2014年4月 のアーカイブ

2月25日

2014年4月10日 木曜日

余談一つ。64年オリンピックのさい、男爵原田熊雄の息子敬策の夫人、原田知津子という人が都知事東龍太郎にたのまれ、英語の出来る良家の子女を集めて40人のコンパニオンを教育し、束ねた。ほかに山県有朋の孫とか,磯村尚徳の夫人も協力、長嶋茂雄はコンパニオンの一人、西村亜希子と結婚する(西村亜希子の祖父は平塚らいてうと恋仲だった西村陽吉)。この原田さんは外国の有名選手にサインをねだったコンパニオンを往復ビンタしたのだと。GHQが来るとき、良家の子女を守るため、有楽町の街娼を集めて「性の防波堤」を作った話は有名ですが、これはセレブ版の「おもてなし」。原田夫人は90すぎて元気で最近,本を出したとか。『希望のオリンピック』幻冬舎。

2月23日

2014年4月10日 木曜日

腰痛をおして八ッ場あしたの会の「東京オリンピックと八ッ場ダム」にいく。縮小社会の松久先生の話は何度聞いても目鱗。
人口が生産力を上回ると、必ず戦いが起こり、おたがい食い合い、殺しあう。イースター島はそれで滅びた。
ティコピア島は間引き、避妊、を認め、豚を飼うことと(穀物を食う)、焼き畑農業を禁止して、どうにか人口減を逃れた。日本もこんなことをやっていると早晩、資源の取り合い、食料にさえ苦しむ時代に入る。それを回避するには縮小しかないだろう。

2月22日

2014年4月10日 木曜日

腰痛ひどく、駒込名主屋敷の調査、および夜のマダム酒井のご馳走をあきらめる。何もやる気がしない。

2月20日

2014年4月10日 木曜日

すでに第4回の勉強会に向けて走り出す。防災、ヒートアイランド、環境アセス、音楽イベントの専門家の話が聞きたいとの声つよし。これがまた音楽村もあって戸倉俊一さんや秋元康さんにはむかうのは難しいらしい。
音楽と言えば、私の書いたエッセイに曲を付けてコンサートで歌うので聞きにきてほしいという。勝手にこんなことしてよいのだろうか? ちょっと気持ち悪い。

2月19日

2014年4月10日 木曜日

岩波のブックレット「異議あり、新国立競技場」佳境。各執筆者の原稿揃い、編集に入る。たしかに市民が命がけで戦うのはむずかしい。ジャーナリストと議員にがんばってもらうしかない。
昨日、基本設計をみんないやがって中々進まないとの聞いた。
今川憲英さんいわく、世界都市博だって全部、臨海部で計画は出来ていたのに知事が変わったから止まったし、だれも文句いわなかったと。夜、安富歩、平智之さんと、IWJで新国立競技場について話す。回転のいい二人につられてつい饒舌になりがち。
安富さんが私の「もう一度ここで」という津波から立ち上がる人々の歌詞を作ってくれた。

2月16日

2014年4月10日 木曜日

中沢新一さんと伊藤豊雄さんの対談が週刊ゲンダイに出た。なんと今回のコンクール参加者の伊藤さんが、「敗軍の将兵を語らず」ですが、と前置きして「国立は改修でいいと思う」とおっしゃっている。力強い。
それにしても建築家は絵描きと違う。反体制でも絵描きは絵を買ってくれるお客さえいればいいが、建築家は個人住宅以外の大きな公共建築をとろうとすれば、政府や行政に歯向かえない。またザハとか磯崎とか槇さんとか伊藤さんとか、著名建築家はひとつまみで、日本にも20万人一級建築士がいるという。あんなむずかしい試験を受かった人たちが、なかなか仕事はないらしい。またザハのデザインを形にするため、JVでしこしこ図面を書いている人たちがたくさんいるわけだ。夜、千駄木の新しい安い中華屋さんに行った。三人で九千円請求され、おかしいなあ、と思ってもう一度レジを打ってもらったら4300円。先日は茗荷谷の居酒屋でグラスビールを頼んだのに、ジョッキの値段がついていたり。

2月15日

2014年4月10日 木曜日

葛西臨海公園の環境活動家や野鳥の会の方々は正攻法で、新しく都知事になった舛添さんに要望書を出すという。私たちも出そう。次の回に登壇してくださる後藤健生(たけお)さんの「国立競技場の100年」を購入し、よむ。1958年のアジア大会でのおもてなしぶりを見てIOCが1964年、オリンピックを日本でやれると考えたとか。オリンピック時も人気のない競技には近所の小学生中学生をただで動員したとか。後藤さんは1964年のオリンピックでサッカーの試合を見て、スポーツ評論家になった人だ。私と違って世界中のスタジアムを見ておられる。お話を聞くのが楽しみだ。
今回は鈴木知幸さんにこの前聞けなかったところをきく。そして構造の今川先生が改修案を出してくれるという。

2月14日

2014年4月10日 木曜日

招致の時は「1964年のレガシーを活用して世界一エコで安上がりなオリンピック」とか行っておきながら、とれると成田や羽田のアクセスを整備、道路整備と言い出す。高速道路も4600億だかかけて補修だとか。谷根千のような木造密集地域も2020年までに不燃化計画。まえにサッカーワールドカップのさい、カード会社のVIPを谷根千に案内したことがあった。神社でお祓いをし、谷中銀座でコロッケを食べ、彫塑館でお茶をたて、最後は日本旅館で中華料理という不思議なコースは大人気だった。谷根千を残さないでおもてなしなんか出来るか。谷口吉生のホテルオークラも建て替えの話があると言う。椅子も壁も名品なのにな。

2月13日

2014年4月10日 木曜日

改修コンペをやるというのは大変難しい情勢なので、どうにか改修案を建築エコノミスト森山高至さんにつづいて出してくれないものかと、改修に力のある建築家にあいに行った。のっけから「運動を始めるのが遅い」と言われてしまった。

「せめてコンクールをやることが決まった直後か、ザハに決まった直後に始めればまだしも」。

設計費はザハに13億、実施設計などのJVへの費用も含めると90億とか。「それは高すぎる。あの規模なら4パーセントくらいでしょ」。

やめた場合、違約金とか払うのでしょうか?「そのくらい建築家にとっては日常茶飯事だ。なんてことないでしょ」

本当に改修でいけますか?「もちろんいくらでも出来ます。それは磯崎さんでも安藤さんでも出来るでしょ」

では先生に改修案を出していただけないでしょうか?「一度官僚がやると決めたものをやめる時はよほど大義がないと。僕がやる大義がない。あるのは槇さんでしょう。槇さんが弟子たちを使ってするのが一番いいんです」

たしかになア。槇先生が出してくださればなあ。どれももっともな言葉であり、返せなかった。
しかしなあ、気がついたのがたしかに9月なのだからしょうがない。市民には食うために仕事がある。大規模プロジェクトを通すために人海戦術でやっている官僚やゼネコン軍団に勝てるはずはない。でもその知恵比べが保存運動の一番おもしろいところだけど。

2月12日

2014年4月10日 木曜日

この間ずっとこまっていたトイレの水漏れ、あちこちの業者にきてもらい見積もりを取ってもらったがいまいち納得できず。マンションの管理人さんが、メーカーをよんだ方がいいよ、とメモをくれそこに電話するとたちどころに直ってしまった。同じ番号が便器のふたにも張ってあった。なんというドジ。