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日々録   2004年12月

雪の大晦日。
それでも、早い時間は本を持ち込んでくださる方あり。
それ以降は、しずかーな一日でした。あ、昨日ごとですが、『モクローくん通信』最新号届きました。レジ前にあります。
新年より、外のラックやカゴで出していた雑誌や漫画などを、最新号の週刊誌、週刊漫画を除いて、105円から、100円に値下げします。うちの店では9月から消費税がかかるようになり、100円で出していたのを105円に変えたばかりだったのですが、思い切って税込み100円にします。(思い切ってって云うほどでもないか。)
で、今日は裏でずっと札の書き変えなどに没頭。
8時に店を閉め、川むらへ。年忘れの贅づくし。今年も樽酒でほんのりいい気分になって、家路につきました。

自然災害や、戦争、凶悪な犯罪が続き、日々のニュースに、自分の感情がついていけない年でした。
戦争に反対する気持ちはこれまでと変わりませんが、自分の中にも戦争の種は潜んでいるのだということも自覚しました。これは、たぶん自分にとって進歩なのだと思います。

多くの方に支えられ、今年は特に励ましをいただき、なんとか無事に一年を終えることができました。
本当にどうもありがとうございました。ほうろうにとって、ひとつの節目となる年でした。
新年は2日お昼から営業します。やる気満々です。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
よい年をお迎えください。

(ミカコ)

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初雪にしては大雪。
宮地と二人で早番で出勤。
今日の午後は、イラストルポライターであり、CRAFT碧鱗堂Books主宰、内澤旬子さんの谷中の仕事場で、来年予定している革の製本ワークショップの、時間がどのくらい掛かるかなどを知るため予行練習をするのだ。素人でも、気軽に革を使って製本しよう、というのがテーマ。
道すがら谷中銀座の一寸亭に寄りチャーハンで腹ごしらえし、期待に胸を打ち震わせ、雪降る谷中を仕事場めがけて歩いた。途中、雪で真っ白に覆われたセブンラックス跡の大きな空き地が突然目の前に開け、思わず息をのんだ。

ではでは、今回の革手帖の製本の手順。表紙の革を始め、道具なども全て内澤さんが用意してくださってるので、メモもとらない私たちは手ぶらで伺いました。

<内澤さんが予め裁断などの準備しておいてくださったもの>
・裁断し、二つ折にした本文紙
・裁断した表紙、見返し(でいいのか名称に自信ないですが)
・表紙の裏になる部分に貼る革の型紙

綴じ糸や、麻ひもを蜜ろうでしごき、本文紙には綴じ穴をあけておく。
本文紙を重ね、背中に渡る麻ひもを机の縁にセットし、二つ折になっている本文紙を、緩まないようにキュッキュッと糸を引きながら綴じていく。これが思いのほか、というか、すっごい楽しい作業。アヘ〜。もっと、ずっと綴じてたいって感じで。

綴じ終わったら背中の丸みを出して、ボンドで固め、和紙を貼る。ここで、糊が乾くまで、しばし休憩。

いよいよ、革の登場。(ここで内澤さんがバックミュージックを、ビョークに変える。)
表革を使うか、スウェードにするか決め、表紙の裏になる部分を型紙をのせてカッターでカット。
本文紙の表紙になる方は、革が貼られる面一面に刷毛で糊を塗り、表紙を開いた状態にして、ペタッと革に置く。表紙に革を貼ってから、のりしろ分を残して周りを裁断。失敗できない瞬間で、緊張が走る。背中の凸凹した部分に革を密着させ、背中から表紙の方へ向けて、引っ張るようにして全体を馴染ませる。
表紙のりしろに糊をつけ、裏に型紙を置き、その縁に合わせて、表紙の周り折り返していく。表紙裏用に裁断した革一面に糊を塗り、表紙ののりしろの縁と突き合わせになるように馴染ませる。

最後に、表紙の折り返し部分にドットボタンを木槌で叩いて付け、完成。オオー、イエーイ!

ほぼ、4時間半で完成。
面白かったー。大雪だから、買取り殺到してるかなとか、店の心配しなくていいし、ものづくりに没頭するのっていいです。それも、家でひとりで編み物してるのとは違いほどよい緊張感もあるから、久しぶりに味わういい時間だった。
私は何年か前、実家の近くの区民センターの生涯学習講座で、ほんの少しだけ製本を習ったことがあるのだけど、その時は、文庫本の改装や、年賀状の製本、折本を習い、綴じは和綴じのみだったので、今回初めて綴じを体験できたのが嬉しい。ほんと、楽しいのだ。
そして革についての感想だけども、実は昔、革の財布を作ろうとしてミシンをかけたら、伸びるわ、伸びるわ、で、あっけなく放り出した過去がある。伸びるから扱いづらいと思っていたけど、伸びるから、馴染むのだった。これには、目から鱗。あれ以来いろいろ準備が大変な素材だと思っていたけど、押入れの奥に追いやった端革をまた引っ張り出してやろうじゃないか、という気持ちになった。
こんなに簡単に革を使った製本ができるのには、内澤さんが編み出した、様々な秘策があるのだった。

てなわけで、大きな失敗もなく予行演習は無事終了。製本体験者の端くれの私と、未経験者の宮地が、ほぼ同時に作業を進行し、終えたことに、なんでだ?と独りごちたりもするがもするが、美味しいお茶をいただきながらの作業は、年の瀬も忘れいい時間だでした。

私たちが作った手帖は、店のレジのところに置いておきますので、ぜひ、手にしてみてください。店でのワークショップは2月頃を予定しています。

(ミカコ)

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 早番。実は昨日、初めて一般のお客さんからCDの持ち込みがあったのですが(やったー!)、午前中はそれらのうち、聴いてみないと判断できないものをかけながら値付け。合間に買取りがあったり、友人が遊びにきてくれたりで、あっという間にお昼に。
 13時からは出張買い取り(アトリエ坂の上あたり)。いつも通り台車で往復してきました。ブックオフに勝ち目がないのがこの出張買取り。何しろこちらには車がなく、僕には免許さえないですから。でも、そんなに遠くでなければ、時々はこうして伺っているので、ご近所にお住まいで「自分で持って行くのは無理だけど」という方がいらっしゃいましたら、一度ご相談ください(以前は基本的に出張費をいただいていましたが、4人で話し合った結果それはやめました)。
 店に戻って、今度はよみせ通りのツルオカ・サイクルへ。自転車のブレーキ修理。毎日毎日狸坂を下って出勤するせいで、ブレーキはほんとすぐにダメになります。一年持たないですね。その後急用ができたのでいったん家に帰り、昼食を取り(ジューシーと味噌汁)、また出勤。レジに入って、品出し予定の本をグラシン紙で包む作業。好きな音楽を聴きながら(時には口ずさみながら)グラシン紙を切ったり折ったりするこの時間を、僕はこよなく愛しています。心が安らぎます。
 しばらくして、フリーライターをしている友人粥川準二来店。時々不要になった本を送って来、査定が済むとその代金で本を買っていってくれる、義理堅く心優しい男です(おもに科学方面の仕事をしている彼の著作はこちらほか)。小1時間ほど本を選んでいた粥川が帰るともう夕方。預かりの計算を2件ほどこなすと、本日の仕事はおしまいと相成りました。

<今日店でかけたCD>
『温故知新』What's love?

 このCD、今日初めて聴いたのですが、楽しいですよ。日本の3人組スカ・バンド「What's love?」のカバー曲集。横山剣との「あの鐘を鳴らすのはあなた」に始まり、「冬のリヴィエラ」「なごり雪」「木綿のハンカチーフ」と畳み掛ける展開に、私の心はもうメロメロ。素晴らしい選曲に劣らずカッコいい演奏に体はノリノリで、口笛吹き吹き足踏みならして仕事をしました。

(宮地)

注 
 本日昼過ぎ以下のような告知をしましたが、今のところ何とか生きながらえています。このままだましだまし使っていけるようなら、正月期間中もアップします。ただ念のため、重要な連絡は電話でお願いいたします。
ーーーーー
こんにちは。
現在、宮地家のパソコンに故障の前兆が現れています。
山と神原のパソコンは大丈夫なのでメールを受信することはできますが、担当が分かれいるため、内容によってはすぐにお返事できないかもしれません。お急ぎの方はお手数ですがお電話でお願いします。

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 有馬記念の馬券を買ってから出勤。この3千円が10万円になるかもしれない、と期待しながら過ごす一日の対価として、3千円は決して高くないと思います。ましてやグランプリ。ずっと応援しお世話になってきた馬が復活して、なおかつ懐も豊かになれば、そんなうれしいことはないですから。まあどちらも微妙にかないませんでしたけど。

 さて、仕事の話。
 今年最後の日曜日。例年ならてんやわんやの一日で、もし今日買取りが少ないようだと僕たちの未来も暗澹たるものといえるのですが、なんのなんの。昨晩の電話で丸山健二が大量に持ち込まれることはわかっていたのですが、それが呼び水となったのか、たくさんの方が次々と本を持ってきてくださいました。みなさんありがとうございます。
 そして最後19時過ぎには、ここが「古書ほうろう」になる前、この店をともに立ち上げ、しばらくは一緒に働いた友人(大治といいます)も遠方より来店。この日記を読んでCDを売りにきてくれたのですが、僕たちの趣味をよく知っているだけにツボを押さえた選択で、ホロリときました。そして一通り棚を眺めてのひと言「オレの知ってる本はもうないわ」に時の流れを。ほんの少し前までは、彼の特徴ある字で売値の書かれた本をたまには見かけたんですけどね。

 20時に店を閉めた後は西日暮里の韓国料理屋「大栄」へ。モクローくんの呼びかけによる忘年会。題して「不忍ブックストリート(仮称)の未来を考える」。出席者は南陀楼さんと内澤さん、往来堂書店の笈入さん、オヨヨさん、小森くんと小田木さん、谷根千のサトちゃん、そしてほうろう4人に飛び入り参加の大治という面々。マッコリの酔いがいい具合にまわり、ジャガイモ鍋のおいしさが心身ともに染みわたった23時過ぎからは話し合いモードに突入。来年のゴールデン・ウィークを目標にこの地域の本屋マップをつくること、それに合わせてイベントをやること、などが次々と決まっていきました。
 イベントの柱は「一箱もちより古本市」。南陀楼さん内澤さんの日記にわかりやすく書かれているので、詳しい説明はサボらせてもらいますが、飲んでる時は全部で20箱くらいという話だった「一箱店主」の数が、帰り道で一気に増えちゃっているのが何ともいい感じで、今宵の宴の盛り上がりを象徴しているようです。新刊の本屋さんと古本屋が一緒に何かをするというのがまず面白そうだし、ほうろう単独でなく外の人たちとともにイベントをつくっていくというのも、初めてのことでワクワクします。来年も楽しい年になりそうです。

(宮地)

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 遅番。テレビで中山大障害を観てから出勤。結構切れ目なく買取りが続き、活気ある気持ちの良い一日でした(ただし最後の1時間ほどは息切れして暇でした。最近そういうパターンが多いです)。

「本日の品出し」の補足説明を少々。

『LP手帖』は記載した'69年5月号以外にも6冊出しました。古いものから順に「'71.3」「'72.5」「'72.8」「'74.5」「'74.8」「'77.12」の各号です。状態にやや難のある'71年3月号のみ840円で、残りは1050円となります。この雑誌のことは今回初めて知りましたが、A6版のクラシック月刊誌です。沢田勇という人の編集(この人のことはよく知りません)。表紙にはその時々話題になっていたと思しきレコード・ジャケットがあしらわれていて、大きさは違いますが、かつての『FMファン』を思い出させます。どの号も巻頭グラビアにはじまり、新譜評、連載記事、特集といった内容なのですが、連載記事に興味深いものが多く(たとえば、松永長男「世紀の名歌手たち」、野村光一「ピアノに憑かれて七十年」、中村稔「器楽演奏の名手たち」などなど)、特集で買うというより、毎月買い求めバックナンバーが揃って初めて価値が出る類の雑誌のようです(そういう意味では、サイズといい、昔の『レコードコレクターズ』と似た雰囲気があります)。まあですから、正直こんなふうにバラで売っても、というところはあるのですが、揃う見込みもありませんし、単発の面白い記事や特集もないわけではないので、出してみました。良かったら手に取ってご覧ください。レジ机の隣、新設の中古CDコーナーに並べました。

<今日店でかけたCD>
『ヒア・アイ・アム』ディオンヌ・ワーウィック
『イット・ハプンド・ワン・バイト』ダン・ヒックス
『ORIGINAL LOVE』

(宮地)

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 遅番。出勤前に神保町まで行って何軒か平台を覗いてきたのですが、ちょっとした拾いものがありご機嫌。帰りに白山上の小田原屋で好物の「中華もやし」を買うこともできました。その後出勤してから谷中銀座にも行ったのですが、ただでさえクリスマス・イヴのところに新しい総菜屋の新規オープンまで重なり、凄まじい熱気でした。チキンと値引きの嵐。

 谷中銀座の総菜屋というと、ここ1〜2年の間に「キヤ」と「味千」が立て続けに店を閉め、僕たちの昼のおかず生活に大きな支障をきたしていたのですが、最近また店が増えてきました。ここのところ何となく利用することが多いのが、新装オープンして総菜部門を強化した豆腐の「武藏屋」。どうも味に馴染みがあるなと思っていたのですが、厨房の方をよく見てみると、料理人のおじさんは以前「味千」にいたあの人でした。道理でねえ、と感心することしきり(山によると、それ以前はすずらん通りで「キヨシ」という店をやっていたそうです)。

 仕事の方は品出し少々と帳簿チェックといったところ。買取りの少ない穏やかな一日でした。出した本については「本日の品出し」をご覧ください。なんだか840円均一のような雰囲気になってしまいましたが、僕のなかでは『ラスベガスをやっつけろ!』が目玉。ムロケンさんの訳した最初に出た版。装幀もグッドです。

<今日店でかけたCD>
『CHRISTMAS TREE』吉田美奈子
『ハウ・インセンシティヴ』デューク・ピアソン
『ONDAS』MIKE NOCK

『CHRISTMAS TREE』は'90年12月に東京グローブ座でおこなわれたクリスマス・コンサートのパンフレット付録シングル。この曲が収められた自主アルバム『BELLS』は当時からすごい値段が付いていたので、このシングル盤は長い間重宝してきました(2年前に『BELLS』が再発されたのでややありがたみは薄れました。まああれはコピー・コントロール盤ですけど)。この時期になると必ず店でもかける、大好きな曲です。美奈子さんの一人多重コーラスの凄さと美しさを存分に味わえます。

『ハウ・インセンシティヴ』もこの季節になるとかけてしまう1枚。当時のピアソンのブラジル音楽への傾倒と(アイアート・モレイラ、フローラ・プリム参加)、かつてドナルド・バードとの共同作業のなかで培った、コーラスとバンドとを融け合わす技が(素晴らしき『A NEW PERSPECTIVE』!)、うまい具合に結びついたアルバム、と個人的には感じています。

『ONDAS』はECMの隠れ名盤。'81年録音。かつて上野のジャズ喫茶「イトウ」でアルバイトをしていた時、先輩の女性に教えてもらいました。マイク・ノックはニュージーランド出身の、とても良い曲を書くピアニストです。全曲自作のこのアルバムはピアノ・トリオなのですが、バーでかかるような規則正しい4ビートのそれとは全然違う、深く深く沈んでいくような感覚を持ったもので、一時非常にハマりました。
 もう15年以上も前、初めてこれを聴いた僕はすぐ欲しくなり、あちこちのレコード屋さんを回りました。しかし、探す技術が稚拙だったこともあって見つけられず、結局吉祥寺の新星堂に頼んでドイツまで注文を出してもらったことをよく記憶ています(「ECMのアルバムすべて取り寄せます」という貼紙がしてあったのです)。ところがこれが来ない。待てど暮らせど来ない。確か何ヶ月もかかりました。でも届いたときの喜びは大きかった。今だったらamazonでワンクリックすれば買えちゃうし、それはとても便利なことだけど(実際僕も使います)、それが幸せなことかどうかはわかんないですね。

(宮地)

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 遅番。昨日出しきれなかった中古CDの品出し中心の一日。20時半頃より谷根千工房に場所を移して、守本さん(谷根千ねっと管理人)とホームページの新コーナー「本日の品出し」の最後の詰め。字間行間の微妙な修正や、改行を有効にするといった作業。いい感じになったのではないかと思っているのですが、パソコンってやつはOSやブラウザによって見え方が違ってくるので厄介。よって「全然ヘンテコじゃん」ということもありえますが、その場合はどうかご容赦ください。

「本日の品出し」は、これまで日々録のなかで気が向いた時に書き記していた品出し情報を、ひとつのコーナーとして独立させたものです。日記を書けない日でも更新でき、これまでは宮地とミカコの担当分に限られていたものが店全体になる、というメリットがあります。ほぼ毎日更新するつもりですので、日々録同様よろしくお願いいたします。

 以下は記号の説明です。

 初=初版、帯=帯付き、函=函付き。
 それぞれ記載されていなければ、2版以降、帯なし、函なし、ということになります。
 
 また、状態を表す記号として、
 B=やや難あり(全体的にくたびれた感じ、カバーにスレ、程度の軽いヨレ、ヤケ、シミなど)
 C=難あり(ひどい汚れ、水濡れ、壊れ、カバーの欠損、ヨレ、ヤケ、シミ、など)
があります。
 Cについては、どういう問題があるのか、基本的には記載するつもりです。
 B〜Cの記号がついていないものは、並以上の状態ということになります(BとCの間くらいを表す「BC」を使うこともあります)。
 ただいずれにしても、状態は主観によるもので個人差がありますから、あくまで目安とお考えください。

 また、以上の記号はしばしば組み合わされて使われます。例えば、
「初 帯B」だったら、初版で状態は並以上だが帯にやや難がある、
「初 帯 函C背ヤケ」だったら、初版で本自体と帯は並以上だが函の背中がひどくヤケている、
といったような具合です。

(宮地)

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 定休日。例によって、月一のミーティング&作業の一日。ただ、熱の入り方は決してこれまでと同じではありません。これからどういう店にしてゆくのかについてあれこれ話し合った後は、それぞれ黙々と働きました。山と神原は少年少女コミック棚の再編、ミカコは屋外看板の図案清書、僕は中古CD棚の新設といった内容。日付が変わってもなお全員働いてるなんてもう長いことなかったことで、大変だけど充実しているなあ、と感慨もひとしお。ブルーな日々は取りあえず過ぎ、ちょっと楽しくなってきました。

 というわけで、中古CDの取扱いを始めました。まだ買取りを始めてからひと月足らずゆえ、カゴひとつ分50枚ほどでのスタートとなりましたが、ゆくゆくは4人の御飯代くらいにはなるよう、大事に育てていくつもりです。ご不要のCDがありましたら、ぜひ一度声を掛けてください(詳しくはこちらを)。

(宮地)

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先週ひょっこりと顔を出してくれたふじわらいずみさんと、今日料理の本と岡崎京子の漫画をたくさん買ってくださって、いい店ですね、と褒めてくださったお客さんが、潰れないように頑張ってください、と励ましてくださった。どちらも、潰れないように、という言葉を使ったのが気掛かりだけど、棚を見て、あるいは、うちの空気を感じて、好いなと思ってくださるお客さんがいるのは嬉しいことです。

さて、ブックオフができてひと月。
やはり、影響はあります。日々読みの漫画や文庫などは。
ふつう出し(均一でない)の漫画も文庫も値段的には必ずしもブックオフが安いというわけではないですが、「今夜読む何か面白そうな本」は、ブックオフの105円の棚にあれば事足りるわけですから。京太郎や内田康夫に代表されるような日々読みの本については、覚悟の上でもあるので、今後のうちの努力次第だと思いますが、買取りについてが、悔しかったり、残念だったり。
ともかく宣伝効果というものを実感しました。いかんせん、うちはその対極でやってきたわけで・・・。

その宣伝負けしてるうちの店としては、持込まれた本を見て、ブックオフではじかれた(値段がつかなかった)ものだな、と解ってしまう時が、悲しい。あぁ、うちの方が高く買えたかもしれないのに、と、心の中で叫んでるんです。
事例数は少ないですが、協力者などから得た情報では、文庫や漫画も含めて必ずしもブックオフの買値が高いわけじゃない。
マニュアル通りなのでしょうが、あの店舗で、大勢の従業員を抱え、家賃も払い、利益を上げる、というのは、かなり大変なことだろうと(うちに言われたかないだろうが)思われます。文庫や漫画は、売れ筋ではない限り、ふつうで売れたらウハウハ、105円に下げてもきちんと利益があがるようにに設定している筈ですから、当然買値も押さえられているでしょう。
ただし、その数少ない凡例によると、当たり前ですが、ブックオフの方が高く買うものがあります。例えば、恋愛がうまくいく本とか、スニーカー文庫とか、古いけどピカピカに状態のいいビジネス書とか。あとは、想像ですが今だと「冬ソナ」関連とか。
少しでも本を高く売りたいが、これまで古本屋にあまり縁がなかったという人の場合は、そういった見極めが難しいだろうと思います。買取りというのは、査定額に納得して初めて取引きになるのですから、古本屋からすれば、他の店と比べられるのはゼンゼン気にならないことです。ですから、うちはブックオフと比べられても嫌な気持ちはしないし、それもまたひとつの情報として役立たせられます。むしろ、納得して売っていただくことが大切ですし、私たちも嬉しい。気軽に訊いてもらえれば、どちらに売った方が得かということも、わかる範囲でお答えできます。
逆に、その辺を見極めて持ってきてくださったり、ブックオフに行ってきたのだけどと自己申告され、うちの査定額で納得してくださったときは、お客さんからは見えませんが、嬉しくて足元は小躍りしてます。
この辺に全くなかったブックオフができたことで、これまで本を売るなんて考えなかった人たちが、ちょっくら行ってみっか、という気持ちになっている時だと思うので、これもいい機会となるように、人件費が格段に低い古書ほうろうは、相変わらずぬらりとしつつも、しぶとくやってみようと思っています。
まぁ、自分だってそうですが、新しい店ができれば試してみるのが人の情ですから、もう少ししてみないとというところです。

好影響もあります。
テキメンに効果があったのは、ほうろう4人のケツに火がついたこと。こんなに働いた覚えない、というくらい、今、私たちは働いてます。これまで、動かし難いけど売れなかった本なんかも、バンバン均一にまわして、秘蔵の在庫を片っ端から出したりしてるので、今、店はかなり充実しているはずです。だったら、前からもっと働けよ、って話ですが・・・。
わたし個人的には、今年に入った頃からなんとなくマンネリな感じになっており、これじゃ、いかんなぁと、空気を混ぜっ返す意図もあって、モクローくん感謝祭をお願いしました。お陰で、ちょっとだけ外の世界に触れ、それがほうろうを客観的に眺めるきっかけとなり、閉じかかった視野がこじ開けられたのでした。だから今の状況は、いろいろ思っただけで結局何もしなかった、といういつものパターンに終わらずに済んでるという点で、非常に功を奏しています。追い込まれるのも、時には大事と思って、これからもほうろうらしく模索し続けたいと思っています。

さて、今日の話に戻りますが、週末の買取りの中にいつもよりたくさん料理の本がありました。ウインドウを見てくださったのか、日々録を読んでくださったのか、たまたまなのかはわかりませんが、自分が力を入れている棚の中でも、ブックオフに持込まれそうな確率が高いですから、料理の本は。ここひと月は、自分なりに叫んできたつもりなので、とても嬉しいです。次回ウインドウ担当の神原に頼んで、本来は明日の定休日に入替えのところを、も少し延長させてもらい、買取った中から『吉兆味ばなし』(一)と『アフタヌーンティーのメニュー・ブック 1981ー1988』を追加。
『吉兆味ばなし』は、装幀花森安治。
『アフタヌーンティー〜』は、本当はすでに一冊持ってるのですが、フラミンゴ・スタジオがらみなので、この期に及んで逡巡してました。
わたしが高校生の頃、初めてパルコの「アフタヌーン・ティー」に入り、カフェ・オレを頼んだら、おドンブリで出てきて気後れした、あの頃。サザビーグループなんて再先端で、勢いがあって、憧れての的だったあの頃。イラストこそ出てきませんが、テリー兄さんたちは、雲の上でこんな仕事してたんだ・・・。遊び心溢れるフォントづかいとか、カッコいいレイアウトとか、あの時代の楽しさがビシビシ伝わってきて、うらぶれた古本屋をつかの間女子高生に戻してしまうほど刺激的です。ぜひ、ご覧ください。

とても長くなってしまいましたので、今日はこの辺で。

(ミカコ)

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今日は買い取りが続いた。12月の週末はこうでなくちゃね。
ばたばたしつつも、映画のパンフレットをまとまって品出しした。
例えば60,70年代の、男っくさ〜い俳優たち。

 『荒野の七人』 '60・米 ジョン・スタージェス監督 
   ユル・ブリンナ−、スティーブ・マックイーン、チャールズ・ブロンソン
            松竹 発行年不明 3150円
 『ネバダ・スミス』 '66・米 ヘンリ−・ハサウェイ監督
   スティーブ・マックイーン、カール・マルデル 
            ケンリック極東株式会社 発行年不明 2100円
 『ブリット』 '68・米 ピーター・イエイツ監督
   スティーブ・マックイーン、ロバート・ボーン、ジャクリーン・ビセット
            発行年不明 2100円
 『栄光のルマン』 '71・米 リ−・H・カツィン監督 
   スティーブ・マックイーン、シャロン・ファレル 発行年不明 2100円
 『さらばバルデス』 '74・米伊仏 ジョン・スタージェス監督
   C・ブロンソン、ビンセント・バン・パッテン 昭49 東宝 2100円
 『軍用列車』 '75・米 トム・グライス監督
   C・ブロンソン、B・ジョンソン、ジル・アイアランド 昭51 東宝 2100円
 『雨の訪問者』 '70・仏 ルネ・クレマン監督
   C・ブロンソン、マルレ−ヌ・ジョベール、ジル・アイアランド
            日本へラルド映画 発行年不明 3150円
 『ボルサリーノ』 '69・仏 ジャック・ドレ−監督
   ジャン=ポール・ベルモンド、アラン・ドロン 昭45 東宝 日比谷映画 2100円
 『俺たちに明日はない』 '67・米 アーサー・ペン監督
   ウォ−レン・ビーティー、フェイ・ダナウェイ、ジーン・ハックマン
            大阪映画実業社 発行年不明 3150円
 『小さな巨人』 '70・米 アーサー・ペン監督
   ダスティン・ホフマン、フェイ・ダナウェイ 昭46 東宝 2100円
 『チャイナタウン』 '74・米 ロマン・ポランスキー監督
   ジャック・ニコルソン、フェイ・ダナウェイ、ジョン・ヒューストン 松竹 2100円
 『サンダ−ボルト』 '73・米 マイケル・チミノ監督
   クリント・イーストウッド、ジェフ・ブリッジス 昭49 東宝 日比谷映画 1575円   

(神)
                       

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 10日から2週間ほど前、買取りで、いましろたかしの漫画がまとめて入ってきました。狩撫麻礼との『タコポン』以来、この人のことは気になっていて、店に入ってくれば必ず読んではいたのですが、今の今までその神髄には触れられていなかったようです。声を大にして言いましょう。「『釣れんボーイ』を読まずして何がいましろか!」。一昨日あたりから読み始めたのですが、もう一気に読んでしまうのが惜しくて、毎日ちょっとずつ読んでいます。ガーッと品出しして裏で『釣れんボーイ』、またドカーッと品出しして帰宅という毎日が、たまらなく幸せです。
 
 以下品出し情報。ただし今日出したものは書名を控えるのを忘れてきてしまったため、ここ1週間ほどの間に出してまだ売れていないものからのピックアップです。

 東京三世社『平安鬼道絵巻』荒俣宏、中山星香 1575円(初帯)
 美術出版社 澁澤龍彦展図録『澁澤龍彦をもとめて』
       「季刊みずゑ」編集部編 2100円(チラシ・半券付)
 角川書店『蒼穹と伽藍』吉田知子 1575円(初帯・函ヨゴレ)
 筑摩書房『小感軽談』藤枝静男 2100円(初・函B)
 講談社『寓目愚談』藤枝静男 1575円(初・函ヤケ)
 講談社『朝夕』里見? 1575円(初・帯B・函ヤケ)
 文藝春秋『月明の徑』里見? 3150円(初函帯)
 集英社『菊帝悲歌』塚本邦雄 1890円(初帯函)
 牧神社『のすたるじあ』城昌幸 4200円(初函)
 扶桑社『遠い声』川本三郎 1260円(初帯)
 中公文庫『木下杢太郎』杉山二郎 1050円(初)
 国書刊行会『肉体と死と悪魔』マリオ・プラーツ 3360円
 ペヨトル工房『サイケデリック神秘学』
         ロバート・A・ウィルソン 2100円(初帯)
 ベースボールマガジン社『白球の視点』田村大五 1050円(初)

 荒俣宏と澁澤龍彦は他にもたくさん出しました。

「本日のしょんぼり大賞」
 大崎善生の書く将棋の本は結構好きなのですが、今日それらの文庫本を品出ししていると、帯の背中に「感動本」とあるのを発見してしまいました。しかもとても嫌な感じの、バカにされているような丸っこいフォントで。「あーあ」てな感じ。
(宮地)

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紅葉がきれいですね。もみじの赤と銀杏の黄色。
夏が暑いと紅葉がきれいになるんだよ、と川原湯温泉で一緒になったお婆ちゃんが教えてくれたのを思い出しました。

ウインドウに飾った料理の本が何冊か売れたので、少し入れ替えました。(嬉しい!)

中央公論社『洋食や』茂出木心護 
      S.48 初 B 1470円(傷少 函シミ)

千趣会編『Tea Timeのメニュー』S.40 1050円

婦人倶楽部附録『簡単な西洋料理 支那料理 附食事作法』 
                    S.6 1575円

新潮社『わたしの献立日記』沢村貞子 '88 初 B 1050円

柴田書店『日本料理 こつのこつ』味吉兆 中谷文雄 1155円

 〃  『椀盛入門』 後藤紘一良 1785円

雄山閣版 生活史叢書23『庖丁人の生活』中沢正 
            S.46 初 B 2100円(シミ少)

エッソ エナジー叢書『庖丁文化論』日本料理の伝統と未来 
              江原恵 S.49 B 1260円

出版年特筆ないものは、比較的最近出た本です。
『洋食や』の著者は、日本橋の洋食やさんの老舗「たいめいけん」の創立者。装幀は鳥居敬一。型染めのフライパンとノートと鉛筆がデザインされたセンスのいい表紙は、料理の古本を特集した雑誌か何かに載っていたような気がするので、見かけた人も多いかもしれません。
『Tea Timeのメニュー』は、中のカットがチャーミングです。カット担当は、山下勇三/水田秀保/寺門保夫/原田維夫と記されています。
『簡単な西洋料理 支那料理 附食事作法』もそうですが、今回は上記以外にも、料理の実用書やエッセイとしての内容もさることながら、デザインが楽しかったり、手にした時に愛着が湧くような佇まいの本を、数少ない在庫の中からですが、選んでみました。店員にひと声かけていただければお見せできますので、ぜひパラパラとご覧になってください。

更に続けます。品出し情報。
ジュンフォト出版局『イザイホー 沖縄・久高島』
      写真 吉田純/吉本隆明 解説 '93 B 3990円(背傷み)

『週刊朝日』'71冬 カラー別冊 特集日本の祭と踊り 
他、内容は〈ファド〉を訪ねて/ルポ 香港の裏町/ジプシーと暮らすなど B 735円(表紙傷)

文春文庫『サーカスが来た!』アメリカ大衆文化覚書 
亀井俊介 解説は鶴見俊輔 '80 初 840円

リブロの絵本『東京市暦』川端誠 '90 初 1890円

グラフィック社『切り絵 入門編』石田良介、にしじまやすお、後藤伸行
        1260円(石田良介署名入)

マコー社『美術選集 手あみとししゅう』辻本百合子 
     S.49 初 BC 2940円(カバー背と裏に破れ)

『東京市暦』は、版画に彩色した絵だと思いますが、細部まで彩り豊かに描かれた、画面いっぱい溢れんばかりの人並や屋台からは、売り手と買い手の掛け合いや、賑わいが聞こえてくるようです。お富士さんの植木市の頁には、駒込富士神社の麦わら蛇(神龍)も描かれています。

『切り絵 入門編』の石田良介氏は、谷根千の切り絵でもお馴染み。この本には十二支をはじめとするカット集も入っているので、年賀状作りにも使えます。

『美術選集 手あみとししゅう』は、今出版されている手芸の本には、こういう味わいはないです。モチーフのデザインといい彩りといい、控えめで、センスがいい。もちろんつくり方の製図も載ってます。太鼓判を押したい一冊です。

その他には、マガジンハウスの雑誌『GULLIVER』(ガリバー)を9冊出しました。'89.8のプレ創刊号から'91.8.8号までの中からの9冊です。1冊840円、状態により値段が違います。

長くなってしまったので、今日はこの辺で。

(ミカコ)

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 こんばんは。
 10分くらいで書いているような日々録ですが、これがどうして、けっこう時間をかけてるんです。というか、かかってしまうんですが。この場で、ぜひともお薦めしたいイベントやら、本やら、映画やらがある日は、できるだけ多くの人お伝えしたいとの思いから、どう書いたらよいか言葉を選んだりしているうちに日が変わってしまうこともしばしば。
 何が云いたいかといえば、先週末公開リハーサルを観てきた、ウーロン亭ちゃ太郎さんの「オペラ落語」をお薦めしたい。来年一月、千駄木の「ブリック ワン」で、相生座第四回公演「オペラ落語」31日間連続公演が決まっています。
 ずっと、気になる存在でした。谷根千の方からも面白いよと聞いていたし、そもそもオペラと落語が組合わさってどうなっちゃうのだろう、という素朴な興味もありましたし。
 リハーサルの演目は、「カルメン」と「魔笛」。
 どちらも本番に入る前にちゃ太郎さんの、作者や(今回の場合はビゼーとモーツアルト)登場人物についてなどの解説がありました。そして、例えばカルメンの場合、「ここは煙草工場の前の広場です。煙草工場の前の広場です。休み時間になるとそこで働く女工たちが出てきます。外では、その中のカルメン目当てに男たちが集まってきています。」そんな場面設定の説明の後、カルメンが登場します。
 ちゃ太郎さんがずっと歌い続けるのではなく、面白おかしく状況説明をして(たまに横道にそれたりしながら)、そしてオペラを日本語で歌う、というふうに構成されていました。だから、実際のオペラを観たことがなくても、全く話を知らなくても全く問題なし、楽しめます。で、落語ですから、ちゃ太郎さんが、ひとりで何役も歌いわけるのです。これが、すごい。おっどろいた。男の声、女の声、そんな大雑把な使い分けじゃなくて、ほんとにみんな、声色から声の高さから何から何まで、全く違う、登場人数分の声による歌が繰り広げられるのです。3時間の作品がギュッと濃縮されてます。楽しいです。子どもたちにも大ウケでした。
 一月の公演では、彼の作ったオペラ落語二十五作品すべてやるそうです。ちゃ太郎さんは2005年末で引退されてしまうそうなので、この機会をお見逃しなく。みんなで「ブリック ワン」に通いましょう。

関連サイト
谷根千情報トピックス
相生座
ブリックワン

(ミカコ)

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 先ほど(午前11時頃)、南陀楼さんご来店。スムース文庫を持ってきてくださいました。
 以下の2タイトル。各500円です。

『複刻 ふるほんやたいへいき』大庭柯公 著 
『1914年 ヒコーキ野郎のフランス便り』築添正生 編

(ミカコ)

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 干し柿は観察記をつける間もなく、あっという間に干し上がってしまった。説明には、頃合いを見計らわないと、ひたすら小さくなってしまう、というようなことが書いてあったので、昨日慌てて紐からはずしビニールにしまった。それがいけなかったのか何なのか、ヘタの方が少し黒っぽい仕上がりに。味は素朴で美味しいのだけど。プロのしごとは遠かった。

 今日は早番で出勤。ひとり二連休明けで、休み中は電気のスイッチを直し自分の仕事ぶりに惚れ惚れしたり、目一杯家ごとに励んでいたので、少し休みボケだ。まずは休み中に買取られた時代文庫やセットマンガの掃除。
 昼は中番の神原とレジを交代し、稲毛屋さんへ。待ち時間は、いましろたかしと狩撫麻礼の『タコポン』を読む。ひとりなのに思わずヒヒヒと笑ってしまう。久しぶりに照り焼き丼をいただいたけど、美味しいかったー。悦楽のひととき。
 
 店に戻ったあと、休み中に後楽園のタウンドイトで安く購入したスパナセットを使って、ガラス扉の不具合を直した。観音開きの片側しか使っていないのだが、閉まった時に微妙に外側で止まってしまうので、レジ側にすきま風が入ってくるのだ。今日みたいに寒いと、暖房をつけても冷えるのだ。去年も少しいじったのだけど、サイズの合わない間に合わせ工具を使ったので、応急処置に過ぎなかった。工具を手にしてる時が私は一番幸せなのかもしれない、と思ったりしつつ、サイズのぴったり合うスパナを使って、ドアの角度なんかを微調整した。あした元に戻ってたりしたら、ショックだけれども。

午後のこんなお客さん。
「あの、スムース文庫はまだ入らないですか。」
「あ、ごめんなさい。スムース文庫は南陀楼さんが持ち込んでくださってるので、まだちょっと・・・。」
「あ、そうなんですか。でも、昨日南陀楼綾繁さんの家に届いてますよね。」
おぉ、すごいぞ、ネット社会。お客さんも私もふつうなら知る由もない、知り合いとはいえ他人様の郵便物を把握しているという事実。把握しているのが前提で進行する会話。
自分もネット社会の片隅で喘いで久しいから、あぁ、書いてありましたよね、というようなことはしばしばあるのだが、そのお客さんとは初めての会話だったから、不思議な感覚だったのだ。

 その後上がり時間までは、素晴らしい買取りがきたりで、品出しは時代小説数冊のみに終わってしまったが、早々に帰る。
(ミカコ)

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干し柿をつくっている。
今週の火曜日に注文していた30個ほどの柿が届いた。奈良県の農園でつくっている「ほうれんぼう」という昔からの品種だそうで、形は筆柿タイプで、大きさは小さめ。
まず、ガクのふりふりをハサミで切り落とす。はがねの庖丁を使うと真っ黒になると説明書に書いてあったので、ピーラーで皮をむいた。結構熟れている感じで、皮をむいていると美味しそうでつい口に運びたくなるが、渋さを確かめる勇気はなかった。
皮むきが終わったら、干しやすいようにT字に残してくれてあるヘタを、付属の紐の撚りを緩めながら、引っ掛けていく。
ベランダの物干竿に下げて、完了。

4、5日して表面が乾いたら、色よく仕上げるためと、種の周りの渋みを早くなくすために揉むのだそうだ。恐る恐る押してみると、芯の方がまだ固いので、そおっと揉んでみた。これは昨日の作業。
烏なんかに狙われるんじゃないかと心配して、日暮里で安いレースのカーテンの端切も買っておいたが、烏も雀も頭が良いようで、渋柿には寄ってこないようだ。
今日は雨なので部屋の中に入れているが、わが家の色褪せたカーテンに干し柿の影が揺れるのを見るのは、楽しい。
美味しいのができますように。

店は中番で出勤。店もまずまずの人出で安心。買取りもあって安心。
そういえば、12月になってウインドウを替えました。さすがに乱歩の表紙が寒々しく見えてきたので。今回は、お正月を意識して単純な発想だけども、食に関する本を並べてみました。ほんとはもっとテーマを絞れればよいのだけど、まぁ欲張っていろいろ。売れても売れなくてもちょこちょこと入替えしてみるつもりです。

文化服装学院出版局 『味の歳時記 付精進料理』利井興弘  
              630円(S.42 函こわれ)
文化出版局 季刊『銀花』1979年秋 39号 特集「箸」
                      800円
  〃  『日本の香り』 二部治身 1050円
女子栄養大学出版部 『江戸のおかず帖 美味百二十選』
              島崎とみ子 1260円
旺文社文庫 『たべもの江戸史』 永山久夫 525円('86初 B)

中公文庫 『食味往来 たべものの道』 河野友美 
                   525円('90初 B)

第一書房 『昆布の道』 大石圭一 2310円(S.62)

農文協 日本の食生活全集『聞き書 沖縄の食事』 
            1680円(S.63 マーカー)

平凡社 『太陽』'94.4 特集「沖縄を食べつくす」1050円

マツノ書店 防長紀行8『防長・味の春夏秋冬』
            貞永美紗子 840円(S.56)

弘文堂 『食は韓国にあり』 森枝卓士/朝倉敏夫 
                 1365円(S.63)

第一陣はこんなラインナップです。
新旧は問いませんので、棚の奥に眠っている本がありましたら、酒食、料理に関する随筆、実用書、雑誌など、買取り歓迎です。お待ちしてます。

あ、あと、情報マガジンの、
ビレッジプレス『ぐるり』2004/12ー2005/1号 400円
特集「亀渕友香」R&Bからゴスペルへ。VOJAを率いて日本のゴスペルシーンをリードする
入荷してます。
あぁ、興味深いライブがいくつも・・・。
「いろいろ行きたいけどォ、行けないわ〜」と、隣で宮地が歌ってます。

(ミカコ)

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