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日々録   2005年6月
No.982  2005年6月15日(水)

<今日出した本のことなど>
「ユリイカ」2005年6月号 特集 ムーンライダーズ

「ユリイカ」が毎月何日発売なのか知らないので、これが今月号なのか先月号なのかはわからないのですが、ともかく出て間もないことは間違いない、ムーンライダーズ特集。もう大評判で増刷も決定、これがきっかけで再評価が進み、特に若い世代の人気を獲得、なんてなれば良いのですけどね。「(ほぼ)十代にムーライダーズを聴かせる」という座談会を読む限りでは、無理そうです。その記事の司会の人によると、ぼくら辺りの世代が(現在40歳前後)一番ヤラれちゃってるそうです。なるほど。

 さて、ぼくは、かつてこのバンドが好きで、今は追いかけることをやめてしまったものです。でも、まったく聴かなくなってしまったというわけではなく、新しいアルバムを買うのを(聴くのも)やめただけなのですが、ムーンライダーズには、そういう人間がファンと名乗ってはいけないような雰囲気があります。最新アルバムこそがムーンライダーズなのだという。そういう意味では、ストーンズと似ているのかもしれません。鈴木博文も自分の本のなかで(『僕は走って灰になる』か『九番目の夢』のどちらか。どちらも新宿書房刊)ストーンズに対する思いを語っていたように記憶しています。彼らが解散したら、自分もバンドの一員であることをやめてもいいかな、といったようなことを。

 ところで、ムーンライダーズは、「嫌いだ」とはっきり表明する人が多いバンドでもありますが、そういう人も、今挙げた鈴木博文の2冊の本は読んでみることをおすすめします。ほんと、だまされたと思って。「ムーンライダーズが嫌いだ」と言うくらいロックが好きな人なら、共感できる部分や新しい発見が必ずあるはずです。ジョン・レノン、ボブ・ディラン、ルー・リード、ロバート・ワイアット、ザ・バンドなどなど、個々のミュージシャンについての長めの文章も素晴らしいのですが、「ミュージックマガジン」のレコード評用に書かれた短めのものも、ひとつひとつがきちんと書かれていて感心させられます。個人的にはスクイーズの『フランク』についての文章がもっとも印象に残っています。
(今回の特集にも「詩から詞へ」というエッセイを寄せられています。こちらもぜひ)

 まあそんなわけで、ぼくはメンバーのなかでは鈴木博文が好きで、ソロアルバムも何枚か持っています。初ソロ作である『WAN-GAN KING』など、ひと頃毎晩ヘッドホンで繰り返し聴いたものでしたが、最近は『SINGS MOONRIDERS』をもっとも良く聴きます。今となっては、ムーンライダーズのどのアルバムよりも、これをかけることが多いです。今回の特集の「ライダーズのこの曲が好き!または嫌い!」というアンケート大会(モクローくんも寄稿!)のなかで、仲俣暁生さんが、「あがた森魚が鈴木博文の曲ばかりを歌う、博文森魚というユニットが実現したら最高」という願望を述べられていて、それはそれで確かに最高かもしれない、とも思うのですが、ぼくは博文さんのあの声が好きです。

<今日店でかけたCD>
『Le Cafe de la Plage』Les MOONRIDERS

 非番の一昨日、自宅に置いてあるCDのなかから、店用に夏向きのものを選んでいたのですが、そのとき拾い上げた一枚。レゲエ・バージョンでのセルフ・カバー集という企画盤で、たぶん7、8年ぶりくらいで聴きました。もちろん「ユリイカ」を読んで、ちょっとだけ気持ちがムーンライダーズに向いていたせいで手が伸びたのですが、思ってたよりは良かったです。ただ音はともかく、鈴木慶一の声は夏向きではありませんね。正直ちょっと暑苦しかったです。

(宮地)

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