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一年生日記  2005年8月
No.187  2005年8月16日(火)

あゆみと名古屋に行った。青春18切符で6時間。東海道線を乗り継ぎ、四谷から2300円。
青春18というからには、若者でないといけないのだと思っていたが、年齢制限はないらしい。二人の年を合わせて2で割ると青春30切符くらいになったけど。
今回の目的はホームムービーの日の名古屋会場へ行くことだ。

その前に、ステンドグラス特集後に知った「川上貞奴邸」も見学できた。
外から見ると住宅展示場に見えたが、中の和室は住んだ人の気配が感じられ、静かなたたずまいだった。大正時代に建て、10年と住まなかった家だが豪華だった。
ここのステンドグラスは、宇野澤。最近、松本ステンドグラスで復元修復されたのだ。

すぐ近く、撞木町の井元家住宅。
本日のホームムービーの会場はこの旧家で行われる。東京会場は市田邸。いい勝負。
井元家は陶磁器の海外輸出をしていたそうで、洋館は外国からの客人が滞在できるようになっている。
ここにもスペードやダイヤ柄のかわいらしいステンドグラスを見つけた。
この屋敷は、近隣の人々によって掃除され、庭の手入れなどがなされているようだ。
夕暮れ、縁側に坐ってぼーっと庭を眺める。
映写会の準備は進行中。お座敷に座布団を並べ、後ろから映写機で映すようだ。
いつもヤマサキがやっているあの風景。
スイカやきゅうりの漬け物を並べ、団扇も用意されている。
ビールやラムネ、パン、えびせんなどおつまみの販売。
ナスやインゲンピーマンなどを山盛りにして売っていた。安い。
今日は東京でも同じように食べ物を並べて、おせんにキャラメルやっているのかな。
とても素朴な催しだが、8月の第2土曜日に世界同時開催という国際的イベントなのだからおかしい。

日没から映写開始。
からし風味の漬け物が気に入ってあゆみは、暗い中で画面を見ながらカリカリ食べている。
30年前の結婚式の風景。言葉がないし、他人の結婚式なのになぜか懐かしい。
「写っている人の半分は向こうの世界に行ってしまいました」
昭和50年代のお寺の幼稚園入学式やお遊戯会。
「頭の被り物の狸のお面を気にしているのがうちの子です」などと解説が入る。

私も子どものころ父が撮った八ミリをみんなで見たっけ。
今日は映写会やるぞーというと、電気のゆで卵機でなぜかゆで卵を作る。
私の記憶のホームムービーはだから殻をむきながら食べたゆで卵とワンセットになっている。
巻き戻す時は着物姿の祖母が、猿飛び佐助のように後ろ向きのまま石に飛び乗ったりするので、そっちのほうがおもしろかった。
あのフィルムは、家を建て直すときに父がカビたからとみんな捨ててしまったそうで残念だ。

「ワタシにも映せます」という扇さんの8ミリのコマーシャルが流行った。
何とか自分の子どもたちを映像に残しておきたくて、かなりの家で8ミリ映写機を持っていたはずだ。

これからこの呼びかけに、毎年家に眠っているフィルムが、少しずつでも映写されると楽しいし、もしかしたら、大発見もあるかも。
どの作品も、画面に写っていない撮影者の愛が見えたのだ。








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