‘くまのかたこと’ カテゴリーのアーカイブ

3月24日

2012年6月19日 火曜日

朝、姪とモマに行く。ゴーギャン、ジャクソン・ポラック、ゴッホ、アンディ・ウォホール、キリコ、カンディンスキー、ダリ、これだけあると目がうろうろする。特別展の写真家シルマンは私と同じ年齢で、早くからコスチュームの変装写真を撮る。日本のは、このまねか? スイートバイレンスなるドメスティックバイオレンスの特別展もあり。
ヒルトンの前の人気ハラールフードを食べお腹を壊す。トマトケチャップとチリソースを間違えたなり。ホテルで休む。夜、ストンプを見る。社会主義リアリズムと滑稽味。達者なものなり。観客ゲラゲラ笑う。ピザを食べて寝る。なんといってもピザが一番安いし、まあまあの味。

3月23日

2012年6月19日 火曜日

ゆっくり起きてチェルシーハイラインを歩く。鉄道跡地を上手にウッドデッキの緑地帯に替えている。海の景色、古い倉庫街の景色などはなはだ面白し。画廊街をのぞく。チェルシーマーケットに行くも、混んでいて食事できず。シェークシャックの店に行くがこれも長蛇の列。イータリーで息子と喧嘩。喧嘩はいつも負ける。コロンビア大学へ行く。なにもたのしくなし。おおきな聖堂を二つ見る。かえりアッパーウェストのベトナム料理へ行くもものすごい量のフォーに驚く。店の不当な解雇に反対して戦う人々が店の前に並ぶ。

3月22日

2012年6月19日 火曜日

今日は姪のくる日、朝のうちマークホテルを堪能、お昼ごろタクシーで移動、ミッドタウンのルーズベルトホテルに行くもチェックインには早い。ここは人の動きがせかせかしたいかにもニューヨークらしい歴史的な建物のホテル。それでご飯を食べにぶらぶら、グランドセントラルのしたで牡蠣を食べたかったのに却下され、フードコートでイタリアンを食べるも不味し。それに混んでいてうるさい。ブライアンパークで別れ、私はニューヨーク市立図書館でシェリーのゴーストという展示を堪能。メアリ・ウィルフトンクラフトやゴドウィンの友達であった。早く死んじゃうんだよね。遺跡のかけらなる無料展示を見る。これもローマやナポリなどの絵が多く、即興詩人のことを思い出す。ほかに図書館の歴史をしめすコーナーあり。キャパの弟が開いた写真美術館へ行く。中国人が鉄の階段でラーメンをすする。沖縄や日本の基地を撮った写真、根岸の米軍基地の住宅からは横浜ランドマークタワーがシュールな感じに見える。どれも面白かった。
地下は「殺しはわが仕事」という殺人現場ばかりを撮るカメラマンの特別展。20-30年代のニューヨークはいかに危険な街であったか。ああ、こわい。そのカメラマンはラジオとタイプライターと大きなフラッシュのつく写真機でなかなかいい仕事をした。それから紀伊国屋とブックオフに行く。到着した姪を連れてスカンジナビアハウスで食事、スモークサーモンとミートボール、さけのステーキおいしい。ニューヨークについたはずのすいれん舎の高橋さんより電話あれどこず。ここの地下で行われる音楽会を聞く。

ニューヨークではみんな早足、なれどエレベーターは遅し、ドアは必ずあけておいてくれる、エクスキューズミーとサンキューは反射的に出る必要あり。けっこう親切な人が多い。地下鉄は浅いところを通り便利。出るときは切符いらず、1週間で29ドルのチケット便利、なかなかこない線ある。アップかダウンか見定めて乗る。アッパーはバス移動のほうが便利。
税が8パーセント、チップが15パーセント、レストランは恐ろしく高い。
こんなに税金を払っているのになんの年金も保険もないとは。何に使っているのか、軍事費に決まっているがな。物乞いが多い。みんな無視しているが。
タクシーは安い。初乗り2、5ドル。
美術展でも安くて10ドル、普通20ドル、メットは25ドル。
この物価の高い町でどうやって暮らしているか、わからず。
黒人は博物館のクロークや見張り、掃除夫、荷物運びなど。雑用と単純労働をしているみたいだ。プエルトリコとかヒスパニックの人たちも。
いろんな言葉が混ざって聞こえてくる。英語が上手とは誰も言わない。
だからデリやサンドイッチを買ってオフィスで食べる、そのためにあちこちに公園あり、ものすごい人、公園のそばには必ずスタバあり、買ったのを持って公園で食べたりのんだりしている。つまり公共用地を店代わりにしているわけだ。さすがユダヤ資本らしいうまい経営。でもほかの店のものを持ち込んでも何も言われず、ただでメールチェックできるしありがたくもある。何も言われないのは単に店員が忙しいせいかも。
トイレの流す音、エアシャワーいずれもすごい音。とにかくうるさい町。
静かさとゆっくりがいい病後の私には住むところではない。特にミッドタウンには。香港に行ったときと同じ息苦しさを感じる。窓から見ると前のオフィスには8時には人がデスクに向かっている。

3月21日

2012年6月19日 火曜日

息子はナオさんのご尽力で、朝からNYUの講義を2コマ聴きに行く。私はまずニューヨーク市立博物館。地下鉄でひたすら北上し、103ストリートでは雰囲気がずいぶん違う。黒人の多いアパート街。セシル・ビートンなる写真家にしてデザイナーの特別展あり。べつの写真展は車から腕をだした人。地下鉄から出たところの地上の景色、店のガレージを挙げる人のフィルム。ニューヨークの歴史のフィルム。都市計画のグリッドに関する展示もユニーク。ジューイッシュ美術館は休み、地球の歩き方に書いてあるのと休日が違う、入場料が違うこと多し。もう一つの小さなナショナルアカデミー美術館は全く見る必要なかった。最後にアジア協会の美術館。ムガールの細密画はよかった。細密画を発見し、コレクションした男もすばらしい美男子だった。ショップで2枚、三宅一生みたいな服を買う。韓国のデザイナーだそうな。
息子疲れて帰ってくる。授業は半分わからなかったとか。7時頃、韓国料理を食べに行くも、並んでいてそれをどんどん店の中にいれ、客の後ろにたたせ、前の客を追い出し、味はまずく、味の素が多く入っていた。こんな店をガイドブックに載せるのはなぜかわからん。

3月20日

2012年6月19日 火曜日

マークは中庭に面しているがダクトの排気の音すごし。一階に有名なレストランがあって、毎晩すごい格好の男女が集まる。こんな高いレストランに入れる人はどんな人か考える。ニューヨークはいいところよ、お金があればね、とアジア学会であった大学教授がいっていた。高いホテルに泊まってベーグルをかじる2人。
今日は朝、フリクコレクションを一人で見に行く。ピッツバーグの大金持ちが集めたものをみんなに見せている。なかなか趣味がいい、建物もすばらしく中庭など気持ちよい。木蓮や桜が庭で満開。12時にNYUでナオさんと会う。イトウ先生の愛娘なり。法学部をでたが、生物学を大回りして、もう一度法学に戻り1年で弁護士資格を取るところとか。すてきな女性だった。午後、ヒロシと半額チケットをとりに並び、「シスターアクト」を見る。日本題はすごくへん。後ろの方だけどよく見えた。歌手が殺人事件を目撃し悪漢におわれる。修道院に逃げ込み、へたくそな尼僧たちの聖歌隊をすばらしいものに指導する。たわいない筋だが尼僧や大僧正が歌ったり踊ったりするのがおかしい。夜遅くリンカーンセンターの前のステーキハウスに行く。すごく分厚いステーキとムール貝おいしい。肉は決まった牧場から取り寄せているとか。

3月19日

2012年6月19日 火曜日

昼間でゆっくりいてヒルトンインをチェックアウト。このホテルよかったな。地下鉄でアッパーイーストのマークホテルに行く。77番地の駅から三ブロック、セントラルパークはすぐ目の前、フロントもドアマンもすばらしい笑顔。ネットですごいディスカウントがあったからだが、5つ星でもう二度と泊まれないようなホテル。窓の上げ下げも自動。広々した風呂は大理石、別にシャワールームあり。インターネットもちろん無料、100室ほど。ちょっときんきらきんで成金趣味。
近くのベーグルカフェでスープとベーグル、食べきれない。これで2人で30ドルかかる。まったく箱ものに興味がない息子はホテルで本を読んでいるというので、歩いてノイエでエゴンシーレとクリムトを見、グッゲンハイムでカンディンスキーと22で死んだ女の子のセルフポートレイト展を見る。赤いダウンジャケットをなくす。グッゲンハイムの人、親切にも閉館後に館じゅう見つけてくれる。クロークのおじさんとおしゃべり、忙しいし、賃金も安いよ、といいながら仲間と冗談を言ったりして楽しそうに働いている。夕方もどってみると山本さんから食事の誘いあり。たしかに最後の夜を一人での夕食は味気なかろう。ヘルズキッチンのタイ料理に行くも、春巻きやダンプリングは出来合い、ソースは甘い。疲れて10時半頃別れる。

3月18日

2012年6月19日 火曜日

ゆっくりホテルを出てマジソンスクエアガーデンの中にあるシェークシャックとかいうハンバーガーやへいく。暖房があるので外でも寒くない。バター風味でうまし。タイムスズクエア、ホールフードストア、ユニクロ、ボッテガ、チケットショップ、シェラトンなど歩きまわる。自分一人ではまず、ブランドショップなどに入らない。もちろんウィンドーショッピング。
地下鉄のタイル絵、木の椅子、とってもいい。地下鉄はすごく浅いところをとおっている。
飛行機仲間千里さんを誘い、ハーレムへジャズを聴きに行く。マンションの中で日曜日に家族コンサートをしていて、住民もうるさいなんていわないのはいい。マージョリーにはあったが演奏には出て来なかった。5人子供を産んだが3人は死んでしまって、孫が行方不明だと友人のおばあさんが話してくれた。隣にいたすごい帽子をかぶったおばさんはマージョリーの友達で同い年で、18年もこのコンサートに通い続け、スタッフのようになっている。幕間には雷おこしみたいな菓子とジュースが配られ、投げ銭である。かえりにハーレムのソウルフードの店で食事、コーラ込みで6ドルくらい。割においしいが客の黒人たちは目を合わせない。なんだか帰りたくなくて、アッパーウェストサイドのジャズバーに行く。日本の女の人が働いていた。キャッシュオンデリバリーの店。
短い滞在の千里さんのために息子が気を利かし、ロックフェラーセンターのトップオブザヒルへ。行列、もうかるだろうな。すばらしい夜景なれど資本主義の最たるもの、エンパイアステートビルが指呼の間に見える。3.11のあとは白、赤、白で日本の国旗を表し、追悼してくれたとか。ずっとそう思っているのだが、装飾系超高層ではクライスラービルが一番きれいだ。タイ舞踊の冠みたい。それにしても25ドルは高い。年間300万人くると係員は言ってた。深夜の1ドルピザとビールうまし。

3月17日

2012年6月19日 火曜日

トライベッカのバビーズでホットケーキ。すてきな素朴な店なのにけっこう高くて1人30ドル。この辺はセレブの住む高級住宅街になりつつあるそうだが、朝食に3000円はないだろ。地下鉄でマジソンスクエアへ。イータリーでオリーブオイルを買う。パルマから来たオリーブオイルのソムリエにいろんなオイルを味合わせてもらう。仲良くなってレモン味のオリーブオイルを買う。店の人とても親切、ユニオンスクエアの日曜野菜市でアップルサイダー、郵政労働者の集会あり。デリを食べながら本を読む人。フラットアイアンのビル、ブロードウェイをあるき、SOHOでロブスターと牡蠣で白ワイン。久しぶりの贅沢といっても朝ご飯よりずっと安い。夜、友人の息子風人君と友人の教え子ジョン君と8th アベニューでタイ料理の店でビール。極めて高くまずい。油が悪い。ジョン君はアジア系の移民で、カリフォルニア工科大を出て今はロサンジェルスでチャータースクールの設計をしているとか。夏には被災地支援に行きたいといい、秋からはハーバードの大学院へいくとか。若者3人は盛り上がる。とても素朴で話が面白かった。

3月16日

2012年6月19日 火曜日

サマータイムで朝くらい。あさ昨日の中華料理の残りとサンドイッチ。テイクアウト(テイクアウェイという)がしやすいのはいいし、そのパッキングもしゃれている。朝から街を歩き回る。グランドゼロ、教会、メモリアル、ウォール街、バッテリーパーク。ヒヤシンスと水仙がきれいに咲いている。アメリカもずいぶん安全できれいになったものだ。といってもニューヨークに来たのは3度目でゆっくり滞在したことはない。フライデーというチェーンでステーキ。コーラの大きさとおかわり自由に驚く。履いてきた革靴がきついので、アグというオーストラリアの店でブーツをゲット。らくちん。
結構くたびれスタバで休み、ホテルで2時間爆睡。夕方、千里さんも誘い、ブルーノートでエディーなんたらの75歳のピアニストの誕生日コンサートを聴く。金払っただけ楽しまねば損という感じで盛り上がるアメリカ人。隣の人たちは常連でエディのファンらしい。食事もまあまあおいしかった。イカのリングにシーザーサラダ、ボロネーゼのパスタ。帰りにブリッカーストリートを歩きタクシーで帰る。タクシーは驚くほど安い。
ニューヨークですてきだと思うこと、目が合うとにっこりする。ドアを支えてくれる、好きな格好で好きなことをする。人の目を気にしない。地下鉄でも何かを訴え、音楽をしていたり。障害者でも街に出られる自由さと車いすのかっこいいデザイン。

3月15日

2012年6月19日 火曜日

3月11日を過ぎるとどっとつかれて、何もする気がしなくなった。
被災地のお手伝いは続くが、取りあえず中仕切りにこの国を離れてぼんやり考えてみることにした。でも体調もいまいちで、長いフライトに耐えられるかどうか心もとなかったのだが、春休みでニューヨークに行くという息子が、18、000円の切符をとって、ホテルも予約してくれた。

午後3時の便でニューヨーク。朝ゆっくりなのは助かる。チケットは安いのに、薬だの、枕だの、成田でずいぶんお金を使ってしまう。
デルタ航空はおもったほど嫌じゃない。赤い毛布、自由な服装のスチュワーデス。しかしチェックインの際、アイル席が18、000円増なのだけはあきれた。アメリカらしい自由競争。隣の席の千里さんはOLやめて看護婦になる前の区切りの旅行とか。ホテルはシェラトンで切符は7万円台だと。機内食はおいしくないのでサンドイッチにして食べる。マリリン・モンローの映画、ヘミングウェイが出てくるウディ・アレンの映画。ラブコメディ。いつもよりはよく寝られた。
同日4時頃、入管を済ませ地下鉄でホテルに。かなりロウアーなキャナルストリート駅のすぐ上のヒルトンイン・トライベッカ。息子と2人で1泊15、000円くらいなのでこれでいいか。フロント親切、入り口にコーヒーと暖かいクッキーあり。レンジと冷蔵庫とインターネット無料。
ひとまわりキャナルストリートを歩き、ハドソンリバー沿いを歩く。
7時に飛行機で一緒だった千里さんと駅で待ち合わせ、チャイナタウンで飲茶、ヒロシの知っているジョーズキッチンとかいう店。そのあと地下鉄で川を渡りライトアップされたブルックリンブリッジをわたって帰ってくる。