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一年生日記  2009年4月
No.328  2009年4月21日(火)

八重桜が咲き出すと、ソメイヨシノの何倍もついている花びらが地面に一面広がって、美しい。
最近、安田邸のイチョウの木が鉛筆みたいに枝を切られてしまいました。
大きくなりすぎたので、伸びすぎないようにばっさりやったらしいのですが、ちょっと可哀想。
イチョウの木は油分が多く、火災から家を守ってきた、とボランティアのひとりが聞いてきた。
確かに巨木になりすぎて困っている例もある。
どうしたものか。

昨日、国立博物館平成館で、財団法人ナショナルトラスト設立40周年の記念行事があり、アレックス・カーさんの講演を聴きました。
徳島や京都の古い茅葺民家、町屋を再生させ、使っている様子を写真を見ながらの話。
その中で街路樹の剪定について、短く枝を切られた日本の街路樹と緑茂る中国の街路樹の写真を交互に映されました。
日本は葉が落ちる前に枝を短く剪定する、この木は何か悪い病気にかかっているんですか?と聞かれたという話など。
これは極端な例かもしれませんが、実際、昔は当たり前だった落ち葉掃きを迷惑な作業だと思っている人が増えてきているようです。
桜も咲いているときはきれいと愛でても、散って、雨が降ってあちこちに花びらが張り付くと、近所の人から町会長さんに苦情がいくという話を聞いたことがあります。
実のなる木を街路樹に植えておきながら、実のなる前に剪定するという話も実際に聞きました。

あゆみが保育園の頃、初冬の夕方家に着くと、家の前は落ち葉の山。
その中を走り回ったり、頭からかぶったり。
周りを見渡すと落ち葉のあるのはうちの前だけ。
竹箒を買って、暗くなってから落ち葉集めをしたものでした。
今は隣の空き地に5軒の家が建ったのでほとんど落ち葉が溜まらない。
空き地に木があったわけではなく、裏のお寺の葉っぱだったのですが、家を建てるとき住宅販売側の要望でかなり切られたのです。

講演で見た写真は非常に特徴的なもので、日本の街路樹の総てとはいえません。
園芸や樹木の専門家に口を出すなと叱られそうですが、ちょっとさっぱりしすぎ。

安田邸の落ち葉も近所にご迷惑をかけていることでしょう。
でも、落ち葉を掃く幸せ、秋を感じる喜び、秋は葉っぱが落ちるもの、そう考えてくれたら、もっと都会に木が元気よく、堂々と枝を広げられるのではないか。
ボランティアも次から次と落ちてくる木を見上げ、きりがないねー とか言いながら、いい汗をかくのです。

伐採、伐根される木も、世代交代なんていう言葉でこの世からさようならすることがないように。



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kh2009年4月22日(水) 08時24分
そもそも落ち葉は自然現象で掃くことのほうが異常です。特別に邪魔な部分はしかたないとしてもその他は放置が良いのです。半年もすればどこかへ消えてゆきます。雨樋の詰まりは例外!
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