No.173
2005年5月9日(月)
外はあったかいのに、工房の中ではまだひざ掛けが必需品。
土曜日午後、家に帰るとあゆみが友達となにやらやっている。
「こっちに入っちゃだめ」とドアを閉めようとするので、なにやってんのーと覗くと2人でパーティーの最中。
6畳の部屋の真ん中に小さなテーブルを出し、ランチョンマットを敷いて、ワイングラスにはりんごジュース。フランスパンにユズとイチゴのジャムを塗ったものが皿の上に並ぶ。コーンスープとブルーチーズとクラッカー。脇には白いクリームを塗った小さなケーキ。
昼ごはんまだなんだからパーティーに入れてよ、とずうずうしく参加。
5年生の二人はブルーチーズなど癖のあるものを平気でパクパク食べる。(まあ、食べてもいいけど、これはこの間、お父さんがワインのお供に買ったのになあ)
電子レンジで作った蒸ケーキは、材料のバランスが悪いのか、歯ごたえのあるゴチゴチケーキ。
あまりの粘りに自分たちでもびっくりしていたが、9割がた食べた。
作るのが楽しかったのだろう。
私がケーキ作りを始めたのもちょうど5年生ぐらいだったかな。
卵の黄身と白身がうまく分けられなくて、ちょっとでも白身に黄身が混じっているとピンと泡立たない。しょげていると、母はいつも「他の料理に使うからこれはやめて、もう一回卵を割りなさい」と言ってくれた。
卵を無駄にしてしまって落ち込んでいるとき、母のこの一言に何回励まされ、今日までケーキを作ってきたことだろう。
そして出来上がって失敗したかたいケーキをパクパク食べてくれたのは姉だった。
ドロドロしたレモンメレンゲパイ、ガチガチのアップルパイ、底のないシュークリーム、ボソボソのパウンドケーキ。
泡立て加減、混ぜ加減、火加減、材料の分量。
これがわかるのには時間がかかる。
家庭科の始まった5年生たちはかなりの興味で台所に立ちたがっている。
その気持ちを大切にね。
今度は私が子どもを励ます番なのだ。
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