!新谷根千ねっとはコチラ!
[ 書く ]
日々録   2003年5月

 台風は来ませんでしたが、大雨。予定通り品出しに精を出しました。雨は夕方になって止むも焼け石に水、売り上げ的にはパッとしない一日でした。そんななか、雨が上がった途端、一瞬ですが買取りが集中したのには、驚くのを通り越して呆れました。この辺りの人たちみんなが、週末になると本を売ろうと手ぐすね引いているのか知ら。ありがたいことですけど。

 以下、品出し。そんなわけで今日は多いです(これでも厳選しました)。
 
 河出書房 『思考の紋章学』 澁澤龍彦 3000円(初版・函ヤケB )
 桃源社 『エロティシズム』   〃  3000円(初版・カバーB)
  〃  『黒魔術の手帖』    〃  3000円(函&帯B)
 現代思潮社 『神聖受胎』    〃  2500円(新装初版)
  〃  『ホモ・エロティクス』 〃  3000円(新装初版・函B)

 岩波書店 『鏡花全集』 全28巻+別巻1 
              36000円(月報揃い、函傷み有り)
 福武書店 『戀文・戀日記』 内田百間 1800円 B(初版・帯付き)
 新潮文庫 『シェイクスピア』 吉田健一 600円 B
 河出文庫 『塔』 福永武彦 1000円(初版)
 福武文庫 『虫喰仙次』 色川武大 800円(初版)
 徳間文庫 『死の器』 野坂昭如 800円(初版)
 中公文庫 『平賀源内』 水谷不倒 800円(初版)
 ちくま文庫 『平賀源内の生涯』 平野威馬男 800円(初版)
   〃   『江戸文学問わず語り』 円地文子 800円(初版)

 工作舎 『ロック・エンド』 アギユズル 1500円
 平凡社 『クロニクル 20世紀のポピュラー音楽』
      三井徹、北中正和、藤田正、脇谷浩昭 編 2000円
 一季出版 『東京下町JAZZ通り』
        林順信、喬木省三、字原紀之 1000円
 角川文庫 『モダン・ジャズ鑑賞』 相倉久人 800円

 角川春樹事務所 『奇景の図像学』 中野美代子 2500円

(宮地)


コメントを書く

 遅番で出勤。週末に備えて、ここ最近の大量買取りを少しでも多く棚に並べようと意気込んでいたのですが、台風が近付いているそうで、ちょっと出ばなをくじかれました。台風じゃお客さんは来ませんからね。まあその分、じゃんじゃん品出ししろってことなんでしょう。でも、今年のダービーは良馬場でやらしてあげたかったなぁ。サクラプレジデントに幸あれ。

 夜になって、古い友人が来店。あれこれお喋りしながら本にグラシン紙を巻いていたら、閉店時間になりました。彼がお土産に持って来てくれた「アンジェリーナ」のモンブラン、初めて食べましたが、おいしかったです。これでもかという濃厚な甘みは、本当の甘党かどうかの踏み絵によさそう。これを一度にふたつ以上食べられる人は相当なもんです。

 以下、品出し情報。

 実業之日本社 『漱石の孫』 夏目房之介 1200円
 都市出版 『「漫画少年」物語 −編集者・加藤謙一伝− 』
                  加藤丈夫 1200円
 福武書店 『狂人日記』 色川武大 2000円(初版・函・帯付き)
 角川文庫 『バリー・リンドン』 サッカレー 1000円 B(初版)
 講談社 『青梅雨 その他』 永井龍男 2000円(初版・函・帯付き)
 晶文社 『バットマンになりたい −小野耕世のコミックス世界− 』
                      3000円(署名入り)
(宮地)

コメントを書く

 イタリアからメールが届いた。安田さん、木の自転車をつくっている。
 
 もうかれこれ2年くらい前だろうか、当時関西に住んでいた彼は、詩人のふじわらいずみさんに連れられ一度だけ店に来てくれたことがあった。教えてもらったホームページを見ると、曲線の美しい自転車は、細かい部品にまでこだわりがあって、彼の生き方が現れているのだろうな、と思わせるものだった。その時は、近い将来イタリアに渡って修行したいと言っていた。
 
 そしてなんとイタリアに行くと言い残して消息を絶っていたいずみさんは、ミラノを拠点として以前描いていた絵をまた描き始めているということだ。彼のサイトで、いずみさんの絵が閲覧できるようになっている。

 みなさん、どうぞご覧ください。

(アオキ)

コメントを書く

 週末に持ち込まれた買取りの計算も今日でほぼ終わり、久しぶりに品出しをしました。まあ、ちょっとだけですけど。

 新潮社 『音楽の余白から』  武満徹 1950円
  〃  『樹の鏡、草原の鏡』  〃  2150円
  〃  『遠い呼び声の彼方へ』 〃  1750円

 目玉はこの3冊。長く版を重ねているものなので、別に珍しい本じゃないのですが、店に入って来ることはあまりないので、こうして棚に並んでいるのを見るのはうれしいですね。まあ、すぐ売れちゃうんですけど。

 ここ2年ほど、「現代音楽を聴いてみよう」および「演奏会に足を運ぼう」というふたつの気分に、ゆるやかにですが支配されているため、彼の作品にもしばしば行き当たります。今年に限って言えば「セレモニアル」と「ユーカリプス◆廚鮴犬把阿ましたが、「ユーカリプス◆廚覆鵑討曚鵑箸冒農欧蕕靴ざ覆如淵侫襦璽函▲ーボエ、ハープの織りなす不思議な世界。1971年という、作られた時代の匂いもします)、20代の頃、食わず嫌いで「タケミツ」を敬遠していたのは何だったんだろうと思うことしきりです。しかも最近偶然気付いたのですが、10代の頃には(それがそうだと知らずにいたとはいえ)しばしば聴いていたのですから。

『夢千代日記』が武満徹だったなんて!

 いやはや、燈台もと暗しでした。この春プノンペンのホテルで久しぶりに観る機会に巡り合わなければ、いまだに知らなかったかもしれません。昔、あのドラマが放映されていた頃、僕は10代でバリバリの鉄道少年だったのですが、そういう者にとって、あのタイトルバックの映像は心そそられるものでした。暗く無気味な音楽が流れる中、余部の鉄橋を渡って行くディーゼルカー。そうでない方には理解しがたいかもしれませんが、鉄道ファンにとっては余部は憧れの場所ですからね。たぶんあれのせいで、僕は『夢千代日記』が結構好きでした。毎週観てました。そしてその度に耳にしていた音楽は、他にもいろいろ聴いたいま改めて聴き直せば、紛うことなき武満徹のもの。彼の作品を好きになる種子はずいぶん早くから僕の中に蒔かれていたわけで、なんだか面白いもんです。他にもそういった芽生えを待つもろもろが自分の中にあるんですかね。そうだといいのですけど。

 ところで、現在刊行中の武満徹全集(小学館)のウエブ・ページは、全曲目検索機能が付いていてなかなか便利ですよ。

 さて、今日出した中からはもう1冊、『独特老人』(後藤繁雄 編著・筑摩書房)も紹介しようと思っていたのですが、長くなっちゃったのでやめます。偉大な老人たちへのインタヴュー集。この本で、僕は初めて沼正三さんのお顔を拝見しました。1800円です。

 今月はほんとに日々録が書けませんでした。高校の卓球部のOB会の準備(幹事をしているのです)など、理由を探せばいろいろあるのですが(よく遊びましたしね)、まあ済んでしまったことは仕方ありません。今日の感じを忘れずに、また前のように書いていければと思います。OB会の準備も済んだことだし(そのせいで今日はとっても気分がいいのです)。

(宮地)

コメントを書く

 土日に預かった何件もの買取りを、4人それぞれの担当に分けて、黙々と計算にあけくれる一日。そして、計算している最中に更に買取りが持込まれる。売りやすい本が多かったので嬉しいのだけど、さすがに疲れた。
(アオキ)

コメントを書く

ふるさと歴史館で講習会。今日は、曲亭馬琴と八犬伝。滝沢馬琴で知られているが、滝沢は本名で馬琴はペンネーム。江戸時代は姓と名でそのような組み合わせしなかった、ということで曲亭馬琴が正しいのだそうだ。里見八犬伝といえば、やはりあのNHKの人形劇を思い出す。
我が自転車、歴史館手前で壊れる。後泥よけがボルト留めのところで、まっぷたつにちぎれた。まぁ、走るに支障はないが、ガシャガシャうるさい。帰りは受付のお姉さんにセロテープを貰って仮留めした。ついこの前、ブレーキ、ギア、タイヤ交換したばっかりなのにぃッ。

店に行くと、買取りの山に埋もれ虚ろなまなざしの宮地が。まずい。さっそくごはんにしてもらおう。
あ、モクローくんが届いてる。うぷぷ。
おしゃれな古本屋、うちのことかと思って一瞬ドキッとしたけど、違ったみたいだ。(んなわけないっつーに。)

5月に入って、SARSの影響がいよいよほうろうにも及んでいる。ゴールデンウィーク、みな遊びに行かずにどうやら部屋の掃除をしていたらしい。結果、古本屋では買取り倍増。お金が見る見る減っていく〜のである。深刻だ。

(アオキ)

コメントを書く

 ちょうど水族館劇場開演の時間に前を通ったら、かなり人が出ていた。私たちが先週観た時よりも、お客さんが多そうだ。足を止めて、塀越しにテントの外でのお芝居を覗く。するとバンバンバザールの山田さんも来た。3人でなぜか塀越しに覗きながらおしゃべり。私たち以外にも、ほおずき市のお手伝いでご一緒するご近所の方々が来ていらした。

 先週観てきて、どこから感想を始めよか、どこらへんで止めとこか、などと悩んでいるうちに一週間。
 ひとりでも多くの人に観てもらいたい。しかも、できるだけ余計な前知識なく、いきなり彼らの創り出す世界を堪能してもらいたい。そう思うので、人に薦めようとして口をついて出てしまうのは、凄いんですよぅ、なんて言葉になってしまう。

 千代次さんからいい話を聞いた。
 ご近所のおじいさんに会ったので、夜遅くまでうるさくありませんかと、声をかけたところ、耳栓して寝てますと、答えたそうな。
 そこで、千代次さんは翁に是非観に来てくれと誘うたそうな。わしなんかが観てもええんかと、翁は別世界からの意外な誘いに驚きながら、さっそくその晩出掛けたんじゃと。そうして彼らの芝居にたいそう喜んで、芝居のあとの打上げでは、なんと自分の若い頃の話を始めおってな、それがまた水族館劇場ともずいぶん通ずる話でな、一座の女たちはみな翁の周りを囲んで耳を傾けたんだそうじゃ。
 喜んでおった、千代次さんも。ご近所の方たち、特にお年寄りたちに、もっと来てもらえたらいいなぁと思ってるんですけどね、そんな風に言っておった。

 境内には、閉山した築豊炭坑で水族館劇場が旗揚げした時からのチラシや、ポスターも展示されていた。めぐりめぐって、現在自分の住む町に水族館劇場の一座がやってきていることが、純粋に嬉しい。

 そうそう、先週は初めての友だちも一緒に行ったところ、これで3800円は安すぎる!と、感激していた。そして、柴山さん好きになっちゃった、と、ハートの目をして夜の町に消えていったんだった。

(アオキ)

コメントを書く

 千葉県は鴨川和棉農園というところが出している、『わた・わた・コットン』700円を並べる。農園では年に何度かワークショップも開いており、農園の手伝いや、糸紡ぎなどもできるそうだ。面白そう。神原、アオキ、興味津々。

(アオキ)

コメントを書く

 『ぶらり奈良町』『eat』の最新号が届き、店頭に並べる。
その他、品出し情報。
鹿島出版会『アントニン・レーモンドの建築』三沢浩 B 2400円(書き込み有り)
新建築社 『雑誌JA 33 アントニン・レ=モンド』'99 SPRING 1500円
ゆとり文化研究所 愚童學社 懐古文化綜合誌『萬』 臨時増刊號
                  緊急特集「廃墟の魔力。」 1200円


(アオキ)        

コメントを書く

「ジャンゴ・ラインハルトへのオマージュ」というイベントに行ってきました。山崎に留守番をしてもらって、宮地、アオキ、神原の3人連れ。会場は飯田橋の日仏学院。入場料1000円。ジャンゴに関する珍しい短編映像作品3本の上映と、来日中のロマのギタリスト、ロマーヌによるお話といった内容。会場はジャンゴを愛する人たちの熱気でムンムン、入場者に占めるギタリスト率の高さも相当なもので、ステージの前には大量のギターケースが。まあ、僕たちもギターこそ弾けませんが、ロマ音楽への思いは負けません(勝ち負けではないですけど)。

「動くジャンゴが観たい!」というのが、今日ここに足を運んだ最大の理由だったのですが、ジャンゴの映像はほとんど残っていないらしく、最初に上映された5分ほどの作品での1曲がその全てでした。そういった意味ではやや残念でもあったのですが、残りの2作品も、写真を上手に使ったり、ジャンゴの視点で撮ったりと工夫があり、彼のたどった道のりを知る上では貴重なものでした。また、彼の相棒のヴァイオリン弾き、ステファン・グラッペリは、長生きしたこともありたくさんの映像が残っていて、その若々しいお姿を存分に楽しませていただきました。

 ロマーヌのお話(正確には司会のフランス人プロモーターとのディスカッション)は、ジャンゴの息子のこと、フランスに住むロマ(マヌーシュ)の生活、およびそこに於けるギター技術の伝承についてなど多岐に渡りました。その中には、映画『僕のスウィング』を観て、すでに知ったつもりになっていたことも多かったのですが、実際に目の前にいる人の口から聞くのはまた違ったものです。
 事故のため左手の薬指と小指が動かなかったジャンゴは、それを補うため特別な奏法をしていたのですが、それが実際にどんなだったのかを再現するコーナーも非常に興味深かったです。ジャンゴのレコードを流したあと、そのアドリブ部分をロマーヌが弾き、さらにその後テンポを落して具体的にどんな風に弦を押さえていたかを詳しく解説したり、また、そこで響かせていたコードが当時どれほど斬新なものであったかについて、もう少し後の時代の曲と比べる形で示唆してみたり。

 そんなこんなの3時間弱。想像以上に楽しんで帰ってきました。本当は、イベント終了後のレストランでのカクテル・パーティ!というのにも興味があったのですが、遊んでばかりもいられないので店に戻った次第です。

(宮地)


大好きなステファン・グラッペリの動く姿を、たくさん観ることができて私はすこぶるご機嫌!
(アオキ)

コメントを書く

 アオキに任せっきりで、しばらく書きませんでした。毎日書いてると、時間をやりくりしてなんとか格好をつけちゃえるのですが、ちょっと書かないでいると、ひどく億劫になっちゃうのですね。品出し情報用のメモはマメにつけているのに、いざそれを打ち込んでアップするところまでがとても遠い日々でした。

 天気は回復したのに暇な一日で、品出しがはかどりました。下記のものの他にもいろいろ出しました。目玉は岩波文庫で、100冊近く出しました。そのうち半分ほどが品切れ中のもので、それについては新入荷棚に並べました。

 みすず書房 『モードの体系』 ロラン・バルト 4800円
   〃   『秘儀と秘義』 オード・カーゼル 3150円
   〃   『受肉の詩学』 中村弓子 3850円
 福武文庫 『ホーニヒヘルガー博士の秘密』
        ミルチャ・エリアーデ 800円 B(初版)
 講談社 『神経と夢想』 秋山駿 1950円

(宮地)

コメントを書く

〜昨日からのつづき〜

ちょうど半分くらいまで植えたところで、お母さんが、お茶とたくさんのおやつを差し入れに来てくれたので、シートに腰を下ろしてひと休みする。テレビで見て憧れた、農作業の途中の一服だ。お母さんが、これが楽しくてねと言われたとおり、本当に清々しくて気持ちいい。
長靴を買いに行っていたオダギさんとコモリ君が到着。オダギさんは家で食事の支度、コモリ君は作業に加わる。
そして彼は、いきなり、田植機に、手を、出した。
弟さんに手引きしてもらうも、機械がズンズン先に進んでしまうものだから、あれよあれよと言う間に歪んだ苗の線が引かれていく。あーあ。こういう事態を目の当たりにすると、簡単そうに見えた田植機の操作も熟練が必要なのだとよく解る。ギャラリー一同に笑われながらも、コモリ君は歪んだ線を二本三本と増やしていく。最後はだいぶ上達したけど、かなり個性的な田んぼとなった。

休憩のあとから作業に加わっていたお母さんは、機械が植え損ねたところの手直しを、ササッ、ササッと移動しながらやっていた。お父さんも、弟さんも、私が顔を上げる度違うところにいて、やはり手直しをしていた。全部植えられたあとで、中の方に入るのは私たちにはとても無理。ズボズボそこいら中破壊してしまう。
最後の一画、手植えのスペースを広めに残してくれたので、宮地と並んで三列ずつ植える。向こう側からはお父さんがひとりで六列植えながらこちらに向かってくる。その速いこと。コモリ君に言わせると、お父さんは私たち二人分の六倍は速いそうだ。せっかくだからと思い、手袋を外して素手でも植えてみた。不思議な土の感触。泥パックというのは、こんな感じなのかな?

お昼頃に作業終了。楽しかったぁ。でも心配。私たちが植えた苗、二、三日経ったら根付かずに浮き上がってきちゃうんじゃないかなぁ。それにしても10センチほどの苗が、秋には豊かな実りとなって、一年分の美味しいごはんになってくれるのかと思うと感動する。

土を落して、家に戻って、オダギ家のみなさんが心を込めて支度してくださった、美味しいお昼をいただいた。

本当に素敵な体験をさせてくださったオダギ家のお父さん、お母さん、おばあちゃん、弟さん、オダギさんとコモリ君、どうもありがとうございました。みなさんの優しく穏やかな笑顔が、素敵な暮らしを物語っていました。

(アオキ)

コメントを書く

田植え体験。
近所に住むオダギさんの実家で田植えをするというので、コモリ、オダギ夫妻に宮地とふたり手伝いと称して付いて来た。
昨夜着いた時は、蛙の合唱が暗闇に響いていた。朝になってみたら居間からの見晴しに思わず声をあげてしまった。眼下に水田がきらきらと広がり、その上には広い空。
当たり前だけど、家も庭も広い。自分達の生活とはスケールが違ってセコセコしてるところがひとつもない。

美味しい朝食をたんといただいて、いよいよ装備。
汚れてもいい服装に着替え、長靴、腕カバー、ゴム手袋をお借りする。長靴は、魚屋さん型より、やや丈が長く細身、靴底は軟らかめ。口のところは、キュッとしまっていて足にフィットするようになっている。お父さんの足元を見ると、踵と足首の辺りを長靴の上から紐でバッテンを描くように固定している。田んぼに入ると靴を取られてしまうのだそうだ。私たちも1センチ幅くらいの黒いゴム製のバンドを借りて、固定する。(そういうゴムバンドが既製品であるのだ。)日焼けしないよう首の回りにタオルを巻き、帽子をかぶる。シャツの裾はズボンの中に入れておかないと、かがんだ時にダボダボして邪魔になるよ、とお母さんが教えてくれた。

9時頃、準備も整い、犬の狂四郎も一緒に田んぼに向かう。
田植え機を田んぼに下ろして、長方形の苗床をセットする。一枚の田んぼの中でも、やや深い側と浅い側があるので、長め、短めの苗床を使い分けるのだそうだ。弟さんが手順よくいろいろなスイッチやレバーを操作して、あっという間にグングン植えていく。圧倒的な速さで仕事をこなす機械も、四隅や、際は不得意だそうで、そこを人力で植えていく。
じゃ、ここの端一列やってみて。お父さんの呼びかけで、田んぼに足を入れる。
ズブズブズブ・・・。想像以上に足を取られる。生まれて初めて田んぼに入った。
苗床を適当にちぎって左手に持ち、そこから4〜5本ずつ束にして取ったら筆を持つように人さし指、中指、親指で苗と持ち、そのまま棒線を書くようにぐっと土の中へ根元を入れる。お父さんの見本はとても簡単そうに見えるけど、当然そうは問屋がおろさない。入れたと思ったら浮いてきてしまったり、まとまらないで頼りなく開いてユラユラしていたり。植えながら、少しずつ前に足を動かすのも難儀だ。足を下ろすところを考えないと、隣の苗を破壊しそうになったり、これから植えようと思うところに変な穴を開けてしまうことになる。だいぶ馴れてきたなぁと、思って振り返ると、ジグザグのチョボチョボ。大変だぁ、これじゃ収穫が減ってしまう・・・。


長くなってしまったので、つづきは明日。
(アオキ)


コメントを書く

 昼間店を抜けて、文京ふるさと歴史館の歴史講座『江戸の文芸と出版』に行く。今日から毎日曜日5回、無料。眼鏡もそのために作ったのだった。
 今日は「時代の演出者」というテーマで浮世絵の版元で有名な蔦屋重三郎にスポットを当て、彼の本屋としての商才を追う。
 貸本業から吉原細見の刊行、その他吉原関係の草紙の出版。戯作、狂歌と範囲を広げ、大田南畝らとの親交を深めその作品をほとんど独占的に手掛け通好みの出版社になったかと思うと、一転、寛政の改革以降は倹約の時代の風潮にあわせ、書物問屋に加入し、お硬い本の商売を手掛けるようになったのだそうだ。何事も時代を見る目。うーん。 
 今日ひとつ知識が増えたので、残り4回分でもうあと4つ分利口になる予定。頭揺すると全部飛んでいきそうだけど。
(アオキ)

コメントを書く

 上野の白山眼鏡店に眼鏡を取りに行く。十何年ぶりかで、眼鏡を作ったのだ。出来上がった眼鏡をフィッティングしている最中、店員さんたちの顔を眺めていて、あぁ、と思った。そう、みな鼻筋がとおっているのだ。とくに注目するのは目の間の高さ。これは大いなるコンプレックスなのだけど、目と目の間がほとんど平らな私には、パッドのない眼鏡(ブリッジを鼻筋に引っ掛けるような)はかけられない。何年も前、そんな自分の顔の事情をよく知らず、ロイド眼鏡を試着して足掛かりのない可哀相な眼鏡が口元までずり落ちたことがあった。
 店員さんたちのうっとりするような鼻筋を見ながら、私がもし履歴書を送っても、白山眼鏡店には採用されることは無いのだなぁと思ったら少しだけ寂しい気分になった。

(アオキ)

コメントを書く

やはりそうだったか・・・。
きのうの日々録に、宮地の友だちが反応してくれた。
ゴールデンウィークに馬車馬のように働きながら聞きかじった情報だから確かじゃないけど、と断わってあったけど、私はもうその答で満足。そういうことにしておこう。
集団に何らかの形で関わってる服飾関係の人が、あの白い生地を提供したらしい。しかも、シルク30パーセント混らしい。
おぉ、えらいこっちゃ。

さてさて、この3月にほうろうで報告会を開いた、非営利団体の環音がいよいよ5月15日に東ティモールに向けて出発することになりました。それにさきがけ、11日(日)三重県は亀山のオーガニックレストラン月の庭で、2003年度東ティモール交流・楽器寄贈事業支援イベントが執り行われます。
な、なんと梅津和時率いる“こまっちゃクレズマ”のスペシャルライブもあるそうな。
これは、必体験ですぞぉ。

でもって、こちら千駄木ではいよいよ今週末から水族館劇場が始まります。今日宮地が大観音の前を通ったそうで、すごいのできてたよぉ、と言っておりました。ほうろうでも、前売券扱ってます!

森さんの復活くまのかたこと面白い!
私も、あと3年すると少しゼイタクできるのだ、ろうか?

あぁ、5月に入って店は買取りラッシュ。
あはは、私は買取りハイ。

(アオキ)


僕は買取り疲れ。
(宮地)

コメントを書く

突如、トップニュースに躍り出た白装束集団。
気になってしょうがないのは、あの惜し気もなく使われてる白い生地。
テレビ画面に目を凝らしても、縫い目が見えないってことは、反物でもっているはず。
いったい何反持ち歩いているのだろう。
生地幅も、そこいら辺で売ってるのよりも広そうだ。
どこで買ったのだろう。
ひょっとしたら生地屋がかんでるのか、などと勝手に憶測する。

洋服屋のはしくれだった者には、生地をあんなに贅沢に使ってぇ、
と、どうでもいいことが気になってしようがない。

(アオキ)

コメントを書く

白昼の店内。
何やら話しながら入ってきたのは、男子二人、女子一人の小学生三人。
少しして、奥から聞こえてきた少年の声。

「あのオンナ、ショケイしようぜ。」

え?オンナって誰?
まさか私、じゃないよね?
ってゆうか、ショケイって何?

何か今、流行ってるのでしょうか?
おばさんは、レジでちょっと怯えてしまいましたが。


今日出した、売るのが惜しい一冊。

作品社『東京私生活』 冨田均 1,800円

表紙の写真は田端駅。
著者は昭和21年に尾久で生まれ育った。
写真に記録し続けた東京を、「長屋」など被写体別に分類し、その時々の著者の生活の中でそこがどのような場所であったかがつづられている。
懐かしい東京の写真集は数有れど、著者が心の中で喪山と名付けた道灌山をはじめ、荒川遊園とか、なんとも言えない微妙な偏りがあるところが愛おしい。
ほんとは、ゆっくり読んで今月の一冊で紹介したかったけど。
エエイッ。
ゴールデンウィークスペシャルサービスで出してしまおう。

(アオキ)

コメントを書く

 久しぶりに、小森君の救済なしで、今月の一冊を書きました。江戸・東京とは直接関係ないですが、旅がらみ、ということで。最近出版されたばかりの本です。往来堂さんで買えると思います。

 昼間、宮地が両親と電話してた時に、日々録が25日から更新されてないよーと言われ、夜になったらバンバンバザールの山田さんが、日々録最近止まってるけどどうかしちゃったかと思って、と寄ってくださった。うは、ありがとうございます!
 大丈夫です。下痢もとっくに治ってるし、帰国してひと月以上経つけど急な高熱も出してない。ただちょっと、売り上げに打ちのめされていただけ。
 それと、このところお弁当のおかずを、買うお惣菜を減らして、出来るだけ自分で作るようにしていたので、家に帰ると夕食の支度と弁当の仕込みで頭の中がきちきちになっていたのでした。あ、食うに困るほど本が売れてない訳じゃなくて(ぎりぎりだけど)、お惣菜パックのゴミの量に閉口して、努力してみてるだけです。
 でも、なんか感動します。こんな風に心配してくださる方がいると、たとえ私が道端で行き倒れてても、誰かしら食わしてくれるんじゃないかと、妙な安心感が湧いてきます。(←そうじゃないだろ)

 ゴールデンウィークに入ってからは、もう何年も棚に鎮座してたような本が売れたりして、店にも開放感が漂っているのが心地よいです。

 連休の予定がまだ決まってない方は、とりあえず古書ほうろうへ。
3日(土)、4日(日)の営業時間は、12時〜23時です。ちょっと頑張って夜も開けてます。
書物の森を放浪してみよう!
なんつって。

(アオキ)


コメントを書く

 5月。月のはじめは調子よくスタートしてくれると仕事に乗っていけるのですが、そういう意味では幸先の良い一日。最近にしては売り上げもまずまずでしたし、何よりも買取りが質量ともに上々でした。

 今日は品出し情報中心。

 三一書房『マハーバーラタ』 山際素男 編訳
        全9巻 35000円(初版・帯付き・函ヤケ)
 平楽寺書店 『サーンクヤの哲学』 村上真完 3000円
 平凡社東洋文庫 『ミリンダ王の問い』 中村元、早島鏡正 訳 5000円 B

『マハーバーラタ』は1週間ほど前に出したものです。書くの忘れてました。

 みすず書房 『行動の構造』 メルロ=ポンティ 2000円 BC
   〃   『ロシア革命の考察』 E・H・カー 1200円 B
 岩波書店『アナキスト』 ジェームズ・ジョル 1200円 B
 未来社 『イデオロギーとユートピア』 マンハイム 1500円 B
 ちくま学芸文庫 『ローマ帝国衰亡史』 E・ギボン 全10巻 8800円
    〃    『仕事場のシェイクスピア』 安西徹雄 1000円
 刀水書房 『宮廷と広場』 高山博、池上俊一 編 4000円
 芳賀書店 『父・漱石とその周辺』 夏目伸六 1800円
 朝日新聞社 『漱石の漢詩』 松岡讓 1800円 B
 青土社 『おぱらばん』 堀江敏幸 1400円
 河出書房新社 「文藝」2003年夏号 特集 保坂和志 500円

 本日の「仕事中読んじゃったで賞」はこの「文藝」。保坂和志と室井滋の対談が面白かったです。学生時代、それぞれが自主映画の俳優だった頃に知り合って以来の長い付き合いだそうで、昔話に花が咲いています。あと、保坂和志と言えば、数日前の朝日新聞で関川夏央が、「新潮」に連載していた作品『カンバセイション・ピース』に触れていました。完結したということでの記事でしたが、これは読んでみたいですね。いつ本になるんでしょう。

 音楽之友社 『バロックの社会と音楽』 今谷和徳 上下3600円
 東京書籍 『音楽演奏の社会史』 大崎滋生 1500円
 帰徳書房 『私のモーツァルト』 帰徳書房 編 1200円 B
 中公文庫 『ヨーロッパの響き、ヨーロッパの姿』 吉田秀和 600円
 白水社 『翼の生えた指 −評伝 安川加壽子−』 青柳いづみこ 1400円

 クラシックの本は他にもたくさん出しましたが、新入荷棚のスペースの都合で、すべて音楽棚に直接並べました。

(宮地)

コメントを書く

最新

2006年
10月
9月
8月
7月
6月
5月
4月
3月
2月
1月

2005年
12月
10月
9月
8月
7月
6月
5月
4月
3月
2月
1月

2004年
12月
11月
10月
9月
8月
7月
6月
5月
4月
3月
2月
1月

2003年
12月
11月
10月
9月
8月
7月
6月
5月
4月
3月
2月
1月

2002年
12月
11月
10月
9月
8月
7月
6月
5月
4月
3月
2月
1月

2001年
12月
11月
10月
9月
8月
7月
6月
5月
4月
3月

最新 2003年 12月 11月 10月 9月 8月 7月 6月 5月 4月 3月 2月 1月 RSS
ページトップへ