!新谷根千ねっとはコチラ!
[ 書く ]
日々録   2005年7月
No.996  2005年7月6日(水)

<今日出した本のことなど>
『漫画家残酷物語』永島慎二

 店に出勤して新聞を眺めていたら、永島慎二さんの訃報が飛び込んできました。6月10日にお亡くなりになったそうです。追悼の気持ちを込めて、小学館文庫版の『漫画家残酷物語』を店頭に並べました。長らく出し惜しみしていたものですが、もっとも好きな作品のひとつをこういうときに出すことができたのは、よかったです。

 ぼくが永島さんのことを知ったのは、ちくま文庫版の『フーテン』が出たときですから、学生の頃。わりと遅めです。もっと早く読めれば良かったですが、遅くなり過ぎなかったことは幸運でした。高校のときの友人に漫研で部長をやっていた男がいて(後で訊いたら当然良く知っていました)、当時いろいろなマンガを教えてもらったので、まあその頃出会えた可能性もあったわけですが、贅沢は言えません。筑摩書房には感謝してます。

『漫画家残酷物語』は『フーテン』とともに、数えきれないほど繰返し読んだ作品です。絵やコマ割りの完成度、および時代背景も含めて考えると『フーテン』の方がより好みですが、『漫画家残酷物語』のなかのいくつかのお話も、それ以上に大切なものとして自分のなかにあります。

 先月、久しぶりに阿佐ヶ谷に行ったとき、永島さんゆかりの焼き鳥屋の前を通りがかったのですが、まさか亡くなられているなんて思いもしなかったです。作家としては引退されているような状態でしたから、そういう意味では、たとえば隆慶一郎のときのようなショックは正直ありません。でも、感謝とご冥福をお祈りする気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。合掌。

<今日店でかけたCD>
『ジュバ・リー』マリオン・ブラウン

 上記の文章を書いている間、これをかけていました。1966年11月、ニューヨークで録音されたフォンタナ盤。マリオン3枚目のソロ・アルバムです。制御された混沌のなかを美しい断片が飛び交う傑作(ヘタクソな表現で申し訳ないです)。発売当時買い損ない、以来ずっと探しているのですがなかなか見つからず、今は北区立図書館で借りています。永島さんの作品に登場するジャズ喫茶や、クスリでみんながラリっちゃってるパーティーの場面なんかを思い起こさせます。

(宮地)

最新

2006年
10月
9月
8月
7月
6月
5月
4月
3月
2月
1月

2005年
12月
10月
9月
8月
7月
6月
5月
4月
3月
2月
1月

2004年
12月
11月
10月
9月
8月
7月
6月
5月
4月
3月
2月
1月

2003年
12月
11月
10月
9月
8月
7月
6月
5月
4月
3月
2月
1月

2002年
12月
11月
10月
9月
8月
7月
6月
5月
4月
3月
2月
1月

2001年
12月
11月
10月
9月
8月
7月
6月
5月
4月
3月

最新 2005年 12月 10月 9月 8月 7月 6月 5月 4月 3月 2月 1月 RSS
ページトップへ