!新谷根千ねっとはコチラ!
[ 書く ]
日々録   2002年10月
No.501  2002年10月27日(日)

 運よく休みだったので、けんこう蔵部「民話の語り」に出掛ける。
 夏前に新調した檜の壁板が蔵に馴染んできた。隅に設えた小机の上には柿の実が飾られ、花瓶にはすすきの穂が揺れている。
 はて、未体験なる民話の語りとは、如何なるものか。絵本の読み聴かせのようなイメージが浮かんでくるが、ピンとこないまま配られた駄菓子とお茶を手に席に着いた。
 説明によると今日の語りをしてくださる三人は、「東京民話街」という、俳優の沼田曜一さんが主催する「大地の劇場・語り塾」の塾生の中から生まれた語りのグループの方たちだそうだ。
 演目は、一)田之久、二)狐の太鼓、三)もとの平六、四)庄助さんの鹿、五)へたれ嫁こ、おまけ)新聞紙の冒険、間に近所にお住まいの三浦さんという方の横笛演奏。

 いやいや、おもしろい、おもしろい。一人でひとつのお話を語るので、ちょっと落語みたいだったり、なにより感心したのは独特のことばづかいのおもしろさ。狐が「ケチョ〜ン」と啼いたり、「つぶつぶと色づく」というような表現も確かあったような(?)気がする。川上弘美さんの小説も独特のことばづかいが印象的だけれど、あッ、ルーツはここに違いない、などと勝手に納得しながら聴いていた。
 一生懸命聴こうと集中しなくても、目の前には、踊る鹿や、夕焼けや、あんまり想像したくない庄助さんの褌姿までもが、すっかり絵本の中に入り込んでしまったように鮮やかに浮び上がり、語りの世界の、奥ゆきや、広がりにとってもびっくりした。
 ジ〜ンとしたり、お腹がよじれそうに笑ったり、おまけの新聞紙の冒険も、クーッ、懐かしいぞ、って感じで、子どもに返ったような楽しい時間だった。

 11月7日(木)には、根津のふれあい館ホールで、東京民話街の方たちの「昔がたりの会」をやるそうです。13時半開場、14時開演、500円(15歳未満無料)です。

(アオキ)
 

最新

2006年
10月
9月
8月
7月
6月
5月
4月
3月
2月
1月

2005年
12月
10月
9月
8月
7月
6月
5月
4月
3月
2月
1月

2004年
12月
11月
10月
9月
8月
7月
6月
5月
4月
3月
2月
1月

2003年
12月
11月
10月
9月
8月
7月
6月
5月
4月
3月
2月
1月

2002年
12月
11月
10月
9月
8月
7月
6月
5月
4月
3月
2月
1月

2001年
12月
11月
10月
9月
8月
7月
6月
5月
4月
3月

最新 2002年 12月 11月 10月 9月 8月 7月 6月 5月 4月 3月 2月 1月 RSS
ページトップへ