11月11日 JSCのガバナンス

昨日の夜中じゅう、11・10の日本青年館での新国立競技場のシンポジウムを見ていた。

槇さんがずさんなコンクールという意味がよくわかった。皆さんの発言から。

1、応募資格が極端に限定的であること。若い才能に開かれていない。国際的に著名な名前が欲しいだけ。

2、外国の応募者に神宮という神聖な、歴史的土地の意味をつたえていない。

3、東京体育館の時は15メートルの規制の中でものすごく苦労したのに、今度はオリンピックのために風致地区の規制をいとも簡単に外し、恐ろしく巨大なものができる。

4、各部署で欲しい面積を積み上げて29万平米になったので、広大な図書館、博物館、商業施設、レストラン、貴賓室、駐車場などなぜいるのか?

5、募集から応募、審査まであまりなスピード。国民への告知のすくなさ。

6、審査過程の公開など説明責任の放棄と、ザハ監修、誰が設計するのか、施行するのかなどの体制のあいまいさ。

などなど。これは日本スポーツ振興センターの独立法人としてのガバナンス、コンプライアンスをも問われる事態である。

いっそ現競技場の修復案も可、で国民の注視のもと、コンペをやり直したらどうだろう。

そんな時間はない、といったって、22世紀に残したくないような建築が出来たって困るでしょう。「お荷物になる」「車庫に入らないようなスポーツカーを買ってきちゃった感じ」という大野秀敏さん。「今の浅ましいニーズのままにつくれば次世代に恥さらし」と宮台真司さん、本当にそう思う。