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日々録   2004年5月

初めて水族館劇場を観た日から、ずっと言葉を探しています。
彼らの芝居をどんな風に人に伝えたらいいか。
どうでしたかと問う水族館劇場の方々に、感動を伝えるにぴったりくる言葉も見つからない。
日々録でも、ひとりでも多くの人に伝えたくて、観てほしくて、毎年喘いでいるのだけど、見つからない。
でも、今年は前売券扱い所としてチラシにうちの名前が載ったことで、公演が始まってからも問合せが殺到しており、地元への浸透ぶりを肌で感じています。
今年はいつ行きますか、なんて挨拶交したり、実際に足を運べば、ご近所さんがあちらこちらにいらっしゃる。こんな風に、ご近所同士がひとつの楽しみを共有できるのは、大衆芸能の良さですね。

それでもまだ行ったことがないというご近所の方々へ!
東京の地図を広げ、水族館劇場の人海戦術ローラー作戦。公園、神社仏閣など、片っ端から当たっては砕け、5年前ようやく大観音が境内を貸してくれることになったそうです。場所を確保するのがどんどん厳しい状況になってきているそうです。近所にテント芝居がたつなんて、滅多にあるチャンスじゃあ、ありません。警戒している場合じゃありませんよ。恐くありませんから。お芝居はどうも苦手で、なんて言い訳も通用しません。これだけは、ハッキリ言えます。水族館劇場は観ないと損です。人生の忘れ物になります。
何はともあれ、一度は足を運びましょう。

(ミカコ)

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 遅番で出勤。いよいよダービー・ウィーク開幕。ただでさえワクワクしているところに、ここのところ忙殺されていた私用(高校の卓球部OB会の幹事作業)が終わった開放感が加わり、今日は一日中ハイテンションでした。コスモバルク号の勝利を祈りながら、競馬本を大放出しましたので、お好きな方は手に取ってみてください(新入荷棚には入れず、直接競馬の棚に出しました。すべて初版です)。

 毎日新聞社『蹄の音に誘われて』佐藤正人 1200円
 本坊書房『競馬情話 中年ジャンプ』吉川良 1200円
 流星社『八方破れ どもならん!!』かなざわいっせい 1000円
 筑摩書房『芦毛のアン』高橋直子 800円
 福武書店『その名はサラブレッド』井崎脩五郎 編 800円 B(帯)
 読売新聞社『たてがみ三度笠』大月隆寛 1000円 B(帯)
 ミディアム出版社『石川喬司競馬全集』第1巻 1000円

 一押しは、『蹄の音に誘われて』。著者は、今はなき東大の獣医科から日本競馬会(JRAの前身)に進んだ方(故人)。この本は、毎年書き継いできた『わたしの競馬研究ノート』から、選りすぐりのコラムを集めたもので、「『坂の上の雲』のなかの芦毛馬」「英国の競馬にハナの差はない」「内田百間の『観桜の宴』」「なぜディック・フランシスの小説に鹿毛の馬は出てこないのか」などなど、興味深いタイトルが並んでいます。障害レースをお昼にやる理由も、はじめてちゃんと知りました(「中山大障害をメイン・レースとしてやらないのは障害競走に対する冒修澄廚覆匹塙佑┐討い針佑魯丱でした)。

 吉川良は、かつて毎週「日刊競馬」を買っていた頃、そこでのコラムを愛読していました。これはその時期よりもずっと前、1985年から88年にかけて「報知新聞」に連載されていたもので、寺山修司からの影響が見受けられます。内容的にはもっと素晴らしいものもありますが(例えば『血と知と地』)、この本の魅力は装幀。表紙および本文のイラストは、ささめやゆき。この人の馬の絵がたくさん見られるだけでも、この本には価値があります。手もとに置いておきたくなる1冊です。

 かなざわいっせいも、かつて「週刊競馬ブック」を購読していた頃からのお馴染み。こちらは、続編の『八方破れ だけんどもしかし!!』(これも出しました)ともども、まさにその頃読んでいたもので(1996〜99年)、懐かしい限り。ドロドロのハズレ馬券オヤジの泣き笑いの世界に、これまたディープな東陽片岡の表紙イラストがマッチした、「これしかない」といった佇まいを持った本です。

 表紙ということでは、『芦毛のアン』も和田誠の絵が、などと続けているときりがないので、この辺で。上記の他にも10冊ほど出しました。ほうろうでは、今日出したような競馬読みものを求めています。馬券本以外は基本的に大歓迎ですので、お気軽にお持ちください。

 さて、下記の1冊は番外編。

 NW-SF社『レヴォリューション』山野浩一 1500円(初版)

 競馬特集に山野浩一の名前がないのは寂しいので、代わりに(はなりませんが)これを出しました。前衛SF作家としての作品です。

<今日店でかけたCD>
『ベンゴ』オリジナル・サウンドトラック
『パリ1987』カマロン、トマティート
『Antologia Indita』CAMARN

 明日、トマティートのコンサートに行きます。今日のところは、期待にうち震えながら、手持ちのアルバムを聴きました。

(宮地)

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水族館劇場の初日、行ってきた。大観音に来るようになって5年目。私は1年目を見逃しているので、観はじめて4年目。やはり、この一座はすごいなぁと、こんな素晴らしいテント芝居が近所に来てくれるというのは、なんと幸運なのだろうと、改めて感動した。彼らの価値観や、芝居の形式美、エンターテイメント性、舞台にかける意気込み、どれをとってもこんなにわくわくさせてくれるものは、そうあるもんじゃないなぁと。
わたしは子どもの頃、掘建て小屋に憧れていた。自分の家の中ににあるカゴや椅子を使って工夫しながら継ぎはぎのだらけの小屋をつくり、そこに籠るのが好きだった。
初めて水族館劇場の小屋を見た時に、忘れていた子どもの頃が蘇り、居ても立ってもいられなくなった。あの頃は、自分の気持ちの奥の方をざわめき立たせるものが何なのか、はっきりと認識することもできなかったけれど、自分よりも、はっきりと強く、確実にその何かを捉え、表現している人たちがいるというのに、興奮した。そして、毎年裏切られることなく、新たな驚きとともに、その興奮をもたらしてくれる水族館劇場は、ありがたいなぁ、としみじみ思うのだった。来週も行こう。
(ミカコ)

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 まず、はじめに。水族館劇場『大いなる幻影』の前売券、ほうろう取り扱い分は本日完売しました。いよいよ明日(21日)開幕。とっても楽しみです。心配していた台風も直撃はなさそうで、ほんと良かった。

 さて仕事の方は、早番で出勤。今日も雨で、売り買いともにさっぱりでしたが、出したい本がたくさんあったので、好都合でした。

 新人物往来社『幕末維新史料叢書 10 幕末小史』戸川残花 2500円 B 
 新人物往来社『続・新選組隊士列伝』 2000円
 新人物往来社『共同研究新選組』 2000円 
 新人物往来社『幕末諸隊始末』栗原隆一 2000円 B
 雄山閣『幕末海戦物語』栗原隆一 1800円 BCカバー破れあり
 謙光社『維新秘話 鶴ヶ城を陥すな』藤田清雄 2000円 B(函)
 光文社『さらば新選組』三好徹 1000円(帯)
 ダイナミックセラーズ『決断!新選組』中村彰彦 1500円(帯)

 定休日だった一昨日、久しぶりに裏の在庫をあれこれひっくり返していたら、新選組関係の本がごそっと出てきました(20冊ほど)。3、4年前に箱詰めしたきり、頭の中からはすっかり消えていたものたちです。最初に読んだ幕末ものが『竜馬がゆく』だったせいで、新選組にまったく思い入れがないため(というより嫌っており)、買ったきりうっちゃっておいたのでしょう。かすかな記憶が蘇ってきました。
 今年は、三谷幸喜のおかげで新選組べったり日々を過ごしているのですが(遅ればせながら『燃えよ剣』や『近藤勇白書』も読みました)、そういうタイミングでこういうものを発掘?してしまう自分の引きの強さには驚くやら呆れるやら。

 とまあ、そんなわけで、時代小説の棚に「新選組&幕末ものコーナー」を作ってみました。これまで歴史の棚にあったものに、岩波文庫なども動員して、ちょっとは格好が付いたと思うので、よろしかったらご覧ください。もともとあった本の代表としては、下記のものを挙げておきます。

 吉川弘文館『明治維新人名辞典』 7500円

<今日店でかけたCD>
『歩く人』COMPOSTELA
『SUNSHOWER』大貫妙子
『ポール・ウェラー』ポール・ウェラー

(宮地)

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 早番で出勤。昼過ぎには早くも雨が降り出し、暇な一日でした。以下品出し。

 朝日出版社『事件の現場』蓮實重彦 2000円 B(初版)
 みすず書房『新=批評的エッセー』ロラン・バルト 1500円(初版) 
 筑摩書房『英語 英文学に就て』吉田健一 1500円(初版・函B)
 中公文庫『女たちの家』古井由吉 800円(初版)
 集英社文庫『水』古井由吉 1000円(初版)
 河出書房新社『声の銀河系』山田登世子 1000円 Bヤケ(初版・帯)
 作品社『パルチザン伝説』桐山襲 1200円
 晶文社『「歩く学問」の達人』中川六平 1200円
 工作舎『ライプニッツ著作集』第1巻「論理学」 7000円(初版・函・帯)

『「歩く学問」の達人』は、かつて雑誌「AERA」に掲載されたインタビューをまとめたもの。鶴見良行、山折哲雄、目黒考二、小沢昭一といったラインナップ。森まゆみさんも登場します。
『ライプニッツ著作集』は、5、6、7巻も出しました。

 夜はサントリー・ホールへ。N響の定期。ロシアものプログラムで、メインはチャイコフスキーの4番だったのですが、お目当てはストラヴィンスキーのあまり耳にすることのない2曲。『ピアノと管楽器のための協奏曲』と、やはりピアノとオーケストラのための『カプリッチョ』。初めて聴きましたが、ある意味想像どおり。『春の祭典』より後に作られた曲は、どの時期のものもしっくりこないということを、再確認しました。それぞれ、おもしろいところも、気に入ったところもあるのですが、(自分にとっては)必要ではない、と。残念。指揮ユカ・ペッカ・サラステ、独奏オリ・ムストネンという、フィンランド人コンビによる演奏でした。

(宮地)

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 早番で出勤。どんよりと曇り、蒸し暑い一日。仕事はかどらず。以下品出し。

 青土社『ジョン・ケージ 小鳥たちのために』 1350円
 作品社『精神現象学』ヘーゲル、長谷川宏 訳 2800円 B書込
 岩波書店『20世紀との訣別』蓮實重彦、山内昌之 1300円(初版・帯)
 筑摩書房『表象と倒錯 エティエンヌ=ジュール・マレー』松浦寿輝 2600円(初版)

 出戻り本4冊。いずれもかつてうちで売れていき、役割を終え、ふたたび戻ってきた本たちです。こういう風に、ほうろうを中継点として、必要な人たちに本が渡っていくのは、うれしい。

<今日店でかけたCD>
『ライブ・アット・モントルー・フェスティヴァル』松岡直也&ウィシング 

 松岡さんは10代半ば頃の僕のアイドルでした。サンバだ、サルサだ、という言葉を知る前に、実際の音で、そういう素晴らしい音楽の存在を教えてくれた人です。ウィシングのアルバムはどれも大好きですが、当時聴いたアナログ盤はどれも実家に埋もれていて、今手もとにあるのはこのCDのみ。ポン太さんが参加していないのは残念ですが、ほぼベストな選曲、会場の熱狂、大物ゲスト(モンゴ・サンタマリア&トゥーツ・シールマンス)がうれしい好盤です。うんざりするような湿気が、久しぶりにこのアルバムに手を取らせてくれました。

(宮地)

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 買い取り日和(あるいは計算日和)。新規の買い取りに加え、先週の大口の預かり、オフだった昨日預かったものと、ひたすら買い値を計算する一日でした。よって品出しはありません。そうそう、『蹴りたい背中』と『蛇にピアス』の2冊も初めて入ってきました。思ったより遅かったですが、これからはどんどん持ち込まれるのでしょう。

<本日の拾い読み>
 講談社現代新書『鉄道ひとつばなし』原武史

 出勤直後、店の棚にこれが並んでいるのを見つけ、欣喜雀躍。新書は神原の担当なので、こういうことがまれにあります。いつ出されたのかはわかりませんが、売れなくて良かったです。

 これは面白い本ですよ。評判どおり。講談社のPR誌『本』に現在も連載中の鉄道エッセイをまとめたもので、ひとつひとつの話は短いのですが、切り口語り口ともに絶妙で、笑ったり感心したり頷いたりすることしきりです。
 著者のなかの、「幼少期に父親によって徹底的に鍛えられ」「小学校に入学するまでに、北は稚内から南は鹿児島までの全国の駅名を覚えて」しまったという、年季の入った鉄道ファンの部分と、『「民都」大阪対「帝都」東京』や『大正天皇』などの著作で知られる、大学の先生としての部分とが渾然一体となっているところが魅力。
『101系が消える?』『鉄道を「乗りつぶす」皇太子』『小田急に戸惑う』『鉄道発達史から見た茨城県』、数話を読んだだけですが、一気に読むのはもったいないので、持ち帰ることにしました。よって現在棚には並んでいませんが、あしからず。

(宮地)

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今日(13日)から、根津のcafe NOMADで、モク妻として日々録にもご登場戴いているイラストルポライターの内澤旬子さんの展示会が始まります。
見逃せません。さあ、行きましょう。
谷根千トピックスへ

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 昼前に家を出て、ミカコとふたりで三百人劇場へ。「中国映画の全貌2004」、今日のお目当ては孫周監督の『心の香り』。中国南方の美しい町の佇まいを、人々の暮らしぶりを、とても丁寧に、心を込めて描いた傑作。次回の上映は6月6日13時30分です。未見の方はぜひ。
 しかし改めて思うのは、自転車ですっと行ける劇場でこういう催しがあり、出勤前にひょいと観れるというのは、本当に贅沢だということ。三百人劇場さんには、本当に感謝です。ほうろうで扱っているチケットも、年々売れ行きが良くなっていて、この地域での中国映画熱の高まりを感じます。

 仕事の方は、特別何もない一日でした。夕方になぜか買い取りが集中して、意表をつかれたことぐらいしか、印象に残っていません。あとは、休憩時間に読んだ、槙村さとるの『Do Da Dancin'!』ですかね。

 以下、本日の数少ない品出し。

 白水社『カラー図解音楽事典』V・ミヒェルス編 3500円
 平凡社「太陽」1994年6月号 特集 江戸川乱歩 800円 B
 河出文庫『月蝕機関説』寺山修司 600円(初版)
 文春文庫『東京十二契』野坂昭如 500円 BC(初版・帯)
 ちくま文庫『迷信博覧会』種村李広 600円 B(初版・帯)

<今日店でかけたCD>
『ノヴェンバー・コットン・フラワー』マリオン・ブラウン

 これはしばらく探していたCDです。先日ネットのレコード屋で発見したものが、今日届きました。1979年、ニューヨークでの録音。過去の自作のカバーも含め、全曲オリジナル。初めて聴いたのですが、マリオン・ブラウンらしさの横溢した名盤だと思いました。ただ、フリー・ジャズどっぷりの頃に比べると「混沌のなかの美」のようなものが欠けている気はします。レコード・デビュー直後に続けて吹き込まれたバラード「Fortunato」の再演で、特にそれを感じました。

 ところでこのアルバム、解説を油井正一が書いているのですが、

「純文学的」作風でデビューしながら、ポピュラーに「転向」したようにみえるマリオン・ブラウンには風当たりが強かった。

などという調子のなかなか面白いものです。純文学と大衆文学を区別していた時代を揶揄しながら(今では川端康成も大薮春彦も共に「作家」である、なんていうフレーズもあります)、マリオンは「転向」などしていない、と擁護していきます。他にも、吉川英治、直木三十五、白井喬二に菊池寛と、およそジャズとは縁のない固有名詞が登場して楽しませてくれますが、正直、それほどの出来ではありません。ただ、こういう工夫、賃仕事として適当にお茶を濁したりはしないところに、油井さんの真骨頂を見る思いがして、うれしくなりました。

 このCDを買ったレコード屋さんは、大阪は八尾市の「リクエスト・タイム」。見やすいサイトと親切な対応の、とても良いお店でした。河内音頭の本場にある店舗も雰囲気があって、一度行ってみたいものですが、ちょっと遠いなあ。

(宮地)

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 遅番で出勤後、出張買い取りのため池之端へ。今日のところは下見だけのつもりだったのですが、バロウズ、ボウルズ、ブローディガン、といった調子の素晴らしい内容だったため、急遽店に取って返して、再び台車で取りに行ってきました。上野方面に行く場合たいていは自転車で、しかも裏道を通って行くのですが、今日は久しぶりに不忍通りをのんびりと進み、思わぬ発見がいろいろありました。なかでも池之端の不忍通りを少しだけ入ったところにある両山堂印刷所の建物は、「レッテルの両山堂」という看板とも相まって、何ともいい雰囲気を醸し出していて気に入りました。とまあ、そんなこんなで出足好調な一日、お天気も夏のようで気持ち良く、品出しもボチボチはかどりました。

 集英社文庫『アカシア騎士団』金井美恵子 1000円(初版)
 集英社文庫『白描』石川淳 800円
 福武文庫『犬狼都市』澁澤龍彦 800円
 角川文庫『戯曲 少女仮面』唐十郎 800円
 明石書店『チョムスキー 21世紀の帝国アメリカを語る』1200円
 情報センター出版局『「非国民」手帖』歪・鵠 950円
 朝日新聞社『ハマクラの音楽いろいろ』浜口庫之助 800円(初版・帯)

「非国民」手帖は、休刊してしまった『噂の真相』の名物コラム「撃」をまとめたものです。

<今日店でかけたCD>
『ブルース・フォー・ザ・ヴェトコン』スタンリー・カウエル
『ザ・ラスト・アルバム』リー・モーガン
『イン・ザ・ジャングル・グルーヴ』ジェームス・ブラウン

 お客さんの携帯電話の着メロがJBだったので、久しぶりに聴いてみたのですが、力仕事をした後の今日の自分には、ちょっときつい選択でした。

(宮地)

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 早番で出勤後、いったん家に帰り、再び遅番で出勤。先週は、ひと月に一度あるかないかの「品出しの波」に襲われ、自分でもびっくりするぐらい本を出しましたが、どうやらそれも引いてしまったようです。今日あたりはこんな天気で、結構暇っだったにもかかわらず、エンジンかからず。買い取りで入ってきた『BECK』17巻や、岡崎京子の1990年代中心の拾遺集『恋とはどういうものかしら?』などの誘惑に負けてしまいました。ここに収められた岡崎京子の作品には、小西康陽の歌詞にインスパイアされたと思しきフレーズが頻出しています。お蔵入りになっていたものを集めたらそうなった、というのは、ちょっと興味深い事実です。

 さて、以下品出し情報。

 ちくま文庫『恋の花詞集』橋本治 1000円(初版・帯)
 三一書房『中井英夫作品集』 2000円 C(2刷)
 国文社『ランボー「酔いどれ船」捜索』篠原義近 1500円(初版・帯)
 水声社『チャーリー・パーカー』カール・ウォイデック 1800円(初版)
 草思社『ジャズ1920年代』リチャード・ハドロック 1400円(初版)

 中井英夫の本は、後に出た全11巻のものではなく、1969年初版の1巻本です。ご存じ「虚無への供物」のほか、「黒鳥譚」「貳蕁廖崟抵公の城」が収録されています。武満徹の装幀によるきれいな本なのですが、函の状態がかなりひどいので(シミがあります)、こういう値段となっています。読むのが目的ならお買得かと。

<今日店でかけたCD>
『野戦の月 '94-'99』
『ファラオ』ファラオ・サンダーズ
『ブラウン・ライス』ドン・チェリー

『野戦の月』は同名の劇団の、テント芝居のための音楽を集めたもの。バンマスは大熊ワタルさんです。このCDは最近ほうろうで密かなブームとなっていて、よくかかります。

(宮地)

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 昼過ぎ、友人と会う用事があってお茶の水へ。久しぶりのお天気で、こういう日は自転車に乗っているだけで楽しい。ついでに寄ったディスクユニオンのジャズ店でも収穫があり、今日もご機嫌で遅番出勤。仕事の方もノリノリで、バンバン品出ししました。

 中央公論事業出版『筒井康隆大事典』平石滋 2000円
 中央公論社『筒井康隆大一座 泣き語り性教育・一について』1000円 
 中央公論社『筒井康隆大一座 ジーザス・クライスト・トリックスター』3000円(初版・函・帯)
 スターログブックス『写真漫画 ジーザス・クライスト・トリックスター』2000円 B(初版)
 
 講談社文庫『単語集』金井美恵子 1000円
 ちくま文庫『モーテル・クロニクルズ』サム・シェパード 800円 B
 ちくま文庫『人間狩り』フィリップ・K・ディック 1000円
 福武文庫『虫喰仙次』色川武大 1000円
 新潮文庫『背中まるめて』小沢昭一 600円 B

 法蔵館『密教辞典』全1巻 佐和隆研 編 4500円 BC
 東風社『芸術書簡』蔵原惟人 1500円 B(初版・函)
 新潮社『雪女』森万紀子 800円 B(初版・函)
 平凡社『回想の戦後文学』中島健蔵 1500円 Bしみ(初版)
 東京堂出版『古本屋奇人伝』青木正美 1000円 BCしみ(初版・帯)
 
 筒井関係は他にも新潮カセットブックを2種出しました。各500円。
 文庫はすべて初版帯付きです。

<今日店でかけたCD>
『MEMBERS, DON'T GIT WEARY』MAX ROACH
『MEDINA』BOBBY HUTCHERSON
『PORTO NOVO』MARION BROWN

 昼間、ディスクユニオンで入手した3枚。
 マックス・ローチのものは、スタンリー・カウエルが6曲中3曲を提供していて、なかでも彼の代表曲と言える「EQUIPOISE」が素晴らしいです。このアルバム、これまでも小石川図書館まで行けばレコードで聴くことはできたのですが、これで店でもかけられます。うれしい。
 中古で買ったマリオン・ブラウンはBLACK LIONの輸入盤。ボーナス・トラックとして収録されているレオ・スミスとのデュオ2曲がグッド。

(宮地)

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 早起きして御徒町へ。先日の新聞広告に某旅行社のチラシが入っていて、曰く「ソウル往復11000円」。で、その発売日が今日の10時で、チケットを押さえに行ってきたというわけです。無事取れて、今日は一日、本場の参鶏湯に思いを馳せながら、気分良く仕事をしました。4人出勤のうえ買い取りも少なく、品出しがはかどりました。

 工作舎『形の全自然学』ランスロット・L・ホワイト 編 2000円 B(初版・帯)
 創文社『砂時計と寝言』串田孫一 2000円(函)
 創文社『花火の見えた家』串田孫一 2000円(初版・函)
 小澤書店『百鬼園戰後日記』内田百間 上下2800円 B(上巻カバー汚れ、新装版)
 哲学書房「哲学」no.1 ライプニッツ普遍記号学 1800円(初版・帯)
 筑摩書房『ある迷宮物語』種村李弘 1200円(初版)
 早川書房『夢の播種』日陰丈吉 2000円(初版・帯)
 文藝春秋『詞華美術館』塚本邦雄 2000円 B(初版・函)
 文藝春秋『ひとりよがりの人魚』田中小実昌 1500円 (初版・帯)
 太田出版『都市の書物』池澤夏樹、戸田ツトム 1000円 B(初版) 
 文化出版局『巴里好日』河盛好蔵 1200円(初版・帯)
 リブロポート『感覚地理の発想』 2000円(初版)

<今日店でかけたCD>
『エズセティックス』ジョージ・ラッセル
『LOOKING AHEAD』KEN McINTYRE
『POINT OF DEPARTURE』ANDREW HILL

 サイドマンとしてのエリック・ドルフィー3枚。RIVERSIDE、PRESTIGE、BLUE NOTE。

(宮地)

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 非番。新宿パークタワーのリビングセンターOZONEで開かれているくらしモノ見本市へ。企画に携わった月の庭のマサルさん、桂織さんと久しぶりに会えました。ものをつくる人たちの作品がたくさん展示販売されていて、結構楽しめますよ。11日まで。
 夜は神宮球場へドラゴンズの応援に。春先のような気候に輪をかけるお寒いゲーム内容。身も心も冷えきりました。新ユニフォームにも馴染めず(アウェー用はかっこ悪い)。

(宮地)

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 遅番で出勤。終日強風吹き荒れ、こんな日はたとえ連休中でも暇です(あるいは連休中ゆえに暇と言うべきかも。人々が家に引きこもってしまうのです)。毎年ゴールデン期間のみ実施している日祝日の営業延長も(23時閉店)、今日に限っては効果なしでした。まあ、昨日なんかは「開けてて良かった!」だったので(「開いてて良かった!」と云ってくださったお客さんもあり)、全体としてみればOKなのですが。

 で、こんな日の例に洩れず、本日も品出し日和と相成り、下記のものなどいろいろ出しました。

 新曜社『メディア時代の文化社会学』吉見俊哉 1600円 B(初版・帯)
 大栄出版『トム・ウェイツ 酔いどれ天使の唄』P・ハンフリーズ 1200円(初版・帯)
 ちくま文庫『詩人のナプキン』堀口大學 訳 800円 B(初版)
 ちくま文庫『実用青春俳句講座』小林恭二 600円(初版・帯)
 文春文庫『さらば愛しき藝人たち』矢野誠一 600円 B(初版、解説:色川武大)
 中公文庫『職人』竹田米吉 500円 B(初版)
 角川文庫『バイバイ、エンジェル』笠井潔 600円(初版・帯)
 角川文庫『贋作』パトリシア・ハイスミス 400円 C
 新潮文庫『唐獅子源氏物語』小林信彦 600円(初版・帯)
 新潮文庫『サモアン・サマーの悪夢』小林信彦 600円(初版・帯)
 
 小林信彦の新潮文庫品切れ本は他にも5冊出しました。帯がついてるのは上記2冊のみです。
 ハイスミスの『贋作』、角川文庫版は初めて見たので書いてみました。訳者は同じです。
『バイバイ、エンジェル』も角川文庫版はあまり見かけません。竹田青嗣が長めの解説を書いています。

<本日の拾い読み>
 角川文庫『スポーツ版裏町人生』寺山修司 500円(初版・帯)

 寺山修司は系統立てて読んだことがないので、パラパラやってると思わぬものにぶつかったりします。今日はこれ。「三本指の男」と題した文章で、元中日ドラゴンズ監督の近藤貞雄さんのことが出てきました。野武士打線を率い、僕にとって初めての優勝を味あわせてくれた恩人です。この人の、はるか昔、選手の時代のお話。映画のモデルになったことは知らなかったなあ(『人生選手』というタイトルだそうです)。ドラゴンズの歴史については、小学生の頃『ドラ番三〇年』(森芳博 著、中日新聞社)という本を熟読し、結構自信があったのでショックでした(笑)。

 あともうひとつ、「競馬の本、この一冊」というのもあって、これはディック・フランシスの編んだアンソロジーをきっかけに、寺山が馬友達に本を薦めてもらうという内容。ちなみにその友人たちとは、石川喬司、虫明亜呂無、紀田順一郎、武市好古で、一番人気はフランシスの『興奮』だったりするのですが、最後に寺山本人が「わたしはこれ」と出してくるのが織田作之助の「競馬」で、ちょっとびっくりしました。なぜなら、この作品、つい2日前に読んだばかりっだったので。馬券の最低単位が20円だった頃の京都競馬場を舞台に、一人の男が身を持ち崩していく様が描かれている傑作(短いのですぐ読めます)。僕はちくま文庫の日本文学全集で読んだのですが、作品社の看板シリーズ「日本の名随筆」の『競馬』にも収録されているので(高橋源一郎編)、競馬ファンはそちらもぜひ。

<今日店でかけたCD>
『CUTTING RAZOR』LEE PERRY
『ファースト・インプレッションズ』シャメク・ファラー
『ジニアス・オブ・モダン・ミュージック(完全版)』セロニアス・モンク

(宮地)

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