5月23日

9時半にナショナル・ギャラリーにいくが今日は日曜日で開いていない。で夕方5時に約束して自由行動に。私はライターズ・ミュージアムと隣りの市立美術館へ行く。オスカーワイルドは同性愛の罪で監獄に入れられた。ベケットはフランス語で書いた。スイフトはここの大司教だったがイギリス政府に堪えず警戒された。シングはイエーツにパリで会い、こんなところにいる場合じゃない、と諭され、アラン島にわたって民俗を研究した。美術館はコロー、マネ、ドガ。その他。12時からコンサートがありモーツアルトを堪能。ただ。ピアニスト、三曲目をひくとき、髪の毛がうるさいので、誰かゴムを貸して呉れませんか、と言い、早速中年の婦人がゴムを差し出す。こういう気の置けない感じはアイルランドらしい。
ホテルにて。ハーンがここに住んだのは3歳のとき。お母さんはギリシア人で、お父さんがインドに単身赴任して父の実家に身を寄せた。が母は北のくらいアイルランドに馴染めず、英語も話せないし、厳格な家風にも合わなかった。ラフカディオはとても孤独で、お母さんはギリシアへ帰ってしまうし、ここで独りで壁のしみでも見ているうちに幽霊だの妖精だのに興味を持つようになったのでは。節子にあってよかったね。
空港へ。最後にギネスを飲む。おじさん、こういう飲み方知ってる?女の人は好きだよ、といってギネスに甘いサクランボのシロップを入れてくれた。
この日、フランクフルトどまり。タクシーがジェットコースターのようにすっ飛ばし、こわかった。ケルピンスキーホテルについたのは9時頃。レストランまだやっている。わーい。アスパラガスのスープだ。それとアスパラに子牛肉のカツレツ。もちろんヴァイスビール。