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日々録   2002年1月

 仕事をちょっとだけサボって読んだ本について。

 文春文庫 『日本の町』 丸谷才一・山崎正和 著 300円

 何を隠そう、僕は丸谷才一のファンでして、品出しする時など、丸谷さんの本があったりするとついつい読んでしまうのですが、これもそう。
 この本は、丸谷、山崎の両氏が日本の中から八つの町を選び、共にそこを訪れ、「歩き、見、感じ、考え、食べ、飲み、それからおもむろに語り始める」(この部分、川本三郎の解説より)といったものです。選ばれたのは、金沢、小樽、宇和島、長崎、西宮・芦屋、弘前、松江、そして東京。物識りのこのお二人が、肩ひじ張らずにああだこうだとやるわけですから、まあつまらないわけはないのですが、ほんと、面白いです。目からうろこ落ちまくり、思わず膝を叩きまくり、といった感じ。
 実はこの本、前にも一度入ってきたことがあって、その時は「東京」の項を読んだのですが、今日は「金沢」を読みました。こんな風に始まります。

 丸谷 前田利家という人は美濃稲生の戦いで片目になったんだそうですね。戦闘の最中に右の目の下に矢が当った。それを自分で引き抜いて戦い続けたという武勇伝があるんです。ところが肖像画には全部両目で描かせた。ぼくは前田利家というといつもこの話を妙に思い出すんですよ。同じ頃の戦国武将、伊達正宗、あの人は片目で有名でしょう。あの人の肖像画は片目じゃないかな。
 山崎 なにしろ独眼竜というのが売り物になっていますからね、あの人は。
 丸谷 ええ。二人とも片目なのに、一人は片目を売り物にする。もう一人はそれを隠す。そういう前田利家の心の配り方になにかみやびやかなものを感じるんですよ。
 山崎 なるほど。うまいところから話を始めるなあ。(笑)
 丸谷 こういう話と、金沢という町の感じがなんか関係があるんじゃないかと思うんですが、どうですか。

 どうです。先を読んでみたくなりませんか? 読みたくなった方は当店まで。文庫新入荷棚にあります。
(宮地)

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 仕事から帰って、『ニュース23』を観ていたら、「ホームレスが増加している」という特集をやっていました。大都市では食べられなくなった彼らが地方都市へ流れているという内容で、岡山での取材でした。その中の一人の発言によると、2000年頃までは家庭でゴミとして出される本を拾って古本屋に持っていくことでお金を稼いでいたようなのですが、最近では空き缶を拾ってそれをスクラップ工場に持っていくことで生活しているそうです。そちらの方が割がいいから(古本は当たり外れがあって収入が一定しないから)ということのようです。うちの店にもちょっと前までは本を拾って持ってくる決った人たちが何人かいたのですが、こういう話を聞いてふと考えてみると、最近彼らは全然姿を現わさなくなっているのですね。「ああ、あの人たちも今頃空き缶拾っているのかなぁ」と思うと、何だか(いろんな意味で)切ない気持ちになったのでした。

(宮地)

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 なかなか完治せぬ忌まわしい風邪にケリをつけるため木、金、土と休み、今日は4日ぶりの出勤。みなに迷惑掛けてしまったなぁと反省しつつ売上げノートを見れば、ひょっとして私が貧乏神?そこには一点の曇りもない売上げ。
 あぁ複雑・・・。

 12時より、春に創刊予定のムックの取材を受ける。テーマは“お弁当見せて”。
 
 コーナー担当のライターの熊谷直子さんが『ウォーターマガジン』のほうろう日記を読んで、この人お弁当作ってるかも?と思って今月初めに電話してきてくれたのだけど、面識のない二人が初めての電話で「ちゃんとしたお弁当作るのはたまにで、普段は白いご飯だけ持って行って近所の惣菜屋さんでおかず買ってます。」「あ、白いご飯ですか・・・。」なんて会話してるのがなんだか可笑しくて、私はそんな空気をつくり出す熊谷さんを気に入ってしまいました。
 
 そして本日、昨夜からの雨が嘘のようにピタッと止んで青い空が広がり始めた頃、店の奥では私のお弁当箱の蓋が開けられたのであります。中身は麦入りご飯に、焼き鮭、小松菜とお揚げのお浸し、卵焼き。
 熊谷さんが私に、お気に入りのお惣菜屋さん、家での食事のこと、仕事のことなど取材している間、カメラマンの高橋進さんはいろいろと角度を変え、拙弁当を美味しそうに撮ってくれていました。最後は私がお弁当持ってるところを撮って終了。「はい、カメラ目線でお願いします!」と熊谷さんと高橋さんが笑顔で言うのだけれど、この3日間宮地と病院の先生にしか会ってなかった私はなんだかガチガチに緊張してしまったのであります。まだまだ小物なのだ。 でも私もこの歳になってやっと、いろいろな仕事の見えないところの大変さが少しは解るようになったので、嘘のない記事を書こうとする熊谷さんの姿勢や、被写体に向う高橋さんの後ろ姿に好感を持ちました。
 二人が帰った後、照明でカピカピに乾いてしまったご飯を食べながら(お約束!)、もっとこんな風に答えれば良かったななどと応用の利かない頭を嘆いたりしたけれど、楽しい体験でありました。出来上がるのが楽しみだ!
(アオキ)

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 最近、枕元に岩波文庫の『聊斎志異』(の上巻・赤40-1)を置いてます。中国の不思議な昔話を集めたものなのですが、現実世界とそうでない世界(仙人とか化け物とか)の境目があいまいで、ふわふわとして肩の力が抜けます。ひとつひとつの話が数ページなので夜更かしする心配もないし、読んでいると適当に眠たくなるし、浮き世離れした夢でも見られそうな気がして、わくわくしてきます(まだ見てないですけどね)。南伸坊さんがやはりこんな感じの中国のお話を題材に取った、絵本ともマンガともつかない本を出しているのですが、昔店に入ってきた時読んだその本のことを思い出しました(気になったので調べてみると、それは『チャイナ・ファンタジー』という本で、現在は『仙人の壺』という題に変更になって新潮文庫から出ているようです。これもお薦めですね)。

(宮地)

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「ジョージ・・ハリスンの夢をみてた。」という寝言を夕べ私が言ったらしいのですが、そんなこと言った覚えはないし、夢だって憶えてないよ。見たのなら憶えていたかったっす。
最近私の中では"All Things Must Pass"のジョージが流行ってるんだもんね。私のジョージ。
と、思っていたらジョージは私の中だけで流行ってるんじゃあなかった。
今イギリスでは"My Sweet Lord"ニューセンチュリーバージョンがチャート1位なんだと新聞に載っていました。
(神)

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 今日、ストーブの修理が終りました。燃焼部分の部品が駄目になっていたのですが、そうなった原因は夏を越した灯油を使っていたことにあったようです。少なくとも大きな要因のひとつであったことは間違いない、と。使わない時期にストーブのタンク内に灯油を残しておかないこと、および前シーズンの灯油を使わないことが、故障を防ぐために最低限しなくてはならないことだそうです。僕たちほうろうのメンバーは誰一人としてそんなこと知らなかったのだけど、実は世間では常識なのかしら?

 さて、ここからは個人的な話。
 日曜日に本駒込図書館で借りたリヒテル(というピアニスト)のCDがきっかけとなって、今週はプロコフィエフの音楽をよく聴いています。リヒテルのは『20世紀ピアノ音楽の夕べ』という2枚組(POCL-1272/3)で、その巻頭にソナタの2番が入っていて、これがとてもよかったのです。僕にとってプロコフィエフといえば、ピアノ・ソナタの7番とピアノ協奏曲の3番、それと『ロミオとジュリエット』のピアノ編曲版が3本柱で、あと『束の間の幻影』も好き、といった感じだったのですが、新たに好きな曲(あるいは演奏)を発見できたことがとても嬉しく、その余勢を駆って、手持ちのものを聴き直したり新たに借りてきたり、取っかえ引っかえやっているわけです。プロコフィエフのピアノ曲の、鋭角的無機的でありながら叙情的でもあるところが僕は好きで、1年に何回か突然聴きたくなるのですが、今回のはそのなかでも大きな波になりそうで楽しみです。

(宮地)

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雪印に腹が立つゾ!
オーストラリアの畜産家が丹誠こめて育てた牛。
その牛肉は、遥か日本までわざわざ運ばれて来た。
一人分一食100グラムとしたら13万8千食分もの食べ物を、お金だまし取る為に灰にしようとした。
こんな心根の人間が食品会社の管理職。
雪印は日本の酪農家の苦しみも傍で見て知っているはず。

実はわが家では、食中毒事件の後の雪印の対応に腹立ったので (のらりくらりの挙句の果てに、コマーシャルで原田使うな!) 静かに不買運動をしていたのですが、これでほんとに永遠にサヨナラ〜ですね。
(アオキ)

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 壊れた店のストーブは今日修理を依頼しました。部品代4600円に出張&技術料5000円かかるそうです。安いのか高いのかよくわかりませんが、まあ仕方ありません。

 ところで、先月故障したわが家の電気炊飯器の方は、去年のうちに無事修理が終り、今では毎日元気に働いています。この炊飯器はタイガーの製品なのですが、壊れてから直ってくるまでの対応はとても見事でした。感謝の気持ちも込めてそれについてちょっと書きます。

 1. 12月のある晩、突然「炊飯」ボタンが反応しなくなり、故障が判明。
 2. 翌日、タイガーの相談室に電話、事情を説明。代わりの炊飯器はあるかと訊かれ「ない」と答える。
 3. さらにその翌日、代わりの炊飯器が宅急便で届く。それと交換にわが家の炊飯器を宅急便の人に渡す。
 4. そのまた翌日、タイガーより電話。故障箇所と修理費用についての説明を受ける。
 5. 一週間ほど後、修理が完了した旨の連絡を受ける。
 6. その翌日、宅急便で炊飯器帰還。宅急便の人に修理代金を支払い、借りていた炊飯器を返す。

 と、以上のようなシステムになっていて、炊飯器が使えなかったのは正味2日で済みました。ちなみに費用は、部品がいくつかで4500円と技術料2500円の合わせて7000円に消費税。宅急便のお金はすべてあちら持ちでしたし、代わりの炊飯器のレンタル料もタダ。10年ほど前にディスクマンが壊れた時のことを考えると(修理費用12000円。持込み。2週間ほどかかった。もちろん代わりの機械など貸してはくれない)、びっくりするぐらい良心的なのでした。たとえば象印がどういう対応なのかは知りませんが、個人的には「炊飯器買うならこれからもタイガー」と心に誓ったのでした(それじゃあ、企業の思うつぼなのかもしれないけど、それでもいいのだ)。

(宮地)

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 昼過ぎくらいから風が強まってきたなと思ってたら、夕方、雷を合図に嵐になった。視界悪し、道路の対岸が見えない。

 店のガラス扉は立付けが悪く閉じても4、5センチの隙間がある。今日のように風も強いとそこから容赦なく雨が吹込んできてしまうので、宮地は必死に扉を押さえていた。その前傾姿勢たるや尋常でない風の強さを物語っていて、ちょっと怖かった。

 暫くして、少し風が弱まりレジに戻ったところに、ずぶ濡れになった学生が制服からボタボタ雨を滴らせやってきて、アクションコミックの『軍鶏』を5冊買っていった。「傘貸しましょうか?」という宮地の問いかけを断わり「床濡らしちゃってすみません。」と彼は微笑み、また雨の中に自転車で消えていった。そう、彼は正に嵐のさなか『軍鶏』目指して自転車を飛ばして来たのだった・・・。彼の身を案じながら、私たちは口もきけずに彼を見送った。

 それからまた1時間ほどたった頃だろうか。私服に着替えた彼がまたやって来て、残りの『軍鶏』を全部買っていった。

 彼の後ろ姿に宮地がぽつりと呟いた。「若いって凄いな・・・」
(アオキ)

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今日、神原も風邪を召したよう。
でもアオキの風邪とは症状が違うので、うつされたわけではない。身体の節々の痛みと、お腹にきていて、熱があるようで。
ここんとこ休みの日は遊びの約束いっぱいで、明日も休みなのだが知り合いと午後から本郷の蕎麦屋に飲みに行くことになっており、今夜中に寝て治すんだっ、明日の朝だめなら医者行って痛み止めの薬をもらってでも行くんだと、現代人が身体をダメにする典型になっとる。
野口晴哉の『風邪の効用』、あなたの担当でしょう。
(山)


どうやらこの冬、エンドレスに元気一杯なのはわっし一人になるだろう宣言。
(アキラ)

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 今場所は全然相撲を観ていません。今の仕事を始めてからは、観る機会がめっきりと減っています。残念です。でも、明日はお休みなので、久しぶりにのんびりと観ようかと思っています(もちろんテレビですけど)。琴光喜の応援をするのだ!

(宮地)

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 店のストーブがとうとうイカれてしまったようです。

 買ってから5年ほどになるこの灯油ストーブ、ここのところどうも調子が悪く、やたらとピーピー鳴いていました。「換気しろ!」というサインなのですが、しばらく換気しても再点火後15分もするとまたすぐピーピー。いい加減うんざりしていたところ、先程連絡が入り、本日僕が帰宅した後、とうとう黒い煙を吐いたそうです。大事に至らなくて良かったと胸をなで下ろしていますが、明日からしばらくは店の奥で使用していたもう1台のみの稼動になるので、少し寒いかもしれません。どうか暖かい格好でご来店くださりますよう、お願いいたします。

(宮地)

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ほんとに今冬の風邪はしつこいぞ!
暮から患い始めて、もうそろそろひとつきというのに。

喉の腫れ→悪寒→発熱→解熱→鼻水→喉の腫れ→咳→咳→咳・・・

という具合にエンドレス。
ここいらで正念入替えて立ち向かおうと、昨日は一日仕事を休んで床に伏せた。
しかし風邪は治らず、夜になって今度は何の因果か目が充血し始めた。
こうなってくるともう、まじないの方が効くのかもわからん。

けっこうつらいよ。
みなさん、お身体にはくれぐれも気を付けて。
(アオキ)

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 3時過ぎ、遅番で出勤すると、ショーウインドーのチェーホフ全集に「売約済み」の札が!すぐに棚から下げてしまうのもちょっと寂しいということで、しばらくはこの状態で並べておくことにしました。いずれにしても早速買い手が決まって、とてもうれしい。

 以下は昨日書ききれなかった新着本です。立原道造は詩の棚に、他のものは新入荷棚にあります。

 勁草書房 『リヒャルト・ヴァーグナー わが生涯』 10000円 (初版・函)
 角川書店 『立原道造全集』 第1巻 詩集1 4000円 (初版・函B・月報)
  〃      〃     第2巻 詩集2 3500円 (   〃   )
  〃      〃     第3巻 物語  4000円 (   〃   )
 新潮社 『雀の卵 その他』 永井龍男 著 2500円 (初版・帯・函)
 講談社 『秋 その他』     〃    2000円 (  〃   ) 
  〃  『わが切抜帖より』   〃    2000円 (  〃   )
  〃  『夕ごころ』      〃    1500円B (初版・函・帯・背ヤケ)
 修道社 『世界紀行文学全集』 第3巻 イギリス 2000円 (初版・函・月報)

(宮地)

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 今日は第3火曜日、定休日です。シャッターを閉め切った店内で、話し合いをしたり在庫整理をしたりするわけですが、今月はあまり相談することもなく、品出し中心の一日となりました。天井の蛍光灯を取り付ける器具が昨年末に壊れて、ここのところ店内がやや暗かったのですが、よみせ通りの不二テレビさんに来ていただいて店に明るさが戻ったのが、今日最大の収穫。すっとしました。

 僕個人の今日最大の仕事はショーウインドーの本の一新。ここしばらく料理の本が並んでいたのですが、がらりと趣向を変えて文芸書にしてみました。一昨日出した全集3セットに、今日新たに品出ししたものを交えて飾ってみました。
 
 話の特集 『深沢七郎ライブ』 5000円 (限定出版・初版・函)
 筑摩書房 『藤枝静男作品集』 4000円 B(初版・函・付録つき)
 講談社 『欣求浄土』 藤枝静男 著 2800円 (初版・帯ヤケ・函)
  〃  『愛国者たち』  〃    3500円 (初版・帯・函)
  〃  『寓目愚談』   〃    3000円 (  〃   )
 中央公論社 『岸辺のない海』 金井美恵子 著 3000円 (初版・帯)
 講談社 『プラトン的恋愛』    〃     2000円 ( 〃  )
 新潮社 『愛の生活』       〃     800円 B
 集英社 『天門』 石川淳 著 1500円 (初版・帯・函)
  〃  『六道遊行』 〃   1500円 (  〃   )

 以上が、今日品出ししたもののうち、ショーウインドーに陳列したものです。新入荷棚およびその他の棚に並べたものについては、明日書きます。 
 
(宮地)

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成人式。
昨日の沖縄をはじめ今年も各地で荒れてるようだけど、今夜、谷中ではいい成人式を見た。
何かいろいろあって、せっかく借りた振袖なのに結局一日袖を通すことなく終わってしまった新成人に、近所の仲間たちが心配して集まって説得して説教もして、着付けをしてあげられる者もいたし着付けのために部屋を提供してあげられる者もいたしその部屋で記念写真を写真館並みにしてあげられるプロのカメラマンもいたしで、わっしら山神は、店閉めていつもの溜まり場で待っているだけというおいしいとこだけの立場なれど、ちょうど日付け改まって15日、元来の成人の日になってちょっと後に新成人ふだんのはっちゃき娘はどこへやら、粛々と、ご登場。
彼女の父親が亡くなって以後、彼女のことを父親がわり母親がわりに見守って来た大人たちを見ていると、普通の常識的な大人たちから見れば何かと問題の多いコに映るやもしれぬが今夜そのとき、彼女はきっと他のどんな新成人たちよりも多くの大切な<大人になるしるし>を受け取ったに違いないと思う。
天にいる彼女の母親父親も、目を潤せて見守ったことだろう。
(山)

成人式。
そんな光景を見ていると、
ひとつわっしも成人してみようかね。
(アキラ)

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 今日はドドーンと大物を出しました。

 東京創元社 『バルザック全集』全20巻 28000円
        (月報揃い、8・11巻以外初版、7・9巻しみ有りB)
 中央公論社 『チェーホフ全集』全16巻+別巻2 17500円
        (月報揃い、8巻しみ有りB)
 新潮社 『カフカ全集』全12巻 30000円(初版、月報揃い)

 バルザック全集は最初に出た銀色の函に入っている方です。本としての佇まいということでは、後から出た全26巻のものよりこちらの方でしょう。

 以下の『ナンバー』は個人的に思い入れがあり、少々高めです。「別に高くはないよ」という方に買っていただけると嬉しいです。
  
 文藝春秋 『Sports Graphic Number』 各1000円
  169号(1987/4/20) 巨人-中日 1162回目の死闘(表紙:星野仙一)
  179号(1987/9/20) 星野中日特集「竜の季節」(表紙:近藤真一)
  204号(1988/10/5) 大特集星野中日「竜がきた」(表紙:星野仙一) 

(宮地)

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五号荘の冬の朝は木造特有の冷えきったすきま風冷気と共に朝の目覚めが訪れる。
日々これ毎朝トイレの取り合い明け方に、冬はかれこれ睡眠不足な気がする。すなわちその間、30分から1時間。
ところがとりわけて寒い朝ならともかくも、ゆうべのような暖かな宵の明くる朝に、なぜにこんなにはなはだしい遅刻をしてしまったのか。
の考察数行で。
それはうっかり甘くみてしまうから。
かわりばんこにトイレに行って布団にもぐり直してぬくぬくしているお互いが、いつもなら寒くて二度寝などできずに起きてゆくところ故、今朝も大丈夫相手が起きていてくれてるから、も少しこの布団で幸せでいられるよ。
と、二人してのほほんと二度寝してしまってばどうすりゃしゃんせ。目覚ましもかけずにすやすやと、上のKさんちから聞こえる「ほんまもん」のテーマも安らかに、あぁ、二人して眠っちまったようなのです。
もしかして、開店時間にいらしてたやもしれぬ小森くんと小田木さん、伴野さんや大切なコンさん、また、私の知らないところで「なんだぁ?休みかぁ?いいかげんなもんだなぁ」と呆れられたみなみなさま、ほんとうに、申し訳ございませんでした。
(山)


いや、まじ、やばいって。
「ええじゃないか」なんて言えない。
(アキラ)

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 家を出る直前、ふと思い立って、エリック・ドルフィーの『コンプリート・プレスティッジ・レコーディングス』を鞄に入れました。CD9枚組の箱です。ドルフィーは僕の大好きなジャズ・ミュージシャンで、アルト・サックスとバス・クラリネットとフルートを吹くのですが、そんな訳で今日の店内は(少なくとも僕のいた間は)ずっとブヒブヒ、ピーヒャラといった感じでした。買ってもう随分経つのに、通してずっと聴いたのは初めてのことで、いろいろ発見などもあり、楽しかったです。

 ところで、なぜ「ふと思い立った」か?ということを自分なりに考えてみると、それは昨日、棚の整理をしていた時に手に取って、パラパラと目を通した、寺島靖国というジャズ評論家(吉祥寺のジャズ喫茶『メグ』の店主)の文庫本のせいです。いわゆるレコード・ガイド本なのですが、わざわざ「どこが良いのか分からないレコード」といったコーナーが設けてあって、ドルフィーの傑作『アウト・トゥ・ランチ』をボロクソに貶していたのです。愛の感じられない、書き手だけが良い気分になっているような文章に、「こん畜生!」と腹が立ったのですが、きっとその時の怒りが、今朝出かけるときに蘇ってきて、「今日はドルフィー聴くぞ!」ということになったというわけです。

 結果オーライ?の一日の報告でした。(宮地)

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 いつか読みたいと思っていながら、何となく読めずにいる本というのが結構あるものですが、この正月、そのうちのひとつにようやく手を着けることができました。北村薫の<円紫師匠と私>シリーズです。

 こんなに素晴らしい小説を発表から10年以上もの間読まずにいたなんて!

 大晦日の晩、店を閉めた後、名古屋へ帰る列車の中で読む本を物色している時に、シリーズ第1作の『空飛ぶ馬』と目が合いました。「ああ、そうだ」という感じでリュックに入れて大正解。今回読み始めていなかったら、また何年か先になったかもしれませんから。名古屋にて早々に読み終え、続きが読みたくてたまらず、もちろん本屋に行けば買えるのですが、店に戻れば只で読めるものにお金を払うのも惜しく、悶々とし、結局我慢し、東京に戻ってようやく続きに取りかかりました。『夜の蝉』『秋の花』とゆっくり味わい、残すところは(とりあえず)『六の宮の姫君』『朝霧』の2冊。読み尽くすのが勿体ないような、でも一刻も早く読みたいような。もちろん読んじゃうんですけどね。

 さて、本当はここで「こうこうこういった小説ですよ」といったことを説明するべきなのでしょうけど、長くなってしまうし時間も惜しい(早く続きを読みたい!)ので、今回は省きます。ひとことだけ言うなら「心の深いところに届く推理小説」といったところでしょうか。ともかく未読の方には強くお薦めします。創元推理文庫です(『朝霧』のみ、たぶん未文庫化)。

(宮地)

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 おとといの日々録に書かれている「もよおす男」はもしや○○じゃないか?と、関係者筋から多くの反響が寄せられました。(ほんとはメール2通ですが。)みんな読んでくれているんだぁと、感慨無量であります。ありがとうございます。しかしながら、お客様に無断でお答えするわけにはまいりませんので悪しからず。ご理解ください。(笑)

 昼間、お茶の水のエコロジーショップ“GAIA”で働く中澤さんがご来店。彼女は知合いから借りた3反の畑に通いながら仲間達と野菜作りをしていて、今月のGAIA瓦版(GAIA店頭で配布)の表紙を飾る写真、ワサワサと元気な葉っぱを付けた人参は、その畑で収穫したのだそうです。
「人参を掘る時はね、先ず葉の根元の土を少し掘って、少しだけ顔を出した人参をにぎってクルッと回すとポキッていうような音がするから、それからスポッて抜くの!それがとても楽しいの!」
 そう教えてくれた時の中澤さんの、幸せそうな、なんとも言えない豊かな笑顔がとても素敵でした。貸農園みたいなのに憧れるけど、電車で行くような場所じゃ通いきれないだろうしな、なんて常々考えてる私には刺激的な話でありました。そして私の中では千駄木農園なんて野望が果てしなく広がっちゃうのです。
 ところで3反って・・・と手元の岩波の辞書を引いてみる。
1反=300歩(ぶ)、1歩=1坪ってことは、300×3=900歩。900×2=1800畳!
校庭みたいに広いの!って言ってたけど、数字からはとても想像できないや。
(アオキ)

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山神は3日間の正月休みを終えて今日復帰。
3日なんてあっというまなのだけど、きのう神の実家の我孫子から戻って日暮里駅に降り立つと、なんかとてつもなく久しぶりに帰って来た感が強かったのは不思議。世の中がすでに平常通りに戻っている月曜日の気配が、休みの間ずっと飲んだくれてたよこしまな身体に浦島太郎な疲労をよこしたのだろうか。でもそんな気分で谷中霊園をてれてれ歩く夕暮れは心地よいものである。正月休みの終わりは、いろんなことを考えさせられる。いつのまにか、家族がみんなで集まることに面倒くさいと思わなくなっていたものだ。も少し若い頃は苦手だったのだが。いいもんだな、正月。
さて、飲んだくれつつ方々を慌ただしく行き来した休みなのであったが、今日からは切り替えてさっさと仕事をこなさないといけないのだ。この恐ろしい不況風に曝されたまま、今のままでは大変なことになってしまう。1册でも多く誰かの手に渡るよう頑張ろう。今年は年男。YEAR OF THE HORSE。馬車馬の如く。でもいきなり休み疲れ。支離滅裂。ほんとは来年の正月は店を閉めていられるように。家族が集えるのはいいことだ。
(山)



今夜はベストヒットTVで大笑い。ゲストトークの総集編(未公開)で、見逃していたCHARAを見れたのが嬉しい。でもいちばん好きなマシューのピアノ弾き語りがなかったのは残念だ。マシューは玄人にも受けがいいようである。
(アキラ)

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日々録の読者で、この正月に初めて実物の店に来てくれた宮地の学生時代の友人がこんな風に褒めてくれた。
「ゆっくり出来ていいね。ウンコしたくならない店だね。」
彼は音楽誌の編集という仕事をしているにもかかわらず、本屋に行くともよおしてしまうんだと笑っていた。でも一般的にそういう人は多いらしい。私も身に覚えがある。
ある説では、印刷のインクの匂いが便意中枢に何らかの刺激を与えてしまうといわれているから、古本屋では影響が少ないのかもしれないけれど、ひとりでも多くの人がもよおさずに寛いでくれた方がいいに決ってるもんね。
ウンコしたくならない店!古書ほうろう・・・新しい売り?


さて、今日私はやっとスイッチが入って、年末に入荷した詩人佐藤わこの新譜『Gospel』を初めて聴いた。

■1999年1月9日に一度だけリーディングされた幻の名作が、スタジオCDで復刻!■
           プロデュース:カワグチタケシ
           制作・提供:プリシラレーベル

なんだかすごく好くて、結局昼夜2回ずつ聴いた。彼女は自他共に認める(?)“魔女”。しかし彼女の淀みない声は魔女のイメージからほど遠い。いや、魔女だからこそなのか。透明感があってどことなく少年を感じさせる声。強さと弱さを併せ持つ声。
朗読の後ろで流れる曲、音、赤い服着た少女の懐古的写真のジャケットもセンスいい!(この少女わこさんかなぁ?)
当店にて1500円で発売中です。お薦め!
(アオキ)

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「今月の一冊」で紹介した『野分酒場』は今日売れていきました。あっという間でした。
(宮地)

快晴。
子どもの頃からお正月の東京の静けさが好きでした。
冷たく澄んだ空気に、車一台、一台の音がすーっと吸い込まれていく静けさです。
そのすーっという車の音も、心なしか優しい気がします。
空気が悪いとか、人が多すぎるとか、忙し過ぎる町だとか言われ続けた(私も言ってきたが)我がふる里東京の、ほんの束の間見せる静かな顔です。

長めの正月休みの人も明日からは仕事ですね。いよいよ日常が戻ってきます。

昨日も今日も思っていたより多くのお客さんで店内は賑わっていて、気持ちの良い仕事始めでした。
正月休みの間は、売れていく本の顔ぶれがいつもとはちょっと違う気がします。こんな風に違うと具体的に上手く説明は出来ないのですが、いい本だけど売れないなぁという本が拾われていくのです。何かに追われずに本探しに没頭できるからでしょうか。

さて、今日の品出しです。
小学館 写真集『森案内』 細川剛 2200円
文藝春秋 『旅する巨人』 佐野眞一/著 1100円
廣済堂 『江戸いまむかしなぞとき散歩』 江戸を歩く会/編 1000円
作品社 日本の名随筆別巻94『江戸』 田中優子/編 1100円
BI PRESS 『文房具と旅をしよう』
      スコス・ステ−ショナリ−ズ・カフェ 寺村栄次・浅井良子/著 900円

スコス・ステ−ショナリ−ズ・カフェは、本郷にある海外の文房具を扱うお店。昨日買い取った雑誌『Olive』に載ってて、要チェック!と思ってたら、今日の買取でお店の方が書いた本が入ってきました。HPには不忍池の鴨日記なんてゆうのもあって、ほのぼのいい感じです。お店は本郷通りから菊坂をちょっと入った右側みたいです。カフェって書いてあるけど、カフェはないみたいです。
(アオキ)

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正月休みでまた〜りした脳みそがもとどおりにならず、もどかしくもあり、ただ眠くもある。
みなさん、明けましておめでとうございます。
今年も、谷根千ねっとと古書ほうろうをよろしくお願い申し上げます。

今月の一冊の『野分酒場』私も読みました。テンポが好くて楽しく読めます。ご一読あれ。
(アオキ)


 今日は、途中、店番をアオキに任せて、『大好き沖縄』の新年会に練馬まで行ってきました。

『大好き沖縄』はその名の通り、沖縄好きの人たちが集まってつくっている同人誌なのですが、うちの店でも縁あって去年から置かせてもらっているものです。おもに読者の人たちの投稿によってなりたっていて、ディープな記事や耳より情報が載っています。
 さて、会の方は、今年で4回目なのだそうですが、100人近くの人が集まり盛会でした。開会後間もない段階で壇上に上げられ、自己紹介(というかお店の紹介)をすることになってしまい、とても緊張してしまいましたが、途中、唄や踊りなどもあり、楽しく過ごせました。たくさん差し入れられていた10年ものの古酒を、仕事で店に戻る都合上、ほとんど飲めなかったのは残念でしたけど。
(宮地)

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今日で山神の正月出勤完了。
明日は実家に帰るつもり。
閉店後、初音湯してから晩ごはんはお好み焼き小奈やさんへ。
と、そこには、ここ谷根千ねっと管理人の守本氏が!同級生ら3人と新年飲みのご様子。さすがです。日本酒かなり開いてます。いい感じ!
さらにそのとなりのテーブルには、ボンフォト社長のりさんと、カメラマンのまっちゃん、マルハバ藤原君が!おお、かえってきた釜山港!マルハバ!
守本氏、ボンフォト両テーブルと入れ違いで、今度は箱根駅伝からもどったカメラマンのコバちゃんが現れ、さらにはとん鈴マスター他常連のみなとも合流。
つながっている。

みなみなさま、本年もどうかよろしくお願いいたします。
(神)


ういぃっす
(いかりや風 アキラ)

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快晴。少し早く起きて出勤前に神田明神へ。
神田明神は商売繁盛の御利益があると聞いていただけのことはあって、お守りやお札、熊手などの品揃え(?)が豊富。お参りのあと、商売繁盛、賭け事、勝負事のために、鏑矢を求める。初穂料1500円。
それから三河屋の甘酒を1杯やって、大鳥居の脇にある天野屋で甘酒まんじゅう6個入りを買う。
(神)


聖橋はよい橋だ。湯島聖堂の緑と電気街のビル群、振り返るとニコライ聖堂。電車もいっぱい走っている。
快晴の空を仰いでぼーっとしている出勤前のひとときがあってもええじゃないか。
今日は『愛と青春の宝塚』に夢中だ。もう、リュータンが最高なのである。あの驕りっぷり、魅せっぷり、このひと瞬間を永遠に、命の懸けっぷり。もう久しぶりに、惚れた。あの松坂牛のサシの入りよう、わっしもあやかりたいものである。トモもいい。現代ならパーキンソン病にちがいない。もうそんなに走るなっ。エリもいい女なんだけどづらをなんとかしてくれ。ユースケあいかわらずよしっ。ときに春花って誰だ。タッチー、後編でリュータンを死なすんじゃないぞ。ふう。小さいころ、ヅカファンおふくろにときどき連れられて日比谷に観に行った、頃のおふくろ本人より夢中になっている今夜やあとひと晩。ええじゃないか。
(アキラ)

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あけましておめでとうございます。
本日、初音湯にて朝湯してから初出勤の山神です。
この三が日は、3枚組CD『日本のポップスの先駆者たち、服部良一/僕の音楽人生』など口ずさみながら、みなさまのご来店をお待ちしております。
「流線型ジャズ」「おしゃれ娘」「ロッパ南へ行く」「東京ブギウギ」「恋のアマリリス」「カスタネットタンゴ」「銀座カンカン娘」「東京ベベ」「アキラのええじゃないか」etc
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
(神)
「みなみ〜へ〜、みなみ〜へ〜、みなみなみなみ〜へ〜」


謹賀新年

旧年中は皆々様の格別なるお引き立てを賜り、誠にありがとうございました。
さて、21世紀と共に谷根千ねっとほうろうページのスタートの年でもありました昨年は、長い景気の低迷と同時多発テロに伴う新たな戦争のはじまりという社会不安もありましたが、ほうろうは一応元気に頑張っています。これもひとえに皆様のごひいきの賜物と心より感謝申し上げる次第です。
本年も、引き続きご愛顧・お引き立てのほど、宜しくお願い申し上げます。

谷中銀座の広告を見ながらごあいさつ。
三が日は、内親王 敬宮愛子様 御誕生も祝しまして、“A CHIEFTAINS CELEBRATION”よりむしろ“DR.JOHN'S GUMBO”を口ずさみながら、みなさまのご来店をお待ちしたいと存じます。
(アキラ)
「ときんばう、ひあなう(ひあなう)、ひあなう(ひあなう)、あいこあいこあんで〜い」

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