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日々録   2002年2月
No.304  2002年2月6日(水)

 出勤前、アオキに「最近、時代小説、品薄なの?」と訊かれ、「その通り。ちょっとピンチ」と答えたところ、時代小説の買い取り殺到の一日となり、びっくりしました。1件目の時こそ「ああよかった。これでちょっと助かるな」といった感じでしたが、2件目、3件目と続くにつれ、しかもそれが時代小説のみの買い取りということになると、何か目に見えない力のようなものを考えちゃいますね。神様とか。本当はいらっしゃるんですか?
 
 ちくま文庫 『大菩薩峠』 中里介山 著 全20巻 9000円

 そのなかではこれが最大の目玉で、早速品出ししました(文庫新入荷棚上)。ほかにも『鬼平犯科帳』全24巻をバラで(一冊300円)出しました。『鬼平』といえば、植草甚一さんによる『鬼平対甚一』という本があって、『池波正太郎作品集』(全10巻・1976年朝日新聞社刊)の巻末解説を集めた面白い本なのですが、そこに寄せられた池波さん本人による「晩年の植草さん」という一文に『大菩薩峠』のことが出てきます。

  むかし、私の祖母などは、いわゆる寺子屋式の読み書きを習ったにすぎなくとも、
 中里介山の〔大菩薩峠〕や白井喬二 の〔富士に立つ影〕などの大長篇を、おもしろ
 がって読みふけっていた。その姿がいま、しきりに想い起される。

 戦後、時代小説の読者が減り、なかでも女性が読まなくなった、最近また読まれはじめているようだ、といった話のなかでの挿話なのですが、時代小説全体の読者の数は別として、『大菩薩峠』や『富士に立つ影』の読者は、さらに減っているのでしょうね。うちの店にもあんまり入ってこないです。

 世界社 『富士に立つ影』 白井喬二 著 全8巻 4000円(ビロード装)

 こちらはもともと僕の本だったのですが、富士見書房文庫の揃いを安く見つけたため、店に売ったものです。もう1年以上になりますが、売れそうな気配が全然ありません(自分が売った本が売れないのは嫌なものです。何だか責任を感じたりして)。いい機会なので宣伝させてもらいます。ちくま文庫版の半値以下ですし、お買得だと思っているのですけど、いかがでしょう。内容については太鼓判押します。

(宮地)

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