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日々録   2004年7月
No.851  2004年7月21日(水)

 暑すぎるせいか、さっぱり本が売れない。ほうろう危うし。でも、こんなに暑いのに買い取りは多い。これは、この暑さでも、お客さんの頭の片隅にほうろうが残っている、ということだ。微かな希望の光。うれしいです。ありがとうございます。
 わたしの頭の中は、もう慢性的にゆらゆらしてしまっていて、夢の中で走ってるみたいに、一冊の本を出すのに、すごく時間がかかっている。兎に角目の前の仕事を、コツコツと片付ける。そんな毎日。

 ほおずき千成り市から、もうすぐ二週間。谷根千さんの生ビール美味しかったなぁ。今年はバトンタッチした、仰木さんのウーロン卵も美味しかった。その数、去年のほぼ倍だったそうで、感動です。焼きそばも、おこわ蒸しもみんな美味しかった。って、食べ物のことばかり。
 参加した人、お参りに行った人、このお祭りの縁の下の力持ち水族館劇場、みんなが作っているお祭りだなぁと、今年はつくづく思ったのでした。
 
 さて、これだけは書き留めておきたい、ほおずき市のおまけ話。
 
 賑やかなお祭りが終わり、夜も更けた境内では、水族館さんたちが縁日の屋台のバラし作業をしていた。その傍らで、バンバンバザールの山田さんと、宮地と、わたしの三人で立ち話。
 暫くして、わたしは右足に何かを感じた。でも、「うんうん、そうですよねぇ。」なんていいながら、会話を続けていた。気のせいだと思いたかった。
 ほら、今は何も感じない。あ、いや、信じたくないけど、いる。かなり存在感のある何かが、わたしの足を上ってる。乾いた感じじゃなくて、ピタピタして重みのある何か。アマガエルだろうか。
 
 会話は続いている。
 
 膝を通り越す。あぁ、もうこれ以上野放しにしておくと手遅れになる。この場でズボンを下ろさなきゃならない。それなら足を晒すだけの方がまだまし。エイ、ヤッ。
 捲り上げたズボンの裏に、カエルじゃない黒っぽい親指大の何か。暗闇でよく見えない。ズ、ズビバゼン、何か、いるんです、取ってグダザイッ。
 わたしの切羽詰まった形相に、右側に立っていた山田さんがギョッとしつつタオルでバシッと払ってくれた。境内の石畳に叩き落とされたそれに、三人が注目した。
 あ、蝉のサナギ・・・。
 山田さんは去年の日々録を読んでくれていたので、三人とも同じ気持ちで驚いた。こんなことってあるんだ・・・。
 正体が判って落着いたわたしは、今度は、死んじゃうかなぁ、と自分でも呆れるほど調子のいい心配をして、山田さんにサナギを茂みに移してもらったのだった。
 
 それにしても、わたしの足が樹。
 サナギって、カサカサした印象だけど、これからふ化するそれは、柔らかくて、ほんとにカエルみたいな感触でした。(樹の声)
 
 後日、その話を店で神原にしたら、「蝉女、蝉女」と言われてしまった。気味悪い響きにショックを受けたけど、よく考えると店で蝉がふ化した時も、一番近くにいたのわたしなんだよな。
 大人になってから、虫って苦手なんだけど・・・。そうか、「蝉女」かぁ。

(ミカコ)

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匿名2004年7月21日(水) 22時34分
去年のこのころは涼しかったのかあ。 去年の日々録、ちょっと泣きそうになりました。
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