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日々録   2004年9月
No.882  2004年9月5日(日)

 しばらくお休みしました。3日間にわたる棚卸しの疲労抜け切らず、自宅で仕事をする気分には到底ならなかったので。昨日一昨日とお休みし、英気を養ったので、本日より復活します。

 今日は日曜なので、出勤は12時。昨日に引き続いての雨、買取りもなかろうと、品出しにいそしみました。

 中公文庫『韃靼』衛藤利夫 1050円 B蔵書印 初
 中公文庫『南海一見』原勝郎 840円 Bしみ 初
 中公文庫『歴史家の旅から』坂口昴 1050円 初
 中公文庫『回顧録』牧野信顕 上下1680円
 角川文庫『サランボオ』フローベル 全2巻 1470円 函
 角川文庫『エジプト人』ミカ・ワルタリ 全3巻 2100円 函
 新潮文庫『ポップ・ヴォイス』ジョウ・スミス、三井徹 訳 1050円 初帯
 岩波文庫『鴎外の思い出』小金井喜美子 525円

 法律が変わり、この9月より、ほうろうでも消費税をお預かりせざるを得なくなりました(従来年間売上げ3000万円以下免除だったのが、1000万円以下になったため。新年度より適用のため、8月決算の当店では9月よりの施行となりました)。税込み総額表示になったため、今後半端な値段が増えますが、どうかお許しください。

『ポップ・ヴォイス』は、副題「スーパースター163人の証言」。訳者の名前からもおわかりでしょうが、ポップ・ミュージックのスーパースターへのインタビュー集です。著者は知らない人ですが、EMIの元重役だそう。文字通りのスーパースター(たとえばミック・ジャガー)へのものも当然多いのですが、およそスターとは言いがたい制作サイドの人々の証言も少なからず含まれており(たとえばケニー・ギャンブル、ラモント・ドージア、ジェリー・ウエクスラー、クライヴ・デイヴィス)、読み応え十分です。オリジナルのアメリカ版には200人以上のものが収録されていたそうで、日本向けに誰が削られたかというのも興味深いところです。

『鴎外の思い出』は、鴎外の妹、喜美子が、戦後「日本古書通信」に連載したものをまとめたもの。森まゆみさんによる解説(20頁!)を読み、喜美子の人となりについて、少しわかった気になりました。結婚後は、駒込曙町に新居を構えたということ。日々鴎外図書館に通う自分とは、結構行動範囲が重なっているわけで、意味もなく親近感を抱きました。

『韃靼』は1時間もしないうちに売れてしまい、もうありませんが、本日の目玉のつもりだったので、書き残しておきます。

<本日届いた古書目録>
 古書現世『逍遥』

 初めてのコーナーです。出勤したら郵便物の中にありました。思いがけない贈り物のようでうれしい。セドローくんこと向井透史さんの店番日記が最高に面白いので(これぞ古本屋気質!)、どこかで入手してぜひ読んでください。あと、これとは別の毎日更新される日記も、早稲田古本ネットで再開されています。そちらもぜひ。もうひとつ、向井さんが連載中の「未来」最新9月号も入荷しています。こちらは無料ですので、ご来店のうえお持ち帰りください。

<今日店でかけたCD>
『ALTON & HORTENSE ELLIS』

 久しぶりに聴いてその素晴らしさに震えた1枚。スタジオ・ワン制作のロック・ステディ。広く深いジャマイカ音楽の世界のなかでは、どちらかと言うと重く暗いものを好みがちな僕ですが、この明るい音も欠くことのできないものです。もっとも好きなオルガンの音がここにあります。

(宮地)

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