2013年11月 のアーカイブ

11月12日 2016年には臨海部につくるはずでは

2013年11月20日 水曜日

朝までユーストリームで、寝坊。11時に約束した人からの電話で目が覚める。

昨日の続き。新国立競技場について一体誰がそのような条件、11ヘクタールに8万席、29万平米、高さ75メートルまでオーケー、1300億の予算、という条件を出したのだろう。謎だ。

それが3000億までかかりそうと、批判を浴びて、今1850億でどうでしょうと文科省は縮小に必死らしいが、あと550億も国民は出してあげる気はない。

そもそも2016年のオリンピックでは競技場は臨海部につくるはずだった。それがなぜ千駄ヶ谷駅前のあんな狭い土地になったのか、全く国民は知らされていない。(あのときの安藤さんの競技場は絵で見る限りザハのよりずっときれいだったけど)

地主さんの宗教法人明治神宮がこの問題をどのように考えているのかも知りたいところだ。

11月11日 JSCのガバナンス

2013年11月20日 水曜日

昨日の夜中じゅう、11・10の日本青年館での新国立競技場のシンポジウムを見ていた。

槇さんがずさんなコンクールという意味がよくわかった。皆さんの発言から。

1、応募資格が極端に限定的であること。若い才能に開かれていない。国際的に著名な名前が欲しいだけ。

2、外国の応募者に神宮という神聖な、歴史的土地の意味をつたえていない。

3、東京体育館の時は15メートルの規制の中でものすごく苦労したのに、今度はオリンピックのために風致地区の規制をいとも簡単に外し、恐ろしく巨大なものができる。

4、各部署で欲しい面積を積み上げて29万平米になったので、広大な図書館、博物館、商業施設、レストラン、貴賓室、駐車場などなぜいるのか?

5、募集から応募、審査まであまりなスピード。国民への告知のすくなさ。

6、審査過程の公開など説明責任の放棄と、ザハ監修、誰が設計するのか、施行するのかなどの体制のあいまいさ。

などなど。これは日本スポーツ振興センターの独立法人としてのガバナンス、コンプライアンスをも問われる事態である。

いっそ現競技場の修復案も可、で国民の注視のもと、コンペをやり直したらどうだろう。

そんな時間はない、といったって、22世紀に残したくないような建築が出来たって困るでしょう。「お荷物になる」「車庫に入らないようなスポーツカーを買ってきちゃった感じ」という大野秀敏さん。「今の浅ましいニーズのままにつくれば次世代に恥さらし」と宮台真司さん、本当にそう思う。

11月10日 女でもいちばんを目指したい?

2013年11月20日 水曜日

市民運動を始めてしまうと予期せぬことが多く起こり、不眠と胃痛になる。それは予期していた。私の書いた「女たちはいちばんをのぞまない」という詩は「いちばんをつくろう」という日本スポーツ振興センターの新国立競技場デザインコンクールのメッセージを逆手に取ってつくった物で、本歌を知らないといろんな誤解を生むらしい。「おじいさんもいちばんをのぞまない」とフランスの友人がユーモアで答えてくれたが、中には「男を排除する物だ」とか「女でもいちばんを目指したい」という人もいる。

インターネットで見るとザハもいろんなことをいわれているな。「アンビルドの女王」とか「ザハトルテ」まで。岡目八目の人はいいなあ。

今日は小石川の村川邸を拝見。村川堅固と村川健太郎という二人の西洋古代史学者の家で、明治末の建築。現当主夫妻が丁寧に守っておられるが、相続税や維持費をおもうと、こういう邸宅が残ることの難しさをつくづく考えてしまう。我孫子や鵠沼の別荘の方を手放して、本宅の維持につぎ込んでおられるということに頭が下がった我孫子の村川邸は公開され、鵠沼の方は公園になっているという。

11月8日 別のこともいいたい

2013年11月20日 水曜日

ホームページも出来た。今日は槇文彦先生を代表とする要望が出て、記者会見も行われた。

隈研吾さん、御厨貴さん、高階秀爾先生、伊藤滋先生までくわわったいろんな意味でびっくりする顔ぶれだ。政府もびっくりするだろう。

私達の方は、普通の市民がいっしょにやっていく場として作っている。たくさんの要望修正意見が来ている。なにぶん急ごしらえだからどんどん改良したい。建築家は「ボリューム・景観・防災・維持費」をいっている。私達は霞ヶ丘の都営住宅の移転させられる人々や神宮の木が切られることもいいたい。

東京オリンピックのために東京の公園の緑被率は相当落ちるらしい。臨海部にやっと生えそろった木が切られる。「環境に配慮したコンパクトな五輪」はどこへ行ったのか。

11月9日 永山則夫

2013年11月20日 水曜日

土門拳の昭和の写真を見ていると子どもたちはみんなセーターを着ている。フリースとかない時代。「母さんは夜なべをして手袋編んでくれた」のうたを思い出す。そして冬がくる前に、母はセーターをほどいて、大きくなったこともに会わせて編み直し、それは毎年の行事だった。夜は火鉢の上にかかったやかんの口に毛糸を当てて延ばし、それをまいてたまにするのが、子どものお手伝い。こういううちでは非行はおこりっこない。本当にリサイクルの時代だった。

今日は永山則夫に関する足立正生「略称連続射殺魔」を見に行く。永山に関係するところを全国移していくロードムービー。印象的な景色がいろいろある。永山が事件を起こした1968年は激動の年だった。彼は19歳で私は14歳。ひどすぎる生い立ちで、何をしてもうまくいかず、殺されたいと思って基地に忍び込み、武器を盗んだ。19歳の少年に殺された27歳のガードマンも浮かばれない。しかしこの殺人が貧困と無知によるものだとはみんな理解した。同じように仮出所直後に幼児の頭を包丁で突き刺した氏家という人のことが気にかかっているが、どうなったかなあ。彼も虚弱でアル中の両親の元に生まれ、親が死んだ後、路頭に迷い。もちろん悲惨な生い立ちでも、立派にいきている人もたくさんいるわけで、何がどう違うのか、知りたい。どこかで誰かに出会うこと、かな。

11月8日 地名人名の覚え方

2013年11月20日 水曜日

記憶力とはどういうものなのか? 友達にもらったのは、あれあれ、何だっけ? バーニャカウダじゃないし、エヴァンタイユじゃないし、あ、「ラタトゥイユ」。これが出てこない。

「今年ドバイのついでに行った国は、アフリカの、あれ、あれ、タンザニアじゃないし、ケニアの隣で、人食い王アミンのいたところ。モザンビークじゃないし。首都はカンパラで飛行場はエンテベで、これはすらすら出てくるのに。ほらビクトリア湖のあるところ」飲み仲間の山本あっこちゃんがその場で検索してくれて「ウガンダでしょ。わかった。ウガンダ・ドバイといったのならウドと覚えなさい!」

きょうは震災関連の助成の審査、でも現地へ行かないと見えないことが多くうーむ。

11月7日 iPhone

2013年11月20日 水曜日

私もiPhoneに変えたが、ものすごく使いづらい。字が小さい。拡大すると周りが見えない。

電話帳のあ、か、さ、た、ななんてほとんど見えない。うっかり触って誰かに電話してしまう。充電がしょっちゅう必要。駅前のソフトバンクに相談に行った。「留守番電話がなかなか聞けないけど」「サーバーまで取りに行くので時間がかかるんです」「これってお金かかるの」「ええ、いただいています」「じゃあ、留守電機能抜きに出来ないの?」「できません」「なんでこんなにお金かかるの」「電話ばかりしてるから。そのくせネットも何も、せっかくの機能を使っていない。今の若い人は電話はしませんよ。携帯メールです。お客様は1ヶ月に200分も通話しています」「え、そんなはずない」「ってうちの母もいうんですが、してるんです」「どうしたらいいの」「1分42円のプランを21円にします。それと携帯メールに慣れてください」「吉永小百合も釣瓶さんも私より10も上なのに使いこなしてるのにねえ」「あれはふりだけでしょう」なかなか正直な若者であった。

新国立競技場の要望書は太田和彦さん、安野光雅さん、島村菜津さん、松岡和子さんたちも賛同のメールをくれた。フランス、カナダ、アメリカ、ドイツからも賛同が届く。

11月6日 脱力系

2013年11月20日 水曜日

喫茶店のようなレストランに入ると、カップルばかりなのに、至って静か。話もしないでそれぞれ本を読んだり、アイフォンをいじったりしている。何のためにデートしてるのか。

注文する時も「私くりーむ」「おれ、豚」。お願いしますもいわないのか、とびっくり。そのうち女の子が「あ、雨が降ってきたっぽい」というと、男の子が「まじ?」でおわり。声もすごく小さくて、こういうの脱力系というのか、草食系というのか。谷根千は猫と路地と居酒屋の町、競争心の少ない若者の居場所としては最高なのだと、当の若者に聞いた。「私らしく」生きるなんて肩肘張らずに「それなりに」生きるのだそうな。

札幌の堀川さんからいいにおいのおいしいリンゴが届き、それを食べながら名簿の整理。

11月5日 賛同者を募る

2013年11月20日 水曜日

本当は千葉の家に行くつもりで、空も晴れ上がっているが、国立競技場に関する要望の賛同者がぽちぽちメールにはいってくるので家を空けるわけにはいかない。

「名前(フルネーム)。職業、あるいは関係する市民団体、それもない場合は居住地、連絡メアド」をかくようにお願いしているのだけど、ちゃんと書いてこない人がいてまた返信。

いつもの話だ。賛同はしたいけど、名前は出したくない、とか名前だけでいいか、とか。

山田浩子とか鈴木一郎とか、いくらでもねつ造、水増しできるのだから名前だけというわけにはいかない。ある内容を持つ要望に賛同するなら、自分の立場をさらすことが求められる。

政府への怒りを延々かいてくる人もいる。政府へ届けろということなのかな。名簿の整理だけでも大変なので、あまり読まないようにする。睡眠時間をこれ以上削れない。

「オリンピックにはそもそも反対です」からはじめる人もけっこういて、それは私も同じだが、新国立競技場はオリンピックがとれなくても、政府は作る予定で去年デザインコンクールをやっているのだから、「オリンピックに反対なので、新国立競技場がどうなろうと知ったことではありません」というのはおかしい。どっちみち、私達の税金で作られる建物だ。

11月4日 食品偽装は日本でも。

2013年11月20日 水曜日

友達の中国人は会うたびにPM2・5の話。彼の娘は1歳。「空気も悪いし、水も危ないし、食べ物は信用できないし、当分中国には帰れないね」という。その彼が、リッツカールトンからはじまった食品偽装には「中国だけじゃないんだね」と驚いている。

タイスキはおいしかったが高かった。そこでチリソースを買い、香菜、にんにく、とうがらし、ごま油、ナンプラーでたれを作り、具は普通の寄せ鍋にしてみたら、これで十分、家でタイ鍋が出来る。たれにオイスターソースやトムヤンクンのもとを入れてもGOOD。今日は谷中の家でまちまちnetの勉強会。かえりに講演料代わりにマダム酒井手製のラタトゥイユ、ブタのリエット、ローストビーフをいただく。この方がずっと嬉しい。

地域通貨などとわざわざいわなくても、こちらが何かすれば、向こうも何かして返してくれる、これでこれからもどうにか生きていかれる。