8月15日 敗戦記念日

今日も牧場で半日過ごし、そのあと、チェンマイ大学が計画した介護付きの老人ホームが竣工したので見に行く。草原の中にどでかいビルができていたが、コンセプトがないので、日本側にサポートを求めているらしい。また介護施設を求める日本人たちも見にきていた。

話を聞くと面白い。チェンマイには日本人がたくさんいる。夫と離婚したり死別してくる女性もいれば、妻をなくして1人で来てこちらで現地の人と結婚する人もいる。かと思うと夫婦で穏やかに年金暮らしを楽しむ人もいる。貧富の差も激しく、金持ちからそうでない人までいる。半年だけいる人やロングステイ会もあり、バンコクのような駐在員の街とは違う雰囲気。

ただし長く住むにつれ1番気になるのは老後の生活だ。生活費は安いと行っても、日本では使える介護保険はここでは使えない。健康保険も使えない。もし生活に困窮すれば出るはずの生活保護も使えない。となると全部自費でやらなければならないので日本に帰る人も多い。「冬は暖かいし夏は涼しい」「タイ人は大変親切だ。優しい」「物価が安い」「ゴルフ三昧」と言う意見も聞かれた。結局見に来た人たちが聞きたかったのは、ここにいくらで入れるかと言うことなのだが、それはまだ決まっていないようだった。

中には「ここで馬に乗れるなら入ってみたいわ」などと言うおばさんたちもいた。大阪の人で「春と秋は日本がいいけど、夏と冬はこっちがいいと行ったり来たりしている」人もいた。フレンズとか言う老人医療機器のメーカーも関わってこれからのノーハウを作っていくのだが、元日本総領事もその仕事に関わり、日本医大の先生方も相談に乗っているらしい。

それで今日の仕事終わり。夜は日本医大に勉強に留学に来た看護師さん達の同窓会に招かれたのだが、もう社交をする体力の余裕はなかった。一人でナイトバザールに行ってヘチマのヒゲの炒めたのと鶏肉のパリパリ焼きでビールを1本、10時ぐらいに寝た。楽な夜で良かった気がする。

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