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一年生日記  2003年6月
No.88  2003年6月4日(水)

土曜日に行うはずの運動会が、台風の上陸で日曜日に順延。
日曜日の朝、6時半に連絡網が回る。
「やります」の一言に、お弁当作らなくては・・・・。
でも眠たいよー。

実は、夜中の2時半、あゆみが私の布団の横でしくしく泣いていた。
見るとズボンを左足だけひざまではいている。
いや、よーく聞くと、脱ごうとしていたのだ。
左足の膝まで下ろしたら激痛が走ったらしい。
なぜ?

2日前、運動会の予行演習で団体競技のとき、ひきずられて転んだのだ。
最近人工芝にした校庭は、芝の間に細かい砂利を敷きこんであるので、転ぶと痛い。
イタイイタイと大泣きして眠ったあの傷が、まだ乾いていなかったのだ。
その傷がズボンの裏側にくっついて、はがれなくなってしまったといわけだ。

ようやく理由がわかって、おかしいけれど笑うわけにもいかない。
どうしよう。
霧吹きで、ズボンの上からシューシュー水をかける。
「そっとおろしてみようか」と脚を触ろうとするだけで、「イタイイタイ」と泣く。
また霧を吹きかけしばらく待つ。
その間も、ワーワー泣いている。
痛みより自分の置かれている状況に対して泣いているようである。

こういうときは、やさしくしてあげなくては。
「痛いよね、もう少しではがれるからがんばって」と頭をなでる。
本当は、「こんなことくらいで泣くんじゃねえ」と言いたいところを我慢した。

30分も泣いていただろうか、ズボンのほうが突然「やーめた」と言うような感じで剥がれた。
あっけない幕切れ。
あゆみの痛みも急に消えた。
傷口にくっつかないガーゼと絆創膏で手厚く処置してあげた。
こういうときは大事にしてもらえるだけで気分がなおるものなんだ。

日曜日。
夜中の大騒ぎで運動会のことなどすっかり忘れていた私も我に返り、弁当を作る。
あゆみも傷の痛みはないようで、膝のガーゼをはがして出かけた。

ところが9時。ザーザーぶりの雨。
どうするんだろう。
結局10時からやりました。

雨降っていたとき、教室で何していたの?
後で聞いたら、「テルテル坊主作ってたんだよ。だから晴れたんじゃない」
あー、3年生はまだその世界の人だったんだねー。
きっと職員室はやるのやらないのと大変だったろうに。
でも無事に終わってよかった。



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