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日々録   2003年6月

 僕は、日々録サボっているつもりありました。この前書いたのは、何と6月15日のアル・クーパーの日ですか。どうもすみません。月も変わるので、心を入れ替えていきます。

 この2週間のことはもうほとんど忘れてしまっていて、何だか暑かったこと、おかげでビールがバカに旨かったことだけしか印象に残っていません。前から決まっていた宴会やら突然決まる飲み会やらに(楽しく)翻弄されていました。
 あと、何でかわからないのですが、最近すぐに眠たくなってしまうのですよ。仕事を終えて家に帰りご飯を食べるとグー、ってな調子で。パソコンに向かうと集中するので、倒れる前に書き始めればいいのですけどね。まあ、ともかく、7月は名誉挽回を期して頑張りますので、今後ともどうぞよろしくお願いします。何も書けない時は、品出し情報だけでもとか、いろいろ足掻いてみるつもりです。

 さて、今日は早番で出勤後、アオキとふたりで山口洋さんのライブに行ってきました。原宿のアストロ・ホール。1月以来のバンドでのワンマン・ライブは、ほとんど新曲で固められたラインナップで、曲というかたちに表れたこの間の洋さんの思いが伝わってくる、いい演奏でした。8月には待望のレコーディングも決まり、年内にも新しいアルバムを聴くことが出来そうです。楽しみ。

 あと、今日は調子がいいのでもうひとつ。
 『彷書月刊』の新しい号(7月号)が入荷してます。PR誌の特集なのですが、面白いですよ。巻頭の出版PR誌についての対談には、森(まゆみ)さんも登場?してます。

 そうそう、大事なことを書き忘れるところでした。谷根千の最新号(73号)、本日入荷しました。特集は「煉瓦」です。

(宮地) 

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おかしいなぁ。日々録サボっているつもりはないのに、この前書いたのは月曜日だ・・・。
『大好き沖縄』22号(500円)が、入荷。
この夏の沖縄イベント情報満載。そこいらのガイドブックでは入手できないディープな情報。
特集は軽便鉄道。いよいよこの8月、那覇空港〜首里間にモノレール開業予定とのことでの特集。ケービンに乗ったことのある身近な人たちに話を訊いている。ふーん、戦前までは走っていたのか。

(アオキ)

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たまたま日曜日で8時閉店だったので、昨夜はどこともリンクせずに勝手にキャンドルナイトをしてみた。明かりを消したら、新聞にも書いてあったけど、世の中の明るいのがほんとによくわかった。店の閉店作業はさすがに、蝋燭の灯りだけじゃ出来ないので、坑夫仕様のライトを宮地が装着しておこなった。(本来の主旨からは、外れてるとおもうけど・・・。)ソーラー電卓に、ライトを当てながらのレジ締めは苦労したようだ。
思いがけず、災害時のシュミレーションにはなったかもしれない。懐中電灯は、一人にひとつあった方が良さそうだ。
家に帰ってからは、私が坑夫ライトを装着し、夕食の支度をする。ごく簡単に。
そして食卓について、やっと蝋燭が登場。しかし、外が明るいのだ。蝋燭は必要ない。闇がない。不自然な中に生きてるんだな、なんて、毎日変な時間に日々録書いてるくせに、思ったりした。

(アオキ)

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祝!モクローくん通信、古書ほうろう初登場!パチパチパチ・・・。

そう、本の山は崩れます。
むかーし昔、まだ店のスペースよりも在庫置き場の方が広かった頃。
その一画には、床面積一坪はある成人雑誌の山がありました。高さは私の身長以上あったでしょうか・・・。
いくら店が広くとも、そんな雑誌ばかり並べる訳にはいきません。出番待ちがいつの間にか巨大な山となってしまったのです。
「こんなエロ本、捨ててしまえ!こんなのの下敷きになって死ぬのはごめんだ。」私はしばしば暴言を吐きましたが、山は高くなるばかりでした。
そうしてある日、恐れていた崩落が起きました。命を落とす者がなかったのが、不幸中の幸いです。ようやく、山は整理され、それ以降は丘となり、今となっては他の在庫に圧されて丘すらも消滅してしまいました。
まあ、こんなのはほんの一例で、段ボールの山が崩れたことだって何度かあります。古本屋も、結構命がけです。

で、成人誌、といえば、苦い思い出があります。まだ、私たちが雇われの身だった頃、なぜか廻り廻って、成人雑誌のビニール袋入れの作業をするはめになってしまいました。こう見えても私、けっこう真面目な家庭に育ちました。ドラマでラブシーンなんかになれば、みな押し黙って時間が過ぎるのを待つような家でした。弟ですら、年頃になっても色香の気配を感じさせないようなタイプでしたので、当然裸満載の雑誌なんで身近に見たことも、触ったこともありませんでした。それがいきなり、切り取りや落丁がないか確認しながら、雑誌の判ごとにサイズの違うビニール袋にきっちりと、延々詰める作業です。まぁ、ひやぁー、とか、言う歳でもなかったので、言われたことはしましたが、(何やってんだよ、あたし・・・。)と、夏の太陽にユラユラと溶けかかった外のアスファルトを眺めながら、少しだけ泣きそうになりました。
しかもそのすぐ後に、いつも会う友人たちに混ざって、なぜかその時だけ高校卒業以来十年ぶりで顔を合わせる友人も同席することがあったのですが、私はたいした考えもなくそのショッキングな日常を語ってしまったのでした。それ以来、彼女とは顔を会わす機会がないので、私のあずかり知らないところでは、「アオキはエロ本売ってる。」ことになってしまったかもしれません。
事実、親しい友人の夫から、「いいなぁ、アオキ、ビニ本屋なんだろ。」と、言われたことがありますから。

だから今日は、モクローくんに載ってるほうろうを見ながら、立派になれたなぁなんて、一人静かに目頭を熱くしました。
古本屋八年目の夏。
(アオキ)

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途中、店を抜けて大観音光源寺の「ほおずき千成り市」の顔合わせに行く。当日までの準備や、当日の進行、後片付けなどの確認。参加者の自己紹介、それと食べ物屋の食べ物の試食など。
お寺の普請が始まったため、どのくらいの規模で出来るかと心配していたが、資材が置かれている周りに、水族館劇場の方達が、とても上手い具合に出店を組み立ててくださり、いい雰囲気になりそう。
出店は、野点、手作り品、三味線の試し弾き、リサイクルの着物、手作り小物、お花、腐葉土、占い、似顔絵、そして、手描きの団扇、などなど。食べ物屋台も、おこわ、焼そば、お団子、水まんじゅう、綿菓子、おつまみは、枝豆、台湾風味付け卵と充実!
そしてパフォーマンスは、バリ島の踊り、アコーディオン弾きのおじさん、チャンチキトルネエド、和太鼓など盛りだくさん。両日とも楽しめること間違いなし。

7月9日(火)、10日(水)、午後5時半より。
縁日はお昼過ぎくらいから少しずつ開店します。
(アオキ)

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生まれて初めて手塚治虫の『ブッタ』(文庫版全12巻)を読み、そのせいか高熱を出したりしていた先週。人間臭いブッタが印象的だった。
イラクでは相変わらず戦いが続き、大量破壊兵器は見つからず、フセインも、そう、ビン・ラディンも見つからず、日本では、国民置いてけぼりの有事三法が成立し、イラク新法まで話が及んでいる。北朝鮮の核兵器が怖いというけれど、地震列島のこの小さな島国に原発をいくつも持っていること自体、既に大量の原爆抱えているのと同じなのに。はーあ、なんでそんなに戦争したいかなぁ。

本日の品出し、とびきりの一冊。
第一書房 『昆布の道』 大石圭一/著 2,700円
昆布の名前の由来から、成分、産地、昆布にまつわるさまざまな歴史。著者の魂が入っています。

(アオキ)

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定休日。
ミーティング、店内整理。
夜、雑誌『Stage』の取材。20代、30代の、やりたいことや、主張したいことがはっきりしている人たちが多く出てくる『Stage』に、果たしてこのほうろうがどんな風に載るのだろう・・・。

『Stage』は、最新号からバックナンバーまで新刊でうちの店に置いてあります。
(アオキ)

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 本を持つ腕をまっすぐ前に伸ばし、小学生が教科書が読む時みたいに大きな声でちょっぴり得意げに読み上げる、おかっぱ頭の女の子。
 なぜだかそんな姿が思い浮かぶ。自分自身がそうなっているのかもしれないし、ひょっとしたら上野の水上音楽堂の舞台の真ん中にいたエスさん本人なのかもしれない。
 
 豊原エスさんの五冊目の詩集『歌いながら生きていく』が、何日か前に入荷した。
 
 フランス装でモノクロのデザインは、いつもはおてんばなおかっぱ頭の女の子がワンピースで登場してきたみたい。幼なじみのソータは、ドキッとして、顔を赤くして、アッカンベーして降参だ。

 とりとめもなく、詩の内容とも関係なく、そんな風な景色が浮かんでくるのも、エスさんの魅力なんだと思う。

『うた』『ホイッスル』に続く足田メロウさんの挿画もこの装幀の中でうれしそうに息をしているのが、耳を澄ますと聞こえてくる。

青幻社『歌いながら生きていく』 詩 豊原エス  画 足田メロウ 1,000円  

(アオキ)


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 アオキと二人でアル・クーパーの初来日公演に行ってきました。渋谷クラブ・クアトロ。

 アル・クーパーは、60年代後半から70年代の初めにかけてのロックのもっとも素晴らしかった時代に、大きな足跡を残した人。一般的には、数えきれないほどのアルバムに参加した鍵盤奏者として知られています。なかでもディランの『追憶のハイウェイ61』(「ライク・ア・ローリング・ストーン」でのオルガン!)やストーンズの『レット・イット・ブリード』は歴史に残る大名盤ですから知っている方も多いでしょう。
 もうひとつの顔、美しい曲を書くソングライター兼歌手としての彼は、自身の国アメリカではいまだに知る人ぞ知るといった状態のようですが、ここ日本では90年代以降再評価が進んで、今やそちらのほうが有名なほど?になりました。そうした中での初来日公演。開演前、フロアを見渡せば客層も幅広く、アルバム『赤心の歌』が大好きに違いない若者たちの姿も、想像以上に多かったです。

 さて、初めて見るクーパー氏は何とピカピカのジャケット(エルヴィスが着るようなの!)に身を包んで登場、いきなり超満員の観客の度肝を抜き、その余韻が収まらぬうちに今度は日本語によるスピーチを始めました。

「セカイデ、イチバン、ワタシノ、ファンガイル、ニホンニ、コラレテ、トテモ、ウレシイデス。キョウハ、イッショウケンメイ、エンソウシマス」

 こういうサービス精神を発揮するタイプの人ではないと思っていたので、とてもびっくりしたのですが、日本が、彼の過去の作品のほとんどをカタログのリストに載せている、世界で唯一の国であるのもまた確かで、そのことは自身のホームページでも触れていたので、案外正直な気持ちの吐露なのかも知れません。僕はと言えば、すっかり感激してしまったのですが。

 演奏の方は予想通り、期待通り。黒人音楽の影響を強く受けた楽曲の数々で、トランペットとサキソフォンを含む5人のメンバーを従えオルガンを弾きまくる姿は、僕たちみんなが待ち望んでいたものです。そして彼の歌。味わいは深いけれど、上手いとは言い難いそのボーカルは、ライブではより一層バンドの音にかき消されがちで、シンガーとしてはメジャーになり得なかった訳がはっきりとわかりました。でもまあそれはわかっていたことですから、全然問題はありません。僕たちは声量がなく声域も狭い彼の裏声が大好きなのですから。

 本人による「ジョリー!ジョリー!」という掛け声から始まり、一瞬客席を固まらせた「ジョリー」ももちろん 良かったのですが、この日最大の聴きものはその後に待っていました。ブラッド・スウェット&ティアーズ時代の名曲でありダニー・ハサウェイもカバーしている「アイ・ラヴ・ユー・モア・ザン・ユール・エバー・ノウ」からオルガン・ソロを挟んで(「ライク・ア・ローリング・ストーン」を始め、ロック黄金期の名曲のフレーズが次々と披露されました)、ストーンズの「無情の世界」、そしてドノヴァンの「魔女の季節」と続くメドレー。最高でした。
 アルバム『スーパー・セッション』収録の「魔女の季節」は、個人的にはアル・クーパー全録音のなかでももっとも繰り返し聴いた曲で、オルガンの弾くフレーズにスキャットがユニゾンでかぶさっていく大好きな部分が再現された時の興奮といったら、もうありませんでした。また、観衆の大合唱のなか繰り広げられた「無情の世界」も感慨深いものがありました。この曲のレコーディングへの参加が彼のキャリアにとって大きな意味を持っていることはわかっていましたが、自分のライブで演るほど思い入れがあるとは知りませんでしたからね。『レット・イット・ブリード』のラスト2曲をこよなく愛する僕にとっては二重の喜びでした。

 そんなあっという間の2時間弱。熱さと気だるさの同居したおじさんバンドのグルーヴに身を任せる至福の時間でした。

 この公演は東京では後2日、17、18日と渋谷AXであります。チケットもまだ残っているようですよ。

(宮地)

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 今日は一日オフでした。昼間は自宅でのんびりし、夜はN響の定期に行ってきました。今回を最後に退任する音楽監督シャルル・デュトワのさよなら公演。演目はリヒャルト・シュトラウスの楽劇『エレクトラ』。舞台装置なしのコンサート形式です。急に思い立って行くことにしたのですが、これが大正解。素晴らしい演奏でした。ここ最近の気分的には、リヒャルト・シュトラウスを聴きたい、という感じはまったくなかったのですが、人の生の声を(中でも女性のそれを)目一杯浴びたいという欲求はあったので、それに関しては大いに満たされました。
 ギリシア悲劇(ソポクレス)を題材にホフマンスタールが脚本を書き、シュトラウスが音楽を付けたこのオペラは、お話としても音楽としても、楽しいとか親しみやすいとかいったところからほど遠いものですが、良い演奏で聴くと、すべてがしっくりと自分の中に入ってきて感銘を受けます。もう随分前、シノーポリさんの指揮で聴いた時もそれはそれは圧倒されたものでした。たぶんその時の記憶が今回「行ってみようかな」という気にさせたのでしょうが、決して演奏機会が多いとは言えないこの作品とは、不思議な縁があるようです。滅多にオペラなんて行かなんですけどね。

 この演奏会は14日(土曜日)に、後1回あります。E席のみ、まだ若干残っているようです。これで1520円は格安ですよ。

(宮地)

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『思想の科学』のバックナンバーを出しました。1992年の5月号から1995年の10月号までのうちの32冊。第7次の終わりの方、平野甲賀による表紙を林静一やねこぢるのイラストが飾っている時期のものから、終わりの始まりである第8次創刊後しばらくの間、いかにも南伸坊といったデザインの、やや分厚くなってポップな雰囲気漂うものたちまで。1冊300円から800円です。特集のタイトルで云うと「現代雑誌名鑑・不完全版」「放浪の事典」「フェミニズムってなに?」などなど。連載陣の中には巻上公一の名前も見えます。あと、そうそう、大事なことを忘れるところでしたが、森まゆみさんがしばしば寄稿されています。

「私たちは、いかなる権力を育てているか」という特集の1992年7月号にも、森さんの文章は載っています。題して「タテ場とヒラ場の権力」。紆余曲折を経ながらも少しずつ町に浸透していく『谷根千』。しかし、そうして認知され支持されるに従って、否応なくひとつの権力になってしまう。「これはいけない」というので、今度はそれを壊す、といった辺りの話が、森さんらしい歯に衣着せぬ口調で語られています。たいへん興味深く読みました。

 さてこの号、この森さんのに続いて載ってるのが、上野俊哉氏による「Round & Round あるいは左翼の滅びなさについて」と題された一文。本当だったら素通りしてしまってもおかしくないようなものですが、書き出しが「ポール・ウェラーを聴いている。」!しかも続けて「本当に久しぶりのアルバムだ。その名も『ポール・ウェラー』。」と来たもんです。読まないわけには行きません。結論から云うと、「上野さんのポール・ウェラーへの気持ちを疑うわけではないけど、この文章に関してはダシに使ったでしょ」と思わせるものでしたが、まあでもおかげで、久しぶりにこのアルバムを聴けました。昔、本当に気に入って、数えきれないほど繰り返し聴いたCDは、10年の時を経てもまったく色褪せずに心に響きました。

 Round and round and up and down
 Here we go in this moment in time
 Round and round and up and down
 Here we go again ......

(宮地)

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 メモを取る時間が惜しかったので品出し情報はありませんが、昨日今日といろいろ出してます。

 さて、今日もミニコミの紹介。
「Overground」という名前の音楽誌がそれ。1週間ほど前から置きはじめました。「中南米マガジン」さんの紹介でご縁ができたのですが、これが良い雑誌!ことポピュラー音楽に関して、僕(及びほうろうスタッフ)の愛するあれこれは、ほとんどこの雑誌の守備範囲に含まれているいるんじゃないかと思われるほどです。試しにこれまでに出ている6冊のなかからそういった記事のタイトルを抜き出してみましょうか。

シカラムータ『凸凹デコボコ』リリース記念ライブ・レポート」
「レーベル探訪<番外編> プランクトン川島恵子代表インタヴュー」
「副島輝人(『日本フリージャズ史』著者)× 大友良英」
「復権するルーツ・アコースティック音楽」
梅津和時大仕事ライブ・レポート」

 どうです?いい感じでしょ。小坂忠『People』への絶賛レヴューもありました。もちろん、僕たちがまったく聴かないような音楽についての記事もそれなりにあるのですが、ロック方面は最近自分の好奇心が減退しているので(特に新しいものに対して)、これを機会にまた未知の音楽との出会いがあるといいな、なんて思ったりしてます。そんな期待を抱かせる雑誌です。

 池袋西武のコミュニティ・カレッジで知り合ったという、いずれ劣らぬ音楽好きたちが、一念発起して作りはじめて1年とちょっと。こういうものは、何よりまず出し続けることが大事と思われますが、ここまでは順調のようです。「たくさん売って大儲け」ということはあり得ない雑誌ですが、趣味を同じくする多くの人たちの目にもっともっと触れるよう、ほうろうも大々応援中です。店奥のテーブルの上に1〜6号まで揃っていますので、興味のある方はぜひ手に取ってみてください。4号まで280円、5号より380円です。

(宮地)


おぼえ
蕪、ピーマン、茗荷、豆腐、納豆、卵、豚挽肉、鰺開干、鰻、他 3400円  

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 委託で取扱っている楽しいミニコミ『sumus』の別冊「まるごと一冊中公文庫」を入荷しました。
(本当は、おととい、同人の南陀楼綾繁さんが納品に見えたのですが、ある程度読んでからと思っているうち紹介が遅れました。)

 はっきり言ってこれは買いです。品切れになる前に入手しといた方が良いですよ。リンクを貼ったので内容の詳細についてはそちらに任せて端折りますが、本好きのみなさんならば、『sumus』が中公文庫の特集をすればどうなるかは想像に難くないでしょう。もちろん、欲張ったことを言えば、たくさん掲載されているジャケット写真がカラーだったらなあ、とかあるのですが、そういうのは、いずれ奇特な方が「コンプリート中公文庫カタログ」を出してくれるのを待ちましょう(「ジャズ批評」の別冊『完全ブルーノート・ブック』みたいなの)。

 中公文庫は、入荷してもちょっと気の利いたものはすぐ売れて行ってしまうので、常に品薄状態です。この別冊に合わせた特集棚なども考えたのですが、無理でした。『ものぐさ精神分析』だの『脳死』だの『野ウサギの走り』だのは山ほどあるんですけどね。まあそんな中で選んだ5点がこれ↓。値段は妥当、ものによっては安いぐらいだとも思うのですが、ブックオフで見つかれば100円という現実もあり、しばらく動いていないものたちです。

 『三万両五十三次』 野村胡堂 全4巻 4000円(初版)
 『砂絵呪縛』 土師清二 前後2冊 2000円(初版)
 『川上澄生全詩集』 1500円(初版)
 『日本のギャンブル』 紀田順一郎 1000円(初版・帯付き)
 『雨の王ヘンダソン』 ソール・ベロー 1000円(初版)

 ちなみに個人的に思い入れのある本を1冊だけ挙げるとなると、

 『赤頭巾ちゃん気をつけて』 庄司薫

ですかね。たぶん初めて手にした中公文庫ですし、強く影響を受けたことも間違いないところなので、数多あるシブい本を差し置いて、これにします。「黒」「白」「青」を含めた4冊セットで。この別冊でも、生田誠さんが「赤頭巾」シリーズについて一文を寄せているのですが、時代は違ってもみんな一緒なんだなあ、とうれしくなりました。

(宮地)

おぼえ 
トマト、隠元、大和芋 750円


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 紫陽花には雨が似合います。店の植木も雨にあててやると、活き活きします。

 今日も午前中から絶え間なく買い取りが続き、夕方6時の時点で売り上げから買い取りの額を引くと利益は僅かに980円。マットの交換に来たダスキンさんにうらめしい視線を送ってしまう。
 そして、雨。買い取りはこれで打ち止めになるだろうけど、売り上げも伸びないだろう・・・。古本屋には雨もまたうらめしい。

 先日買い取りで、バージニア・リー・バートンの絵本『ちいさいおうち』が入ってきた。
 小さな頃大好きだった絵本だ。久しぶりに頁を開くと、懐かしい優しいタッチの絵に子どもの頃のときめきが目を覚ました。ほんとうに大好きで、のどかだったちいさいおうちの周りの風景が、少しずつ町に変わっていく様子を飽きもせず眺めていた。
 絵に電車も描かれているせいか、初めて読んだという宮地もすっかり気に入って、早速図書館で、彼女の他の絵本も借りてきた。『いたずらきかんしゃちゅうちゅう』、『マイク・マリガンとスチーム・ショベル』、『はたらきもののじょせつしゃけいてぃー』、『名馬キャリコ』の4冊。彼女の最初の絵本と二作目が、ちゅうちゅうとスチーム・ショベルで、それぞれ彼女の長男と次男のために描いたものだそうだ。おかあさんは、きっと息子のために、乗り物の細かい部品まで一生懸命研究したのだろうな。
 彼女が絵本を描き始めたのは1930年代だけれど、大人になってから読んでみると、近代化を急ぐ世の中に対して彼女が感じていた不安がよくわかる。きっと今は彼女の不安も通り越した世の中になってしまっているのだろうけど。

『ちいさいおうち』は、今日笑顔のやさしい女性に買われていった。

(アオキ) 

おぼえ
キャベツ、胡瓜、豆腐、麺つゆ、他 1000円

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