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日々録   2004年7月

 モクローくん感謝祭2日目。早番で出勤、最後まで。前夜、空きっ腹に大量のビールを流し込んだため、ミカコともどもグロッキー気味。あまり使い物にならず。谷中芸工展の参加申込みが今日までだったのも、すっかり忘れてしまいました(後日連絡を取り、参加はできることになりました)。昼前に見えた南陀楼さん&内澤さんとしばしお話した後は、一日中ぼおっと過ごす。本当は品出しすべきものがいくらでもあるのですが、こうして何もしなくてもまったく売れないということはないわけで、そういうところはこの仕事の良いところかもしれません(ただ後々必ず報いは来ますが)。昨日もそうでしたが、モクローくん目当てのお客さんが(初めての方が多いです)普段のお客さんが買わないものを買っていってくださいます。ありがたいことです。

(宮地)

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 モクローくん感謝祭初日。中番で出勤。夜のイベントを控えやや緊張ぎみ。南陀楼さんも午前中から出勤!机に向かって補充用古本の値付けなどをされてる模様。僕たちは交代で食事や銀行を済ませ、15時頃より準備に。本日の座談会イベント、当初は棚の配置はそのままでこじんまりと行うつもりだったのですが、日に日に参加希望者が増えたため、結局少年少女コミックと均一棚はつぶして奥のスペースは全開とすることに。いつもながらの、棚から本を出し、空の棚を移動し、また本を入れる、という作業は、イベントを重ねるごとに効率化は進んでいるものの、体力が年々落ちているため、スピードはあまり変わらない、といった印象。17時半頃、とりあえず棚移動終了。

 18時半。すべてのお客さんにいったん店から出ていただき(一般のお客さんに帰っていただくため)、あらためてイベントの受付を開始する時間。しかしまさにその寸前に、買い取りが。ああ。とりあえずお預かりして、名前を伺ったりしていると、外では入場希望者が急増中。わあ。ままよ、とばかりに受付を開始すると、また買い取りが。うああ。ほかにもあれこれ重なって、ややパニック。この時間帯にいらした方には失礼な対応をしたと思います。申し訳ありませんでした。

 19時15分頃、座談会「古書目録の遊び方」開始。遅れて入場する方などもあり、しばらくは片手間に話を聞かざるをえませんでしたが、落ち着いてからはどんどん話に惹き込まれていきました。なかでも印象に残ったのは、古書日月堂の佐藤さんのお話。日月堂さんの目録の、まずゴシック体の小さい字によるタイトル、値段があり、そこにさらに小さい明朝体の字による、本文や目次からの引用などを駆使した解説が付く、図版を使う時はドカンといくぞ、というスタイル(モクローくん曰く「共同目録でもすぐにわかる」)が、どのようにして創られたか。「いつも、今回のがもしコケて売れなかったら次にはもう何もできない、という背水の陣で挑んだことが、自然とこういう形を生んだ」。要約するとこのようなことを佐藤さんはおっしゃったのですが、「この1冊必ず売ってやる」という気迫は、店売りだけでぼんやりと構えている僕なんかからはどこを探しても出てこないもので、圧倒されました。目録をつくることは今のところ考えていませんが、1冊でも多くの本に気を込めることは可能なわけで(実際目線ひとつ与えるだけで本は売れていきます)、気持ちを新たにさせられることしきり。その後、古書現世の向井さん(セドローくん)による、即売展の面白いお客さん話などで会場が和やかになったところで、第1部終了。

 休憩を挟んでの第2部は、ゲストの一人である河内紀さんがかつて手がけたラジオの秘蔵音源を聴くコーナー。秋本松代(劇作家)と金子光晴、それぞれの話による「言葉の交差点」も、まるですぐそこに金子さんがいて僕たちに話しかけているようなつくりで感心しましたが、僕にとってのこの晩最大の出し物となったのは、鈴木清順監督によるラジオドラマ。主演は宍戸錠!で、当然殺し屋の役。ふたりの組み合わせで一番好きな『野獣の青春』に比べると、やや「渡り鳥シリーズ」風の(いわゆる)ジョーさんでしたが、こういうものの存在すら知らなかったので、大変興奮しました(20代の長い期間、僕の財布にはジョーさんのブロマイドが入っていました)。河内さんによると、清順さんが日活をクビになって仕事がなかった頃のもの。音楽は菊池雅章コンボによる演奏で(素晴らしい)、荒木一郎による唄も含め毎回オリジナルを持ち寄っていたそうで、何ともぜいたくな番組なのでした(ちょっと脱線しますが、荒木一郎の小説『ありんこアフターダーク』は面白いですよ。渋谷百軒店に何らかの思い入れがあれば、なおさら)。ニッカのコマーシャルも可笑しかったです。

 打ち上げに向かう人々を見送ったのちは、後片付け。これまでにはお酒飲みたさに「明日でいいか」と先送りしたこともあるのですが、次の日は二日酔いでもっとツラいということがようやくわかってきたので、最近はその日のうちにやることにしています。「早くビールが飲みたい」という、これ以上ないモチベーションがあるので、仕事も速い速い。準備のときの半分とまではいきませんが早々に済ませ、会場である「大栄」へ。モクローくんをはじめとするみなさんと乾杯を交わし、おいしい韓国料理とビールに舌鼓を打ったのでした。

*今日のイベントについては南陀楼さんの日記も是非ご覧ください。

<今日店でかけたCD>
『ゴースト・サーカス』シカラムータ

 モクローくん感謝祭は本だけではありません。音楽の方も南陀楼さんから「期間中時々かけてほしいCD」として1箱預かっています。今日からはこのコーナーもしばらくそれらのCDを中心にいきます。

 初日の今日、棚移動の作業に勢いを与えてくれたのは、大熊ワタル率いるシカラムータの新譜。大熊さんには去年の環音のイベントの時にほうろうでも演奏していただいたのですが、そのとき聴いて感銘を受けた「平和に生きる権利」や「鳥の歌」(カザルスで有名なカタロニア民謡)も収録された好盤です。8月22日にはダンス白州での野外コンサートもありますよ。

<品出し情報>
 ここ数日思うように品出しができなかったため、保留扱いにしていた本をどかっと出すことにしました。以下はその一部です。別に出し惜しんでいたわけではなく、品出し情報としてアップする際にコメントを付けたいものを取って置いただけなのですが。

 潮出版社『東京きらきら日誌』稲垣足穂 3500円 B(初)
 而立書房『都市音楽ノート』浜野サトル 1500円(初・帯・函)
 晶文社『ディランにはじまる』浜野サトル 1800円 B(初)
 晶文社『踊る地平線』室謙二 2000円(初)
 晶文社『駆け出しネット古書店日記』野崎正幸 1200円(初・帯)
 日本文芸社『作家との一時間』富岡幸一郎 1500円(初)

 そんななかで、浜野サトルの2冊はやや出し惜しみの気もあります。『ディランにはじまる』のなかに「南佳孝に出会って」という項があるためで、当時の南佳孝についてのまとまった文章なんてあんまりないですからね。これは手元にあった方が良いかなと思ったり。「最近、大滝さんたちと野球をやってるんだ。キャッチャーをやらされてね、しんどくて」なんてエピソードが載っています。

『東京きらきら日誌』は装幀および造本が素晴らしい。戸田ツトムと松田行正によるものなのですが、ひとつひとつの見開きが美しく決まっています。「田端時代の室生犀星」や「滝野川南谷端」なんて章もあって、そうそう「今月の一冊に使えるな」と思って取って置いたのでした。これはちょっと失敗しました。

『踊る地平線』はサブタイトル「めりけんじゃっぷ長谷川海太郎伝」。この本の平野甲賀の装幀も良いですよ。昔店のショーウインドで甲賀さんの本をまとめて展示した時にも出した、個人的にお気に入りの本。谷譲次の本はかつて僕のお気に入りでした(教養文庫版)。

『作家との1時間』は1989年の1月から12月まで「すばる」に連載されたインタビュー集。青野聰、後藤明生、田中小実昌というあたりが、それぞれのファンにとってはうれしいかも。

(宮地)

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台風が停滞。

「第一回モクローくん大感謝祭」初日を明日に控え、四人揃ってから細かな打合せなど。その後はそれぞれの仕事や、明日の準備。
 夜、モクローくん棚作りにみえる。入口側のふた棚と、ウインドウ。思っていたより入らないなーと、呟きつつもどんどん棚が仕上がっていく。自分たち以外の人の仕事っぷりを見る機会がないので、新鮮。ついつい手を止めて見てしまう。
 10時過ぎには、内澤さんも到着しウインドウの棚作り、ポップ書きなどを始める。床に座って、POP用のボール紙も床に置いた状態で、驚異的な速さでどんどん書き上げてく。
 前ふた棚は、モクローくんの新刊『ナンダロウアヤシゲな日々』(署名とイラスト入り)、モクローくんの携わるミニコミ、モクローくん出品の古本、紙もの(これはほうろうではお目にかかれません!)、CD、モクローくんグッズの販売の他、モクローくんの歴史がわかる展示品や、内澤さんの面白表紙コレクションの展示、持ってけドロボーのカゴもあります。
 ウインドウは、チェコを訪れた時に買ってきた絵本の展示。(素晴らしい!)会期途中で入れ替えするそうです。
 
 明日は夕方6時半にて通常営業をいったん終わらせ、7時から<BOOKMANの会>プレゼンツ『古書目録の遊び方』と題して、座談会を開催します。出演は、河内紀さん、向井透史さん(古書現世、セドローくん)、佐藤真砂さん(古書日月堂)、南陀楼綾繁さん(モクローくん)です。
 楽しいイベントになりそうです。古本好きの方、是非ともご来場ください。

(ミカコ)

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 昨夜、というか明け方頃、蚊の猛襲に遭う。両土踏まず、両足親指、両ふくらはぎ、片足首。あまりの痒さでで目覚め、きれいな朝焼けを遠目に、キンカンを塗る。
 起きちゃったから日々録でも書こうかと思ったが、パソコンつけると暑くなるのが何だかしゃくなので、麦茶を飲んで無理矢理寝た。
 そんなだったので、リズムの悪い一日の始まり。そのまま引きずってしまい、一日中眠かった。土曜日の買取りの漫画の揃いを何セットかビニールパックする。合間に買い取った、少量の時代小説文庫など出していたら、漫画のセットを出し終わるのに一日かかってしまった。

 出したセットは、『MASTERキートン』全18巻、文庫版『ブッタ』全12巻、文庫版『パイナップルARMY』全6巻、文庫版『夏子の酒』全12巻など。

 日々録三日分まとめてアップ。

(ミカコ)

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 土曜日の買取り済みを端から仕上げ、値付け、品出し。 
 午後、モクローくん来て奥で作業。
 モクローくんが帰った後には、「モクローの仕事」「モクロー堂」と書かれた段ボールが着実に増えている。しかし、フェアしませんか、と声を掛けてから約ひと月。モクローくん夫妻のアイディアの豊富さと、その行動力は凄い。だってこれはモクローくんの云うところの、私事(シゴト)の部分で、平日は本業の仕事をしているのに。「古書モクロー」、乞う御期待です。古書ほうろうでは、絶対に作れない本棚が出現します。
 
 ほうろうは相変わらず売上げが低迷し、良い買取りが多いので、あがりの少ない日々が続いている。そんなことをポツリと叔母に云ったら、見事な毛ガニを送ってくれた。恐縮しつつも、晩ごはんにふたり無言で食らいつく。貧乏至福。

(ミカコ)

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 出勤前に、シビックセンター内で薬膳料理教室。といっても、難しい話ではなく、身体には季節のものを食べるのが一番です。夏の野菜は瓜系が多く、それらは熱を冷まします。弱った胃腸のために、生姜、大蒜、葱を使うと、胃の働きを良くして、栄養の吸収が良くなります。というような話のあと、実習。献立は、冬瓜の豚肉の煮物、イカと茄子オクラの香味あえ、豆腐の豆鼓ソース、冬瓜のオレンジシロップ煮。どれも、美味。

 店には夕方、映画「戦場の夏休み」の配給元のUPLINK FACTORYの鎌田さんが見える。今回の上映会でご尽力いただいている。販売用の「戦場の夏休み」と「ポール・ボウルズの告白」のDVD納品。
 その後、中南米マガジンの金安さんが見える。最新号の納品。
 夜になって、モクローくん古書ほうろうに初出勤。内澤さん画の値札は、三種類。いよいよ「古書モクロー」が始動。11時には冷房が切れるし、蚊はいるし、在庫の段ボールでとっちらかってるし、という悪条件の中で、モクローくんは作業を続けるのだった。

(ミカコ)

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たぶん、これがふつうの夏なんだろうけど、今日は涼しい。

今日はためていた裏の在庫に手を付け始める。30日からの『モクローくん大感謝祭』に向けて、少しでも棚を充実させたいので、普段なかなか出せずにいた本などを4人とも黙々と出し始めてます。

創元社『モダン・シティふたたび 1920年代の大阪へ』 
    海野弘 1500円(S.62)

泰流社『南風のさそい』 島尾敏雄 1200円(S.53)

柴田書店『蕎麦の世界』 新島繁/薩摩夘一 1200円

大和書房『いま見えない都市』 磯崎新 
    1800円 B傍線あと(1985)

など出しました。
てっきり揃いだと思っていた、鬼平犯科帳は袋に入れようとしたら2冊欠け。バラで棚に並べました。

(ミカコ)

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 暑すぎるせいか、さっぱり本が売れない。ほうろう危うし。でも、こんなに暑いのに買い取りは多い。これは、この暑さでも、お客さんの頭の片隅にほうろうが残っている、ということだ。微かな希望の光。うれしいです。ありがとうございます。
 わたしの頭の中は、もう慢性的にゆらゆらしてしまっていて、夢の中で走ってるみたいに、一冊の本を出すのに、すごく時間がかかっている。兎に角目の前の仕事を、コツコツと片付ける。そんな毎日。

 ほおずき千成り市から、もうすぐ二週間。谷根千さんの生ビール美味しかったなぁ。今年はバトンタッチした、仰木さんのウーロン卵も美味しかった。その数、去年のほぼ倍だったそうで、感動です。焼きそばも、おこわ蒸しもみんな美味しかった。って、食べ物のことばかり。
 参加した人、お参りに行った人、このお祭りの縁の下の力持ち水族館劇場、みんなが作っているお祭りだなぁと、今年はつくづく思ったのでした。
 
 さて、これだけは書き留めておきたい、ほおずき市のおまけ話。
 
 賑やかなお祭りが終わり、夜も更けた境内では、水族館さんたちが縁日の屋台のバラし作業をしていた。その傍らで、バンバンバザールの山田さんと、宮地と、わたしの三人で立ち話。
 暫くして、わたしは右足に何かを感じた。でも、「うんうん、そうですよねぇ。」なんていいながら、会話を続けていた。気のせいだと思いたかった。
 ほら、今は何も感じない。あ、いや、信じたくないけど、いる。かなり存在感のある何かが、わたしの足を上ってる。乾いた感じじゃなくて、ピタピタして重みのある何か。アマガエルだろうか。
 
 会話は続いている。
 
 膝を通り越す。あぁ、もうこれ以上野放しにしておくと手遅れになる。この場でズボンを下ろさなきゃならない。それなら足を晒すだけの方がまだまし。エイ、ヤッ。
 捲り上げたズボンの裏に、カエルじゃない黒っぽい親指大の何か。暗闇でよく見えない。ズ、ズビバゼン、何か、いるんです、取ってグダザイッ。
 わたしの切羽詰まった形相に、右側に立っていた山田さんがギョッとしつつタオルでバシッと払ってくれた。境内の石畳に叩き落とされたそれに、三人が注目した。
 あ、蝉のサナギ・・・。
 山田さんは去年の日々録を読んでくれていたので、三人とも同じ気持ちで驚いた。こんなことってあるんだ・・・。
 正体が判って落着いたわたしは、今度は、死んじゃうかなぁ、と自分でも呆れるほど調子のいい心配をして、山田さんにサナギを茂みに移してもらったのだった。
 
 それにしても、わたしの足が樹。
 サナギって、カサカサした印象だけど、これからふ化するそれは、柔らかくて、ほんとにカエルみたいな感触でした。(樹の声)
 
 後日、その話を店で神原にしたら、「蝉女、蝉女」と言われてしまった。気味悪い響きにショックを受けたけど、よく考えると店で蝉がふ化した時も、一番近くにいたのわたしなんだよな。
 大人になってから、虫って苦手なんだけど・・・。そうか、「蝉女」かぁ。

(ミカコ)

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 今のところ自宅ではクーラー無しで過ごしている。暑くって、毎日ビールが美味しい。黄金に輝く夏の友。でもってビール飲むと眠くなって、日々録が書けない。その繰り返し。
 今日は、定休日。「モクローくん大感謝祭」「戦場の夏休み」上映会、消費税のことなど4人で打合せをし、それぞれの仕事。

 以下は、この日曜日の話。
 谷根千在住の『うまい江戸前漁師町』の著者、真鍋じゅん子さんが講師を務める 「江戸前の海と漁師町〜半農半漁の海の民・木更津〜」というツアーに参加した。東京駅からアクアラインを渡るバスで、およそ45分。高速金田のバス停から、車で5分もしないところに小櫃川の河口があり、ざわわと葦原が広がっていた。この日は潮のいい日だったため、何百人だかのゴミ拾い団体と遭遇してしまったが、じゅん子さんのダンナさんで『うまい江戸前漁師町』のカメラマンのノリさん曰く、普段は見渡す限りの葦原を独占できるらしい。(そんなとこだから、何百人で拾うようなゴミなんて落ちてなくて、近くの三日月ホテルの温泉リゾートが半額になるのが目当てで参加してる人が多いみたいだった。)
 しばらく葦原を歩くと、海に出る。そこが東京湾で最大の盤州(ばんず)干潟だ。沖合1.5キロ〜2キロまである自然の干潟が目の前に開けた時には、歳を忘れて走り回りたくなるほどだった。遥か向こう岸に、川崎のコンビナートの炎が見えるのが、なんだか新鮮な景色。天候によっては富士山も望めるらしい。
 干潟には、小さなカニや、小指の爪の3分の1ほどしかないアサリの稚貝、透明なアナジャコなどが確認できた。しかし、この暑さで海水もぬるいのを通り越して熱いくらい。小さな生き物たちは、茹だっちゃうんじゃないかと思うほど。
 この広大な干潟は、ぼんやり立ち尽してるだけで底抜けに開放的で気分いい。暑いけどね。
 その後は、地元の漁師さんがアサリを揚げる舟だまりを見せてもらう。次から次へとアサリ、青柳が揚げられるけれど、今年はうんと少ないんだそうだ。
 そこに、食堂のバスは出払ってしまったということで、トラックが到着。なんと総勢25人が荷台にすし詰め。青々とした田園風景を、人間満載のトラックが飛ばす。まさに東南アジア気分。
 お待ちかねの昼食は、網元経営の食堂でアサリづくしの昼食。そのうえわたしが頼んだB定食は、大きな穴子の天ぷらが付いてきた。A定食でアサリのフライを食べていた宮地は、敗北宣言。
 賑やかに楽しい食事が済んだ後は、この日のもう一人の講師で地元の漁師さん、斉藤さんの家に伺う。斉藤さんは海苔養殖、アサリ漁の傍ら、春から夏は稲作をしている。木更津はほとんどの漁師さんが、半農半漁だそうだ。海苔養殖は秋から始まるため、今は牡蠣殻で海苔の菌みたいなものを育てている。説明されなければ、貝殻に付いた黒っぽいシミとしか見えない。それがもう直き、成長し始め、タネが出来て、そのタネを養殖の網に植えるのだそうだ。だけどタネは目には見えないほど小さいらしい。なんとも不思議な話なのだ。
 帰りに斉藤さんちの江戸前の海苔をお土産に買った。

 こっちに戻ってきてから、じゅん子さんと、ノリさんと、4人で谷中「NAMIMAKASE」で乾杯。じゅん子さん、ノリさんが、千葉の海にツチクジラの解体作業見学に行った時に買ってきたというクジラ肉の立田揚げを戴いた。癖になる、美味でした。途中から、愛娘のプーさんも加わって、最後まで余すところなく、子供の夏休みのように楽しい一日となったのでした。

 このツアーの第3弾は8月1日「横須賀の蛸」です。タコ漁に同行できるみたいです。漁師さんの仕事を側で観るなんて滅多にないですから、お薦めですよ〜。

(ミカコ)
 

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 遅番で出勤。レジに入った19時頃から閉店まで、いつにない集中力で品出しができました(以下のものなど)。こういう日は家に帰ってからのビールもうまいのだ。

 新潮社『ゴシップは不滅です』野坂昭如 編 600円 B初
 新潮文庫『突飛な芸人伝』吉川潮 500円 B初
 哲学書房『原子と分身』ジル・ドゥルーズ 1500円 B初
 河出書房新社『襞』ジル・ドゥルーズ 2000円 初帯
 河出書房新社『哲学とは何か』ジル・ドゥルーズ+フェリックス・ガタリ 2000円 初帯
 書肆風の薔薇『マルセル・デュシャン論』オクタビオ・パス 1500円 B
 現代思潮社『無限、宇宙と諸世界について』ブルーノ 1500円 B初
 現代思潮社『文学空間』モーリス・ブランショ 2500円 B
 国文社『聖霊の風』ミシェル・トゥルニエ 2000円 初

『突飛な芸人伝』では川柳川柳が取り上げられています。この人、何年か前にお客さんのおすすめで、池袋演芸場に観にいったことがあります(昼の部のトリを務めたとき)。そのときは、客席からのヤジにまともに反応して険悪なムードが漂ったため、本領は伺い知れなかったのですが(あるいは本領発揮だったのかも)、機会があればまた観てみたい気もします。
 なんて思っていたら、最近自伝が発売され、8月には出版記念の会もあるようです。そしてさらにこんな会も。高田渡との二人会とはびっくりしました(この日は完売。ただし翌31日に上野のお江戸日本橋亭で追加公演があります)。ぜひ行きたいところですが、決算棚卸しの最終日でたぶん無理。残念です。

<今日店でかけたCD>
『A LIFE OF SURPRISES : THE BEST OF PREFAB SPROUT』

 品出し作業を後押ししてくれたうちの1枚。久しぶりに聴いたのに、思ってた以上に歌詞を覚えていて、おかげでふんふん歌いながら仕事ができました。歌ったり口笛を吹いたりしているときは、おおむね仕事に集中できているので(読書しながらは歌えませんからね)、こういう自分にとっての懐メロをかけるのは品出しには好都合です。お客さんは帰しちゃってるかもしれないけど。
 しかし、プリファブ・スプラウト、いいバンドです。パディ・マクアルーンの書く素晴らしい曲が、編曲でさらに磨きあげられ(コーラスも最高)、ほかにはない独自の世界を築いています。ここ数年、ちょっと離れていたのですが、3年前に出たアルバムと去年出たパディ・マクアルーンのソロもぜひ聴かなきゃ、と反省しました。このベスト盤では「I REMEMBER THAT」から「CRUEL」へのつながりと、ラストの「HEY MANHATTAN!」から「ALL THE WORLD LOVES LOVERS」への流れが気に入っています(この4曲は僕にとってのベストでもあります)。
 
(宮地)

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 遅番で出勤。特別なことは何も起こりませんでした。品出しは下記など。

 新書館『サロメ誕生』工藤庸子 1800円 初帯
 新書館『シェリング講義』マルティン・ハイデカー 2800円 初帯
 新書館『船がゆく』多木浩二 1800円 初帯

 新書館の本がまとめて入りました。この出版社には比較的良い印象を持っているのですが、改めてホームページを見てみると、その不思議な出版傾向には驚かされます。ダンスと思想と耽美系?のコミック。「ダンスマガジン」「大航海」両誌の編集長を務める三浦雅士氏の影響だと思っていましたが、店にちらほらと入ってくるものを見ていると、彼が加わる前も結構面白い本や雑誌を出していわけで。興味深い会社です。

<本日の拾い読み>
 山と渓谷社『バーボン・ストリート・ブルース』高田渡 

 素晴らしい唄うたいにして偉大なる酒飲み、高田渡の自伝が久しぶりに入ってきました。長崎でのコンサートから東京に戻ると、呼んでくれた長崎の仲間たちから電話が入る。「今みんなで飲んでるから渡さんもお出でよ。飛行機代は出すから」。ふらふらと羽田に向かい長崎にとんぼ返り。宴たけなわの酒場に入っていったときのみんなの顔と言ったら、というような楽しいエピソード満載です。和田誠によるこれしかないという装幀の、ファンなら手元に置いておきたい本ですが、売っちゃいます。1000円。

<今日店でかけたCD>
『MY SWEET HOME KOZA』嘉手苅林次

 嘉手苅林昌の息子林次が、元コンポステラの関島岳郎、中尾勘二らと組んだ、最高のアルバム。ほうろうでもっともよくかかるCDの一枚です。

 同じBCレコードからは、高田渡参加の2枚のCDが出ています。高田渡監修による、詩人山之口獏トリビュート盤『山之口獏をうたう』と、金城恵子と組んだシングル『よろん小唄/らっぱ節』。どちらも『MY SWEET HOME KOZA』のメンバーが参加しており、もちろん内容も太鼓判押せます。

(宮地)

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「ほおずき千成り市」が終わり、日常が戻ってきました(ほおずき市、今年も楽しかったです。ほうろうのお客さんがたくさん来てくださったのもうれしかったです。ありがとうございました)。一週間ほどお休みした日々録も本日より再開します。品出しのピッチも上げていきますので、ご期待ください。なお本日より「(初版)」などの表記を、ただの「初」「帯」などに簡略化することにしました。
 
 中央競馬ピーアールセンター『伝説の名馬 Part 1』山野浩一 1500円 初
 青土社『女性編集者の時代』パトリシア・オッカー 1400円 初帯
 水声社『山高帽の男』フレッド・ミラー・ロビンソン 2800円 初帯
 日本シェル出版『幕末おんな唄』八切止夫 1200円 B初
 河出書房新社『千年の愉楽』中上健次 1500円 初帯 付録
 筑摩書房『鳥の影』柴田翔 800円 B初
 講談社『くノ一忍法勝負』山田風太郎 1500円 B初帯
 ペヨトル工房 WAVE 23『シェーンベルクのヴィーン』 1200円 B初
 シンコーミュージック『異人都市TOKYO』エスケン 1000円 初
 音楽之友社『サッチモ』ルイ・アームストロング 1000円 B初
 毎日新聞社『ニューオーリンズ物語』毎日放送編 1000円 初帯 
 ファラオ企画『オーネット・コールマン -ジャズを変えた男』ジョン・リトワイラー 1300円 初帯

(宮地)

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今週末、金、土曜日は、大観音光源寺で「ほおずき千成り市」です。復活4年目にして、7月の9、10日がやっと週末にあたります。今日は、お寺で風鈴の紐付け作業などをしてから、遅番で出勤。今年の風鈴は、すてきな絵柄が豊富で、迷いますよぉ。

ほうろうでは、久しぶりのイベント「第一回モクローくん大感謝祭」に続き、8月6日にもうひとつ催しが決まりました。
こちらは、久しぶりのシネマポンチで、『戦場の夏休み』上映会です。シネポン初、店内での上映会です。詳しくはお知らせをご覧ください。

この夏は、どうか、ほうろうに入り浸っちゃってください。
(ミカコ)

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 久しぶりのイベントが決まりました。題して「第一回モクローくん大感謝祭」。モクローくんとしておなじみの南陀楼綾繁さんの初エッセイ集『ナンダロウアヤシゲな日々』発刊を記念して、ほうろうにモクローくんの棚が出現する魅惑の3週間です。7月30日スタート。詳しくはお知らせ欄をご覧ください(初日には楽しい座談会もあります)。

 今日は非番。久しぶりに心ゆくまで眠れました。昼は、録画しておいたダンスインザムードのアメリカン・オークスを観て(ちょっとがっかりし)、夜は大宮公園サッカー場にアルディージャの応援に行ってきました。

 大宮アルディージャは最近、チーム・カラーであるオレンジのものを着ていけば入場料がタダになるという、気合いの入った集客作戦を展開しており、リピーターも増え場内の雰囲気も良くなってきました。そんな空気に後押しされてか、今日は序盤からこのチームらしからぬ怒濤の攻撃で観客を魅了。後ろの席にいた小学生たちの「今日のアルディージャすげーよ」「この前と全然違うよ」「ちょーかっこいーよ」という興奮気味の会話がうれしかったです。前回のホーム・ゲームでの、やはりらしからぬ逆転勝ち以来なかなか良いムードなので、この調子で最後までJ1昇格争いを続けてほしいものです。

(宮地)

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 午後1時に光源寺に集合。今日は来週の金、土(7月9、10日)と行われるほおずき千成り市の準備日です。都合のつく参加者が勢揃いして、テントの設営、販売台の制作、雨よけのビニール張りなどを行いました。今年は週末の開催です。毎年来てくださっている方はもちろん、例年日が合わずに来られなかった方も、みなさんお誘い合わせのうえ、ぜひお越しください。『谷根千』さんも例年通り参加。『谷根千』本誌のほか、いつもの手描きうちわ、綿アメ、ビールにウーロン玉子といろいろ売ります。僕とミカコもほおずき屋の売り子をします。

 2時間ほど遅刻して遅番で出勤。買い取りがスパークしていたので、品出しはそれほどできませんでした(下記ほか)。

 青弓社『澁澤龍彦の時代』浅羽通明 2000円(初版)
 集英社『澁澤龍彦の少年世界』澁澤幸子 1000円(初版・帯)
 平凡社『澁澤龍彦事典』(コロナブックス 9) 1000円
 河出書房新社『新文芸読本 澁澤龍彦』 700円
 河出書房新社「文藝」別冊 総特集 澁澤龍彦 750円

 筑摩書房『魔利のひとりごと』森茉莉、佐野洋子 1200円 B(初版・帯)

(宮地)

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 遅番で出勤。とりたててなにごともなく、順調に品出しがはかどりました。ちょっとバタバタしているので、今日は品出し情報だけです。目玉は宇野信夫の文庫11冊。すべて初版ですが、状態にばらつきがあり、それが値段に影響しています。帯はありません。

 中公文庫『話のもと』800円
 河出文庫『今はむかしの噺家のはなし』800円
 文春文庫『はなし帖』300円 B 『江戸の小ばなし』300円 BC
 旺文社文庫『昔も今も笑いのタネ本』『こ話百選おわらい帖』各800円
 集英社文庫『江戸おとし咄 となりの花』『江戸おとし咄 夜の客』各800円
 講談社文庫『味のある言葉』500円 B
 講談社文庫『しゃれた言葉』『うつくしい言葉』各300円 C

 ほかにも少々あります。

 平凡社 別冊太陽『発禁本』 1800円
 平凡社 別冊太陽『地下本の世界』 1700円
 河出文庫『思考の紋章学』澁澤龍彦 600円 B(初版)
 シンコー・ミュージック 月刊「ミュージック・ライフ」12冊 各600〜800円

「ミュージック・ライフ」の内訳は、1973年9、11月号、1974年1、7、8、12月号、1975年2、5、6、9、10月号、1976年11月号です。個人的には、この時期の音楽誌では「ニュー・ミュージック・マガジン」を断然支持しますが、これぐらい古いものだと興味深い写真や広告があれこれ載っているので、それなりの値段にしてみました。

(宮地)

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 中番で出勤。シフト表の仕上げといくばくかの午睡、そして品出し少々。

 中公文庫『インドとまじわる』荒松雄 800円(初版)
 中公文庫『私たちのインド』辛島貴子 600円
 中公文庫『原敬百歳』服部之総 800円(初版)
 河出文庫『A感覚とV感覚』稲垣足穂 600円(初版)
 河出文庫『宇宙論入門』稲垣足穂 600円(初版)

 稲垣足穂のものは新装版が現在もカタログに健在ですが、今日出したのは最初に文庫になったときのもの。こちらの方が数段良いデザインですし、何よりバーコードがないところが気に入っています。

<今日店でかけたCD>
 アーゴ民族音楽シリーズ 10『ヒマラヤ地方の音楽』

 今日はミカコが図書館で借りてきた民族音楽のCDがいろいろかかった一日だったのですが、そのなかで僕の気に入ったのがこれ。不思議な形をした管楽器(ホルンの仲間のようです)と、いくつもの太鼓(鍋や湯沸かしのかたちのものもあるらしい)とで奏でられる舞踏音楽です。1曲目などなんともアヴァンギャルドな響きで、ドン・チェリーが好きな人なんかはきっとハマると思います(なかには中国っぽいものなどもあり、すべてがそうというわけではありませんが)。

(宮地)

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