‘くまのかたこと’ カテゴリーのアーカイブ

5月25日

2010年8月31日 火曜日

朝、はやく成田着。楽しい旅だった。家でメールチェック、新聞読み、郵便開封、など。

5月24日

2010年8月31日 火曜日

おひるまで贅沢な休憩。

5月23日

2010年8月31日 火曜日

9時半にナショナル・ギャラリーにいくが今日は日曜日で開いていない。で夕方5時に約束して自由行動に。私はライターズ・ミュージアムと隣りの市立美術館へ行く。オスカーワイルドは同性愛の罪で監獄に入れられた。ベケットはフランス語で書いた。スイフトはここの大司教だったがイギリス政府に堪えず警戒された。シングはイエーツにパリで会い、こんなところにいる場合じゃない、と諭され、アラン島にわたって民俗を研究した。美術館はコロー、マネ、ドガ。その他。12時からコンサートがありモーツアルトを堪能。ただ。ピアニスト、三曲目をひくとき、髪の毛がうるさいので、誰かゴムを貸して呉れませんか、と言い、早速中年の婦人がゴムを差し出す。こういう気の置けない感じはアイルランドらしい。
ホテルにて。ハーンがここに住んだのは3歳のとき。お母さんはギリシア人で、お父さんがインドに単身赴任して父の実家に身を寄せた。が母は北のくらいアイルランドに馴染めず、英語も話せないし、厳格な家風にも合わなかった。ラフカディオはとても孤独で、お母さんはギリシアへ帰ってしまうし、ここで独りで壁のしみでも見ているうちに幽霊だの妖精だのに興味を持つようになったのでは。節子にあってよかったね。
空港へ。最後にギネスを飲む。おじさん、こういう飲み方知ってる?女の人は好きだよ、といってギネスに甘いサクランボのシロップを入れてくれた。
この日、フランクフルトどまり。タクシーがジェットコースターのようにすっ飛ばし、こわかった。ケルピンスキーホテルについたのは9時頃。レストランまだやっている。わーい。アスパラガスのスープだ。それとアスパラに子牛肉のカツレツ。もちろんヴァイスビール。

5月22日

2010年8月31日 火曜日

朝、タラに行く。ここはアイルランド人の心の古里。アイリッシュのスカーレット・オハラ(O”halla?)が最後に「タラへ帰ろう」というのもそれ。広い広い芝生の丘。先生たちまた空を見る。
車を返し、昼ご飯は「ワガママ」にて麺。ラフカディオ・ハーンゆかりのB&Bにチェックイン。後は自由行動にて、私はトリニティ・カレッジでケルズの書を見る。ウィリアム・モリスなどにも影響を与えた装飾芸術の粋。
グラフトンストリートでは大道芸をやっている。クライスト・チャーチ大聖堂で猫とネズミのミイラを見る。バイキングワールドなるつまらないテーマパーク。しかしアイルランドがイギリスだけでなく、デンマーク人の海賊の脅威にさらされていたことはわかった。懲りずにマークス&スペンサーに行って下着を買う。これほど安く、余分な飾りのない、着やすい下着はない。買い込むべし。髪の毛が突如切りたい。中国人に10ユーロで切ってもらう。軽くして、はthin というらしい。薄くだな。
夜、前回と違うイタリアンに行き、かなり注文の仕方もうまくなり、ペペロンチーノなど説明してむりやり頼む。でてきたもの、これペペロンチーノ?ペルシア料理がやけにうまい。安野先生、低く軍歌を歌う。ヘイワのための軍歌集。

5月21日

2010年8月31日 火曜日

ベルファストを出るのに時間がかかる。
ベルファストは北アイルランド闘争でよく聞く地名だった。つぎに行ったドロテアもイギリスに反抗的な司教が処刑されたり、市民が逃げ込んだ教会ごとクロムウェルが焼いたり、とすざまじい。でもずいぶんいきいきした楽しそうな町。いまは。感じのいいレストランでクラブサンドとスパゲッティでみな満足。もうイモはいい。
午後はボイン川の古戦場へ。日本でいうと関ヶ原。
ニューグレンジの遺跡は最終のガイドバスが出たところ。これも世界遺産。アイルランドは自然遺産がおおく、駐車場からまた15分歩くとか大変。よる、ダブリンに入らずナバルの町のニューグレンジホテルに泊まる。ライブラリーなどあってクラシックで大変いい。食事はアンガス牛のステーキにしてみた。夜、またしてもライブがすごい。

5月20日

2010年8月31日 火曜日

ロンドンデリーの壁の上を歩く。1688年にジェームス二世とウィリアム2世の内戦あり。ウィリアムの側についた市民たちはこの城壁の中で百数十日をもちこたえたという。
朝からビールを飲みながら歩いているカップルあり。どこもビール臭い。
ポートラッシュへ。マーキング。それからブッシュミルズのアイリッシュウイスキーの蒸留所へ。さらにジャイアントコーズウェイの世界遺産へ。ナショナルトラストの管理。
トウモロコシのような岩。4時頃ひなには稀なレストランにてカリフラワーのスープ。海老のカクテル。いよいよベルファストへ。ここのヨーロッパホテルも有名だがなんとか70ユーロで泊まれるよう交渉。今日は自由時間でとなりのオペラハウスにスコティシュバレー「ロミオとジュリエット」を見る。モンタギューとキャプレット家の争いにイギリスとアイルランド紛争をかけている。二人のベッドが薄物のシーツがするする上がるとそのまま二人の棺にかわるのなんか実におもしろい。なにしろポンドを持っていないので幕間にビールも飲めず。帰ってホテルで海の幸のプレートでビール。おいしかった。

5月19日

2010年8月31日 火曜日

さらに北上。アルダラなるちさき町にてツイードの織りの実演を見て、買う。
レタケニーの町でそろそろ疲れが出てみな中国式マッサージ、中村さん通訳。
このあとナビ子錯乱、ようやくロンドンでリーの町につく。シティ・ホテル89ユーロを75に値切って泊まる。しかし城壁内大変な荒れようで人がいない。食べるところもなく、中華のバイキングにありつく。これほど歴史資産に恵まれながらよほど市長が無能なのか。中世以来のここでのカトリックとプロテスタントの、あるいはイギリスとアイルランドの紛争に声も出ない。1972年、イギリス軍の発砲にて、ロンドンデリーの市民14人死亡、大半は高校生とか。(この件、6月16日、イギリス軍が市民は武器を持たず、平和的デモであったとしてイギリス首相、公式に謝罪)
アイルランドにいると別の角度からヨーロッパが見える。とくにイギリスは世界中で悪いことをしてきたのだなあ。クロムウェルはアイルランド侵攻によって数千人を虐殺した。

5月18日

2010年8月31日 火曜日

北上。キャローモアの遺跡を探す。看板なし、やっと見つけるがこれがすばらしい。
ドルメン、ストーンサークル、酋長のお墓。多く散らばる。
エニスキレン、オスカーワイルドとベケットがこの町で高校に通った。ここより北アイルランド。ユーロまったく使えず。しかし町行く人、みなハロー、コンニチハという。
ドネゴル到着。城あり。その隣りにオールド・キャッスル・バーなる古きパブあり。セントラルホテルに泊まる。眺めよし。入り江、干潮のときは底が見える。タイレストラン休みにて、隣りの中華にいくも余り感心せず。

5月17日

2010年8月31日 火曜日

ゴールウェイはなかなかよき町なり。アシュフォード城にてお茶。湖を前にすばらしいオークの内装、ソファ、文化財も使ってこそと思う。レーガンやミア・ファロー、ウディ_アレンなど客の写真あり。先生たち空を見て昼寝。
ゴングの町には古き僧院あり。また映画「静かなる男」のロケ地なり。
手仕事村でカレーとラップを食べる。
スライゴーの町。イエーツ記念館にいく。町をぐるっと回り、温かい風呂がこの先にあると海藻風呂に入りにいく。思ったものと違い、個室バスで海藻で頭を洗い、からだに塗りたくってみた。この海藻は一人ごとに替えて、乾燥させ肥料にするのだとか。「アラン」のころと同じなり。海の見えるレストランは上々なりしも泊まったB&B最悪なり。夜遅くまでへたなライブを聴かされる。まあ町の社交場だから仕方ないか。

5月16日

2010年8月31日 火曜日

アデアから中くらいの都市リムリックへ。「アンジェラの灰」の舞台なり。後で読みし所によれば、飲んだくれの父とリムリック生まれの母アンジェラ、こどもフランクはアメリカで食い詰めた両親に連れられ母の故郷リムリックへ戻る。しかし寒い北の町は貧しく、男たちはギネスのパイントに憂さを晴らし、弟妹は次々死んでゆく。なら産まなきゃいいのにと思うが、カソリックだし、他に楽しみもないからそうはいかない。便所も共用の臭い家で食べるものもなく、親戚には邪険にされ、朗読のアルバイト、弁当届けのアルバイト、でもひもじくて途中でイモをひとつ失敬、もうひとつ失敬すればイモが入っていたことはわからないはず、と弁当まるごと平らげて殴られる。悲惨極まる少年時代。のちにニューヨークの有名校で作文教師になった著者の自伝。
バスに乗って町をめぐる。ポテトマーケットがあった。大きなカテドラル。ジョン王の城。
モハーの断崖、風つよし。アラン島ゆきの船の出るドゥーランで食事。有名なパブでムール貝を頼んだら、なんとこれにもクリームがかけてある。何でもバターやクリーム、チーズで閉口。アラン島は観光地化しているそうだし、車を置いて船に乗らなければならずあきらめる。あらん編みのセーターを買う。アルウィンの洞窟を見る。バレン高原は白き石の積み重なり、このへん、詩人イエーツの空想のみなもとなり。
ゴールウェイの町、一方通行の見多くてホテル探せず、郊外の新しきホテルに泊まる。
セキュリティ、調度、従業員、申し分なし。小さなステーキ、タラのサラダ。ナカムラ氏、陽気なウェイトレスのススメでジェイムソンをのむ。先生、アップルサイダー、私とヤマモトさん、例によってギネス。