もう3日目。今日も朝8時に出発して9時前には牧場につき、お腹がすいたので高城由梨絵さんのご飯をもらって卵焼きを焼いた。こちらの卵は生卵では食べられない。ナンプラーをかけてマンゴーの酢漬けでご飯。
今日は養護施設から5人の子供がやってきた。2人はダウン症に見えたが後は大体自閉症。ダウン症と自閉症両方持ってる子供がいるらしい。ホースインストラクターの寄田さんが馬に何が必要ですかと言う質問に対しなかなか良い答えが出る。「ご飯をあげる」と言うのと「一緒にいる」と言うのと「触ってあげる」と言うのとあって、それをやってみることになった。
最初から触らせようとすると怖がるのだと言う。
最初はこわごわ手を出していたのが鼻面に触ったり、首を撫でて暖かさを感じたり、ピクっとするのを見たりする。大きな子供もよく触ったのでお母さんが喜んでいた。1人ダウン症の男の子で非常にアクティブだったのに、途中から怖がって遠ざかろうとしていた。保護者が、参加しなきゃだめって言って連れてこようとしたりしたが、全然いかない。寄田さんが最後にその子ふざけて抱いて連れてきて、その子もやっと餌をやる気になっていたところに、誰かがどっさり草を持ってきたため、馬が驚いてしまい静かな関係性は壊れてしまった。なかなか難しいものだと思う。
今日の昼は幅広い面と細い麺の店で豚肉と牛肉があった。私は牛肉の方を食べて辛くておいしかったが、幅広麺の豚肉も美味しそうだった。タイ語の発音が難しいので、みんなシンタロー先生と呼んでいる人がみんな注文してくれる。この牧場のオーナー、人柄が良くて優しくてみんなの面倒を見る牧師さんだ。英語も話せて何でもできる。なぜかキリスト教徒になった途端すべての財産投げ出して活動しているのだそうだ。奥さんは大学の看護師で学長さん。
夜はさよならパーティーに行った。立派なホテルで大学が催し、学生たちの出し物があった。チェンマイ大側の学生は紺セージのスカートに白いブラウスで高校生のようだったが、古典楽器の演奏をした。日本側の子たちはAKBの恋するフォーチュンクッキーを踊って見せる。最後、こんな高級ホテルでカラオケタイムになり、偉い先生方が、谷村新司の「スバル」とHey Judeなんか歌って盛り上がった。どこまで続くのかと心配したが、あっさり終わりで、みんなで握手をして別れた。