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日々録   2005年12月
No.1024  2005年12月6日(火)

「ピアノ・リサイタル」

 早番で出勤。本を買ったり売ったりといういつもの仕事。あと、ここのところメールでの通販の申込みがちょこちょこあるので、その手配とか。

 夜は初台の東京オペラシティ・コンサートホールへ。敬愛するフランスのピアニスト、ピエール=ロラン・エマールのリサイタル。前回来日されたときのことはここでも書きました。そのときは肝心のリサイタルに行かれなかったので、今回はとても楽しみにしていましたが、期待に違わぬ素晴らしい演奏。なかでもシューマンの交響的変奏曲を聴いていたひとときは、とても幸せな時間でした(本当は、どういうふうに良かったか分析的に書けるといいのですが、それは僕の手には余るようです)。あとアンコールで弾かれたブーレーズの「4つのノタシオン」。こういうタイプの曲で観衆が心から拍手喝采するなんてことはそうそうありません。でも、前回のリゲティのときも感じましたが、この人は現代音楽の難曲と対峙しエンジンを全開にしても、とても美しい音でピアノを鳴らすのです(全開ではないのかもしれませんが)。クルタークの「3つのゲーム」も印象に残りました。自分好みの未知の曲を知るのは、どんな時でもうれしいものです。

 さて、今年はクラシックの演奏会にあまり行かれず、ピアノ・リサイタルは今日が2回目でした。日々録をサボっていたのでここでは書いていませんが、もうひとつは10月に聴いたイーヴォ・ポゴレリッチです。いい機会なので少しだけ。
 
 ともかく凄まじい演奏でした。あんなショパンの3番を聴くことは、おそらくこの先と二度とないでしょう。もはや曲の解釈がどうこうということではなく、ショパンの曲をまとった今の生のポゴレリッチに触れるとでもいったもの。ともかく緩急のコントラストが普通でなく、曲の構成自体は壊れてしまっていると言ってよいと思うのですが、細部のひとつひとつの音の美しさもまた、尋常ではありませんでした。そして観客の演奏への集中も自然それに見合ったものとなっていき、照明を落した暗い暗い舞台の上でポゴレリッチの弾く一音一音を、極度の緊張を強いられながらも、何一つ聴き逃すまいと固唾を飲みながら耳を傾けていました。これもまた、滅多にないことです。終演後はとても疲れましたが、得難い体験をしました。

(宮地)

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