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日々録   2006年3月
No.1038  2006年3月6日(月)

[稲垣書店がやってくる]

 昨日の続きです(日曜日の話)。

 夕方、意気揚々と帰宅し一息ついた後、今度は自転車で三河島へ(まだまだ興奮してるので、ペダルの軽いこと!)。稲垣書店で、店主の中山信如さんと谷根千工房の山崎さんと待ち合わせ。ここのところ水面下で進行していたある企画の詰めの話し合い。2時間ほどで、とりあえず大枠が決まりましたので、ここで発表します。題して、

「稲垣書店がやってきた」
 〜日本一の映画専門古書店主・中山信如の世界

 2006年4月19日(水)から6月19日(月)までの2ヵ月間、稲垣書店の棚が古書ほうろうにやってきます。映画についての本はもちろんのこと、肉筆の原稿、書簡、色紙からポスター、スチール写真、ブロマイドまで、映画専門古書店主としての中山さんのエッセンスを集めて、展示即売。また、『古本屋シネブック漫歩』『古本屋おやじ』の著者としての面にもスポットを当て紹介します。ゲストを招いての対談や映画文献講座などのイベントも予定しており、こちらも決まり次第順次発表していきますのでお楽しみに。

 中山さんとは、『古本屋おやじ』が出たときに「今月の一冊」で紹介文を書いたことがきっかけで、知己を得ました。元々親交のあった谷根千の山崎さんがわざわざプリントアウトして中山さんに見せてくださったのです。「川本三郎が懇意にする店」として、学生の頃からその名を知っていたこの世界の尊敬すべき先輩が、僕たちのようなペーペーのやっている店にわざわざ足を運んでくださったときの喜びは、今でも忘れられません。今回の企画は長らく山崎さんが温めていたものなのですが、このたび時期を得て実現することになりました。

「こんなものを持って行こうと思っているのだけど」と、中山さんが見せてくださったものをちょっと紹介しましょうか。

『小津安二郎監督 直筆絵入り色紙』(伊藤大輔監督による画賛付き)
『お茶漬けの味 他』小津安二郎、野田高悟(小津監督の署名入り、青山書院、初版帯付)

 色紙の方は、何かの酒席で小津監督が「こんなの描いたから、君も何か書いてくれ」と差し出したものに、「酔っぱらってるからできないよ」というような言葉を伊藤監督が書かれたものだそう。達筆過ぎて、説明されないと僕にはさっぱり読めないのですが、にもかかわらず小津さんの字には何とも言えない味わいがあります。
 中山さんによると、小津監督は字を書くのがずいぶんお好きだったそうで、自著の題字などもよく手掛けられているとのこと。3本のシナリオを集めた『お茶漬けの味 他』もそうした一冊で、シンプルな装幀に小津監督の字がひっそりと溶け込んでいました。

 ともかく、うちのような本屋にとってはため息が出るようなものばかり。誰よりもまず自分が期待で打ち震えています。今日はそこまでの話は出ておらず妄想にすぎないのですが、大好きな日活アクションのポスターでも展示された日には(ロマンポルノのでもいいけど)僕は悶絶しますね。まあいずれにしても、一箱古本市当日に、こういう楽しみな企画との2本立てでお客さんをお迎えできることが決まり、幸せな気持ちで家に帰り着いたのでした(準備はちょっと大変ですが)。

(宮地)

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