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日々録   2005年7月
No.994  2005年7月3日(日)

今週末9日(土)、10日(日)は、団子坂上の大観音で「ほおずき千成り市」があります。復活して5年、ずいぶんと賑やかになりました。

それでもまだまだ知られていないのも実情。そんな方のためにちょっと説明。
谷根千の地元、住所で云うと向丘になるのですが「水族館劇場」がテント芝居を興行している団子坂を上がった先の光源寺には立派な観音堂があります。余談ですが、江戸切絵図にも載っているので、ほど近い今の自分のマンションの位置を探る時の目印にしています。
お堂の中では駒込大観音と呼ばれる金色(こんじき)の大きな観音様がちょっと怖いようなお顔で参拝客を見守っています。戦災で消失しましたが平成5年にお檀家さんたちによって再建されたそうです。

毎年7月の9、10日は四万六千日といって、この日に観音様をお参りすれば四万六千日分のご利益を得られるのだそうです。便利な日です。もともとほおずき市は、民間薬として重宝するほおずきを6月の千日詣りの日に愛宕神社が売ったのがはじまりのようです。四万六千日とか千日詣りとか、先人の発想にはユーモアがあります。
ともあれ、浅草や愛宕神社に出向かなくても、下駄つっかけて行けるところでそんなご利益をいただけるというのは、けっこうラッキーです。お灯明を灯すと、普段は入ることのできない観音堂の中にも入ることができ、間近で観音様の背中を見上げてみたり、ひんやりとして白い壁に囲まれたお堂の中に佇むと、日本のお寺というよりもアジア的な開放感があり、しばし俗世間から切り離されたような気分になります。

光源寺の大観音(地元に生まれ育った方々は「大観音」と呼んで親しんでいるようです)でも、以前はほおずき市があり縁日も出て大層賑わったそうなのですが、テキ屋さんは不景気とともに年々減り、終いには一軒もお店がなくなり寂しい状態が何年か続いたそうです。
そこで、お寺の奥さまが中心になり、せっかくの大切な日に賑やかなお祭りを復活させ、地元、遠方に限らず人の縁を繋ぐ場にしたいと、ほおずき千成り市と名付け復活させたのが5年前のことです。その時に、たまたま駅のポスターでお手伝い募集を見付け、以来宮地と私も応援団となり毎年参加するようになりました。
ちょうど梅雨時ですから、大雨に見舞われたり、かと思うと、極暑の中ほおずきを飾り付けながら意識が朦朧とした年もありますが、屋台も何もかも全て集まった人の心意気でつくっているお祭りは、お手伝いや、自作の小物を売るお店を出す人、パフォーマンスなどの参加者が年々増え、賑やかになってきました。そう、水族館劇場の方々もこのお祭りの縁の下の力持ちです。屋台の骨組みや、ほおずき小屋の作成など素人ではなかなか手の出せないところを、独特の雰囲気に仕上げてくれています。去年に引き続き、今年も輪投げ屋でも参加します。
夕暮れを待って繰り広げられる、舞踏、世界を放浪しているような摩訶不思議な音楽の演奏、和太鼓などのパフォーマンスは何とも幻想的で、このお祭りでしか味わえない無国籍な浮遊感に、ほおずきを売る手も止まってしまうほど昂揚します。
いろいろな才能が集まって、それぞれがまた繋がって次に広がる、そんなお祭りです。

私たちは(2年前に「台湾味玉」なる烏龍茶の煮卵をひっそりと売ったことはあるのですが)、今年は食べもの屋台「まんぷく横丁」の一員として参加します。
タイカレーを作るつもりで名乗り出たものの、煮込みに適さないタイ料理。試作で茄子が煮くずれてしまい、かといってタイカレーには茄子がないのは私の好みからすると寂しいし、タイの茄子マクア・タイは高価で手が出ないし、で、試行錯誤の日々がが始まりました。
ヒントを求めて阿佐ヶ谷のタイ料理屋「ピッキーヌ」へ久しぶりに足をのばしたり、本屋に寄ってはタイ料理やインド料理の本を立ち読みしたり、終いにアジアの混沌に陥り、ようやく一週間前になって、ちょっとタイ風の鶏ぶっかけ飯なる、名付けて「萬福亭チキンライス」が出来上がりました。とりあえず、ふぅーっ、です。でも、いつもふたり分しか作らないのに、100人分作るのは不安です。
どんなものかというと、大蒜、生姜、ナンプラー風味でピリ辛に炒め煮にした鶏を、ガラスープで炊いたご飯にかけて食べます。見た目はあんまり上品じゃないけど、きっとビールが美味しくなります!宮地とタイのサムイ島で、毎晩飽きずにシンハービールとともに注文していた炒めもの(名前は失念)が出所です。
いろいろ悶々としている私の傍らでいつも優しく微笑んでくれたのは、世界文化社刊『一流シェフが手ほどきする人気の韓国&アジアごはん』('01、定価2700円)。入手しづらい食材の説明も豊富だし、作り方も写真がたくさん載っていて、実用的。まぁ、結局のところ完成したのは至極単純なメニューなんですけども。

雨でもほおずき屋と、食べ物屋台「まんぷく横丁」は開店してます。毎年人気のおこわや、焼きそば、お団子、今年初の大連餃子もありますよ。
谷根千工房さんは、子どもに人気の綿あめ、大人に人気の生ビール!
そして今年は、縁日につきものの金魚すくいの屋台も出まーす。
9日(土)、10日(日)は、ぜひお出かけください。

長くなってしまいましたが、最後にもうひとつ。
千駄木のブリック・ワンで13日(水)まで、「吉田朗『個人用御輿』展 ー今、わかちあえるだろうか-」という作品展を開催しています。樹脂で創られた不思議な形の個人用神輿。希望すれば、担がせてもらえます。
いいですよ、だんだん愉快な気分になってきました。そして、ほおずき市ではブリック・ワンを主催するダンスカンパニー、ノマド〜sとともに、個人用神輿が出前参加。
どんなパフォーマンスになるのかは、見るまで想像できません!
(ミカコ)

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古書ほうろう 宮地2005年7月11日(月) 18時32分
エナジーハウスさんのご協力があって、無事に終えることができました。おかげさまで完売です!本当にどうもありがとうございました。店は第3火曜日以外は、やっておりますのでいつでも遊びにいらしてください。宮地美華子
Y.Y2005年7月11日(月) 01時22分
今回のほおずき市で、炊飯器で縁つながったエナジーハウスの関係者です。チキンライスかなりおいしかったです。なんというかあのお祭りのごった煮の雰囲気が味にもでていたような。 私はまだ「ほうろう」にお邪魔したことはないですが、最近のコメント...
もと近所2005年7月4日(月) 09時34分
第1,2回は近所にいたので、娘と出かけました。 手作りのとても和やかなおまつりでした。 今はイベントや出店も盛りだくさんなのですね! ちょうどよく今年は土日にあたるので、久しぶりに、 ひとり増えた家族と一緒に遊びに行こうと思います。
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