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日々録   2002年11月

 気が入ったようで、今日はよく売れました。
 文芸書の棚で長らくくすぶっていた佐藤賢一と、あともう1冊、昨日面出しにした本が売れていきました。歴史の棚は他にも数冊売れ、自分でもびっくり。いつもこんなにうまくいくと良いのですけどね。他の棚でも、「何でこれが売れないかね?」とか、「いったい何時になったら売れるの?」とか、背表紙に向かって呪った本が出ていきました。ちょっと自分の力が恐いです。

 そんな、久しぶりに活気に溢れた店内で来月のシフト表を作っていたら、あっという間に一日が終わってしまいました。買い取りも結構ありましたしね。今日はアオキが病欠で神原と二人だったのですが、神原はずっとトムさんの朗読会のチラシを作ってましたし、店として、ほとんど品出しできなかった日ともなりました。棚も少し空いてきたので、来週からはじゃんじゃん出しますよ。

(宮地)

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 今週は本当に本が売れません。笑っちゃいます。本が売れないと棚が空かないので、新たに本を出せません。で、ますます売れない、と。これぞまさに悪循環。こういう時は、棚をいじって、一冊一冊の本に気を入れなければいけません。というわけで、今日は歴史の棚の整理をしてみました。文芸書の棚から佐藤賢一の本を移してきたり、面出しの本を総入れ替えしたり、大判や文庫の、棚の中での位置を変えたり、まあ、いろいろやってみました。明日が楽しみです(こういうのはたいてい翌日に結果が出ます)。

 さて、夜になって、品出し作業。ちょっとだけのつもりで大岡昇平の『成城だより』(文藝春秋刊)をパラパラやっていたら、おもしろくて止まらなくなってしまいました。1980年の日記(風エッセイ)で、作者は既に齢70を越えているのですが、その飽くなき好奇心にはまったく驚かされます。
 たとえば、コッポラの『地獄の黙示録』を観に行くくだり。事前にはいくつもの雑誌に目を通して予習している(というか、誰が何を言ってるかをチェックしている)し、観れば観たで、劇中の音楽「ジ・エンド」が気に入り、翌日にはドアーズのレコードを買いに出かけたりしています。大岡昇平の口からジム・モリソンという単語が出てくるなんて!いやはや、びっくりしました。
 ほかにもいろいろ興味深い話満載。老大家が(たまたま)1980年に書いた日記、ではなく、1980年という年を映し出す、もっとも優れた本のひとつと思われます。1000円と値段もお手頃ですし、いかがですか?
(講談社文芸文庫版なら新刊書店でも入手できます。そちらは続編と続々編も合わせたうえで上下2冊に編み直したもので、各1500円です。ただし本のたたずまいは断然ハードカバー版ですよ)

 どうでもいいことですが、渋谷の「109」が「東急」と「10時から9時まで」のダブル・ミーニングであることも教わりました。これは有名な話なんですかね?

(宮地)

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急告!!
 ほうろう久々のイベントが決定しました。

『トム・ラブランク朗読会』
  日時:12月6日(金) 19時30分開場 20時開演
  場所:古書ほうろう
  入場料:1000円

 トム・ラブランクさんはネイティヴ・アメリカンの母と日系アメリカ人の父を持つ詩人。1946年ミネソタ州生まれ。ベトナム戦争に従軍後、様々なインディアン活動や平和運動に関わってこられた方です。今回は12月18日に発売されるCD「Eagle Talk」のプロモーションのための来日なのですが、「Eagle Talk」で共演されている山口洋さん(HEATWAVE=現在活動停止中)の橋渡しもあって、ほうろうで朗読会を催すこととなりました。当日は山口さんも来てくださる予定です。

 これまでのほうろうのイベント同様、当日は、棚を一部片付けて、ゴザを敷きます。PA機材も最小限にとどめて、アット・ホームな会に出来れば、と考えています。急な話ですが(しかも師走)、たくさんの方のご来場をお待ちしております。

(宮地)

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久しぶりの青空に気持ちまで明るくなった、かな。
お陽さまはいいですね。

さて、きのうのこと。
今にも雨が落ちてきそうな灰色の街の中を歩いた。
まずは、写真展。『なつかしい街の記憶〜中国・消えゆく街角〜』斎藤亮一
三百人劇場で中国映画を観てから、中国の古い街角や、日本にはないような自然の風景に、わたしの心の一部は確実に支配してしまった。うまい表現ができないけれど、それは少し禁断症状を伴うようで、もっともっと浴びるようにその風景を堪能したいとか、いつまでも観続けていたいと思わせるような、切羽詰まった感じがするのだ。そして、宮地も同じく発症しているのか、彼もまたそのような情報に敏感になっているようだ。
だからこの写真展は、まさに私たちが飢えていた風景に出会えたのだけれど、それと同時に、映画『こころの湯』のラストで開発によって古い街並みが消えてしまったように、中国の至る所で日々街が消えていることを思い知る作業でもあった。一枚一枚観る度に心臓をギュイッと押しつぶされる思いだった。

次は吉祥寺。
スターパインズカフェでのライブ『コンドルとイーグルの再会』へ。これは、谷中ぎんざの「ぼんフォトスタジオ」のBBSで情報を入手。
「Ulali」
というネイティブアメリカンの女性アカペラグループと「SISAI」という南米エクアドルのフォルクローレのバンドのライブ。
ネイティブアメリカンの女性たちの音楽、というか、声に、吹き飛ばされそうになった。三人の女性の声は、美しく、強く、柔らかく、母であり、女性であり、時にゴスペルのようであり、私はこれまで全く聴いたことのないような世界だった。びっくりした。泣きそうになった。揺るぎない強さに、すべてを包み込むような優しさを感じた。声とリズムだけのシンプルな音楽、神様はほんとうはこんな風に使うために声を与えてくれたのかもしれない。アメリカ(正確には亀の島ということになるのでしょうか)に行ってみたいなぁ、と自然に思えた夜だった。

アオキ

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 早番で出勤。13時過ぎ、昼食を終えた頃、男性のお客さんが一人来店。「ほうろうで初めて平安隆さんを聴いた」という方で、それ以来ずっと、まめにライブに通ってらっしゃるそうです。そう、まさに昨日話題に出た方だったわけで、これにはびっくりしました。きっと何かの吉兆でしょう。

 夜はアオキとブリック ワンへ。団子坂上の黄色い家です。11月9日より12月1日まで、「Brick-one CONTENTS VOL.2」と題して様々な催しが行われているのですが、今日は『開座「厚顔」展覧会』(入場無料)。舞踏の写真の展示と即興のダンス。そして、缶ビールとおしゃべり。不思議な空間で夜は少しずつ更けていったのでした。

 以下、品出し情報。

 学研M文庫 『コルトレーンの生涯』 J・C・トーマス 800円
 白水Uブックス 『ヴァイオリンは語る』 ジャック・ティボー 750円
 平凡社ライブラリー 増補『友よ映画よ―わがヌーヴェル・ヴァーグ誌』
                          山田宏一 1000円

 どれも良い本です。『友よ映画よ』の解説は小西康陽。タイトルは、「表現すること以外に世界とコミュニケイトする方法が見つからずにいる―若くて絶望した人たちに。」。

(宮地)

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 中番で出勤。昨日休みだったせいで、買い取り多し。

 17時頃、トム・ラブランクさんの件でリスペクト・レコードの担当の方がみえ、いろいろ相談をしました。まだ、ほうろうに来ていただけるかどうかはわかりませんが、テンションはさらに上がったのでした。また、平安隆さんのライブをやった時の話なども出て、「あの本屋さんでのライブはとっても良かった」という声を今でも時々聞くという話に励まされました。

 19時前に早退して、アオキとふたり、自転車で入谷へ。「なってるハウス」というところで、春犬バンドのライブ。春犬バンドは詩人のふじわらいずみさんを通して知ったお気に入りのジャズのバンド。店でCDも置いています。去年の手賀沼ジャズフェスティバル以来久しぶりに行けて、うれしかったのですが、ただ、途中ちょっとうつらうつらしてしまい、もったいないことをしました。開演前に近くの食堂でお腹いっぱいになるまで食べたのが原因。でも、この、偶然入った「ときわ食堂」のサービス定食は激安でした。鰺フライとコロッケに小鉢が3つとご飯と味噌汁が付いて何と450円!これがいけなかったんですけどね。
(春犬バンドの次回のライブは11月30日、四谷の「コア石響」であります。詳細は上のリンクからどうぞ。)

 さて、品出しですが、今日の目玉は「ステレオサウンド」誌。101号から144号までのうちの30冊(欠けているのは111、119〜121、124、132、135〜142号です)を出しました。各1200円です。

 あと、もう1冊音楽本。

 晶文社 『ことばをもって音をたちきれ』 高橋悠治 1200円

(宮地)

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 定休日(第3火曜日)。寝たのが5時頃だし、バカみたいに呑んだ後だし、使いものにならないんじゃないかと思っていましたが、自分でもびっくりするぐらい元気だった一日。

 12時に出勤。全員揃った15時頃より恒例のミーティング。「年末年始の営業について」が最大の議題でしたが、例年通り元旦以外は店を開けることにしました。お年玉大尽の少年少女たちに期待。トムさんの件についても4人であれこれと意見交換をし、ますます鼻の穴全開。

 いつもだったらこの後、普段できないまとまった仕事をするところなのですが、今日は午前中に店のシャッターのペンキ塗りが行われたため(大家さんの意向)、店内が臭くてたまらず、18時過ぎに解散。アオキと「鳥よし」へ。ふぐ皮湯引き、あん肝、キムチチゲ鍋、鳥の唐揚げ、にがうり胡麻酢、そしてサッポロ黒ラベル3本。幸せでした。

(宮地)

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 早番で出勤。夜は友人Kの音頭取りで、根津で飲み会。ラケンローラー山口洋(38)氏と音楽ライターHさん、それにKと僕の4人。こんなに際限なく酒を飲んだのは久しぶり。まあ、その分、記憶えていないことも多いのですが、ただひたすら楽しい一夜でした。2軒はしごした後の午前1時頃には、店に4人で戻ってきて、臨時営業?までしちゃいましたし。最高。

 ところで、来月の18日、「Eagle Talk」というCDが出ます。トム・ラブランクさんというネイティヴ・アメリカンの詩人と山口洋、細海魚という日本の音楽家とのコラボレーション。今日、山口さんにサンプル盤をいただいたんですけど、これがほんとに素晴らしい作品。店でもがんがんかけますので、興味のある方はぜひ聴きに来てください(もちろん他の音楽がかかっていることもあるかと思いますが、レジで店員に「Eagle Talk!」と云っていただければすぐにかけます)。
 あと、トムさんは来月来日される予定なので、「よし、ほうろうにも来てもらおう!」と、ただいま鼻の穴全開中です。

(宮地)

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お休み。珍しく午前中から始動。
先日の日々録でも触れた、江東区佐賀の食糧ビルで昨日から開催されている「Emotional Site」に向かう。
11時の開場時間が少し遅れたこともあり、ビルの周りには既に多くの人が集まって、みな一様に別れを惜しむようにカメラのシャッターを切っている。
私たちもビルのある一角をぐるりと廻ってみる。お知らせのカードで見るよりコンパクトな印象、さすがにそばで見ると、あぁ、修復も大変なのだな、というのがわかる。いろいろな歴史を見守ってきて、最期の時を静かに待つじいさんのようだ。
中に入る。荷物の上げ下ろしにも使われていたであろうガソリンの給油機まである駐車場を吹き抜けに、3階建ての建物が囲む。廊下の壁のめくれたペンキは、分厚く幾層にもなっていて、多くの人生を内包し、見守っていたことを語っている。
螺旋状に廻れますから好きなところから観てください、と先日取材に来た白坂さん。このビルに関わってきた人たちにとって、このビルとのお別れはさぞかし寂しいことだろう。
10月末まで入っていた事務所もすべて引き払ってしまったらしく、トイレから地下まで、ビルの中のほとんどの部屋を使って、36人のアーティストがそれぞれに独自の空間を作り上げている。彼らの若々しいエネルギーをも、じいさんビルは、はいはい、好きなようにおやりなさい、と優しく受け止めているようだ。その新旧のバランスが居心地の良さを醸し出す。
“建造物としてはとびきりの名建築ではない”らしいけれど、多くの人々の想いのこもったこのような建物を残せるようになれば、この国ももう少しマシになるだろう。空しい。
「Emotional Site」は24日(日)まで開催。水天宮駅より徒歩8分、門前仲町より徒歩12分。

その後は、初台の東京オペラシティのポール・ヒリアー指揮、エストニア・フィルハーモニック室内合唱団のコンサートへ。前半は無伴奏合唱。聖チェチリア讃歌、黒人霊歌など。
午前中から動き回ってややくたびれた身体に、厳かで透明感のあるコーラスが心地よい。α波を放出しながら、覚醒と催眠の間をユラユラと行き来する快感。ソプラノは耳に届くと、声というよりは、むしろ金属音のような空気の振動を感じる。それが、キーンと耳障りにならないところのギリギリの音質。グラスハープのようでもある。
後半は東京フィルと。ペルトという作曲家の「リタニ」。打楽器が忙しい曲でそれにばかり気を取られていた。
このタケミツメモリアルコンサートホールは舞台も壁も天井も、観客席も全て木で造られているので温かな感じがして好きだ。設計は柳澤孝彦+TAK建築研究所

その後は経堂へ。インターネットで見つけたカーハートのズボンを売っているジーンズショップへ行ってみる。きっと、もっと近所でも探せばあるのだろうけど、急がば回れ、なのだ。
途中商店街の古本屋さんで、講談社『大陸横断バス 旅の終わりはカトマンズ』小椋唯一/著を800円で購入。あ、カトマンズと思って開いたら、二段ベットが造り付け、キッチンまであるバスの写真が。何だこりゃ、で思わず購入。
ズボンも無事購入。

ここまで来たら最後まで活動的。麻布十番に出て、餃子の点天へ。大阪で大評判の一口餃子のお店の東京進出一号店らしい。
コジャレてる。なぜか黒服(黒いワイシャツに黒ズボン、グレーのネクタイ)の店員が一人いる。似合わないだろ、餃子屋には。
餃子自体はニラが効いていておいしかった。皮も香ばしい。20個800円なんだけど、2個ずつくっついて焼いてあるから、見た目は10個だ。四角い皮をひだを寄せずに二つ折りして中に具を挟んで、二個を少しずらしてくっつけて押さえて焼いた感じ。宮地は無理矢理一個ずつに離そうとして破いていた。どうやら、二個一緒に食べるものらしい。
ほかに、揚げ、水、おろし、麻婆、鍋、など。ちょっと変わってる。
私たちの日常レベルからすると高い店だった。ちなみに、持ち帰り用の生も売っていたけど値段は、メニューと一緒。
ふーん、美味しかった、けど、2度と来ないだろうね、宮地と私。

都営の一日切符で、飛び回った休日。

(アオキ)

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 久しぶりの買い取り殺到。それにひきかえ、売れて行く本は土曜とは思えぬほど少なく、18時くらいまでは、アオキ曰く「お店開けてれば開けてるほど、レジのお金が減っていく」という状態。いやはや。

 夜遅くなって、ようやく持ち直してきましたが(買い取りもひと段落つきましたしね)、参りました。

(宮地)

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 朝起きて、テレビをつけたら、リヒテルが映っていて、びっくり。旧ソ連(ウクライナ生まれ)のピアニスト、スヴャトスラフ・リヒテルです。去年店に入ってきた時に読んだ、筑摩書房の『リヒテル』という本のもとになったドキュメンタリー・フィルムだったのですが、これずっと観たかったんですよね。もうほとんど終わりかけで(朝の8時頃からやってたみたい)、残念なことをしましたが、ちょっとだけでも観れてよかったです。

 以下品出し。今日の目玉はインタヴュー集2冊。

 フィクション・インク 『五人十色』#1 1200円
 文藝春秋 『振りむけばダ・ヴィンチ』 三宅榛名 1500円
 話の特集 『色川武大・阿佐田哲也の特集』 1500円 B
 岩波書店 『ラバーソウルの弾みかた』 佐藤良明 1500円
 月刊ぺン社 『別世界通信』 荒俣宏 2000円(初版・帯付き)
   〃   『妖精画廊』   〃 編著  →巻 各2500円

『五人十色』は、橋本治、村上春樹、村上龍、金井美恵子、山川健一という5人のインタヴューを集めたもの。それぞれ「SALE2」という雑誌が初出。初版は'84年で(今日出したのは2刷)、みなさん写真のお姿が若々しい。村上春樹の(たぶん)単行本未収録の短篇「ピーナッツバター・サンドについて」が収められています。あと、村上龍の署名入りですが、それは値付けには反映されていないので、龍さんのファンにはお買得かも。

『振りむけばダ・ヴィンチ』は、「創作現場目撃インタヴュー集」と銘打たれた'82年発行の本。坂田明、矢崎彦太郎、矢野顕子、ヨネヤマ・ママコ、粟国安彦、鈴木昭男、岡村喬生、八村義夫、安達元彦、中村真一郎、吉野金次、宇佐見圭司という顔ぶれなのですが(よく知らない人が半分ほどいます)、素晴らしいのは湯村輝彦(テリー・ジョンスン)が手がけた装幀(中味は読んでません、悪しからず)。カバーの表裏プラス本体の表裏に、それら12人のテリーさんによる絵が描かれていて、とても楽しい。テリーさんの描いた中村真一郎なんて想像したこともなかったけど、これが結構良いのですよ。ご覧あれ。

『色川武大・阿佐田哲也の特集』は色川さんが亡くなったときに出た追悼文集です。

(宮地)

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日々録を読んでくださっているみなさん、こんばんは。
11月もあっという間に明日で半分が過ぎます。こんな筈ではなかった。ちょっと困っています。
「今月の一冊」、当番は私です。
みなさんも、もうお気付きとは思いますが、実は私、このコーナーがあまり得意ではありません。
こんなことを書くと古本屋としての信用を失墜してしまうかもしれませんが、本をたくさん読む古本屋もいれば、そうでないのも稀にいます。いわずもがな、私は後者です。
ですから、日々録は苦なく書けても、今月の一冊となると襟を正します。まだまだ思うようになりません。
今月も、とある本を頭に置きつつ、延ばし延ばしにしていました。ところが先日、その本の著者がこのホームページの読者であることが判明しました。私はすっかり怖じ気づきました。今更、代わりの本も急に思い付きません。頭の中が真っ白です。
おまけに、自宅の部屋の壁塗りなどを始めてしまうは(関係ないですが)、従姉は結婚するは(目出度い!)、もう二進も三進も行かぬ。

言い訳とか、本当はあまり好きではありません。
ごめんなさい。今月はお休みします。

(アオキ)

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 休憩時間に本駒込図書館まで行ったのですが、「編集会議」は文京区の図書館にはないようで(カウンターで係の人に調べてもらいました)、読むことはできませんでした。でも、リサイクル本コーナーから青野聰の『友だちの出来事』を拾うことができ、結果オーライ。結構好きな作家なのですが、これは読んでなかったので。ちょうど鴎外図書館で(たぶん最新刊の)『南の息』を借りているところなのですが、こいうことって不思議とつながっていきますよね。いい流れです。

 で、話は戻って「編集会議」。「やっぱり往来堂さんで立ち読みだな」と思っていたら、日々録を読んでくださっているお客さんがみえて、「台東区の中央図書館に確かあった」という情報を教えてくださいました。ありがたいことです。ちょっと遠いのですが(合羽橋の方)、明日時間があったら行ってみることにします。

 以下、本日の品出し情報。月曜日に出してまだ売れていないものも2冊混ぜちゃいました。

 晶文社 『トリックスター』 ラディン、ケレーニイ、ユング 1500円 B
 勁草書房 『コウモリであるとはどのようなことか』
                   トマス・ネーゲル 1800円
 せりか書房 『言語と沈黙』 G・スタイナー 上下 4000円 B
 みすず書房 『家族の政治学』 R・D・レイン 1600円 
 現代教養文庫 『小栗虫太郎傑作選』 全5巻 3200円
 ミデアム出版社 『石川喬司競馬全集』 全3巻 3600円   
 未知谷 『三島由紀夫「目録」』 安藤武 2500円
 工作舎 『愛と支配の博物誌―ペットの王宮・奇形の庭園』
                イーフー・トイアン 2000円
(宮地)

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 早稲田大学の現代文学会というサークル?の学生さんたちが、イベントのチラシを持って来店。「これからの読書はどうなるのか」といった内容の鼎談(永江朗さんほか)をするそうです。なんでも、「編集会議」の最新号にうちの店のことが出ていて、それでみえたようなのですが、僕たち4人はそんなこと誰も知らなかったので、ちょっとびっくりしました。しばらくしてから千駄木往来堂に立ち読みしに行ったアオキによると、往来堂さんがメインの記事にうちの山崎と谷根千の山崎さんの談話が載っている、というものだったそうです。僕は明日図書館ででも読もうと思っていますが、この雑誌は図書館にあるんでしょうかね?

(宮地)

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 ちょっと前、毎日順調に日々録を書けていた時期があったのですが、ここ最近はどうも滞り気味。こういう時は、頑張ってうまく書こうなどとは思わずに、ともかく何か書くことが重要、ということで、やってみます。忘れていたリズムを取り戻せればよいのですが。

 買い取りで入ってきた『海辺のカフカ』を家に持ち帰って、はやひと月あまり。昔だったたら、一晩で読み終えていたであろうものに、これだけ時間がかかっているのは、どうしたことでしょう。原因が自分にあるのか、あるいは春樹さんにあるのかはわかりませんが、頁を途中で閉じられるのは確かです(「日々録書いたら読もう」と思いながら、書いたらそのまま寝ちゃうということも多いのですけどね)。いずれにしても、一気に読んだ場合とは読後感は変わってしまうのでしょう。残念です。

 青土社「現代思想」'84年8月号 林達夫と現代日本の思想 1200円
  〃   〃   '84年9月臨時増刊号 ドゥルーズ=ガタリ 1500円
  〃   〃   '85年3月号 ベンヤミン 1200円
  〃   〃   '85年4月号 後期レヴィ=ストロース 1200円
  〃   〃   '85年6月臨時増刊号 親鸞 1500円

 以上を含め、1984年から86年にかけての「現代思想」32冊出しました。値段は一部を除いて、800円から1000円です。

(宮地)

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 散歩の達人ブックスという、雑誌『散歩の達人』のムック?の取材。テーマはカフェと古本屋めぐりだそうだ。
 ほうろうの生い立ちに始まって、これからどのような店にして行きたいか、一日のなかでいつ本を読むか、などなど。
 4人それぞれお勧めの本を紹介してください、と言われ各自担当の棚から一冊持ってきた。見栄えがして、なかなか売れない高い本‥‥‥、そんな下心で選んだから説明はシドロモドロ。
 取材が終わってしばらくしてから、あぁ、こっちの本の方が良かったのにとか、私は何かを人に解りやすく説明するのがホントに苦手だとか、思い出してはウジウジする。
 来年の2月頃発売予定。

 ところで、取材に見えたライターの方が本来は美術畑だそうで、ついでにこのカードを置かせてください、と言われ話を聴くと、江東区佐賀町の食糧ビルが閉鎖してしまうのだそうだ。なんだと?建物に惹かれ行きたい行きたいと思いつつ現在に至ってしまっていたが、アートスペースとして活用されているので閉鎖されるなどとは露ほども考えたことがなかった。食糧ビル最後の展覧会『Emotional Site』のお知らせだそうだ。むむむ。行かねば。見ておかねば。
 古い建物には建築的に価値があろうとなかろうと執着してしまう質なので、ある日突然そこがすっかり更地になっていたりすると心臓のあたりがキュッとなるのだ。維持費やら何やらと持ち主にしたら致し方ない事情があるだろうから、無関係の私などは更地を前にただ呆然と立ち尽くして終わるしかないのだけど。日々建設される建物がもう少し景観のことも考えられていたり、センスが良かったりすればこんなにも昔の建物に執着することもないかもしれない。まぁどんな建物でも、時が経てばいつかは風景にしっくり馴染む可能性もあって、何十年後かにはそんな建物で建築探偵団の本ができるかもしれない。
 でも、やっぱりできる限り美しい建物には生き残って欲しい、と、思う。

(アオキ)

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 早番で出勤。5時半に仕事を切り上げて、アオキとサントリー・ホールへ。「ポリーニ・プロジェクト2002 in 東京」の6夜目。アンサンブル・ウィーン=ベルリンとアッカルド弦楽四重奏団を迎えての室内楽のプログラム。この一連の演奏会は、ポリーニ自身が、自分の好きな作品を組み合わせてプログラムを組んでいるそうなのですが、一夜の演奏会で昔の作品と現代(20世紀)の作品を並べるというところに特徴があります。というわけで、今夜も、モーツァルトのふたつの作品(ピアノと管楽のための五重奏曲とピアノ四重奏曲1番)をメインに、リゲティ、クルターク、シャリーノといった、普段あまり聴く機会のない(僕は初めて聴きました)作曲家の曲が演奏されまた。

 管楽五重奏によるリゲティやクルタークの作品などは、ちょっとフリージャズのような雰囲気もあり、作られた時代背景(1968年と1959年)のようなものを感じました。また、シャリーノの作品は、弦楽器というものはこんな音もあんな音も出せるのだ、といった可能性を追求しているような曲で、特にアッカルドさんが一人で弾いたいくつかの小品には圧倒されました。ただ、まあ、これらの現代の曲は、どうしても一生懸命聴いて感心するという感じになってしまうので、そういったあれこれなしに、身も心も音楽に浸らせてくれるモーツァルトはすごいなあ、などとあらためて思ったりした夜でした。もちろん、演奏が素晴らしかったこともあるのですけれどね。

 室内楽はあんまり人気がないようですが、楽しいですよ。チケットも安いし(ピアニストの来日公演の場合など、おおむねソロ・リサイタルよりも全然安いのです。人数は多いのにね)。

(宮地)

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 店の前のスペースの地面の塗り替え。
 先日の大家さんから電話で、できるだけ店の営業に差し障りのないよう、連休の午前中に作業します、とのことだったので、昼に出勤した時には殆ど塗り終わっていた。
 宮地曰く、エメラルドグリーン。
 そう、なんと説明したらいいか、海や高原に高度成長期に造られた客もまばらなプールとかテ二スコートの脇のベンチの地面に使われているような、緑色。
 随分黒くなっていたけど、始めはこんなに鮮やかだったのだそうだ。

 まぁ、売り上げは別としてお客さんはたくさん来てくれたので、福を呼ぶ緑色、と思うことにしよう。

(アオキ)
 

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 裏でお昼を食べていると、人もまばらな静かな店内、前の方から、クッ、クッ、クッ、、、と笑い声。
 隙間から見ると神原が、レジで本を読んでいる。ひとりで笑っているのか?
 食事が終わって前へ行くと、「これ。」と言って見せてくれたのが、ナンシー関の『記憶スケッチアカデミー』。

 ■「記憶スケッチアカデミー」にようこそいらっしゃい。提示されたお題を記憶のみに頼って描いてみることを「記憶スケッチ」とし、その作品を愛でながらも「人間と記憶とは、そして絵心とは」などについて研究しているのが「記憶スケッチアカデミー」なのです。■
(ナンシー関 web ボン研究所より引用)

 下は幼稚園くらいの子どもから、上は九十過ぎた老人まで。みな、自分の記憶の抽き出しの中をまさぐりながら、自らの筆致に開き直ったり、ヤケクソになったり。

 さぁ、ペンと紙を用意して。
 お題は、カエル、パンダ、スフィンクス‥‥‥。
 ハッキリしているはずの記憶の細部を書こうとすればするほど、どんどん遠くへ行ってしまいそうな‥‥‥。

 ボン研究所にも、絵は小さいですが「記憶スケッチアカデミー」のコーナーあります。
(アオキ)


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