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日々録   2002年11月
No.523  2002年11月29日(金)

 今週は本当に本が売れません。笑っちゃいます。本が売れないと棚が空かないので、新たに本を出せません。で、ますます売れない、と。これぞまさに悪循環。こういう時は、棚をいじって、一冊一冊の本に気を入れなければいけません。というわけで、今日は歴史の棚の整理をしてみました。文芸書の棚から佐藤賢一の本を移してきたり、面出しの本を総入れ替えしたり、大判や文庫の、棚の中での位置を変えたり、まあ、いろいろやってみました。明日が楽しみです(こういうのはたいてい翌日に結果が出ます)。

 さて、夜になって、品出し作業。ちょっとだけのつもりで大岡昇平の『成城だより』(文藝春秋刊)をパラパラやっていたら、おもしろくて止まらなくなってしまいました。1980年の日記(風エッセイ)で、作者は既に齢70を越えているのですが、その飽くなき好奇心にはまったく驚かされます。
 たとえば、コッポラの『地獄の黙示録』を観に行くくだり。事前にはいくつもの雑誌に目を通して予習している(というか、誰が何を言ってるかをチェックしている)し、観れば観たで、劇中の音楽「ジ・エンド」が気に入り、翌日にはドアーズのレコードを買いに出かけたりしています。大岡昇平の口からジム・モリソンという単語が出てくるなんて!いやはや、びっくりしました。
 ほかにもいろいろ興味深い話満載。老大家が(たまたま)1980年に書いた日記、ではなく、1980年という年を映し出す、もっとも優れた本のひとつと思われます。1000円と値段もお手頃ですし、いかがですか?
(講談社文芸文庫版なら新刊書店でも入手できます。そちらは続編と続々編も合わせたうえで上下2冊に編み直したもので、各1500円です。ただし本のたたずまいは断然ハードカバー版ですよ)

 どうでもいいことですが、渋谷の「109」が「東急」と「10時から9時まで」のダブル・ミーニングであることも教わりました。これは有名な話なんですかね?

(宮地)

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