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日々録   2002年2月
No.300  2002年2月1日(金)

 昨晩、コリン・ブランストーンとロッド・アージェントのライブに行ってきました。ゾンビーズの主要メンバーだった二人による初来日公演。会場は吉祥寺スター・パインズ・カフェ。前から2列目の特等席。

 素晴らしくて、本当に、素晴らしくて。

 コリンの声は、僕がコンパクト・ディスクを通して知っている30年以上前のものと一緒でした。「霧のヴェルヴェット」と呼ばれた、あの独特な中性的な声。ロッドの弾く電気ピアノから溢れ出すフレーズの数々もまたしかり。昔と変らぬその手癖は一聴してそれとわかる「ゾンビ−ズ節」でした。ギター、ベース、ドラムスの、3人のバッキング・メンバーとの息もぴったりで、コーラスもばっちり決っていて、決して「再結成ゾンビーズ」ではありえないのだけれど、昨晩あの空間を満たしていたのは、紛れもなくゾンビーズの音でした。正直言って、僕はこんなものが聴けるなんて、想像すらしたことはなくて。来日公演のことを知って、前売券を買ってもなお、何か現実感が希薄で。だから、ほんと、うれしくて。ゾンビーズの音楽を初めて聴いて、好きになって、どんどんのめり込んでいった頃のことを思い出しました。あの頃、彼らの音楽を聴いているとき、それに合わせて歌っているとき、歌いながら太ももを叩いているとき、僕は本当に幸せでした。

『ふたりのシーズン』や『シーズ・ノット・ゼア』といったヒット曲を、満員のゾンビー・マニアのみなさんと一緒に合唱するのも楽しかったけれど(『ふたりのシーズン』では「ハー」という吐息もみんなでハモりました)、個人的にもっとうれしかったのはカバーの2曲でした。ティム・ハーディンの『ミスティ・ローゼス』とガーシュインの『サマータイム』。
 
 前者はゾンビーズ解散後にコリンが発表したソロ第1作『一年間』のハイライトともいえる静かな曲。コリンの声の繊細さを味わうにはうってつけのもの。そして後者はゾンビーズの1st.アルバム『ビギン・ヒア』からの有名なスタンダード・ナンバー。数多のジャズ・ミュージシャンによる、どんなヴァ−ジョンとも違う独創的な演奏。そしてロッドの素晴らしいソロが聴ける曲。予定されていた(であろう)最後のアンコール曲が終って、鳴り止まない拍手のなかPAからは音楽が流れ出し、「もうおしまいかな」と思ったその時、5人のメンバーがもう一度ステージに現れ、「本当にこれで最後だからね」と言ってロッドが『サマータイム』のイントロを奏ではじめた瞬間、僕は絶叫してしまいました。他にどうしようもなかったのです。

(宮地)

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