‘くまのかたこと’ カテゴリーのアーカイブ

2月6日

2014年4月10日 木曜日

伊藤谷生さんより。新宿高層ビル群はヒートアイランドどころかヒートボルケーノ。それをかろうじて押さえているのが新宿御苑、東宮御所、明治神宮。
まったく新しい視点に目が覚める。そうか、ここだ。環境問題だ。

鈴木博之先生が亡くなられた。11月26日にお会いした時は久しぶりとハイタッチした手が冷たいので心配した。建築史家としての業績は大きい。ビクトリア朝建築とか、「建築の七つの力」とか「東京の地霊」とか、影響も受けた。
「明治東京畸人伝」の解説も書いていただいた。明治村館長になられてからシンポジウムにもよんでいただき、カラオケもやったのに。なんで安藤さんチームにいっちゃったんですか! 無念、という言葉しかない。

2月5日

2014年4月10日 木曜日

民主党有田芳生議員、参院予算委員会で国立競技場問題を取り上げる。短い時間でよくやってくれたと思う。文科省久保局長の答弁は間違いをいくつも含み、めろめろだった。特に葛西臨海公園については場所の変更も含む答弁を首相から引き出した。中西悟堂以来の日本野鳥の会の権威はたいしたものだ。
前半、NHKの会長発言についても質問しなければならず、こっちばかりマスコミは取り上げたようだ。NHKもヘイトスピーチも大事な問題。
長谷川三千子はあの、野上弥生子の孫かとおもうとびっくり。
与謝野馨が与謝野晶子の孫というのも驚きだが、まだわかる。

2月4日

2014年4月10日 木曜日

文化庁への質問と要望には返事がない。文化庁は文科省のアネックスなので本省がやっている計画に反旗を翻すような回答は出来ず、とにかく青柳長官に直接手渡しできたことだけでもよしとするしかないか。
カタールのワールドカップの競技場もザハ建築で、地元では「巨大な女性器のよう」として反対がおきているとのこと。日本でも新国立はそれに似ているとマツコデラックスがラジオで発言。槇文彦氏が外国人特派員協会で英語でスピーチ。今日の槇先生は悲しそうだった。「もう引き返せないポイントを超えてしまった」とも。「誰も勝者はいない。まったくfruitlessだ。しかしこれからもこのようなプロセスを繰り返すのはよくない。こんな大きなモンスター、ダイナザウルスを作って維持費、改修費などオリンピック後の方が、少子化の日本に重くのしかかる。審査委員会はザハ案を「日本を元気づける」と評したが、私にはそうは思えない。建築はアリナミンじゃない」と。
しかし国民新聞とかいう右の記者が「我々は明治天皇の聖蹟を守ろうというあなたに賛成だ」を始めとして質問はみんな質が低く的外れだった。

2月3日

2014年4月10日 木曜日

ようやく文科省とJSCに直接懇談する時間を取ってもらった。聞きたいことはいろいろ。

1、開閉式屋根の、制作費用、開閉にかかる費用とメンテナンス費用。材質。
制作費:148億円

2、ザハの賞金、監修費、JVの設計費、それが1300億円に含まれるか否か。
監修費(13億円)、JV設計監理費(91億円)は、1300億円には含まれず。

3、建設費のなかの国税の割合、維持費、改修費の中の国税の割合。
建設費(1971億円)-都負担分(500億円?)-TOTO収益を引いた額

4、建設費、維持費、改修費が膨らむ場合の国税の補填。

5、ソウルのザハ建築の工期のおくれ、建設費の傍聴をどう見ているか。

6、選考委員の謝礼、来なかった委員にも同じく払ったのか。

7、コンクール設営のコンサルタント、イギリスの会社?
株式会社都市計画設計研究所

8、発表写真の向きはおかしいのではないか? 写真の掲載許可を出さない理由。
あとから変えた。平凡社の本はJSCがデザイン写真を出さないからだという。

9、外側の材質、反射、換気、入退場、避難方法、人の流れ、風害、高さの測り方。

10、監修費としてザハは何をしてくれるのか、既に契約を結び払ったのか。

11、スポーツ施設の避難所としての活用方法。

12、サブトラック問題。

いってみてわかったことは、もともとのデザインコンクールの応募要項にも安藤さんや内藤さんが関わって決めたということ、ザハの監修費とJVと足して91億ということがわかったくらい。文科省もJSCも担当者は去年の秋からの担当者でその前の事はよくわかりません的な対応。まあ、かなり無理なことをやらされているようだ。

2月2日

2014年4月10日 木曜日

「建築ジャーナル」二月号を見る。スポーツライター中西正紀という人が、

1、建て替えは不可避、1958年時の劣悪なコンクリート、記者席に屋根がないとパソコンがぬれる、トイレがない、ろくな食べ物がない、階段も踊り場がない。森たちはそれでいいとおもっているのか? 歴史性の尊重よりアスリートや観客の事を優先せよ。

2、ザハ案は妄想、失格を通告し、直ちに二位のリチャードソン案を採用せよ。

3、後藤健生さんのいう球技場特化には反対。

4、むしろ老朽化した岸体育館に入っているスポーツ団体をみんな国立に集中。

5、商業施設にも、国立なら何でもそろうスポーツ用品店などでにぎわいを。
と主張している。このかたは以前はザハ案を賞賛していたはず。

1については、その当時のコンクリートはその後の高度成長期より堅牢、またトイレ、階段、バリアフリー、おいしい食事の提供は改修でも十分可能と思う。

2月1日

2014年4月10日 木曜日

腰痛ひどい。

1月31日

2014年4月10日 木曜日

私は原稿の二度売りはしないが、今回の国立競技場についてのみは急いでより広くお知らせしたいので、頼まれればどこにでも書く。今まで「週刊金曜日」「革新懇ニュース」「建築ジャーナル」「毎日新聞」「信濃毎日」「傘松」に書き、これから平凡社から出る単行本、「住宅建築」などに書いた。簡潔な問題点の指摘ばかりである。みすずの守田さんに、もう少し長く、運動の心のひだや悩みも含めて書けないかなとたのんだら「みすず」のページをわけてくれることになった。これまた日本でも最も意識の高い知識層が読む雑誌だからありがたい。
故・藤田省三さんから「同じことでも大事なことは何度でも書く必要があります。書くたびに少しずつ知見が広がり、思考が深まってくるものです」と言われたのを思い出す。まさにそうだ。今回、10月に招致に敗北したイスタンブールで見てきたことを書いた。ゲジ広場の平和的占拠やそこで亡くなった若者たちのこと、チョムスキーが早速出した「ゲジ・パーク」という本のことも。

一月終わり。

1月30日

2014年4月10日 木曜日

糸島キャンパスの内藤さんの講堂を見た。
まず九大があんなところに変なキャンパスを作って学生の利便性がきわめて悪いため、いい学生が集まらないようになるのでは。そしてこの講堂はなんなの! でした。まるで平凡で、どこにも冴えがない。丸い建物。

1月29日

2014年4月10日 木曜日

上の階の横関さんがセネガルから帰ってきたのでワインを飲みに行く。旦那さんのポール・ギフォードさんとオリンピックスタジアムについて話す。ロンドン大学で教えていたアフリカ研究者の彼は、八ッ場ダムの遺蹟保存や今回の国立競技場見直しの賛同もしてくださっているが、ロンドンオリンピックはスラム街の修復にとても役に立ち、その地域は文化的にも再生した、という。2万5000を常設、5万5000を仮設にして、あとで減築したスタジアムとくらべ、8万席の新国立のことを話すと、手を広げてびっくり。『青鞜の冒険』をお見せするとイギリスのブルーストッキングについても語ってくれた。パートナーの横関さんが忙しい時には一人で谷根千の町を探索し、妖怪博士井上円了にとても関心があるとか。ハンガリーの地質学クラッシャイさんからは『震災日録』を読んだ感想が伊藤さんより。パリ大学ミュリエルさんからもお年賀状。、毎日新聞に「縮小社会に舵を切る」が載ったので、ベトナムに行く空港から北大の大崎先きょう生もメールをくれた。
「常識的に、感として、地球の実質経済(物の動き)が二倍になると、多分地球は持たない気がします。閾値が分かったときは、すでに時遅しで、ごめんなさいで済む話でもないし。そう考えると、現代資本主義システムは原発システムに似てませんか」本当にそう思う。

1月27日

2014年4月10日 木曜日

午後2時過ぎのビートルで釜山へ。参鶏湯を食べ、キンパを買い、翌日戻る。