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日々録   2006年3月
No.1039  2006年3月9日(木)

[スローハンド]

 出来たてほやほやの新しい雑誌がほうろうに届きました。ゆったりした気分になれる、おとなのための音楽の雑誌で、名前は『音楽的日乗スローハンド』といいます。

 ブルース・スプリングスティーンが大好きな編集長の長谷川博一さんは、ぼくたちのちょっと年上の友人で、年に数回はこの界隈で飲んだり歌ったりする間柄なのですが(小奈やさんで、吉田美奈子の『GIFTED』をハモったときは、楽しかったなあ)、どんなに酔っぱらっていても、話が音楽に及ぶと眼の輝きが増す、尊敬する聴き手です。『スローハンド』は、そんな長谷川さんがかつて在籍していた、今は亡き「シンプジャーナル」誌の仲間が再び集まり、「オンナコドモにこびないで、好きな音楽だけ紹介」しようとはじめた、「おとなのフォーク&ロック読本」です。音楽への思いと、前向きな脱力加減が伝わってくる長谷川さんによる巻頭の「認定証」から、以下一部引用します

 『音楽的日乗スローハンド』は小さな媒体だけど
 時には音楽を届ける側から 時には受け取って遊ぶ側から
 面白話を詰めこんで 思わず肌が上気する 人肌マガジンを目指します
 元祖スローハンド クラプトンの曲でいえば
 「ビリーヴ・イン・ライフ」みたいなかんじですか
 一杯飲みながら 読んでやってください

 詳しい目次はこちらを見ていただくとして、個人的に興味深く読んだのは、ブレッド&バターのインタビュー。ぼくは彼らの『バーベキュー』というアルバムが好きでときどき店でもかけるのですが、発売当時から30年以上経っているのに、あのジャケット写真のまんまの雰囲気。
 あくせくしないで日々の生活を大事に、みたいなことが最近もてはやされはじめているようですが、「あくせくしないことにあくせくする」ように感じられることもしばしば。でもこの人たちにはそんなところが微塵もなくて、ほんとに自然で、「あくせくしないこと」に年季が入ってます。思わず「うんうん」とか頷きながら読んでしまいました。必読です。
(ちなみに、このインタビューの聞き手は大越正実さん。『パーフェクト種牡馬辞典』という素晴しい本を毎年出されている、こちらも尊敬するお方です)

 昔の記事を復刻した「新譜ジャーナル アーカイブ 音楽的日乗1976」も好企画。田川律さんや北中正和さんのレコード評が楽しめるのですが(矢野顕子、トム・ウェイツ、ディラン)、それ以上に気になるのは「ライブハウス情報」の新宿ロフト10月15日「大貫妙子プレミアショー」。プレミアかあ、行きたかったなあ、小学生だったけど。
 ほかにも、長谷川さんによるインタビュー2本、入魂のジャクソン・ブラウン編と、念願の高田純次編など、読みどころ満載です。ぜひ一度ほうろうまでご来店いただき、手に取ってみてください。

 以上、『音楽的日乗スローハンド』のお知らせでした。

 創刊を祝って、それに相応しい本も一冊品出ししました。『日本フォーク紀』がそれで、『スローハンド』の付録CDでもフューチャーされているエレックレコードの完全ディスコグラフィーなどを含む資料性抜群の本です。ジャケ写も満載で眺めても楽しい一冊。ぜひこの機会にお求めください。

 最後にもう一冊。『中南米マガジン』の最新号も入荷しています。「タモリ倶楽部」に出演して意気上がる?金安編集長が昨日持ってきてくださりました。『スローハンド』創刊に当たって長谷川さんも影響を受けたという『酒とつまみ』も参加しての「3大雑誌鼎談」(あと『ジャッピー』と『中南米マガジン』)が目玉。ミニコミ誌を発行し続けていくうえでの悲喜こもごもが語られます。ほかには「ハバナ古書店めぐり」「長尾みのる氏に聞いた、50年前、そして現在のブラジルと日本とは」など。

(宮地)

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