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日々録   2003年4月

 今日は遅番だったのですが、土曜日サッカー(大宮)に行って遅刻した分を補うため13時過ぎに出勤。途中やや中だるみしましたが、こんな天気だったこともあり、サクサク品出ししました。これといって特記するようなものはないのですが、量的には充実の一日。中公の「世界の名著」42冊バラ売り(状態ぼちぼちのもの各1冊500円)とかいろいろです。ゴールデン・ウイークは晴れるようですし、1冊1冊「売れろ!売れろ!」と念を入れて出しました。

 夜になって、買取りで入ってきた『Rockin'on』の5月号を見ていたら、ストーンズの来日コンサートの詳細レポートが載ってました。演奏された曲の中には思わぬものも入っていて、「だったら行きたかったよ」と思ってみたり、「それにしても高いよ」とグチってみたり、そんなこんなでひとり盛り上がってきて、武道館の模様をCDを取っ替え引っ替えして再現してみました(持ってない曲は飛ばしました)。『Let It Bleed』のA面ラスト2曲連チャンとか「Can't You Hear Me Knocking」とか、正直羨ましいですね。あと武道館では演らなかったようですが「Monkey Man」。あれ生で聴いてたら、きっとどうかなっちゃってたと思うから、まあ良かったのかもしれないけど。

(宮地)

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 ショーウインドウを一新しました。『ローリングストーン日本版』は店内に下げて、最近入荷した『Bad News』(1冊800円)と、前から店に並べていた『ニュー・ミュージック・マガジン』(1冊1000円)とで、「河村要助さんのイラストによる僕たちの好きな音楽家」展と、しゃれこんでみました。『Bad News』からはネヴィル・ブラザーズ、マーティン・デニーなど、『ニュー・ミュージック・マガジン』からはタジ・マハール、ライ・クーダーなどを選出しました。『Bad News』は全イラスト河村要助。唐突に現れる見開きのイラストなど、入魂の仕事ぶりです。「見たことない」という方は、手に取ってご覧あれ。

 以下、品出し情報。

 中公文庫 『東京の昔』 吉田健一 800円 B(初版)
  〃   『江戸の坂 東京の坂』 横関英一 800円 B(初版)
 徳間文庫 『まいど!横山です』 横山やすし 500円 B

 上記以外にも、筑摩書房の世界古典文学全集を30冊出しました。状態まずまずで、1冊1200円から1500円です。

(宮地)

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 休日。ネットで調べたら、先日の『魔笛』で夜の女王を歌っていたソプラノの人の名前が判明したので、図書館に探しに行ってきました。ナタリー・デセイというフランス人です。オペラ好きの間では知らない人などいないほど有名な方だそうで、それを裏付けるかのように、鴎外と本駒込にそれぞれ1枚ずつモーツァルトのアリア集がありました。喜び勇んで借りてきて、それと昨日借りたのとを取っ替え引っ替え聴きながら、サボっていたここ数日の日々録を書いていたら、もうすっかり夜です。書いておきたいことが多く(ほとんどは古本屋の仕事とは関係ないですけどね)、なかなか終わりません。引き続き、今度は中日対阪神戦を観ながらキーを叩いていると、福留が2打席連続ホームラン。そうこうするうちにアオキも帰ってきて、夕食は筍(小森くんにもらった)の刺身とからすみ(台湾みやげ)のスパゲティ。美味。結局ずっとこれを書いてるだけで終わってしまいましたが、良い一日でした。

 そんなわけで、4月19日からの今日までの宮地分の日々録更新しました。品出し情報もあるので、時間のある方は読んでください。

(宮地)

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 遅番で出勤。今日は武道館で忌野清志郎と佐野元春が共演するアース・デイのコンサートがあり、それに行くため山崎と神原は17時で早退。アオキもお休みなので、それ以降はひとりで店番しました。出勤前に本駒込図書館でCDを1枚借りてきており、レジでそれを聴きながらのんびり仕事をしました。そのCDは、クリスティーネ・シェーファーというドイツ人のソプラノによるモーツァルトのコンサート・アリア集で、それを繰り返し繰り返し聴きました。何でまた急にそんなものを借りてきたかと言うと、こんなわけです。

 2、3日前の夜中のこと、テレビを付けたらモーツァルトの『魔笛』をやっていたので、何とはなしに観ていました。たとえテレビでにせよ、オペラなんてめったに観ないのに、チャンネルをそのままにしておいたのは、きっと何かの啓示だったのでしょう。しばらくして第2幕の有名な夜の女王のアリアが始まると、それがすっと自分の中に入り込んできて、なんとも言えない幸せな状態に陥りました。とてつもなく美しいものに幾重にも包み込まれているような感覚。自分ではまったく気付かなかったのですが、きっとここ最近、僕の心や身体はこういうものを求めていたのでしょう。そんなわけで、今日は最初から「モーツァルトのアリア集を何か1枚」と思って図書館に出掛けたのでした。棚にあった数枚の中から上記のものを選んだのは、ピアノによるオブリガート付きのK.505が入っていたからで、この歌手のことは全然知らなかったのですが、結果としては当たりでした。

 以下、品出し情報。すべてミルチャ・エリアーデの本です。

 せりか書房 『エリアーデ著作集』 全13巻 28000円
   〃   『エリアーデ世界宗教事典』 3200円
 未来社 『オカルティズム・魔術・文化流行』 1200円
  〃  『大地・農耕・女性』 1500円
  〃  『永遠回帰の神話』 1500円
  〃  『ルネサンス哲学』 1250円
  〃  『エリアーデ日記』 上下 3800円
  〃  『エリアーデ回想』 上下 4200円

 他にもエリアーデ10冊出しました。タイトルのみ記しておきます。『ムントゥリャサ通りで』『聖と俗』『生と再生』『神話と夢想と秘儀』『マイトレイ』『令嬢クリスティナ』『19本の薔薇』『妖精たちの夜』全2冊、『神話の系譜学』(共著)。

(宮地)

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 品出し情報。

 講談社 『山本昌邦備忘録』 1000円
 新潮社 『真贋 中居屋重兵衛のまぼろし』
         松本健一 1200円(初版・帯付き)
 中央公論社 『歴史と文芸の間』 植村清二 1000円 B
 ブロンズ社 『漫画歴史大博物館』 松本零士、日高敏 編 3500円
 Blandford 『STIFF -THE STORY OF A RECORD LABEL-』
                  BERT MUIRHEAD 1000円 B
 ミュージック・マガジン増刊 『エルビス・コステロのすべて』 1200円
 別冊宝島 TUNES no.1「ニール・ヤング大特集」 1000円
 
『STIFF』は70年代後半から80年代初頭にかけてイギリスを席巻(おおげさ)したSTIFFレーベルの、マニアのための本。全シングルのジャケット写真入りのリストなど盛りだくさんです。このレーベル、僕にとってはまずコステロで、あとニック・ロウとイアン・デューリーいうイメージなのですが、彼らの見たことのないシングル盤とかも拝めました。パブ・ロックとか好きな人は持ってて損はないと思いますね。そういう方はもう持ってらっしゃるかもしれませんが。

(宮地) 

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 店に行くと、モクローくんの4号が!業界の裏側が赤裸々に!

 午後、プノンペンで一緒にレンガを積んだ小林さんが来てくれた。嬉しい。
 後半ちょっとお腹が怪しくなった時、ココナッツジュース飲んだら治ったって。でもそれも、生ものじゃない。つ、強いわ。
 向こうで撮った写真を見せてくれた。街並とか、子どもたちがとてもいい感じに撮れていたので、何枚か焼き増しをお願いした。やった!

 本日の品出しから。
みすず書房『夜と霧』 V.E.フランクル B 800円(頁角折れ)
みすず書房『夜』 エリ・ヴィーゼル 1,600円

 どちらもナチスの強制収容所のことが書かれた本です。『夜』は覚えている限りうちでは初めての入荷です。15歳の時にアウシュヴィッツを体験し生還した著者の、初の自伝的小説です。

(アオキ)



 出勤前、本駒込図書館で昨日のピアニスト、エマールさんのCDを借りてきました。タイトルは『at Carnegie Hall』。本当は買わなきゃいけないんですけどね。

 店に着くと、買取り済みの本の山の中に『山本昌邦備忘録』が!現在は22歳以下の代表監督をつとめる山本さんがトルシエのコーチとして過ごした代表チーム4年間の内実を記した評判の本。去年出た時に友人に薦められたのですが、店に入ってくるまではと、買わずに我慢していたものです。読み始めたら仕事にならないぞ、という内なる声を無視してページを繰っていくと、面白くて面白くて、ほんとにどうにも止まらなくなっちゃいました。笑えるエピソード満載。トルシエという人、人間としてはやはり相当な問題を抱えているようです。でも、そういうキャラクターとコーチとしての能力が分ちがたく結びついているのもまた確かなようで、まあ困ったもんです。山本さんは彼のプラスの部分はそれとしてキチンと評価しており、本人も書いているように、監督という仕事についてはずいぶん勉強になったようです。とりあえず、それが今度のオリンピック代表に生かされることを期待します。

(宮地)

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 お弁当は、筍ご飯。いろいろ調べてみて、今回は炊き込みにしないで、あらかじめ味を含ませておいた筍と鶏肉を、だしで炊き上げたご飯に混ぜる方式にしてみた。そうしたら、何だか一体感がなくて「筍とご飯」になった。うーん。残りの筍は、炊き込みにしよう。
 筍二日目、鰆を焼いて南蛮酢に漬けた時に、一緒に筍も焼いて漬けたら美味しかった。水分がとんでうま味が凝縮した筍に、漬け汁がほどよく浸み込んで主役級の存在感。得した気分になった。

 午後、奈良町よりふらりと関さんご来訪。山崎と神原が住んでいる部屋の以前の住人で、今は奈良町に移り古書高畑文庫というオンライン古書店の店主をしておられる。今年の1月11日に来てくださった地域雑誌『ぶらり奈良町』の宇多さんを紹介してくださった方でもある。お元気そう。関さんはずっと年上で、大人なのだけど、東京に着くといつもどこかで自転車を調達して、まるで風のように現れる。どこに居ても、関さんがその時居る場所が関さんの場所なのだ。すてきな大人なのだ。

本日の品出しから。

草思社 『棟梁を育てる高校』 笠井一子 950円
都市出版 『電力人物誌』 満田孝 800円
大社文化プレス 『大社建築事始』 藤澤彰 松尾充晶 藤森照信 
                伊東豊雄 高増佳子 鈴木明 1,100円
朝日新聞社 『東京の肖像』 ピーター・ポパム C 500円
                       (頁角折れ・傍線)
晶文社 『印刷に恋して』 松田哲夫 
             イラストレーション/内澤旬子 1,600円
みすず書房 『印刷革命』 E.L.アイゼンステイン 3,000円

(アオキ)



 休日。サントリー・ホールで東京都交響楽団の演奏会。指揮はジャン・フルネ。でも、今日のお目当てはこの御年90歳になられたフランスの巨匠ではなくて、ベートーヴェンの4番のコンチェルトを弾くピアニスト、ピエール=ロラン・エマール。期待に違わぬファンタジー溢れる演奏に痺れました。繊細にして剛胆。技術的に何の問題もないからなのでしょうけど、構えたところのない颯爽とした弾きっぷりで、演奏しているというよりはむしろ、そこにある音楽にただただ身を任せているといった風情でした。喝采の受けてのアンコールはリゲティの練習曲17番。こちらは、ピアノという楽器の潜在能力を残らず引き出すかのような凄まじい曲であり、演奏でした。26日(東京)と27日(さいたま)に行われるリサイタルに行けないのが残念ですが、気は済みました。

 夜もサントリー・ホール。今度は小ホールで「ルツェルン音楽祭友の会」発足記念特別イベント。ご招待に見事当選したものです。前半の宣伝コーナーはややつらかったですが(ピエール・ブーレーズ氏の目の前に座ってしまい、緊張したせいもあります)、後半の特別公演は大変な聞き物でした。演目は細川俊夫とハンスペーター・キーブルツというふたりの作曲家の新作(ともに六重奏曲)で、メンバーはW・シュルッツ(フルート)、F・ルルー(オーボエ)、諏訪内晶子(ヴァイオリン)、J=G・ケラス(チェロ)、吉野直子(ハープ)、そして昼からのダブルヘッダーとなるピアノのエマールという豪華な顔ぶれ。「PAを通さない音楽を聴きたい」というのが、最近クラシックのコンサートに通っているひとつの大きな要因なのですが、まさにそんな思いを叶えてくれるような演奏。特に『歌う庭』という細川さんの作品は、弦と弓がほんのちょっとだけ擦れるような音から始まって、また終わるまで、6つの楽器それぞれの音が微妙に絡まり合いながら歌う、美しい曲でした。

 演奏終了後はパーティーのようなものがありました。エマールさんに一言だけでも感謝の気持ちを伝えたいと思い、様子をうかがっていると、彼はどうやらとてもお腹が空いていたようで、片手に持った紙皿にサンドイッチやらサーモンやら何やらを次から次へと盛り付け、会場の片隅で平らげはじめました。ステージの上同様、気取ったところのないその姿にこちらの緊張も解け、しばらくして落ち着いた頃を見計らって挨拶に行きました。「昼間のベートーヴェンがとても良かったです」「ありがとう。大好きな曲なんだよ」「僕もです」といった会話のようなものを交わし、握手をしてもらいました。ピアニストと握手をするのなんて初めてだったのですが、大きくてたくましくてあたたかい手でした。

(宮地)

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 ラケンローラー山口洋さんにホームページの日記で教えてもらったあるサイトを紹介します。

 

 解放だの、最小限の被害だの、不幸な事故だの、都合よく言い繕っていることの実態がこれです。ブッシュをはじめとする、あのはらわた煮えくり返るアメリカの連中はもちろん、小泉某や川口某も、こういう写真に何も感じないんでしょうね。

 今週は今ひとつ体調が優れず、出した本のタイトルをメモするのも面倒だったため、品出し情報を全然アップしていませんが、ちょぼちょぼとは出しています。珍しいものはありませんが、新しめの面白そうな本をそれなりに。パラパラ読んで楽しかったのは、本の雑誌社から出ている『未読王購書日記』。著者の未読王さんは名古屋在住!のミステリ・マニア。Web上で現在も公開中の日記を本にしたものなのですが、新刊・古本問わずひたすら買いまくり(1冊や2冊ダブっていてもお構いなし)、そしてそのほとんど読まないという潔い姿には頭が下がります? 本人も書いてますが、お金を出して買わなくてもネット上ならタダで読めるので、興味のある方は覗いてみてはいかがでしょう。

(宮地)

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筍、298円!きのうのサミットの広告。もちろん、買いに走りました。夜下ごしらえ。
今日は先の柔らかいところを薄味のだしでたいて、刺身風にいただきました。うーん、おいしい。
明日は筍ごはんかな。

さて、本日の品出しから。
建築資料研究社 『同潤会アパートメント写真集 ー甦る都市の生活と記憶ー』 2,000円
住まいの図書館出版局 『同潤会アパート原景』 マーク・ブルディエ/著 1,450円
群羊社 『あづみのの食卓 12か月』 久松育子 500円(汚れ有り)

同潤会アパートに関する本は、ほんとうにたくさんでていますね。店に入ってくる度に、隅から隅までうっとり見てしまいます。なんか、愛がありますね。ちょっとしたところにきらりとセンスが光る。次今はそういう小さな意匠が、コスト削減優先で無駄なものとして省かれてしまうのがなんとも残念。次々取り壊されているのは、無念。

(アオキ)

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 定休日。12時出勤。弁当を食べ、支度をし、13時30分出張買取りへ。うちの店は車がないため、基本的に出張はしないのですが、台車で行ける範囲で、なおかつ相応の事情がある場合は伺います。ただし出張料をいただくことにしています。今日は谷中3丁目のあるお宅へ。
 出張は実際に本棚を見るまでのドキドキ感に醍醐味があります。「よっしゃー」となるか「あちゃー」となるか、棚を見た瞬間にだいたいわかりますからね。まあ、なかには、すべての本に本屋さんのブックカバーがしてあって、まったくわからないなんて時もありますが。今日は幸い「よっしゃー」でした。状態もまずまず。伺うお宅によっては、本を選別して台車に積む頃には頭からつま先まで埃だらけ、なんてこともあるので助かりました。もっともたとえまっ黒けになったとしても、良い本さえたくさんあれば、心はウキウキですけどね。

 出張は16時頃終了。結局3往復しました。その後、おやつをはさんでミーティング。ゴールデンウィークの営業時間の確認、次回の長期休暇についての意見交換などをしました。GWはほぼ通常通りの営業で、3、4日のみ23時まで延長します。
 たまっていた買取りの計算を2件済ませて、21時半頃帰宅しました。

(宮地)

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 休日。やや疲れ気味なので、自宅で一日静養。
 
 店から持ち出した関川夏央の『昭和が明るかった頃』を読んでいたら、久しぶりに日活アクションが観たくなり、あれこれ思案した結果、『霧笛が俺を呼んでいる』と『硝子のジョニー 野獣のように見えて』の2本立て上映を敢行しました。本当は『憎いあンちくしょう』を観るつもりだったのですが、テープが見つからなかったので。特に意識していたわけではないのですが、いずれにしても芦川いづみ特集の日だったようです。
『硝子のジョニー』は一般的にはあまり知られていないかもしれませんが、僕の知る限り彼女の最高傑作です(もっとも今回観終わった後、ネットでフィルモグラフィーを調べたら、思った以上に未見の作品があったので、より素晴らしい作品があるのかもしれませんけどね)。『乳母車』や『陽の当たる坂道』などを表とすると完全に裏で、そういう意味では代表作とは言えないのかもしれませんが、やや足りない無垢な少女を魂込めて演じています(来月、中野武蔵野ホールの蔵原惟繕監督特集でかかるようです。お暇な方はぜひどうぞ)。あと、ついでなので付け加えると、裏っぽい作品ではあと『大幹部・無頼』も印象に残っています。そちらには何とも言えない色気があったような記憶があります。個人的には「出演作品は全部観るぞ」と思わされるタイプではないのですが、とても好きな女優さんです。

 ところで、NHKの『ちゅらさん2』に根津神社が使われていましたね。

(宮地)

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 いつもの日曜日より少し早めに買取りが始まり、一日中絶え間なく続く。暖かい陽気と、選挙のせいか人の往来も多い。
 
 午後、ガラスに貼ってある「谷根千界隈そぞろ歩き地図」を指さして、あれ見せてくれる?この辺りは昔林町だった?宮本家って載ってるかなぁ、と扉を開けながら男性が声をかけてきた。聞けば、宮本百合子の家に泊ったことがあるという。中条という家のお嬢さんでさ、と懐かしそうな顔。いやぁ、こんなにいいものが出ているんだね、全然知らなかった。いろいろ調べてたんだけど解らなくって、今日は陽気がいいからふらっと出てきてみたの、いやぁ、よかったなぁ。と、地図を片手に狸坂を上って行かれた。
 頭の回転がすこぶる遅い私は、後ろ姿を見送ってから、あ、「林町事典」もお見せすれば良かったと残念に思っていたら、しばらくして、何となく面影がありました、と戻ってこられた。
 こんな風なお客さんとのやり取りのたびに、谷根千を読み返す。そうやって、ものおぼえの悪い頭に少しずつ少しずつ知識が詰まってゆくのだ。

 夕方女性のお客さんが、デモ(ピースウォーク)に行った日のことが日々録に書かれていて良かったと、わざわざ声をかけてきてくださった。とても嬉しい。やはり、ひとつの主張をするということは、自分にとっても、店にとっても勇気のいることなので。

(アオキ)


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 5日間続けて働いたので今日はお休み。今週2度目の大宮参り。J2第6節山形戦。試合直前になって雨脚が強まり、ずぶ濡れになりながらの観戦(と言ってもポンチョは着てますが)。内容的には完全に負けでしたが、運も味方し勝ちを拾いました。水曜日とは逆のパターンで、結果的には帳尻が合ったといったところです。まだ38試合も残していますがとりあえず単独2位に上がり、僕が応援するようになってから初めてJ1昇格圏内に入りました。
 
 ところで、大宮のサッカー場は町の中心部にあるので、駅から(あるいは駅まで)の道のりにも楽しみがあります。なかでも一番のお目当ては丸岡書店。前にも書きましたが良い古本屋さんです。仕事柄、最近は純粋な客として古本屋に行くことはほとんどないのですが、サッカーの帰りにここに寄る時だけはただの本好きに戻っています。以下、今日の収穫。

 岩波文庫 『酒の肴・抱樽酒話』 青木正児 200円
   〃  『バカヴァッド・ギーター』 250円
 講談社文庫『桂春団治』 富士正晴 250円
   〃  『ジャズ・カントリー』 ナット・ヘントフ 150円

 すべて美品。安いです。『ジャズ・カントリー』なんてうちの買取り価格と変わりませんもの(こんなに状態の良い文庫版が入ってきたことはこれまでに一度もありませんが)。

 あと、今日は丸岡書店そばの御菓子司三好屋の「盆栽最中」にも挑戦しました。見た目、特に何の変哲もない最中なのですが、味は上々。おすすめです。最近になってからできたスタジアムの周辺にはこういった楽しみはありませんからね。まったく何もない埼玉スタジアム2002しかり、コンビニとファミレスしかない東京スタジアムしかり。もちろんサッカーを観るのが最大の目的には違いないのですが、ちょっと味気がないのもまた確かでしょう。その点、大宮は大変結構です。あとは安くておいしい飲み屋を見つけられたら、言うことありませんね。

 帰りの電車の中では、買ったばかり青木正児の本に惹き込まれました。呑んべえで喰いしんぼの中国文学者による酒や料理の話の数々。自在に引用される古典の節々に感心したりびっくりしたりするうち、あっという間に東京に戻りました。

 その後、夜は、愉快な人々と楽しく飲み、かつ真面目に語らい、本当に良い休日となりました。

(宮地)

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 結局、大量破壊兵器は出てこないのか。じゃあやっぱり査察続行で良かったってことじゃないか。イラクは本当に脅威だったのだろうか。それにしても、フセインの頭を引きずり回し、ブッシュ、ブッシュと喜ぶイラク人を見て、手強い人たちだと思った。それだけ翻弄され続けたということでもあるのだろうけど。脳みそに皺のひとつもないようなブッシュにはとても手に負えないだろう。
 米英は、自らの選択を省みるチャンスを逃した。この先どのようなことが待っているのだろう。

 この戦争で、自分の周りのほんとうにたくさんの人たちが戦争に反対していることを知った。というか、賛成した人には会わなかった。類は友を呼ぶことを差し引いても、かなり多くの人が戦争というものを否定していることを知り、希望をもっていいんじゃないかと思えるようになった。みんなが反対してるのに、どうしてそれとは反対の方へいってしまうのかが不思議でならない。

 さて、本日の品出し。
世界文化社 『祖母・白洲正子 魂の居場所』 白洲信哉 1,700円
晶文社 『英国建築物語』 ヒュー・ブラウン 1,700円
国書刊行会 テーマ別文学全集 【書物の王国 14】『美食』 1,700円
      須永朝彦、東雅夫、南條竹則、服部正、高原英理ほか/編集
ポプラ社 『大好きな韓国』 四方田犬彦 Bヨレ 800円



それと、3月の終わりに出した本です。
 『東京百年史』 東京百年史編集委員会 
全6巻+別巻(第1巻附図 有り) 25,000円
 『東亰(京)市史稿』産業篇14、15、16、17、22、23巻 各 2,000円
                   (17巻はややコワレ1,800円)
        市街篇61、62、63、64、69、70巻 各 2,000円
専門的すぎて、ふつうの人はまず買われないと思われますが。

(アオキ)



 仕事の後、N響の定期演奏会に行ってきました。来日中のピアニスト、ネルソン・フレイレさんがお目当て。本当は15日のリサイタルに行きたかったのですが、予算の都合と(7000円は出せない)、あとその日はお店のミーティングなので断念しました。で、今日の曲目はショパンの2番のコンチェルト。まあ、特に好きな曲というわけではないのですが、素晴らしい演奏でした。なぜかお客さんの反応は今ひとつでしたけど。

(宮地)

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 昼休み、おかずを買いによみせ通りの「狩野川」さんに行った時のこと。お休みだったので、お店の前でUターンして「オリジン弁当」に向かったら、お巡りさんに捕まり職務質問を受けました。曰く、「警察官を見て突然Uターンするのは怪しい」。仕事熱心なのは結構だけど完全に自意識過剰。あなたのことなんて気にもしてないって。事情を説明したら納得したようでしたけど、ニヤニヤしながら謝るのははっきり言って失礼。気分を害しました。反省してほしい。

 仕事の方は順調。今日もたくさん品出ししました。4月に入ってからあまり本が売れないので、ともかく出して出して出しまくろうと、今週は意を決しています。
 
 河出書房新社 『オデオン通り』 アドリエンヌ・モニエ 2000円
 思潮社 『狂気の愛』 アンドレ・ブルトン 1500円(初版・帯付き)
 青土社 『19世紀のロンドンはどんな匂いがしたのだろう』
             ダニエル・プール 2400円(初版・帯付き)
 講談社 『ドイツを読む愉しみ』 高橋英夫 1400円(初版・帯付き)
 人文書院 『分身 ドッペルゲンガー』 オットー・ランク 1000円
 法政大学出版局 『ハイデカーの真理論』 岡田紀子 3500円
 中公文庫 『あずま みちのく』 唐木順三 正続2冊2000円(初版)

 などのほか、坪内祐三、小谷野敦の著作も数冊ずつ出しました。

 夜はアオキと根津の「車屋」さんへ。プノンペンでお腹をこわして以来昨日まで、ずっと薬を飲んでいてビールと珈琲を断たれていたのですが、今日晴れて解禁。幸せでした。

(宮地)

 
「車屋」さんを出たら、おにぎりの「いなほ」がまだ開いていた。今夜は豪遊。おにぎり食べよ。私たちがカウンターに座ったとたんに暖簾がしまわれた。たらこのおにぎりと、なめこ汁。おやじさんと、常連さんのやりとり。子どもの頃の、まだ時計が壁掛けのねじ巻き式だった時間が流れている。帰ってきたなぁ、帰国11日目でしみじみ思った。

(アオキ)

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 早番で出勤。今日はいい天気。気分よく品出しに励みました。
 
 夜は大宮公園サッカー場へ。J2第5節対札幌戦。ここは桜で有名なので楽しみにしていたのですが、昼間とは一変して小雨がちらつくなか、風がふゅっと吹くと花びらがさぁっと舞うという、なかなかの風情でした。ちょっと寒かったですけど。
 試合の方は、前半早々いい形で得点し、さらに退場で相手が10人になり、再三チャンスも作るのに追加点が取れません。中盤とFWの連携がまだまだ。シュートも枠に飛びません。結局終了間際に追付かれ、みすみす勝ち点2を逃しました。残念。

 以下、毎度おなじみ品出し情報。今日はちょっと値の張るものが多いです。

 新潮社 『荒魂』 石川淳 3500円(初版・帯付き)
 角川書店『幻想博物誌』 澁澤龍彦  5000円(初版・帯付き)
 青土社 『ドラコニア綺譚集』 〃  3000円(  〃   )
  〃  『胡桃の中の世界』  〃  3000円(  〃   )
  〃  『私のプリニウス』  〃  3000円(  〃   )
 平凡社 『野中ユリ画集 妖精たちの森』
            文:澁澤龍彦 5000円(初版・帯付き)
 立風書房『椿實全作品』 全1巻 装幀:野中ユリ 4000円
 文藝春秋『美藝公』 文:筒井康隆、絵:横尾忠則 
                   5000円(初版・帯付き)
 旺文社文庫『円朝』 小島政二郎 上下1600円 Bヨレ
   〃  『葛飾北斎』 〃     1500円(初版)
 サンリオ文庫『妖精物語からSFへ』
          ロジェ・カイヨワ 2000円(初版・帯付き)
 河出書房新社『オホーツク妻』 田中小実昌 2500円(初版・帯付き)

(宮地) 

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 変てこな天気にお客さんの姿もまばらな一日。でも、出勤前に鴎外図書館で借りてきたソロモン・バークのCD『DON'T GIVE UP ON ME』が想像以上の素晴らしさで、ノリノリで品出しできました。いやぁ、これ良いですよ。60年代のアトランティック・レコードを支えたソウル・シンガー、ソロモンが、去年発表したバリバリの新作。そこで歌われる曲は彼を敬愛するミュージシャンたちが提供した新曲や未発表曲。そのメンツはといえば、ダン・ペン、ヴァン・モリスン、トム・ウェイツ、ブライアン・ウィルソン、エルビス・コステロ、ボブ・ディラン、ニック・ロウ、そしてマン&ウェイル。こんなの出てるの今日まで全然知りませんでしたが、遅ればせながらでも聴けて良かったです。

 以下、品出し情報です。

 中公文庫 『頼山陽とその時代』
        中村真一郎 上中下2000円(上、下巻ヨレ)
 福武文庫 『タイピー ポリネシヤ綺譚』
           メルヴィル 1000円 B(初版・帯付き)
 角川文庫 『七つの人形の恋物語』
        ポール・ギャリコ、金子國義装幀 800円(初版)
 富士見文庫 『丹下左膳』 林不忘 全5冊3000円
 小沢書店 『檸檬と爆弾』 宮内豊 1500円(初版・帯付き)
 幻想文学出版界 『怪奇十三夜』 倉阪鬼一郎 1500円(初版・帯付き)
 ロッキン・オン 『メディアとしてのロックン・ロール』
                  渋谷陽一 1200円 B(初版)
 JICC出版局 『愛しあってるかい RCサクセション』 1500円
 六興出版 『十年ゴム消し』 忌野清志郎 1000円 B(初版・帯付き) 
 
 ソロモン・バークにあやかって?清志郎本をたくさん出しました。他にも『日々の泡立ち』『遊びじゃないんだ』などを。ちなみに『愛しあってるかい』は、ライター山崎浩一の初期の裏代表作です。
 渋谷さんの本は第一評論集のようです。この頃に比べたらロッキン・オンはずいぶん大きくなりましたね。(たぶん)第2作目である『ライナー・ノーツ』も出しました。

(宮地)

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 雑誌『太陽』の「作家の食卓」特集号(1994年10月)を品出ししました。この号、これまで何回か入ってきた際はほとんど目を通さずにいたのですが、今回はパラパラとやっていたら興味深い記事にぶつかったので報告します。石川淳の食卓についてです。
 夕食は牛肉のステーキ200gを3枚とそれを肴に日本酒を2合。これが毎日。朝食は紅茶にパンにローストビーフ。トーストの上にはトーストよりも厚くないと納得しなかったというバター。これも毎日。いやはや。晩年の旺盛な創作意欲を支えたのはこの食欲だったのだなあ、と素直に納得してしまった次第です。あれだけのものを書くということは、われわれ凡人には想像もつかないようなエネルギーが必要なのですね。
 ほかにも楽しい記事満載のこの号は、新入荷棚に出しました。1000円です。

 ところで、昨日は「水族館劇場」の新作「虹の夢」の製作推進パーティーにアオキとふたりで行ってきました。すでに合宿に入った彼らの稽古場(西多摩郡瑞穂町)でのアットホームな楽しい会でした。そんなわけで、大観音光源寺の境内にこつ然と現れる壮大なテント小屋にワクワクする季節が、今年ももうすぐやってきます(5月10日初日)。今日からほうろうでも前売券の発売を始めました。きっと今年も心躍る舞台を見せてくれるはずです。みんなで観に行きましょう。

(宮地)

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花冷え。
一週間の休みの間に、スカスカになった棚に毎日コツコツと本を出している。国内文庫と青年コミックが、やっと元通りになってきた。

今日は、他の三人に予定があるので遅番。夜には雨が降り出して、店の中は閑散としている。本の仕上げをしつつ、辺見庸、立松和平、蔵前仁一などをパラパラと読んでいたら、閉店時間となった。
(アオキ)


 今、店にはないですが、久保田万太郎に『花冷え』という作品があります。

 さて、今日は復帰後はじめてのお休み。昼間はのんびりして、夜は所沢まで行ってきました。市民文化センターMUSEでバイエルン放送交響楽団の演奏会。指揮ロリン・マゼール。朝日新聞のプレゼントで見事ゲットしたタダ券、こりゃあ春から縁起がいいということで、西荻窪のブックカフェ「ハートランド」の斉木さんとご一緒しました。演目はブラームスの3番と1番。マゼールさんの指揮は色気には欠けるものの立派なもの、オーケストラもとても訓練されていて、まずまず楽しい一夜となりました。このホールは言ってしまえばバブルの遺産なのですが、クラシック専用ですし、自主公演は格安なので、東京の西北方面にお住まいの方にとっては穴場なのではないでしょうか。

(宮地)

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 リハビリ3日目。遅番。

 店の鍵を持たずに出勤。そのことに閉店時まで気付かず、いざ閉める段になって往生しました。シャッターは内側からでも鍵をかけられるのですが、ショーウインドウとの隙間が狭いため、一筋縄ではいかないのです。長い棒を使ってえっこらえっこら、なんとか閉めました。

 今日は文庫を集中的に出すと決めていったのですが、だいたい思惑通りに品出しができました。スカスカだった新入荷棚もパンパンになって、面出し部分も一新されました。これでひと安心。

 以下は新入荷棚に並べた文庫の一部です。

 ちくま文庫 『リトル・ドリット』 ディケンズ 3200円
   〃   『荒涼館』        〃   3200円
   〃   『四季の歌 恋の歌』 大岡信 800円
 岩波文庫 『果てしなき旅』 E・M・フォースター 上下1600円
  〃   『犬 他一編』 中勘助 500円

 ディケンズは、最近完結した岩波文庫の新訳版『デイヴィッド・コパフィールド』も4巻までですが出しました。また、ディケンズ読むような時間はないという方には、(まったく関係ないですが)倉阪鬼一郎の『活字狂想曲』(幻冬舎文庫)をおすすめします。怪奇小説家の著者が、校正者としての雌伏時代に書いた、たいへんおもしろい本です。300円。

(宮地)

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 社会復帰&リハビリ2日目。

 出勤して、作りかけの4月のシフト表を見ると、ホワイトを塗ったつもりのところがなぜか透けてべと付いていました。間違えて糊を塗っていたようです。そんな状態の昨日からすると、随分マシになった今日一日でした。ちょっとだけですが本も出しました。シフト表も完成させました。それで終わっちゃいましたけど。明日からはバンバン品出しする予定です。

 以下は今日出したほとんどすべての本です。 

 小沢書店 『吉田健一対談集成』 3000円(初版・帯付き・背ヤケ)
 藤原書店 『バルザックを読む 1 対談編』 1500円
 晶文社 『ディケンズとともに』 小池滋 1800円
  〃  『書物史のために』 宮下志朗 1500円
 講談社 『事典 哲学の木』 5500円
 新潮社 『贋世捨人』 車谷長吉 1100円

 ところで、藤原書店の「バルザック『人間喜劇』セレクション」、プレ企画のものとか、今日出したような完結後に出たものは入ってくるのですが、肝心の本編や別巻はまだ一度も入ってきません。誰か売りに来てくれないかな。

(宮地)

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