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一年生日記  2008年6月
No.287  2008年6月12日(木)

母が一人暮らしを始めて一年近く。
一人で食べるごはんは味気ないと思うのだが、母は自分でがんばっていろいろ作っているようだ。
ビーフストロガノフだとか、山菜(みず)の油いためだとか、思い出の味を再現して食べている。
えらいえらい、とほめて来たものの、家に帰ると子どもたちから「今日は夕飯いりません」とか「友だちと外で食べるから」というメールが入ってきた(先週の水曜は次男がイタリア料理を作ってくれたので、水曜の担当にしたのだがふられた)。

結局、あゆみと二人飯。
どうする?(外でささっと済ませたいが、彼女の美的センスが、部屋着で外へ出ることを許さないのだ)ごはんさえ炊けていれば、なんていうことなく何かしらいためたり焼いたりするのだけど。
残りごはんも小さなおにぎり一つぐらいだし。
冷凍室をかき回したが、メインになるものがない。

何か取る?(いろんなデリバリーのチラシを出す)
「うーん、今日はピザという感じでもないし、とんかつでもないな。パスタにしよう、ウーンこれ食べたい。リングイネっていうの」とあゆみ。
「でも、待っているの苦痛だな」(たいがいやっと決まってたのむ段になると、40分お待ちくださいとかなのでもどかしい)

「ラーメンは?」
「あ、ラーメン、いいね」(あゆみ)
「でも、このお店(チラシ)、西日暮里の向うだよ、きっとラーメンのびてるね」

ちっとも決まらないいつものパターン。(私が悪い)
「洗い物するから、コンビニでラーメン買ってきてよ」
「この格好じゃ外に出られないよー。うちが洗うからお母さん買ってきて」(あゆみ)

仕方なく財布をつかんで外に出た。

ラーメン、うどん、焼ソバ。いろいろ買ってきたが、「ラーメン」という。
塩? 味噌? と聞くと、即座に「塩」という。
「あたし、優柔不断っていうの? それやめたんだ。今までどっちでも〜って言ってたけど、それやめたの」
それはよかった。塩か味噌かくらいはまあ、すぐ決められるけどね。でもよかった。
もやしとニラをいれ、「生卵? それともゆで卵?」と聞くと、これまたすぐに「ゆで卵でいいんじゃない」という。作り始めて5分で出来上がりだ。

公園で自転車に乗っていてこけたとか、夏休みの部活は意外に楽しいとか、食べながらいろいろ話をした。
家では、前髪をいつもは鯨が潮を吹いたように結んでいるのだが、今日は前髪を上げてピンで留め、横に流してちょっとお姉さんぽい感じ。
「今日の髪型いい感じだよ」と誉めるとニコッと笑った。
いつもちょいとこわい顔して睨むのだが、笑うとかわいいなあ。

ああ、今日の夕飯もどうなるんだろう。


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