こういう音楽を聴く人はいませんから。引き続き気長に売っていきますので、もしも必要になったときはご来店ください。あと、読むだけなら小石川図書館でも読めます(ただし発行から2年過ぎると順次廃棄されてしまいますが)。

<今日店でかけたCD>
『ギル・エヴァンス&テン』
『ベン・ウェブスター・ミーツ・ドン・バイアス』
『STRIKING IT RICH』DAN HICKS AND HIS HOT LICKS

(宮地)

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 中番で出勤。お金を引き出したり、振り込んだり、あるいは、来月のシフト表を作ったりという、月末に伴う仕事中心の一日でした。昨日の雨のせいもあってか、金融機関の混雑といったらありませんでした。そんなわけで、品出しはしょぼしょぼです。あえて書くとしたら下記の1冊ぐらい。

 三一書房『幻書辞典』紀田順一郎 1000円(初版)

 帰宅後は「BSマンガ夜話」。待望の永島慎二(『漫画家残酷物語』)ということで期待して観ました。読み込んでいる作品だけに新しい発見はほとんどありませんでしたが、自分の思い入れのある作品(作家)について、あの人たちがくっちゃべっているのを視るのは面白かったです。難を言えば、「永島慎二とは」といったような時代背景込みの話より、あの独特なスタイルについての分析に、もう少し時間を割いてほしかったところですね。あと今回に関してのみは、岡田斗司夫抜きの方がよかったな(より濃い内容になったかな)というのが正直な気持ち。まあ、最後に大槻隆寛が「今度もう一度、呉智英と関川(夏央)さん呼んでやろう」と云っていたので、それまで待ちましょうか。なお、この作品、現在ふゅーじょんぷろだくとから、順次復刊中です(まもなく第2巻が出る模様)。

<今日店でかけたCD>
『シャローム・サラーム』ソウル・フラワー・ユニオン
『道うた 遊びうた』山里勇吉
『LOOKING AHEAD』KEN McINTYRE

(宮地)

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 休日。マンションの改修工事もいよいよ大詰め。ここ数日はベランダの防水作業だったのですが、先日の雨で進行が遅れてしまい、もうずっとベランダに出られない日々が続いています。何が困るって洗濯ができないことで、今日はとうとう鶴の湯のコインランドリーを利用することと相成りました。乾燥機のなかで回る洗濯物を見ていると、まだ旅が続いているような気になるから、おかしなものです。

 夜は、仕事から帰ってきたアオキとふたりで、サントリー・ホールへ。N響の定期。オール・モーツァルト・プログラムです。今回は、演奏会で取り上げられる機会があまりない、ソプラノのためのコンサート・アリアをたっぷり聴けるとあって、とても楽しみにしていたのですが、期待に違わぬ素晴らしい内容でした。ソプラノのキャサリン・ネイグルステッドさんは今回初めて知った人ですが、歌はもちろんのこと、舞台上での振る舞いにも華があって、魅了されました。
(この演奏会の模様は、11月28日深夜に、NHKのBS2で放映されるとのことです。)

 旅録4日目(11/9)アップしました。

(宮地)

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 遅番で出勤。まず10月の帳簿のチェックをし、その後は淡々と品出ししました。量は休暇明けで一番出しました。下記のものなど。

 新曜社『単一民族神話の起源』小熊英二 2650円 
 中公文庫『幕末軍艦咸臨丸』文倉平次郎 上下2000円
 中公文庫『自伝抄』谷川徹三 800円
 福武文庫『一人の男と二人の女』ドリス・レッシング 800円
 河出文庫『たべもの歳時記』池田弥三郎 600円 B
 岩波文庫『日本中世の村落』清水三郎 800円
 岩波文庫『啄木詩集』 600円
 平凡社東洋文庫『アメリカ彦蔵自伝』全2巻 3500円

<今日店でかけたCD>
『In Motion 2001 -植民地の夜は更けて』佐野元春
『泥棒』UA
『モーツァルト:ソプラノ・コンサート・アリア集』キリ・テ・カナワ

 旅録3日目(11/8)アップしました。

(宮地)

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定休日。
山崎と神原は、小林幸弘写真展の片づけ。
宮地、アオキは、山崎一夫装丁本フェアの片づけ。

どちらも、普段はあまり古本屋に足を運ばないような方が来てくださったり、またよく来てくださる常連さんにとっては新鮮さがあり、ずいぶん喜んでもらえたようです。私たちも楽しみました。
山崎さんの装丁本フェアではかなり格安でお渡しすることになったので、山崎さんの知り合いの方達よりも先に背取りされちゃったらどうしようと心配していましたが、実際に始まってみればみなさん一冊一冊手に取りゆっくり時間をかけてご覧になってくださる方ばかりで、常にそこにはなんともいえない優しく温かい日だまりのような空間が出来ていました。あぁ、これも山崎さんの人柄なんだなぁと、山崎さんからの目に見えない贈りものに感動しました。どうもありがとうございました。
うちに声をかけてくださった奥さまのノリコさんとも話していたのですが、この辺にはオモシロイ仕事をしている人たちが多いのだから、これからもこんな「古書ほうろうの使い方」もしてもらえたらいいなと思いました。

(アオキ)

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 休日。

 アオキと鎌倉芸術館へ。佐野元春のスポークン・ワーズのコンサート、「In motion 2003」。

 終演後は横浜中華街へ。久しぶりに「山東」の水餃子を食し、「チャイハネ」でカーテン用の布を買って、帰りました。

 旅録2日目(11/7)アップしました。

(宮地)

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「あのぅ、沖縄に行かれました?」
訊いてきたのは、買い取りにみえたお客さん。

あれ?なんで知ってるんだろう。日々録かな?と思ったら、さにあらず。
「昨日からずぅっと沖縄民謡がかかってますよね。私も前に沖縄からかえってきた時そうだったから・・・。」
どうりで、店中に沖縄病の空気をブンブンまき散らしていたのでした。そりゃぁ、そうです。
レジで歌詞カードにらみながらうたってみたり、腕を上げて踊ったりしていれば普通じゃない。(まぁ、うちの店はわりとみな普段から歌いがち、踊りがちなのだけど)

「沖縄民謡かかってると、雰囲気いいから続けてください。」
お客さんはそう言い残して帰っていかれた。
そんなわけで、今日もずうっと安里勇さん、林昌さんが続いたのだった。

(アオキ)


 そんな訳で、今日の<今日店でかけたCD>はお休みします。

 今日は何かと雑用が多く、ほとんど品出しできませんでした。下記のものぐらいです。

 河出書房新社『松下竜一 その仕事』1〜9巻 各1200円(初版・帯)

(宮地)

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 中番で出勤。
 
 14時過ぎ、音楽ミニコミ誌『overground』の小田さんが最新号の納品にみえる。今号、なかなか凄まじい表紙です。ご覧あれ。内容の方も、ソウルフラワーモノノケサミット伊丹英子さんのインタビュー、メールス・ジャズ・フェスティバルのリポートなど、興味深い記事満載です。残念ながら売り上げの方は苦戦しているそうです。ディスクユニオン、タワーレコードなどでも取り扱っているので、音楽好きの方、ミニコミの好きの方は、一度手に取ってみてください。

 仕事の方は、昨日のように息切れせず、最後まで淡々と働きました。品出しの目玉は『Rail Magazine』(企画室ネコ刊)。1992年から1994にかけてのものを中心に33冊出しました。値段は400円から600円。

『Rail Magazine』は『鉄道ファン』『鉄道ジャーナル』『鉄道ピクトリアル』などの老舗の専門誌に比べると後発ですが(1982年創刊)、ひと回り大きなサイズ、美しい写真、興味深い企画で、ある種の鉄道ファン(「車輛派」とでも言えば良いのでしょうか)の心を確実にとらえているように思われます。個人的にも、『ピクトリアル』のマニアックさは残したまま、一ファンの視点も忘れていない、というような印象で、気に入っています。今日出した1990年代前半の号は、現在と違い、鉄道模型にも多くの誌面を割いているのですが(現在は模型部門は独立して2誌になってます)、それがまたうまくかみ合っていて、なかなかいい感じです。以下、気になった記事のタイトルをいくつか挙げておきます。「全盛時代の大阪省電を作る」「静態保存蒸機全名鑑(22形式・481輛)」「連載 鉄道模型考古学」「イラスト100輛でつづる西武電車ストーリー」。

<今日店でかけたCD>
『海人』安里勇
『潮騒』安里勇
嘉手苅林昌全集『ー沖縄島唄の伝説ー 海・恋・戦』

 昨日と同様、旅の余韻抜けきらず、といったところです。

(宮地)

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 社会復帰初日(あるいはリフレッシュ明け初日)。中番で出勤。留守中の預かりの計算、スカスカになった棚の整理など、比較的精力的に働いたのですが、夕方になって息切れ。その後は安里勇さんの唱う八重山民謡に、じっくりと聴き入ってしまいました。

 品出しは下記です。

 福武文庫『批評とポストモダン』柄谷行人 600円 B
 新潮文庫『アップダイク自選短篇集』 600円 B(初版)
 文春文庫『オカルティズムへの招待』文藝春秋編 600円
 河出文庫『羽根むしられて』ウディ・アレン 800円(初版)
 集英社文庫『夜の触手』大岡昇平 400円 B
 河出書房新社『日本精神史への旅』松本健一 1200円(初版・帯) 

『夜の触手』は解説小林信彦。
『オカルティズムへの招待』は澁澤龍彦、池内紀、村上陽一郎、種村季広、阿部謹也といった方々が執筆しています。

<今日店でかけたCD>
『海人』安里勇
『潮騒』安里勇
嘉手苅林昌全集『ー沖縄島唄の伝説ー 海・恋・戦』

追記 
 本日より、その日の日々録とともに、休暇中の旅録も順次書いていく予定です。よろしかったらそちらの方もご覧ください。今日は1日目(11月6日)をアップしました。

(宮

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 旅の中休みのような一日。
朝ご飯の後、荷物をまとめる。宿のおとうさんがシャコ貝の貝殻をお土産にくれた。
昼過ぎのフェリーの時間までまた集落をぷらぷら。
竹富民芸館を再び訪れると、初日と違って機織りしている人たちがみな見覚えある人になっていた。祭りのお稽古を見られたおかげで顔見知りが増えたようで面白い。
『かつこさんのたきどぅん』(店の名前)の前を通ると甘ーい香りが。開店を待ちサータクンコーとポーポーを買う。サータクンコーは紅芋が入ったサータアンダギー。でも色はうすーい緑色。これまで食べたサーターアンダギーと微妙に違うサクッとしたような美味しさ。ポーポーは薄く焼いたホットケーキをくるくるっと巻いてあって、ふわふわした太めのシガーロールといった感じ。これまた美味しい。
 お昼にとあてにしてた八重山そばの『竹の子』は定休日。残念。
 にーふぁいゆー(ありがとう)と松竹荘にお礼を告げ、再訪を心に誓う。

 石垣島が近付くにつれ雲行きが怪しくなってきた。とりあえず桟橋からいくつか宿に電話し(満室が多い)、八重山荘に予約をする。石垣初日に図書館にあったパンフレットで見つけた紙漉の工房にも電話をするが繋がらない。役所の観光課に宮地が電話してくれると調べてくれると言う。
その間に自転車を借り、みんさー工芸館に向かう。途中、丸八そばで八重山そばを食べ、さらにその先の魚屋で天ぷらを一袋買い、みんさー工芸館の駐車場で観光バスのツアー客たちが行き来する横で、あっちっちと天ぷらを頬張る。
 再び宮地が観光課に電話すると、その工房は一度住所変更し今はやっていないかもしれないとのことだった。残念だけど、観光課の丁寧な応対は嬉しかった。
で、みんさー館のお姉さんに勧められるままに手織り体験をしてみることに。一番簡単なコースター。しっかしこれが見るとやるとでは大違いで、シューッ、トントンはほど遠い。体験コースの機織り機が通路側にあるものだから見学のお客さんがくるたびに覗き込まれるわけで、中には随分おぼつかないななどと下手くそな織り手と勘違いしてしまうおじさんなんかがいるから、体験コース楽しいですよ、思ったよりも難しいです、などと笑顔を振りまきつつ説明することも怠れない。
 次は上布の織りが見られると聞いた石垣市伝統工芸館へ。3階で織ってますからねーと言われ行ってみるが、階段を上がるとドアもなくいきなり工房で、しかもみなさん休憩中。なんか間が悪く退散。二階の即売所でテーブルセンターを買い(品数は少ないが街の土産店より安いようだ)、帰り際に一階の工房をガラス越しに眺めた。
 さて自転車置き場で。レンタサイクルに鍵を差し込もうとしたか入らない。裏っ返しても、そおーっとやっても入らない。おかしい。実はさっきそば屋を出た時も鍵騒動を起こした。しばらくああでもない、こでもないやって違う鍵をさしていることに気が付いた。でも今回は鍵は間違えていない。おかしい。ここから自転車屋まで鍵掛かったまま引っ張っていくには遠すぎる。雨も降ってきたし、泣きそうな気分。そんな時、どうかしましたかぁ、と声をかけてくれたのはいかにもうちなんちゅーのにーにー。鍵が・・・。ちょっと見せてください。おかしいねぇ。合わないねぇ。とお兄さんもしばらく一緒に悩んでくれる。そして一拍おいて、あぁ、わかりましたと、お兄さん膝を叩いた。
その自転車、お姉さんのですかぁ?
あ゛ーーーーーッ!
そうです。人様の自転車でした。さわやかな笑顔を残して去っていったにーにーのおかげで、自転車泥棒もどきにならずにすんだのだった。
なんかどっと疲れた。

その後は宮地念願のかまぼこ屋巡り、宿近くの酒屋さんで泡盛大試飲大会。その後通りすがりに見つけたおでんやさんで夕食。

さすがに11月。雨がぱらつくような天気では上着がないと肌寒い。
思いのほかミンサー織り体験が楽しい一日だった。

(アオキ)

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 午前7時起床。今日は素晴らしい天気で、朝食の時、おとうさんからも、おかあさんからも、申し合わせたように「今日は海に入れるよ」と勧められました。潮の具合もちょうど良いそうで、北岬に昼頃に行くと沖合の小島まで歩いていけるとのこと。で、そこの裏側が素潜りに最適の場所なのだそうです。「眼鏡は倉庫のを持って行くといいさ」。やったぁ!

 午前中は散歩。集落をちょっと一回りするつもりで出かけたのですが、もう少し、もう少し、と歩いて行くうち、浜までたどり着いてしまいました。何しろ小さな島なのです。で、結局、コンドイ・ビーチと呼ばれるその浜から、昨日夕日を見た西桟橋まで、海岸沿いをさらに歩いて行きました。昨日と違い、太陽が燦々と照りつけているおかげで、海がもう凄い色です。しかもそれがどこまでも続いていて、これには参りました。「すげえ、すげえ」と、呪文のように感嘆詞をまき散らしながら、この旅で一番の美しい海を堪能しました。

 宿に戻って一服し、今度は北岬へ。途中、寝っころがってる水牛や、イナゴの群れを横目に、20分も歩くと海が見えてきました。そこから腰まで水に浸かり、ひっくり返りそうになりながらもさらに進み、教えてもらった場所と思しき辺りで潜ってみると、どうでしょう。います、います、たくさんいます。大きいのから小さいのまで。赤いの黄色いのから青いの黒いのまで。たくさんの魚と、これまた様々な種類の珊瑚が視界一面に広がりました。海の中をゆらゆら漂いながら魚たちを眺めていると、自分もちょっとだけ魚になったような気がして、なんとも幸せな気分になります。こういう楽しみを知ったのは比較的最近で、それまではシュノーケリングなんてまったく興味なかったのですが、これは本当に出会えて良かったです。

 夜は、今日も種子取祭の稽古見学。昨日とは違うところへ行ってみようと、集落のなかをぶらりぶらり。昨日は気付かなかったのですが、本当にあちこちで練習が行われています。そのなかから今晩は、男衆が踊りの稽古をしているある家を見学させてもらうことにしました。家の前を通りがかった時、ちょうどミルク(弥勒=写真参照)が子どもを従えて登場する場面をやっていたのです。写真でもよく見かける有名な場面で、本番でのお面や衣装を思い浮かべながら見るのは、なかなか楽しいものでした。いずれは本番も見てみたいものです。その後も、鍬を使った踊りや、剣を使った演し物など、稽古は続き、祭りを控えた竹富の夜はいつまでも熱気に溢れていました。

朝食 松竹荘 目玉焼き、ポーク、小鉢(ゴーヤとかまぼこの炒め物)、ご飯、みそ汁
昼食 たるりや 八重山そば(500円)
夕食 松竹荘 オリオンビール、刺身、石垣牛の焼き肉、ゴーヤともやしのごま和え、グルクンの吸い物、ほか

宿代 5000円(1泊2食)
泡盛 八重泉3合瓶 600円ほど
コインランドリー 200円

(宮地)

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 10時過ぎ、ほぼ定刻に石垣港着。朝起きて甲板から見た八重山の海は、曇り空のせいで想像ほどは美しくありませんでしたが、それでも港の中までエメラルド色。とうとうやって来ました。

 今回の旅、石垣に着いてからどうするかは何にも決めていなかったのですが、下船間際にまず竹富島に向かうことが決定。とりあえず町まで出て、八重山そばで腹ごしらえをした後、竹富行きのフェリーに乗り込みました。
(道すがら立ち寄った石垣市の市立図書館はなかなか立派な施設で、八重山(および台湾)関係の資料室でしばしのんびりしてしまいました。インターネットも無料で使えるので、日々録アップしようかな、とも思ったのですが、これは順番待ちが多くて断念。森さんの本も2冊ありました。『明治東京畸人伝』と『とり戻そう東京の水と池』。)

 あっという間に到着した竹富島。港から集落までの鋪装された道を、両側の牧草地で草を食んでいる牛たちを眺めながらのんびりと歩くこと10分あまり、白砂の道に石垣、赤瓦の家と屋根の上のシーサー、咲き誇る花々、「これぞ竹富」という風景が開けてきました。足りないのは燦々と照りつける日差しぐらいのものです。一目で気に入りました。石垣の離島桟橋で予約を入れた民宿松竹荘は、集落の入り口近くにあり、玄関先に咲き乱れる、ひと際見事なブーゲンビリアが目印です。荷物を置いてさっそく散歩へ出かけました。

 夕方は西桟橋へ。夕日の名所。水平線上には厚い雲がかかっていて、「ちょっとどうかな」と思っていたのですが、最後の最後に真っ赤な夕日が現れ、あっという間に沈んでいきました。色合いを変えていく雲の、また美しいこと。そして、薄暗くなるまで桟橋にたたずみ、ようやく腰を上げ宿へと戻る途中のこと。赤瓦の家々の上に、まんまるの大きな月が、ゆっくりと上っていくのに遭遇しました。雲がたれ込めいた西の空に気を取られていてわからなかったのですが、東の空はすっかり晴れていたのです。今日が満月だということは知っていましたし、旅に出る前には「水平線から上る月が見たい」などとほざいたりもしていました。ただ、周到に下調べして然るべき時間に然るべき場所でそれを待つ、というのもつまらないと思い、結局あれこれ考えるのはよしにしていたのです。それだけに、想像もしていなかったこの光景には、驚きと喜びがありました。

 ところで、13日と14日は、年に一度の竹富一の大きなお祭り「種子取祭」。今、島じゅうがその準備でそわそわとしています。昼はそれぞれが普通に働いていますが、夜になると集会場や個人宅に集まり、踊りの稽古に精を出します。旅に出る前、アオキとふたりで、「練習しているところとか見られたらいいね」と話していたのですが、夕食の時、宿のおかあさんに訊いてみると、すぐそばの家でも稽古をしていて、昨日はおかあさんも指導に行ったのとのこと。「そこの角を曲がると三線の音が聞こえてくるから、見てきたらいいさ」と云ってくださったので、夕食後、さっそく行ってみました。その家で行われていたのは女性による踊りの稽古。衣装は普段着ですし、まだそれぞれの息も合っていませんが、踊り手教え手双方の真剣な眼差しから、島におけるこの祭りの大切さがひしひしと伝わってきました。

朝食 なし
昼食 石垣島 ゆうくぬみ 八重山そば(400円)、コーヒー(確か300円くらい)
夕食 竹富島 松竹荘 オリオンビール、刺身、グルクンマース煮、もずくにんにく和え、田芋、ほか

船賃(石垣港ー竹富港) 1100円(往復・八重山観光フェリー)
宿代 5000円(1泊2食) 
コインランドリー 200円(洗剤込み・松竹荘)
シークァーサー・ジュース 400円(たるりや)

(宮地)

 いよいよ竹富島である。やっと、である。
 しかし、桟橋に着いた時の印象は、想像とは少し違った。なんか整備されているのだ。桟橋から屋根が続き、風化していない、というか完成したばかりと思しき赤瓦の待合室。
 散歩に出て驚いたのは、どやどやと団体でやってくる観光客の多さ。こんな時期だしすいてるだろうというのもあったが、それ以上に驚くのは彼等の観光の仕方だ。桟橋でフェリーを降りたらそのままバスに分乗してぐるーっと一周して(たぶん)、バスを降りると水牛車に乗ってガイドさんの安里屋ユンタを聴いて、またバスで桟橋に戻って、次の島に行くのだ。白い砂の道に降りる時は、バスと水牛車を乗り換える時くらいだろうか。どんな島だったかよりも、何島周ったかが、大事なのだろう。
 竹富島は小さいから日帰りでも充分、みたいなことををこれまでよく目に、耳にしてきたが、とんでもない。はじめは一泊のつもりだった私たちはすっかり居着き病にかかり、散歩から帰ってすぐにもう一泊延ばした。
 松竹荘のおとうさんによると、竹富島の集落はまるごと国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されているので、国からかなりの補助金がおりるのだそうだ。そこで、あの桟橋の待合室が出来てしまうわけである。集落の人々がそれほど望まなくても、補助金は使いきらないと次がなくなるから。うーん。旅行をすると日本という大きなシステムの歪みがよく見えてしまう。グローバルなんてほんとうは小さな日本国内にだってあてはまらないのだ。
 たとえばの話、小さな島で必然性の曖昧な防波堤工事をしている。息のつまる人工世界にうんざりしている者からすると、綺麗な海をこれ以上汚すな、人工的な線を入れるな、と思う。でも、それは島の人たちにとっては現金収入のひとつであることも見えてくる。だから迂闊に、余計な工事をするなと言えなくなる。便利の上にあぐらをかいて生活している自分が、過酷な自然や戦争を体験してきている人たちに何からどう話したらよいのか、そもそも僅かな滞在でそんな関係にすらなれるわけがない。
 
 そんなことを考えながらも旅人は、西に水平線に落ちる夕陽に行き、東の空に生まれたての赤みを帯びたおっきなまんまるのお月さんを仰ぎ見ては言葉を失い、夕ご飯でいただいたニンニク入りのもずくに感心してはビールを呷るのだった。

(アオキ

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 朝食後、入江さんの新しいお店「Peace」へ。8か月あまりの時間をかけて、仲間たちとコツコツと作りあげた、随所に入江さんのセンスが窺える素晴らしい店です。電気配線とエアコンだけは業者に頼んだそうなのですが、それ以外はすべて手作り。床のタイルの設置も、大きな木の扉の切断および加工も、照明のカバーの制作も、大きいものから小さいものまで全部。さらにそれらの材料はほぼすべて沖縄のものでまかなわれていて、なんとも言えない寛げる空間となっています。先にカットを始めたアオキを横目に、「横になってのんびりしててよ」と云われた長椅子で、気持ち良い音楽に耳を傾けながら本当に寝っ転がっていると、窓の外には青空が広がっていました。
(Hair cut Peace:沖縄県島尻郡玉城村字當山124-1 tel. 098-949-1301)

 正午過ぎ、入江さんと別れ、バスで那覇へ。開南で下車し、その足でサンライズなは通りの小さな店「赤とんぼ」へ直行しました。前回の那覇滞在時以来、僕もアオキもここのタコライスが大好きなのです。さて、お店の前の椅子に座ってのんびりと食べていると、公設市場の方の路地からタスキをかけた一群が。衆議院議員候補下地幹郎が、有権者のみなさんへの最後のお願いに、歩いて歩いてやって来たのです。そしてその後ろに付き従い、時おり「ナハナハ」などと叫んで人々の笑いを誘っている男は、応援のせんだみつお。本物でした。で、そちらに気を取られていると、今度は1人のオバアが、いつの間にか僕たちのテーブルの傍らにやって来ていて、「1番目はあかみね 2番目は共サン」と書かれた紙を差し出し(「あかみね」と「共サン」は赤字)、「イラクに派兵しない、戦争反対、と言っているのは、共産党だけだからねー」とおっしゃります。確かにその通りで、沖縄らしいなあ、と思いつつも、でっかいリュックを地面に置いた、どう見ても内地からの旅行者である2人を相手になぜ、とやや困惑していると、今度はすぐ横の路地でやはりタコライスをかきこんでいる高校生のカップル相手にも同じことを話していて、「ああ、この人は目先の選挙とはある意味関係なく、戦争への反対を訴えているのだなあ」などと妙に納得してしまったのでした。間違いなく沖縄戦を体験している年齢の方でした。

 その後は久高民芸店や、壺屋のいくつもの店を回り、はじめて焼物博物館にも行きました(企画展「東ヌ窯」を見ました)。また、途中通りがかった桜坂の映画館では「山形ドキュメンタリー映画祭2003 in OKINAWA」が開催中、しかもちょうど嘉手苅林昌さんのドキュメンタリーがかかるところで、「これは観なきゃしょうがないでしょう」と入りかけたのですが、よく考えたら持っているビデオ作品の上映でこれは取り止め。国際通りは高良レコードの脇を入ったところにある「水餃子」という黄色い看板に吸い込まれるように入った「青島食堂」(香港映画好きの台湾人がやっている、おいしいお店でした)にて早めの夕食を取り、ゆいレールを1区間だけ試乗した後、那覇新港(安謝港)へ。船に乗って一晩眠れば、明日の朝には石垣港。甲板でアオキと泡盛を酌み交わした後は、八重山への思いを胸に、早々と眠りに就いたのでした。 

朝食 入江さん宅 目玉焼き、トースト、コーヒー
昼食 那覇「赤とんぼ」 タコライス(中400円)、魚のてんぷら(3切100円)
夕食 那覇「青島食堂」 オリオンビール瓶(500円)、水餃子(500円)、そぼろ肉あんかけご飯(小250円)
夜食 船内食堂 カレーライス(800円)
   甲板 久米島の久米仙(2合瓶、那覇市内で購入315円)

バス(玉城−那覇) 630円
ゆいレール(牧志−美栄橋) 200円
タクシー(とまりん−那覇新港) 670円
2等船室(那覇−石垣) 5860円
スポーツ新聞 50円

(宮地)

 「PEACE」はほんとにいい時間が流れてる店だった。カウチに身体をあずけて、大きな窓から陽射しの強い外をぼんやりと眺めてる時の恍惚感は、何ものにもかえがたい。髪も短めにさっぱりして、いい旅の始まり。じつは昨夜も店をちょっと見せてもらったのだけど、夜の店も月桃紙や琉球ガラスのペンダントライトの灯りが落ち着いた雰囲気で、昼とはまた違ってすてきだった。
 まだまだ暇でね、と、入江さんは言っていたが私たちが店にいる間、絶えず予約の電話が掛かってきていた。風邪ひいちゃったし今日も早仕舞いするから後で合流しようといって別れたが、結局予約殺到で入江さんは働き続けた。なんか、こういうのって嬉しいじゃないか。

 旅といえば船。有村産業「飛龍21」、沖縄の延長上に台湾が存在していたことに8年前は軽いショックをおぼえたのだった。
 あの時と違うのは2等船室が全て二段ベットになってしまったこと。広間がなくなったので、寛げるのが甲板だけになってしまった。これでは寒い日とか雨の日の居場所がないな。でも、やっぱり夜になると、ひとつ、ふたつと、ゆんたくする輪、気ままに歌う輪ができてきて、あるいは欄干で暗い海を見ながら一人佇む者がいたりと、その自由な雰囲気は変わっていない。いつかはこの船で台湾に入りたい。船大好き。

(アオキ?

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 いきなり寝坊(睡眠時間1時間強)。羽田空港構内をひた走り、9時25分発JAL901便になんとか搭乗。あぶないあぶない。うつらうつらしているうち、12時前、無事那覇に到着。空港まで迎えに来てくれた入江さんと久々の再会。

 入江さんは去年の春まで団子坂上で「ペルパナス」というお店をやっていた美容師さん。僕たちふたりの散髪をずっとしてくれていた人です。仕事とサーフィンの理想的な両立を目指して沖縄に移住し、この3月に本島南部の玉城村で新しいお店を開業しました。彼と会うことは、この旅の大きな目的のひとつなのです。

 昼食後、午後いっぱいは、入江さんの運転で南部の見どころめぐり。百名ビーチ、斎場御嶽、玉城城跡。どこも見晴し至上主義者にはたまらないところ。そして最後にグスクロード公園から夕日を見ました。曇り空に海の色も今ひとつ映えない1日だったのですが、少しずつ色合いを変えていく雲を眺めるうち、これはこれで良い天気だったと思い直しました。

 夜はまず、佐敷町の厚生年金休暇センターで入浴。窓の外に中城湾の夜景が広がる大きな湯舟で入江さんとゆんたく。そしてその後はお約束の宴会へ。大切な人たちと、おいしいものを飲み喰うことの幸せを、噛みしめました。
(ここでひとつ余談。沖縄の飲み屋にはどこも駐車場があります。ちょっとびっくりです。で、もちろん自分で運転して帰っちゃう人もいるわけですが、多くの人は「代行」と呼ばれるサービスを利用します。電話をすると1台の車に2人乗って来て、そのうちの1人がこちらの車を運転していってくれ、もう1台は後からついてくる、というシステム。タクシーよりも安いようで、この日は800円ぐらいでした。)

朝食 なし
昼食 奥武島のパーラー 沖縄そば(400円)
夕食 玉城村の居酒屋 オリオンビール生、多良川4合、グルクン唐揚げ、エー小マース煮、他(3人で6000円弱)
            
交通費 航空運賃10000円(バースデイ割引)
入浴料 800円

(宮地)

「めんそーれ」
車から降りてきた久しぶりの入江さんは、当たり前だけどこっちにいた時より更に日に焼けていた。
よかったぁ。また会えた。

大きなガジュマルの樹と一体になっていた奥武島のパーラー。三人でゆるんでしまった百名ビーチ。斎場御嶽から久高島を臨んだときに、ニライカナイからの遣いのように舞っていた蝶。遮るもののない頭上全面に広がってゆく夕焼け。どこも今の入江さんの近所だ。
いくら好きな沖縄とは言え、実際に暮らし、自分の店まで持つということは大変だったろうなぁと、どこまでも広い空や、まぁるく見える水平線を見ながら、パーラーのネーネーと冗談をとばし、道往く人と挨拶を交わしている入江さんのこの1年と8カ月を考えたりした。

(アオキ)

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 不在者投票を済ませてから、中番で出勤。宮地、アオキ両名は、明日から一週間休暇を取るので、日々録もその間お休みさせていただきます(お店の方は通常どおり営業しています)。

 休みに入る前にしておかなければならないことが山積みで、結構忙しく働きました。夕方からの雨で、客足はパタっと止まってしまいましたが、今日に限ってはそれも好都合でした。いつもの品出しと同じ作業はかなりこなしたのですが、棚に入れる直前で止め、留守中の補充用に箱に詰めていったので、今日は品出しはなしです。明日以降、山崎と神原の手で、少しずつ出されていく予定です。何が出るかはお楽しみということで。

<今日店でかけたCD>
『SUPER FOLK SONG』矢野顕子
『マーヴィン・ポンティアックの伝説』
『シュニトケ:ヴァイオリン協奏曲第2番、ピアノ五重奏曲』ギドン・クレーメルほか

(宮地)

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 住んでいるマンションの改修工事が最初の山場を迎えています。今日は水道管の交換工事で、朝9時からすさまじい轟音。暴力的な目覚めと睡眠不足とで、やや辛い一日となりました。

 朝食後、所用で御徒町、神保町と回ってから、遅番で出勤。店の方は千客万来。たくさんのお知り合いが次々と来店され、楽しい一日でした。待望の『モクローくん通信』最新号も入荷しました。あと、変わったところではテレビの撮影なんてものもありました(「映画活弁士・坂本頼光さん、行きつけの古本屋で本を売り、生活と夢を語る」といったような内容)。そんなこんなや、眠気やらで、仕事は今ひとつはかどらず、品出しは下記のものぐらいです。

 晶文社『植草甚一読本』 2000円(初版・帯)
 晶文社『ワンダー植草・甚一ランド』 1000円 BC
 早川書房『ミステリの原稿は夜中に徹夜で書こう』植草甚一 1500円 B背ヤケ
 読売新聞社『ON記録の世界』宇佐美徹也 編著 3500円(初版・帯)
 講談社『鹿鳴館貴婦人考』近藤富枝 800円 BC書き込み多
 宝文館『永井荷風文がたみ』近藤富枝 編著 1800円(新装初版)
 ブルース・インターアクションズ『旅々ハワイ、日々カウアイ』今井栄一 1100円

『植草甚一読本』は棚に出した途端に売れてしまいました。よって、もう在庫はありませんが、ここに書くのが楽しみだったので記させていただきます。ご了承ください。あとの2冊はまだあります。
『ON記録の世界』はすごい本。しばし読み耽ってしまいました。僕はもう30年来のドラゴンズ・ファンであり、子供のころから「読売倒せー!」とスタンドで叫んでいた者ですが、そんな人間にとっても、この本が素晴らしい本であることはわかります。宇佐美徹也さんは、日本のプロ野球の記録に関しては並ぶ者のない唯一無二の存在で、昔講談社から出ていた分厚い文庫本など、僕もすり切れるほど読んだものですが、この本でも、「ON全打席記録」「全ホームラン詳細」といった基本項目をしっかりと押さえた上で、今度はそれを、例えば「王シフトの様々な形態と実施時の打球方向」「引退した年の第4打席の成績」といったように様々な角度から分析していきます。その切り口の多様さユニークさがこの人の真骨頂で、今回もいろいろと発見がありました。

 家に帰って、おそるおそる蛇口をひねると、凄まじい勢いで水が出てきました。少なく見積もってもこれまでの倍以上の水量で、これでこれからは洗濯と皿洗いを同時にすることができそうです(もちろん「風呂と皿洗い」「洗濯と風呂」も)。結構うれしいけど、今度は水道代がちょっと心配。

<今日店でかけたCD>
『SWEET REVOLUTION』ヒートウェイヴ
『コート・アンド・スパーク』ジョニ・ミッチェル
『MINGUS AH UM』CHARLES MINGUS

(宮地)

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 連休最終日。12時の開店直後から、買いにくる方、売りにくる方で賑わい、うれしい悲鳴をあげていたのですが、しとしとと降り出した雨がやがて本降りになるとともに、何事もなかったかのように、静まり返ってしまいました。残念。普段の日曜祭日はお客さんの出足が鈍く、15時過ぎから徐々に賑わっていくのですが(もちろん最後まで暇、という時もありますが)、今日は逆。なかなかうまくいかないものです。まあ、おかげで、品出しは順調に進みました。

 河出書房新社『ツィス』広瀬正 800円 B
 みすず書房『タイプ論』C・G・ユング 5500円
 中央公論社『宇野千代全集』全12巻 10000円 B背ヤケ(初版・月報揃い)
 東京書籍『ジャズに生きる』ナット・ヘントフ 1800円(初版)
 早川書房『夢想の研究』瀬戸川猛資 1500円(初版・帯)
 東京書籍『東京古書店グラフティ』池谷伊佐夫 850円
 新書館『大航海』47号「アメリカ文明の試練」 900円

 みすず書房のユングは、ほかにも2冊出しました。『分析心理学』と『個性化とマンダラ』。ともに1950円です。
『ジャズに生きる』は、アメリカ・コラムニスト全集のなかの1冊(第17巻)。
『ツィス』と『夢想の研究』は、ともに文庫で手に入りますが、ハードカバーも味わいがありますよ。

「今日はここまで」と考えていた仕事が19時頃に終わったので、その後ちょっとだけ読書をしました。下川裕治の『沖縄にとろける』(双葉社刊)。「カビの匂いを求めて那覇ホテル放浪記」という章に泣き笑い。

<今日店でかけたCD>
『ブライター・レイター』ニック・ドレイク
『TWILIGHT ZONE』吉田美奈子
『PIECES OF A MAN』GIL SCOTT-HERON

(宮地)

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 遅番で出勤。今日から山崎一夫さんの装丁本フェア開幕。初日から、たくさんの方が来てくださり、うれしかったです。昨日書いたように、日が経つにつれ本の数は減っていってしまうので、なるべく早めにご来店下さい(全部で213冊展示出品したのですが、今日一日で30冊売れていきました)。

 以下、品出し情報。今週はずっと遅番で出勤したのですが、規則正しい勤務と生活が功を奏したのか、スムースにたくさん本が出せました。

 朝日出版社『眼の沈黙』中村真一郎 2000円 B
 早川書房『深夜の散歩』福永武彦、中村真一郎、丸谷才一 1000円 B(再版)
 久保書店『マンハント』1960年1月号 800円 BC
 冬樹社『長電話』高橋悠治+坂本龍一 1800円(初版)
 潮出版社『死の位相学』吉本隆明 1000円 B
 筑摩書房『もう一つの修羅』花田清輝 1000円(新装初版)
 思想の科学社『花田清輝の生涯』小川徹 3000円(初版・背ヤケ)
 文芸春秋新社『王朝の求道と色好み』亀井勝一郎 1000円 B(初版・函)
 現代教養文庫『弊風一斑 畜妾の実例』黒岩涙香 800円(初版・帯)
 河出書房新社『松坂世代』矢崎良一 1200円

『深夜の散歩』は、オリジナルのハヤカワ・ライブラリー版です。雰囲気があります。
『松坂世代』は、いつ入荷するかわからなかったので、図書館にリクエストを出して先日読み終えたのですが、大変面白い本です。野球好きの方は読んでおいた方が良いと思います。別にひとりひとりの選手の背景を知らなくても野球は楽しいものですが、知っていたらいたで、また別の楽しみ方もできるというものです。
『長電話』は、はるか昔初めて読んだ坂本龍一の本です。当時彼は僕のアイドルだったので、こういうものも読んだわけです。内容は覚えていませんが、本人による装丁は昔も今もお気に入りです。余談ですが、このふたりがシェーンベルクの曲を連弾しているCDが本駒込図書館にありますよ。

<今日店でかけたCD>
『リッチランド・ウーマン・ブルース』マリア・マルダー
『KEEP ON STEPPIN'』THE FATBACK BAND
『ディキシー・フィーバー』久保田麻琴と夕焼け楽団

(宮地)

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