中沢新一さんと伊藤豊雄さんの対談が週刊ゲンダイに出た。なんと今回のコンクール参加者の伊藤さんが、「敗軍の将兵を語らず」ですが、と前置きして「国立は改修でいいと思う」とおっしゃっている。力強い。
それにしても建築家は絵描きと違う。反体制でも絵描きは絵を買ってくれるお客さえいればいいが、建築家は個人住宅以外の大きな公共建築をとろうとすれば、政府や行政に歯向かえない。またザハとか磯崎とか槇さんとか伊藤さんとか、著名建築家はひとつまみで、日本にも20万人一級建築士がいるという。あんなむずかしい試験を受かった人たちが、なかなか仕事はないらしい。またザハのデザインを形にするため、JVでしこしこ図面を書いている人たちがたくさんいるわけだ。夜、千駄木の新しい安い中華屋さんに行った。三人で九千円請求され、おかしいなあ、と思ってもう一度レジを打ってもらったら4300円。先日は茗荷谷の居酒屋でグラスビールを頼んだのに、ジョッキの値段がついていたり。