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日々録   2004年12月
No.929  2004年12月29日(水)

初雪にしては大雪。
宮地と二人で早番で出勤。
今日の午後は、イラストルポライターであり、CRAFT碧鱗堂Books主宰、内澤旬子さんの谷中の仕事場で、来年予定している革の製本ワークショップの、時間がどのくらい掛かるかなどを知るため予行練習をするのだ。素人でも、気軽に革を使って製本しよう、というのがテーマ。
道すがら谷中銀座の一寸亭に寄りチャーハンで腹ごしらえし、期待に胸を打ち震わせ、雪降る谷中を仕事場めがけて歩いた。途中、雪で真っ白に覆われたセブンラックス跡の大きな空き地が突然目の前に開け、思わず息をのんだ。

ではでは、今回の革手帖の製本の手順。表紙の革を始め、道具なども全て内澤さんが用意してくださってるので、メモもとらない私たちは手ぶらで伺いました。

<内澤さんが予め裁断などの準備しておいてくださったもの>
・裁断し、二つ折にした本文紙
・裁断した表紙、見返し(でいいのか名称に自信ないですが)
・表紙の裏になる部分に貼る革の型紙

綴じ糸や、麻ひもを蜜ろうでしごき、本文紙には綴じ穴をあけておく。
本文紙を重ね、背中に渡る麻ひもを机の縁にセットし、二つ折になっている本文紙を、緩まないようにキュッキュッと糸を引きながら綴じていく。これが思いのほか、というか、すっごい楽しい作業。アヘ〜。もっと、ずっと綴じてたいって感じで。

綴じ終わったら背中の丸みを出して、ボンドで固め、和紙を貼る。ここで、糊が乾くまで、しばし休憩。

いよいよ、革の登場。(ここで内澤さんがバックミュージックを、ビョークに変える。)
表革を使うか、スウェードにするか決め、表紙の裏になる部分を型紙をのせてカッターでカット。
本文紙の表紙になる方は、革が貼られる面一面に刷毛で糊を塗り、表紙を開いた状態にして、ペタッと革に置く。表紙に革を貼ってから、のりしろ分を残して周りを裁断。失敗できない瞬間で、緊張が走る。背中の凸凹した部分に革を密着させ、背中から表紙の方へ向けて、引っ張るようにして全体を馴染ませる。
表紙のりしろに糊をつけ、裏に型紙を置き、その縁に合わせて、表紙の周り折り返していく。表紙裏用に裁断した革一面に糊を塗り、表紙ののりしろの縁と突き合わせになるように馴染ませる。

最後に、表紙の折り返し部分にドットボタンを木槌で叩いて付け、完成。オオー、イエーイ!

ほぼ、4時間半で完成。
面白かったー。大雪だから、買取り殺到してるかなとか、店の心配しなくていいし、ものづくりに没頭するのっていいです。それも、家でひとりで編み物してるのとは違いほどよい緊張感もあるから、久しぶりに味わういい時間だった。
私は何年か前、実家の近くの区民センターの生涯学習講座で、ほんの少しだけ製本を習ったことがあるのだけど、その時は、文庫本の改装や、年賀状の製本、折本を習い、綴じは和綴じのみだったので、今回初めて綴じを体験できたのが嬉しい。ほんと、楽しいのだ。
そして革についての感想だけども、実は昔、革の財布を作ろうとしてミシンをかけたら、伸びるわ、伸びるわ、で、あっけなく放り出した過去がある。伸びるから扱いづらいと思っていたけど、伸びるから、馴染むのだった。これには、目から鱗。あれ以来いろいろ準備が大変な素材だと思っていたけど、押入れの奥に追いやった端革をまた引っ張り出してやろうじゃないか、という気持ちになった。
こんなに簡単に革を使った製本ができるのには、内澤さんが編み出した、様々な秘策があるのだった。

てなわけで、大きな失敗もなく予行演習は無事終了。製本体験者の端くれの私と、未経験者の宮地が、ほぼ同時に作業を進行し、終えたことに、なんでだ?と独りごちたりもするがもするが、美味しいお茶をいただきながらの作業は、年の瀬も忘れいい時間だでした。

私たちが作った手帖は、店のレジのところに置いておきますので、ぜひ、手にしてみてください。店でのワークショップは2月頃を予定しています。

(ミカコ)

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