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日々録   2001年5月

昨日の問題のこたえ
:浴槽のへりに腰掛けること

でもさぁ、なんでそれがいけないことなのさ。そりゃへりに腰掛けて本でも読んでりゃ非常識かもしれないとは思うさ、風呂は身体を洗うところだと叱られりゃぐうの音も出ないさ。
でも腰掛けてるだけで叱られるなんて、わっしは決して納得いかんさ。
いかんいかん、いかのきんたさ。
男湯はさ、パチンコ巨人に貴乃花、みんな湯舟のへりにて語り合ってるさ、それが社好場としての銭湯という場の役割なのさ、そうだろよ。
ちょいと神原、納得いくようにきちんと説明しとくれよ。
明後日の深夜あたりにでもよぅ
(山)



¥(*_*).....................ピース
『Eメール 顔文字辞典』ほうろう300円コーナー(2冊で500円)にて不絶賛発売中  す。
さて、昨日のわっしの日々録について、白湯とは一体なに? という質問を何件か頂戴いたしましたので、浴室にある看板を憶えてる限り読み上げておきましょう

 白湯(硫黄泉 コロイド)
 この硫黄泉は硫黄温泉より
 産出する天然鉱石を
 塩湯で溶かしたものです
 云々.........
 
 効能

(以下は次回に。  山)

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注:今日は長めなので、一旦接続を切るか、読まずにすっとばすことをおすすめします
(山)



 初音湯が好きだ。
 なんといってもあの白湯がいい。
 わっしは谷中に来てから環境の変化のせいか、子供の頃苦しんだアトピー性皮膚炎に悩まされている(寝てる間にムカデをつかんでるようないぶし銀住宅なのでいたしかたない)。昔はかゆくなると、医者からもらったステロイド剤の軟膏をなんの疑いもなく塗っていた。成人するにつれいつのまにか出なくなってたが、あれは対症療法で根本的に直すものではないという知識が入り、また副作用も、わっしは十代のおわりに右目が白く濁り急激に視力が低下したのだが、そういうことだったのかと考えている。で、ふたたび出始めたときに店にあるアトピーの本を読みあさったのだが、いちばんしっくりきたのが「アトピーは温泉で治そう」といった内容のものだった。新陳代謝をよくして、リラックスして、ストレスをためないで、薬に頼っていてはかゆみは抑えても症状は悪化してゆくだけだと......そんな感じだったかな(もしかすると酒やたばこはひかえましょう、といったこともあったのかもしれないが忘れた)。
 それで初音湯の白湯だ。実はうち、シャワーも風呂もあるのだ(越して来た当初は使っていた)が、アトピーが出て以来この付近の銭湯を一通り巡って出た結論、運命の出会いとさえ言ってもよいくらいだ。こんないい湯が近くにあるなんて。わざわざお金のかかる温泉療法をせずとも普段の生活の中で可能なのだ。ありがたい。
 初音湯は白湯だけではない。湯舟が真ん中にあるつくりなので後ろの人を気にする必要がない。カランはすべて壁際に付いているのだ。そのカランも、嬉しいことによその銭湯と比べてカランとカランの間が広い。こうして浴室は広々とした印象を受ける。そして立ちシャワーがふたつ、しかも固定式のものでないのがうれしい。ケツの穴だって流せるのだ。さらに水道がひとつ。これ小さいようで結構ポイント高い。あがるときに水をかぶる際にまわりに人がいないので気兼ねなくかぶることができるし、普通の水道水であることを気にしなければ水分補充も浴室にて可能だ。
 脱衣所だって負けてはいない。まずはあの高い格子天井。見事だ。そこから吊り下がっている大きなシーリング・ファンはレトロな気分、夏はきちんと回っている。それから畳一枚を使った腰かけは横にもなれるし、湯上がりの幸福なひとときを十二分に満喫できる。その腰掛けがふたつある。また番台でないのが功を奏して気兼ねなくのんびりできるのがいい。わっしは使ったことないが電動マッサージのソファーもある。年輩の方々に人気だ(一回20円ナリ)。そしてなにより、喫煙OK......ああ、これであとビールがあればいうことないんだがなぁ、本上まなみのCMみたいにさぁ。
 ではここでわっし流の初音湯の入り方を偉そうに伝授いたそう(アトピーびと向け)。
 まず立ちシャワー。ここで他人が不快と思うところをざっと洗っておく。これ大事。そりゃ男湯なんていきなりザブンな人が多いけど、やはり最低限のマナーは心掛けたい。
 さて、ざっときれいになったところでビニール袋から文庫本を取り出して白湯につかる。ここでは胸下までつかるにとどめておく。というのはいきなり肩までつかると心臓への負担が大きい。あと文庫本を持っているので本が濡れてぐしゃぐしゃになってしまうのを避ける意味もある。もちろんタオルを湯舟につけてはいけないのと同義の意味もある。なんでそんなもん持って入るんだって?そりゃ読むんですよ。非常識じゃないかって?いや、けっこう増えてるみたいだよ、最近、銭湯で本読む人。あ、ここでひとつ注意。風呂で読む本は、ほうろうの100円コーナーのものに限る。新刊本や欲しくて買ったものはだめ。もったいないから。
 で、文庫本を読む。じわじわと額に汗が吹き出してくる。ここまでかな、の手前で一旦あがって本をビニール袋にしまってから今度は肩までといわず首まで深くつかる。これまでだ!までひとり我慢比べを堪能するべし。
 それから頭を洗ったり身体を洗ったり、すでにじゅうぶん汗をかいているので垢が落ちやすかろう。特にわっしのような敏感肌にはナイロン製のあかすりでゴシゴシなんて厳禁なので、この順番になってしまう。あと、せっけん、シャンプー、リンスは‘シャボン玉’製のものが好ましい。“人にやさしいものは自然にもやさしい”をモットーにした北九州にある無添加せっけんの製造会社のものだ。合成界面活性剤はアトピーのもと。一般人でも海川をきれいに。ちなみにシャボン玉は坂本龍一が応援している。この辺では根津の‘根津の谷’か、お茶の水の‘ガイア’で購入できる。もちろん無添加であればどこのメーカーのものでも構わないのだが。
 さて、そうして風呂本来の用事が済んだらいよいよ足湯の開始。これは本来アトピーの治療が目的であったが、今では目的が逆転しているかもしれない。とにかく時間の許す限りリラックスしよう。湯舟のへりに腰掛けて、足だけつけて文庫本を読み耽る。これが心身にとてもよい。足だけつけているといつまでもつかっていられるし、サウナのように全身汗が流れ出る。ここで汗の玉ができないところがアトピーの患部とわかるし、一日の疲れもとれる。なんといっても風呂で読む本に勝る読書なし(とは同感な方もこのページを読む向きには多かろう)。風呂で読む小説は他の場所では一切読まず、風呂だけで読み続ければ終りまで一気に読まずとも、ずっと同じ環境同じ精神状態で読めるから入り易いのだ。こいつはほんと、お試しあれ。もちろん公共浴場でも、少し勇気を出して。最初は白い目も多少はあったのかもしれないが、でも今になってみるとそのほとんどが好奇心であったものと知る。
 こうしてまだ初音湯暦3年の山崎であるが、今では数人の風呂友もできたしますます初音湯が楽しみになっている。こないだは話はしたことないが顔は知ってるくらいの初老の男性に(男湯なんだから男性は当たり前か)、「失礼ですけどおたく山崎さんていうんでしょ」と声をかけらた。なんでも「散歩の達人」をみて「あぁ、このひと風呂屋で本読んでる人だ」と気付いたのだそうだ。「古本屋さんだから風呂屋でも読んでるんだ」と思ったらしくて恥ずかしかったが(本当は初音湯以外ではほとんど読書はしていないので)、妙にうれしかった(しかもその方、その後、「山崎さんは‘ボンフォト通信’にも書きはじめたんですねぇ、あれいつも送ってもらってるんで読んでるんですよ」と話しかけてこられた、これまた恥ずかしくもありうれしいようでもあり)。そしてこのくらいの年の方が「風呂屋で読書」を認知して下さってるようなので安心した。いいエピソードだな。
 さぁてと今日は少々長湯をしすぎた、そろそろあがろう。もっぺん肩まで首までつかって、仕上げは水をかぶる。左肩、右肩、頭、もういっちょ、左、右、頭。

 脱衣所でのんびりしたら、とん鈴に一杯やりに行きますか。
 では次号、わっしの好きな店:とん鈴編 でお会いしませう

注:上記‘初音湯の入り方’には、女湯では厳禁な行為が含まれているらしいので女湯利用者は慎重に
  (一度神原が他のおばちゃん客に怒られたことあるそうな、納得いかないが)
  では問題。その厳禁な行為とはなんでしょう。
  (ヒント:神原はまだ銭湯で本を読んだことはない)
  こたえは明日深夜に。お楽しみに!

(山)

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へとへとだ。あんまり疲れていると食べることにも興味がない。身勝手ですが食べ物のほうが私によそよそしいと感じる。(←やっぱりいいがかりだ)こんな時は、棚に並ぶ料理本のページをかたっぱしから繰って、脳が「うまそうだ」「これ食べたい」などの指令を出すまでじっと待つ。
(神)

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 朝起きて、カーテンを開けるとガラスの向こうは沖縄のようだった。強い陽射しを浴びて、空も、家も、葉を茂らせた木々も、影も、すべてが色濃い。(暑そうだな。)そう思って外に出ると案外爽やかで風はひんやりしていた。今日みたいにすべての条件が揃った快晴は1年にそう何日もあるもんじゃない。気分いいなぁ。
 料理の本を出しました。少しシミが有ったりカバーが傷んでいるものを100円と300円で。100円のは外のラックとカゴへ。300円のは店奥の300円均一棚へ。300円均一棚の本は2冊で500円です。
(アオキ)



 朝起きて、アオキを送りだしてから、録画しておいたASローマ対ACミランの一戦を観る。異様な雰囲気のなかの荒れた試合。でもモンテッラの美しいシュートには見愡れました。トッティも切れていたし、中田の出番がなかったのもしょうがない、といったところ。残念だけど。個人的には、優勝した上で別のチームに移ってほしい。

 仕事の方では、ジャズの洋書を3冊出しました。

 DA CAPO PRESS "JAZZ MASTERS OF THE 40'S" IRA GITLER 1500円
         "JAZZ MASTERS OF THE 50'S" JOE GOLDBERG 1500円

 どちらの著者も昔のレコードのライナー・ノーツでよく見かける名前です。
 それぞれ40年代と50年代のジャズの巨人についてのガイドブック。

 QUILL "JAZZ PORTRAITS" LEN LYONS & DON PERLO 2000円

 こちらはジャズ人物名鑑のような本。一人当り2ページから3ページで、知名度のあるなしによる割り当ての差が少ないのがよい。索引もしっかりしていて使えそうです。(宮地)

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忙しい忙しい。ちょいと自分の限界に近い多忙ぶりで、おちおち夢想ばかりもしちゃいらんねぇや。
(とはいえ仕事以外の私事ばかりで忙しくなってしまっているのだけれど)
今日は店閉めてから久々の‘とん鈴’出勤。
相変わらずの人々と、飲み、食い、楽しむ宵よ。これがあるから人生なんとかやっていけるのさ。
 「これ」とは何か。
  1.飲みにいけるだけの給料がでたこと
  2.くだらない話のできる常連仲間がいること
  3.仕事が明けて初音湯入って、冷えたビールが飲めること
 こたえ
  3
明日はきちんと休もう。

(山) 次回 わたしの好きな店:とん鈴の巻 をお楽しみに




先週、店に遊びに来てくれた作陶家の平美穂子さんが、池袋・東武デパートの<南国の工芸展>に出展します。

 <南国の工芸展>

 *5/31(木)〜6/6(水)  10:00〜20:00(期間中無休)
                   <6日最終日は18:00まで>

 *池袋・東武デパート   9階「和みの横丁」催事場

 *5/31(木)・6/2(土)・3(日)・6(水)は平さんが会場にいらっしゃいます

沖縄に渡って作陶を学んだ彼女の作品は、土のものなのになぜか海の香りがします(といってほんとに匂いがあるわけじゃないです、雰囲気という意味です)。わたしはまだ谷中のバオバブでやった個展のときしか触れていないのですが、どこか海の底の生き物たちを思わせるイキイキとした生命感、それでいて幻想的な雰囲気にすっかり酔いしれたことをおぼえています。
ちなみに彼女の工房は CLAY WORK TIIDA 。TIIDAは太陽。そして彼女は太陽のように明るく輝いている人だ。
(神)

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今日は6月のスタッフ出勤スケジュール作りをする。
いや、まてよ。今日の話題はムカデだ。今朝5時前、ムカデに襲われた。も〜どういうことよっ!!
眠っている自分のふとんをムカデがはいずりまわったら、あなたならどうする!いや,だから、ゴムのおもちゃじゃなくって、ゴムのおもちゃみたいな本物のムカデが手指の間をはいずったら!山崎はね、私が半狂乱になってはいけないと本当にやさしくて勇ましい、のはわかるんだけど半分寝ぼけてるんですねえ、あんな薄っぺらいティッシュ1枚で蟻でもつぶすみたいにつかまえようとして!!もちろんムカデはおっそろしく素早いのでどこか部屋の隅かなんか見えなくなってしまいましたけど。「わ〜すばやいな〜。ムリにつかまえなくってもいいかぁ..」なんつってそのまま放置してまた寝てしまった私も私。人のことは言えず、寝ぼけてたとしか思えない。(神)



今日は日々録当番ではないのですが、ひとつだけ品出し情報を。

 フリースタイル刊 『推理作家の出来るまで』上下巻揃い 都築道夫著 4500円

上巻のカバーに小さな破れと汚れがありますが、その分お値打になっています。(宮地)
 

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夕方、宮地君とアオキさんは水族館劇場のお芝居に出かけていきました。入場整理番号があって、まずテントの外でなにか少しあったのち(?)順番に入場するんだといってわくわくした様子で出かけていきました。う〜む、テントの外で少しって、いったいなにがあったのかしら。

夜、平さん現る。なんと自家製アンダギーを土産に持って!おいしいさ〜、うれしいさ〜、ありがと〜
平さんは沖縄で作陶を学び、今は千葉県で CLAY WORK TIIDA という工房を開いている作家であります。近くまたクラフト展をするようで、楽しみ。
(神)



行ってきました、水族館劇場『パラダイスロスト』
内容については、ここでは一切触れません。行って、度肝を抜かされ、揺さぶられてください。

去年一座は 『廃墟の森のデイアスボラ』の公演のため境内にテントを張らせてくれるお寺を探して、都内中を訊ね歩いた。
そんな時、ポンと膝を叩いたのが光源寺の島田住職だったそうです。

と、に、か、く、この町に芝居が来てるんです!
この機会を見逃す手はありません!

残す公演は、26日(土)27日(日)、6月1日(金)〜4日(月)です。
文京区向丘二丁目駒込学園となり、駒込大観音光源寺境内
(宮地・アオキ)

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南の島 雨は上がって一日快晴
キルデアで馬と戯れてからふたたびダブリンのパブで飲んだくれ
イスタンブールの丘の上では月世界旅行が5分でいくらトルコ・リラだったかしら
天体望遠鏡をのぞきこんだわっしらちゃっかりガメられたにちげぇねぇ
エーゲ海で真っ裸 魚の骨なら猫どもにくれてやれ
こっちにゃ松ヤニの白ワインを樽ごと持ってきとくれや
アンダルシアでフラメンコの姉ちゃんに手拍子足拍子 黒髪の牛とにらめっこ
バルセロナに湖はなくて
今でも火矢が夜空を飛び交っているもんだからおちおち寝てもいられやしねぇ
寝不足のままタンジールからラクダに揺られて数時間
谷底のホテル・ビッグ・ピンクでまた電気が停まっちまった
シャワーから出るのは砂ばかり こうなりゃもう一服して夢みるばかり
寝るばかり
死海でぷかぷか浮いてるつもり
明日はどっちへ行こうかと考えながらさ

もちろんうそさ
南の島にいる
雨は上がって雲ひとつないいい天気
泡盛一本 ちびちびやりながらなんにもしない
椰子の木陰で何十年のうちの一日が暮れていくのをただ見ている
手のひらについた砂の香り
見えるのは波の音だけ
草を揺らす風の匂いが聞こえるだけ
他にはなんにもない
何十年もおんなじ椰子の木陰にただこの一日はわっしがいるだけ

もちろんうそさ
日が暮れてうちへ帰る
ひと風呂浴びて縁側で涼む
爪切りで切って飛んだ爪の先のよな三日月が
西側の赤瓦の屋根の上にぴったりと張り付いている
と思うやあっというまに落ちてしまった
でも頭上には満天の星空 うれしくてまた外に出る
どこかで誰かが三線を爪弾いてるのが聞こえる
集落の灯りを背にして北へ向かって歩いてゆく
草っぱらの一本道を丘の頂上めざしてく
あの丘を登れば海が見える
そこでぼくはふたたび世界を支配することができるかもしれない
丘を越えれば海に出る
海を越えればどこにだって繋がっている
君の住む町にも さらに遠くへと続く路にさえも

 行間という波間に小舟で漕ぎ出して
 右へ行く者もいれば左へ向かう者もいる
 君に話したいことがもっとあったはずなのに
 ぼくの話を聞いてくれる君がどこかにいなくなってしまった
 そんなことを考えながら桜坂あたりを歩いていたよ
 ネオンのひとつひとつを噛み砕きながら千鳥足で
 いつか知らぬ間に傷つけてしまった友だちに
 今では何もかも拒絶されてしまった友だちに
 話したかったことよりたくさんあったはずなのに
 (グラスの中 知らぬ間という記憶はどろりと水銀の味がする)
 (傷つけた事実だけは新たな記憶として発光し続ける)
 そいつがほんとにあったものなのかわからなくなってしまった
 あっちへ行ったりこっちを見たりしてる間に
 ネットの波に飲まれてしまったというわけだ
 それでも早く帰っておいでと呼ぶ声がして
 救命ボートを探してみたが
 接続料ばかりがふくらんでいた
 ‘そいつ’はほんとに積んであったはずなのだが
 暗い海の底へ沈めてしまったような気がする

今夜丘のてっぺんにひとり立ち
満天の星空の下 四方の海を360度見晴るかし
ふたたび舟を出してみる
行間という波間に小舟で漕ぎ出して
右へ行かせる者もいれば左へ向ける者もいるだろう
でも臆してはいけない
この海を行く者は誰もがその舟の絶対的な船頭である
自分の波長で進めばよい
このくらいのテンポなら
漕いでゆけるはずだから
遠くからジプシーの唄声が聞こえる
大地の奥底を伝わってくる
こんなに深い海の底にも
そんな唄が流れているのが聞こえてくれるだろうか

もちろんうそさ
南の島は東の空がもう白んできた
今日もまたいい天気であるようだ
わっしもそろそろ帰ろうか
この高気圧に乗って
君住む町へ
あの部屋へ

(山崎)

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 今日は一日雨降りだったおかげで、品出しがはかどりました。

 新潮社 『親友記』 足立巻一 著 1800円 (初版・帯なし・状態そこそこ)
  〃  『錦絵双花伝』 米村圭伍 著 1100円 
 新書館 『ミステリ絶対名作201』 瀬戸川猛資 編 800円
 弓立社 『セプテンバー・ソングのように 1946-1989』 小林信彦 著 1800円
 朝日文庫 『現代俳句の世界』 全16巻(バラ売り) 250円〜600円
 筑摩書房 明治の文学 第23巻『田山花袋』 小谷野敦 編集解説 1600円
 河出書房新社 『未完詩』 宮沢和史 著 1000円

ほか、最近出版されたものを中心にいろいろ出しました。 売り上げは芳しくありませんでしたが、こういう日も大事です。あまり続くと困りますが。

 雨の日は店の音楽も何となくいつもと違ったものになります(僕だけかもしれませんが)。以前はXTCの『スカイラーキング』をかけるのが好きだったのですが、最近はなぜかあまり選ばなくなりました。大好きな『シェルブールの雨傘』のサウンド・トラックも、しとしとと降り続くような日には特にしっくりくるのですが、あまりにもベタなような気がして躊躇してしまうことがままあります。今日は何枚目かにかけたドン・チェリーが気持ちにぴったりきたので、それからしばらくはドン・チェリーの奏でるラッパやら笛やらピアノやらをあれこれと聴き、最後はオーネット・コールマンに辿り着きました。オーネット・コールマンの音楽はその時々の自分の体調や精神状態によって聴こえ方が全然違ってくるのですが、今日はどんぴしゃりの日だったようで、気持ちよく品出しができました。こういうのって結構幸せな気分になるもんです。(宮地)

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仕事帰りに山崎とバオバブに寄る。平日のしかも雨降りでいつもより人の少ないバオバブもゆったりとしていいもんだなあ。バックに流れてる音楽、あれはカリンバの音かしら、どこか遠い国を旅してるような不思議な心地。 ちょっと1杯のつもりがついつい長居、ママさんともいろいろおしゃべり。
(神)

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お知らせです。
実は今月より“ボンフォトつうしん”というミニコミに本の紹介のコーナーで参加させてもらっています。タイトルは『古本ホーボー』。古本とつくからには、いかにも名本珍本の古書を御紹介していくコーナーかと思われるかもしれませんが、そうではありません。非常に個人的な読書雑記とでもいいましょうか。「最近こんな本を読んだ。」と紹介していく塩梅です。今月(5月号)は銭湯内読書党の山崎が登場。店内「ご自由にどうぞ」のカゴにて無料配布中です。

※ボンフォトつうしん 谷中商店街ボンフォトスタジオより毎月発行。『Dr.Tのおすすめ盤』『いけっ!店(てん)でい―ボンフォトおすすめの店』『アロマセラピー入門』『釜山港へかえりたいわっ!』『ねむりカメラこばちゃんのゆめカメラうとうとエッセイ』などなど盛り沢山のコンテンツに、DEAD HEADS裕悦氏の編集も冴え渡る。
(神)

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快晴。
久しぶりに『東京人』14冊補充しました。値段は300円から1000円です。
夕方、小腹が空いて買い物へ。よみせ通り狩野川さんが開いていた!「ミニちらし」350円。賽の目に切った数種の刺身、厚焼き卵、細切りのきゅうりに飛び子で彩りがきれい。豊かな気持ちになれたひととき。
その他は、何してたのかあまり記憶にない今日一日。
(アオキ)

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 てぃへんだ、てぃへんだ。
近ごろの若いもんは蕎麦を啜らないってぇのは、ほんとうかい。
二、三日前の新聞にそう書いてあったってぇんだ。

 何年も前、NHKのテレビで柳家小さんが蕎麦を啜っていた。落語ではなく本物の蕎麦を。
そりゃ、見事な食いっぷり、番組の内容は何ひとつ憶えていないが、蕎麦食う小さん師匠の姿は目に焼付いている。そして、その後のわたしに少なからず影響している。といっても、今際のきわに「つゆをたっぷり付けた蕎麦を食べたかった」などと言わぬ程度につゆを付け、喉に詰まらせない程度に噛んでから飲み込んでいるが。
 わたしは まだ今のところ幸いにして、蕎麦屋で周りのお客さんがしーんと音もたてずに食べているという奇妙な場面に出くわしたことは無いけれど、親しい友人には蕎麦を啜れない人がいる。まさか、欧米人を気にしているとも思えないので、ひょっとすると、そういう人が増えているのかしらんと心配になる。
 わたしは蕎麦を語れるような通人じゃないけれど、蕎麦屋から蕎麦啜る音が消えたら寂しいなぁと、少々世の中を憂えるのであります。(アオキ)

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 今日、僕は、仕事はお休み。久しぶりにお茶の水のレコード屋を巡ろうと家を出、途中、これまで行ったことのなかった真砂図書館(本郷3丁目交差点のそば)に寄りました。
 なんと!アタウアルパ・ユパンキの8枚組ボックス・セット『人類への遺産』があるではないですか!これ、2年ほど前に上野のディスク・ユニオンで1万円で見つけたのに、その時は持ち合わせがなくてちょっと躊躇してたら、売れてしまっていたものなのです。ずっと探していたので、自分のものにはならないけど、聴けるのはうれしい。今も、それを聴きながら書いているのだけど、とても素晴らしいです。アルゼンチンの生んだフォルクローレの詩人です。
 もうこれで、今日は満足してしまって、お茶の水&秋葉原ではちょっと欲しいものは結構あったのに何も買いませんでした。

 夜は中番の終わったアオキと一緒に、西日暮里は夕焼けだんだん上の『檸檬屋』さんへ飲みに行きました。店主の住枝さんの暖かい心遣いに触れ、楽しい一夜となりました。これを書いている現在、実はもうべろんべろんなのですが、一昨年、ユパンキさんの弟子であるソンコマージュさんの演奏を『檸檬屋』で聴いたことが、ふいに思い出されてきました。(宮地)

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 今日からうちの店でも『中南米マガジン』を買えるようになりました。大雑把に云うと、音楽を中心としたラテン・アメリカ文化を紹介するミニコミ誌なのですが、随所に手作りな感じが伝わってくる楽しい雑誌です。タイトルロゴや表紙イラスト(最新号はマチート)もポップでキュート?でいい感じ。昨日、編集・発行人である金安さんが最新の9号および創刊〜8号までのバックナンバーを持って来てくださいました。紹介してくださった谷根千の山崎さんに感謝。音楽棚に並べたので、お近くの方は手に取ってみてください。

 さて、今日出した本のなかでは

 大栄出版 『ミスター・アウトサイド〜わたしがロックをえがく時〜』 長谷川博一編 1000円

が、個人的にはおすすめです。「ソング・ライティング」ということに焦点を絞ったインタビュー集で、登場するミュージシャンは泉谷しげる、忌野清志郎、小山卓治、佐野元春、知久寿焼、友部正人、中川敬、宮沢和史、山口洋の9人。出版は1991年で、その時に感心した覚えがあったのですが、今回改めて清志郎と元春の項を読んでみて、その記憶に間違いがなかったことを確認しました。いい本です。インタビュアーでもある編者は、昔『ポップ・インズ』という素敵な音楽誌に時々文章を寄せていた人です。

 あと、もう一冊、ジョン・バースの『金曜日の本』も出しました。筑摩書房で3000円です。どちらの本も新入荷棚にあります。(宮地)

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夜、買い物で駒込大観音の前を通った。
いよいよ、今週末から水族館劇場の『パラダイスロスト』が始まる。既に設営されているテントの中では芝居の稽古も追込みのようだ。
暗闇に幟がたち、テントの隙間からわずかに中が・・・
宮地とわたしは来週観に行く予定。あー、待ち遠しい!
(アオキ)

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 今日、第3火曜日は定休日。と云っても、シャッター閉めた店内では打ち合わせをしたり、在庫の整理をしたりで結構大変。アルバイトの国吉君を含めた5人が、一度に顔を会わせるのはこの日だけなので重要なことを決めたり、みなで確認したりしているとあっという間に時間が過ぎてしまいます。
 おまけに今回は4月以降に買い取った本で裏が飽和状態になりつつあるのを、8月の決算に向けて文字どおり在庫整理しなければいけません。段ボールの山を見ただけでちょっと気が遠くなりますが、目の前のものから徐々に分類しながら片付けます。途中、本の整理をしているのか、大掃除をしているのか分からなくなりましたが、日にちが変わる前には終わらせることが出来ました。決算の棚卸しを軽やかなものにする為、大事なことです。
 もう6年目なのでずいぶん慣れましたが、シャッターを閉め切った状態での作業というのは、青空好きにはちょいと息苦しかったりします。
(アオキ)

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 中番で行くと、太古の調べと表現したくなるような音が店内を漂っていた。そう、きのうの日々録に神原が書いた、台湾先住民族の音楽だった。生きることが祈りそのもの、言葉は解らないけれど、その切実な感情が心の深いところに染み込んでくるようでじーんとする。昨日会ってきたばかりの実家の祖母が唄っているような、素朴でどことなく懐かしい調べ。
 
 母くらいの年のお客さんが「これは、何の音楽?」と尋ねて来られた。
その方これまでに二回ほど手術をしたことがあり、麻酔から覚める時にいつも決まってこういう音楽が耳元に聴こえ、人々が踊っている風景が見えるのだそうだ。ご自身は、東京生れの東京育ちなのに。
 お客さんの不思議な話と太古の調べに、しばらくの間ぽかーんと空想の世界に浸っていた。
(アオキ)



 今日は本当にいいお天気で、ただ仕事に行って帰って来るにはあまりにも惜しく、出勤前に自転車で一走りしてきました。押し入れから半ズボンを引っぱりだして今年はじめて穿いたのですが、もうそれだけで夏になったようで、うきうき気分。そんなふうですから出かける場所はどこでも良かったのですが、「こんな日はきっと何か掘り出し物があるに違いない」と考え、大塚のブックオフに向いました。
 さて、ブックオフの100円均一棚には残念ながらめぼしいものがなくちょっとがっかりでしたが、気を取り直して池袋のレコファンへ。掘り出し物はここにありました。
 買ったのはエルビス・コステロのCDシングル"TOLEDO"で350円。タイトル曲自体は98年に出たバート・バカラックとの共作アルバム(傑作!)からのものですが、お目当てはその後に入っている2曲("SUCH UNLIKELY LOVERS"と"BABY PLAYS AROUND")。99年にピアノのスティーヴ・ナイーヴとのデュオでツアーをした時のライブ音源なのです。このコステロ=ナイーヴのコンサート、東京公演には僕も行ったのですがそれはもう素晴らしいものでした。このツアーでライブ録音されたものは今のところ(僕の知る限り)9曲発表されているのですが、そのうちの4曲はこのように2曲づつシングルのおまけというかたちで発表されています。でも普段はシングル盤なんて買わないものだからそんなこと全然知らなくて、入手しづらくなってから「えっ、そんなボーナス・トラック付いてたの?」とびっくりして、それ以来中古盤屋に行ったときは注意していたのですが、やっと1枚見つかりました。うれしいです。
 池袋からの帰り道、レコファンのある東通りをまっすぐ行くと、都電荒川線の線路を跨いで雑司ヶ谷霊園に出ました。しばらくその横を走っていくことになったのですが、はじめて通るその道は木の緑が心地よく、ただただ幸せでした。
 というわけで、「出勤前のひととき」の報告を終わります。今日は本とは全然関係のない、しかもややマニアックな話になってしまいましたが、ご容赦のほどを。(宮地)

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はじめて台湾の少数民族の音楽を聞く。(さる方が店までいらしてぜひに、と貸してくださったんであります。)「老人飲酒歌」「除草歌」「乞雨歌」「工作歌」「道別歌」「豊年祭結束歌」等々、店ごと異空間にワープ。すばらしかった。お茶だ、食べ物だ、マッサージだ、2泊3日できれいになるだって、そんなブームの台湾がいっきにどこかへ吹っ飛んだのでありました。
(神)

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 沖縄の宿「月光荘」より、作務衣姿のさこちゃん現わる!
さこちゃんが沖縄へ渡る前に働いていた、西日暮里「檸檬屋」の住枝さんと一緒に。
昨年6月に沖縄へ行った時お世話になって以来だから、ほぼ1年ぶりだ。
 いやぁ、元気そうでなにより。さこちゃんの笑顔で眠気が吹っ飛んだサー。
聞くところによると、那覇国際通り北側ダイエーの近くに「月光荘牧志本館」がこの4月オープンしたとのこと。主、自らの手で改装した古い民家は、眺めものどかでかなりいいムードらしい。
 宮地とわたしは月光荘に行くなり、主あめしゅう氏に飲みに連れてってもらい沖縄3日目にして泥酔して沈没したっけねぇ。
二日酔いで起きられなくて与論行きの船に乗れなかった。(笑) 
 あれは、実に楽しい旅だったサー。(アオキ)

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 夕方5時過ぎ、名古屋在住の学生時代の友人から電話が入る。「もしもし宮地さん、いま日暮里にいるんだけど」。何でも仕事で「つくば」に行ってきた帰りとのこと。幸いにも今日は中番だったので、8時半ぴったりに仕事を切り上げ、アオキも交えて谷中は夕焼けだんだん上の焼き鳥屋『TORIYA』さんへ。
 最近でこそ時々メールのやりとりをしているものの、直接会うのは約3年ぶり、ナンコツ、かしわ、砂肝、地鶏ポン酢、鳥皮、さび焼きなどなど、次々と出てくるおいしい焼き鳥を肴に話も弾み、楽しい一夜となりました。(宮地)

 
名古屋人ふたり揃うと「寿がきや」を語る。
ちょうど、そこへ「寿がきや」で働く友だちから電話。
わたしは食べたことないよーって言ったら、『インスタント「寿がきや」』を送ってくれることに!うふっ。
(アオキ)

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メダカ8匹ハウマッチ?
買ってしまった。須藤公園と団子坂の間の金魚屋でメダカを買ってしまった。メダカは田んぼにいるもんだのに。まあその、蚊対策です。玄関先の水瓶に放ってボウフラを食べちゃってもらいます。がその前に、いつどこから湧いたのかなにものなのか得体の知れない、ウニウニといもむし状で漂う気持ち悪い生き物が瓶の中にい〜っぱいいるので(泣)、それを食べちゃってくれないかなあ〜。
(神)「答え 200円」

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ほうろう始まって以来、初めて領収証に収入印紙を貼付した記念すべき日。
正確には、ほうろうが誕生する前3年間も貼ったことがなかったので、6年目にして初めての一大事。
そんなだから、当然領収証を書いた時は収入印紙なんて思い付きもしなかったのに、レジスターから出てきた控え用の領収証にはいつもは現れない収入印紙貼付スペースが印刷されていた。
(この四角、何?)気付いた時には、お客さんは店を出てタクシーを停めようとしていた。
結局、重たい紙袋を持ったお客さんにわざわざ店まで引き返してもらった。 御迷惑おかけしました。
はーぁ、スマートじゃないなぁ。(アオキ)



 連休中の買い取りの中から梶山季之の 『せどり男爵数奇譚』を出しました。 ちくま文庫版で500円です。せっかくなのでこの本について熱く?語ろうと思っていたのですが、激しい睡魔が襲ってきたので、それについては又の機会にすることにします(僕は95年に夏目書房版が出た時に読んで、とても面白かったという記憶が残っているのですが、どんな話だったかということはほとんど憶えていなかったりもしますし)。古書業界小説の古典です(「せどり」とは掘り出し物の古書を安く買って高く転売すること、あるいはそれを生業とすること)。
(宮地)

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今日は仕事のあと根津の鳥兆で守本さんを交えてみなで飲んで、今帰ってきたところ。とても楽しかった。また飲みに行きましょう。
(神)「今日から私はさらりっと一言日記。」

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本日5月の満月。マヤ暦でも特別な満月、仏教的にもヒマラヤの麓で祭りがあるそーな?ってほんとかな。
今日はほうろう宛にはじめてお客さんからメールが来てとってもうれしかった。ながらく会っていない友人からもメールが来てうれしかった。9月に二人目の子どもを産むんだそうだが9月まで仕事をするらしい。「どうやって、産むんじゃ〜」と自分で自分につっこみを入れていたが、真鍋じゅんこさんの『産む快感』を送りつけてやろう。
(神)



友だちからメールが届いた。
仕事帰りに京浜東北線で、ふと外を覗むと群青の夕空にぽっかりとグレープフルーツの月。
思わず雄叫び、ウォォーン、ン、ン?、車内の白い目、引いてく人々、我にかえり赤らむレッド。
そんなメール。
ここ小浜では風呂を上がると雲ひとつない空に天高く青い月。口笛を吹いて遠回りして帰る道、聖なるかなこの宵、世界は銀色の光にうっすらと浮かび上がってブルー。なんていい月夜だ、海から渡ってくる風が風呂あがりの肌に心地よい。手をのばせば月に手が届きそうだ。こんな夜にはあらゆる人たちと繋がっている。どうか安らかに、おやすみなさい。すべての愛する人々よ。
(山) 

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 ゴールデン後半、宮地・アオキの4日間も無事終了。
 スッキリしないお天気に気を揉んだりもしたが、驚く程多くの方がご来店してくださり、働き甲斐のある毎日だった。お客さんがゆっくり寛いで本を見てくれていると、古本屋になってよかったなぁと胸が熱くなったりしている。
 閉店間近になってやっと品だしに取り組むが、空腹で朦朧としてきたので数冊で終わらせた。その中から2冊。

 国書刊行会「ふるさとの思い出写真集 明治・大正・昭和『銀座』」
                     小森孝之/編(S.58刊)¥3800 
 
 ギャップ出版 『パリコレ51人』 平山景子/著 ¥1000
   「花椿」元編集長が選ぶ51人。ファッションマニア必読本!(帯より抜粋)
   “ファッションマニア”という言葉、疲れた頭にウケた。

おまけの、いい話。
『谷根千同窓会 古写真帖』をお買い上げの男性。嬉しそうに「俺が写ってたの。」
(アオキ)



「今月の一冊」で紹介した『モダン都市東京』、現在「ほうろう」には在庫がない、と書きましたが、ありました。文庫版です。1000円。ショーウインドーに飾りました。
 どうしてこういうことになったかというと、以前「江戸東京関連の本の目録を作ろう」なんてことを考えたことがありまして、そのときに一旦ストックしておいたのですが、その企画自体が頓挫した後もそのままになっていた、というわけです。今日アオキが三田村鳶魚の本を探しているときに、偶然発見しました。みっともない話ですが、悪しからず。(宮地)

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みなさん、菖蒲湯につかりましたか?
文京区の銭湯は菖蒲湯やゆず湯は無料になります。
でも今日は仕事で行けないので、家風呂用に菖蒲を買いに行くつもりでした。
夕方頃になると店に来るお客さんたちの買い物袋から、シュッ、シュッと、菖蒲が顔を出していて、ちょっと焦ってきました。売れ切れちゃうかも。
嬉しいことにお店の中はお客さんで超満員。買い取りもひっきりなしで、とても買い物に出られる状況じゃない。買えないかもって思うと、どうしても買わないと気が済まなくなるのがわたしの性分。
7時、少しだけお客さんが途切れたので、財布をつかんでサミットに走る。が、無い。
7時5分、のなかストアー、間に合うかも!走る。 やっぱり無い。
外で店員さんがつぶしているのは、空になった菖蒲の段ボール。
とほほ。と思ったら、あった!台の上に最後の1束!
かくして、わたしは先の方が少々ひからびた最後の菖蒲を手に入れたのであります。
(アオキ)



 本日の品出し情報です。昨日買い取った大量の音楽本の中から雑誌を少しだけ出しました。まず、

 80年代の『ジャス批評』 15冊  各800円〜1500円

 すべて版元品切のものです(和田誠が表紙を手掛けるようになる前のもの)。値段は特集によって違います。おすすめは54号「これがジャズ・ピアノだ」。有名無名にかかわらず1アーティスト1ページ、116人の116枚のアルバムが紹介されています。しかもすべてトリオ編成のものから選ぶという強引な企画。でも個人的には昔結構お世話になったものです。今でも好きで時々聴くアルバムの中には、この特集ではじめて知った、というものが何枚もあります(たとえばマイク・ノックの『オンダス』とか)。あと、広くジャズに関する本を紹介した49号「ジャズの本」も、レコードの紹介こそありませんが役に立ちます。一緒に出した『スイング・ジャーナル』の別冊8冊ともども、新入荷棚は通さずに、直接音楽の棚に並べました。
 
 音楽以外からもう一冊、

 富士見ロマン文庫 『ジュスチーヌあるいは美徳の不幸』 マルキ・ド・サド 著 1000円

 内容については今さら説明するまでもない澁澤龍彦訳の有名な本です。しかしこのロマン文庫版は例によって金子國義がカバーをデザインしており(水色の地に黒の線で特徴ある変態的な絵が描かれ、その上に白抜きの活字が載っているというもの)、素晴らしい仕上がりとなっています。こちらは文庫新入荷の棚にあります。よろしかったら、手に取ってみてください。(宮地)

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古本屋の一日(ゴールデン・ウイーク編)

11:55 久しぶりのお天気、気分よく出勤。

12:00 開店準備中、半開きのシャッターの外から男の声「本買ってほしいんだけど」。袋の中を見るとすべてエロ本。現在成人誌の買い取りはしていない旨伝えると「上野からずっと歩いてきたんだけどさ、ここまで全然なかったんだよ、古本屋。なんとかならない?」。気の毒ではあるけれどやはり断わる。

12:15 細野晴臣を聴きながら、アイドルの写真集の品出し。カバーを雑巾で拭いて、ビニールの袋に入れ、値段を付ける。その繰り返し。比較的新しいもの中心なのだけど、いわゆるグラビア・アイドルものは知らない人ばかり(知っててもパイレーツとか。とほほ)。

13:30 昼食。今日はご飯を炊いてこなかったので、ドトールのテイクアウト。

14:30 よみせ通りの自転車屋さんに昨日修理(ブレーキ)に出しておいた愛車を取りに行く。後輪のゴムがすり減っていて、もうそろそろ取り替えないといけないそう。5000円以上かかるとのことで、ちょっと滅入る。

15:00 大口の買取り。キャスター付きのボストンバック2個に本を詰め込んだ御夫婦。そのバックはさながら宝箱のよう、次から次へと音楽の本が現われ、興奮に打ち震える(2回に分けて持ち込まれた総冊数167のうち何と111冊が音楽書。特にジャズ関連が充実!)これが呼び水となって、これ以降、ひっきりなしに買い取りが続く。店内もお客さんで賑わい出し、嬉しいやら忙しいやらでやや正気を失う。

18:30 ひと段落ついたので休憩。アオキが買っておいてくれていたお稲荷さんを食べる。食後、棚に出ていた爆笑問題『対談の七人』(600円)をパラパラめくってみると、太田・田中両氏と並んでにっこりVサインを出している小林信彦を発見。微笑ましい気分になる。

19:00 ボラ・デ・ニエベを聴きながら、文庫とハードカバーの品出し。そのなかから2冊。

 東京書籍 『ヘンデル』 クリストファー・ホグウッド 著 2500円
 文芸春秋 『山田さんの鈴虫』 庄野潤三 著 1200円

 ボラはもうずいぶん前に亡くなったキューバのピアノ弾き。いわゆるキューバ音楽とは違い、ホテルのラウンジでやるような弾き語りのスタイルなのだけど、人間味の溢れる素晴らしい唄を聴かせてくれる。今日の自分のコンディションにぴったりはまったようで、品出しがすいすい進んでいく。

21:00 ゴールデン・ウイーク中につき、まだまだ営業(普段の祝日は20時閉店)。昼間買い取ったまま積み上げてあった本を整理し、買値を「買い取りノート」に付けていく。何しろ量が多いので結構時間がかかるのだけど、モーツァルトのピアノ・コンチェルトを聴きながら、のんびりやる。

22:50 もうすぐ閉店時間。しかし、さすが大型連休、店内にはまだたくさんのお客さんが。もう少し開けておくことにする。

23:20 閉店。充実した一日。明日も晴れますように。 (宮地)

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 通勤路のハゴロモジャスミンが今年も咲き始めた。
そこを通るときだけは歩く速度を緩めて、すぅーっと、できるだけたくさんの空気を吸う。艶めいて濃厚だけれど潔い、ジャスミン独特の香りで鼻孔から肺までいっぱいに満たされる。
これがこの季節の秘かなお楽しみ。

 それにしても、さむーいゴールデンウィーク。
ゴールデンウィークといえば、子供の頃毎年楽しみにしてたのは、高輪の先の清正公(覚林寺)のお祭 で、当時の家から30分くらいの道のりを、親に連れられ、弟と時には従兄弟も一緒にウキウキ心弾ませながら歩いたものだ。5月に入ると陽射しはとたんに強くなり辺りをくっきりと色鮮やかに映し出し、縁日につく頃には汗がおでこをつたっていた。
 その印象が強いので、わたしの中でゴールデンウィークは衣替えを意味するようになっている。だから革ジャンをひっぱり出す羽目になった今年は、ちょっぴり寂しい ゴールデンウィークなのである。あしたは暑くなるのかな?
(アオキ)

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 店内の本を買われることはないけれども外のラックの週刊誌については決まって愛読の雑誌の発売曜日に買いにいらっしゃる、そんな「週刊誌の常連さん」とでも呼ぶべきお客さんが、けっこうたくさんいらっしゃいます。みなさん毎週あるいはほぼ毎日、それもだいたい決まった時間帯にいらっしゃいますから、ちょっとした顔見知りの関係になるわけで、しだいに「いらっしゃいませ」から「こんにちわ」となり時にはお天気の話や世間話しなんかもしたりして...。
 でもまあもちろんお客さんによってはどんなに長く常連でも決して親し気な接し方をされない方もいらっしゃいます。そんなお客さんのひとりと思っていた方が今夜は酩酊状態で御来店、レジでとても気持ち良さそうにおしゃべりをはじめるではありませんか。いつもはもうただお金をささっと置いて出て行ってしまわれるというのに。
 そんないつもの姿とのあまりの落差にしばし呆然となった私でしたが、考えてみるとだいたいふだんもの静かだったり人見知りだったりする人のほうがお酒を飲むとすごく明るかったりにぎやかだったりしますもんねえ。だれとは言わないけどあの人とかこの人とか...
 それでこの方はというと、ひとしきりおしゃべりが済むと気持ちよさそうに鼻唄まじりで帰っていかれました。でもまてよ。あらいけない。私お金もらうの忘れてた。
(神)



 ここダブリンから西へ60キロにあるキルデアは右も左も馬ばかり。 Year Of The Horse の我輩としては、もう毎日が興奮の日々てなもんだ。さて、‘ほうろう’を遠く離れてつかの間、日本から大変なニュースが飛び込んでまいった。なんとあの、今年の牡馬クラシック三冠まちがいなしと誰もが(判官びいきの我輩までもが)認めざるをえない皐月賞馬アグネスタキオンが、左前足の浅屈腱炎で半年の休養入り。う〜〜ん、そうなるとこうしちゃおれん、京都新聞杯とプリンシパルステークスには帰らねばならん。空いた河内がダイタクバートラムで本気になれば、東にゃデルマカポネがいる。この二頭がどのようにダービーへ進んで来るのかしっかりと見定めねば。今年はオークスだけだと思ってたクラシック(もちろんムーンライトタンゴとオイワケヒカリ)、ここにきてがぜん盛り上がってきたぞ。よし。帰ろう。さよなら!キルデア! ハロー!エアヴァルジャン!! 
 Even if we were just Dancin' In The Dark ......
(タキオンの強さに惚れ込んだ方々には申し訳ないけれど)
(山)

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 このゴールデンウィークのほうろうは半分ずつで人員交代。前半を山崎・神原組、3日以降を宮地・青木組で分担、休まず営業いたしやす。いやしかし天気悪いし寒いし、せっかくお休みでもどこにも遊びに行く気になりませんねえ...そんな人はどうぞほうろうにいらして下さい。連休を読書して過ごすってのが実は一番いいかもしれない、なんて私なら思います。
 今日は大版の美術書をがしがし仕上げました。たとえば、集英社『ヴァンタン浮世絵大系』全17巻のうち15册。、集英社『世界の博物館』全22巻+別巻、福武書店『オックスフォードカラー英和大辞典』全8巻など。こういった大版ものはとにかく重たいので、ほこりを払ったり雑巾でふいたりの手入れ作業に少々腕力を要します。ましてや棚上の高い場所にきれいに並べようなんて思ったらけっこう体力使うんですよ。元気なときしかできない仕事です。ていうか、こういう仕事しながら「あ、今日はけっこう体調いいんだな、あたし」とか思うわけです。でも、まあ今日これらに値段をつけて品出し作業をしたのは、旅に出たってつもりになってる山崎だったんですけどね。  
(神)



「今月の一冊」更新しました。お暇なときにでも読んでください。(宮地)

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